2018/04/15(日) - 17:20
パリ〜ルーベに挑んだ選手たちのバイクを紹介する第3弾。ベルギー王者やシルヴァン・シャヴァネルのスペシャルカラーバイク、衝撃吸収機構搭載バイクなど、激しく荒れた石畳対策を施した機材を紹介します。
オリバー・ナーセン(ベルギー、アージェードゥーゼル)
ファクター O2
ベルギー王者として”北の地獄”に挑んだオリバー・ナーセン(ベルギー、アージェードゥーゼル)は、エアロロードのONEではなく、軽量オールラウンダーであるO2を選択。ロンド・ファン・フラーンデレンでも駆ったチャンピオンカラーのバイクではなく、ファクターとデヴィッド・ミラー(イギリス)が手がけるアパレルブランド「CHPT3」がコラボレーションしたスペシャルモデル「ONEMORELAP」を他メンバーと共にルーベで初披露した。
CHPT3のアナウンスによれば、その名が意味するのはルーベのヴェロドロームに辿り着いてもなおもう一周を走る様子を意味しているという。グレーメタリックとチームカラーの水色、そして様々なメッセージがフレームのグラフィックに込められている。
また、メイン集団から抜け出して追いついてきたペテル・サガン(スロバキア)に食らいつき、200kmにも渡る逃げの末に2位となったシルヴァン・ディリエ(スイス)もO2を駆り、目にも鮮やかなスイスチャンピオンカラーのバイクを人々の目に焼き付けた。
ナーセンのタイヤはロンドと同じコンチネンタルのCOMPETITION PRO LTD RBX(28mm)で、インナーリングは46Tに変更。セラミックスピード製のチューニングパーツを多数搭載しているが、UFOチェーンは採用されなかった模様。なおチームカーのルーフ上に積まれたナーセンとディリエのサードバイクには53-39Tのアルテグラクランクセットが装備されていた。
ディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、ロットNLユンボ)
ビアンキ INFINITO CV
ロットNLユンボでは通常レースで使うOLTRE XR4ではなく、ビアンキで初めて振動除去機能カウンターヴェイルを搭載したエンデュランスモデルのINFINITO CVを全選手が使用した。ヘッドチューブが長くハンドル位置が高くなるため、ほとんどのバイクがFSAのSL-Kステム(マイナス12度)を用いてポジション出しを行っている。
シマノサポートチームであるものの、破損リスクを踏まえてかスペアバイクも含めて旧型の9070系デュラエースで統一し、ホイールも同C50で揃えた。組み合わせるタイヤはヴィットリアロゴだけが入るCORSA CONTROLの28mm幅で、ブレーキキャリパーとのクリアランスはかなり狭い。バーテープはハンドル中心部まで厚めに二重巻きされていた。
ジョン・デゲンコルブ(ドイツ、トレック・セガフレード)
トレック Domane SLR 8 Disc
2015年に続く2度目のパリ〜ルーベ制覇を目指したジョン・デゲンコルブ(ドイツ)ら、トレック・セガフレードは初めてディスクブレーキバイクを”北の地獄”へ投入。このレースのために開発されたトレックのエンデュランスバイクDomane SLRをメンバー全員が使用した。
このDomaneは昨年に限定販売も行われた、アグレッシブなポジションを可能とするH1フィットジオメトリーのRace Shop Limited。ほとんどのバイクがIsoSpeedのスライダーを一番下側(=しなり量最大)にセットしており、振動吸収に優れたISOCORE(アイソコア)ハンドルを組み合わせて激しく荒れた石畳に挑んだ。
ロンドでは60mmハイトのAeolus XXX 6が主に使用されていたが、ルーベでデゲンコルブは47mmハイトのAeolus XXX 4をチョイス。スペアバイクには2種類のホイールが分けて搭載されていた。コンポーネントはR9150系デュラエースDi2で統一するが、ディスクブレーキローターはロード/シクロクロス用のSM-RT99。スタビライザーを搭載したアルテグラの新型ディレイラー「RD-RX805-GS」を搭載したバイクも存在した。また、ボトルケージは固定力に優れる定番製品「Bat Cage」。ゴムリングを嵌めてボトルが抜け落ちないようにするのも同チーム定番のカスタマイズだ。
シルヴァン・シャヴァネル(フランス、ディレクトエネルジー)
ウィリエール Cento10 NDR
今季限りでの引退を表明しているシルヴァン・シャヴァネル(フランス)らディレクトエネルジーのメンバーは、エラストマーによって振動吸収性を高める「アクティフレックス」を投入した、ディスク/リムブレーキ両対応のウィリエールCento10 NDRを全メンバーが使用した。黒赤のチームカラーに加え、シャヴァネルのみ黒黄色のスペシャルカラーが充てがわれている。
全バイクがディスクブレーキ仕様であり、FC-R9100-Pを搭載したR9150系デュラエースDi2で統一。しかしサンウェブやトレック・セガフレードと同じくディスクブレーキローターはロード/シクロクロス用のSM-RT99だった。ファストフォワードのF4Dホイールに取り付けられたタイヤは、ハッチンソン RACING LABのロゴが貼られたデュガスのStrada Cotton(28mm)。
text:So.Isobe
photo:Makoto.Ayano
オリバー・ナーセン(ベルギー、アージェードゥーゼル)
ファクター O2
ベルギー王者として”北の地獄”に挑んだオリバー・ナーセン(ベルギー、アージェードゥーゼル)は、エアロロードのONEではなく、軽量オールラウンダーであるO2を選択。ロンド・ファン・フラーンデレンでも駆ったチャンピオンカラーのバイクではなく、ファクターとデヴィッド・ミラー(イギリス)が手がけるアパレルブランド「CHPT3」がコラボレーションしたスペシャルモデル「ONEMORELAP」を他メンバーと共にルーベで初披露した。
CHPT3のアナウンスによれば、その名が意味するのはルーベのヴェロドロームに辿り着いてもなおもう一周を走る様子を意味しているという。グレーメタリックとチームカラーの水色、そして様々なメッセージがフレームのグラフィックに込められている。
また、メイン集団から抜け出して追いついてきたペテル・サガン(スロバキア)に食らいつき、200kmにも渡る逃げの末に2位となったシルヴァン・ディリエ(スイス)もO2を駆り、目にも鮮やかなスイスチャンピオンカラーのバイクを人々の目に焼き付けた。
ナーセンのタイヤはロンドと同じコンチネンタルのCOMPETITION PRO LTD RBX(28mm)で、インナーリングは46Tに変更。セラミックスピード製のチューニングパーツを多数搭載しているが、UFOチェーンは採用されなかった模様。なおチームカーのルーフ上に積まれたナーセンとディリエのサードバイクには53-39Tのアルテグラクランクセットが装備されていた。
ディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、ロットNLユンボ)
ビアンキ INFINITO CV
ロットNLユンボでは通常レースで使うOLTRE XR4ではなく、ビアンキで初めて振動除去機能カウンターヴェイルを搭載したエンデュランスモデルのINFINITO CVを全選手が使用した。ヘッドチューブが長くハンドル位置が高くなるため、ほとんどのバイクがFSAのSL-Kステム(マイナス12度)を用いてポジション出しを行っている。
シマノサポートチームであるものの、破損リスクを踏まえてかスペアバイクも含めて旧型の9070系デュラエースで統一し、ホイールも同C50で揃えた。組み合わせるタイヤはヴィットリアロゴだけが入るCORSA CONTROLの28mm幅で、ブレーキキャリパーとのクリアランスはかなり狭い。バーテープはハンドル中心部まで厚めに二重巻きされていた。
ジョン・デゲンコルブ(ドイツ、トレック・セガフレード)
トレック Domane SLR 8 Disc
2015年に続く2度目のパリ〜ルーベ制覇を目指したジョン・デゲンコルブ(ドイツ)ら、トレック・セガフレードは初めてディスクブレーキバイクを”北の地獄”へ投入。このレースのために開発されたトレックのエンデュランスバイクDomane SLRをメンバー全員が使用した。
このDomaneは昨年に限定販売も行われた、アグレッシブなポジションを可能とするH1フィットジオメトリーのRace Shop Limited。ほとんどのバイクがIsoSpeedのスライダーを一番下側(=しなり量最大)にセットしており、振動吸収に優れたISOCORE(アイソコア)ハンドルを組み合わせて激しく荒れた石畳に挑んだ。
ロンドでは60mmハイトのAeolus XXX 6が主に使用されていたが、ルーベでデゲンコルブは47mmハイトのAeolus XXX 4をチョイス。スペアバイクには2種類のホイールが分けて搭載されていた。コンポーネントはR9150系デュラエースDi2で統一するが、ディスクブレーキローターはロード/シクロクロス用のSM-RT99。スタビライザーを搭載したアルテグラの新型ディレイラー「RD-RX805-GS」を搭載したバイクも存在した。また、ボトルケージは固定力に優れる定番製品「Bat Cage」。ゴムリングを嵌めてボトルが抜け落ちないようにするのも同チーム定番のカスタマイズだ。
シルヴァン・シャヴァネル(フランス、ディレクトエネルジー)
ウィリエール Cento10 NDR
今季限りでの引退を表明しているシルヴァン・シャヴァネル(フランス)らディレクトエネルジーのメンバーは、エラストマーによって振動吸収性を高める「アクティフレックス」を投入した、ディスク/リムブレーキ両対応のウィリエールCento10 NDRを全メンバーが使用した。黒赤のチームカラーに加え、シャヴァネルのみ黒黄色のスペシャルカラーが充てがわれている。
全バイクがディスクブレーキ仕様であり、FC-R9100-Pを搭載したR9150系デュラエースDi2で統一。しかしサンウェブやトレック・セガフレードと同じくディスクブレーキローターはロード/シクロクロス用のSM-RT99だった。ファストフォワードのF4Dホイールに取り付けられたタイヤは、ハッチンソン RACING LABのロゴが貼られたデュガスのStrada Cotton(28mm)。
text:So.Isobe
photo:Makoto.Ayano
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