2010/02/08(月) - 09:28
6日間の日程で開催されるツアー・オブ・カタール(UCI2.1)が2月7日、中東カタールで開幕。初日の8.2kmチームタイムトライアルは、最速タイムを叩き出したチームスカイが優勝した。先頭でフィニッシュしたエドヴァルド・ボアッソン(ノルウェー)がリーダージャージを獲得している。
中東カタールで開幕した第9回ツアー・オブ・カタール。通称「スプリンターズ・パラダイス」とも呼ばれる6日間の平坦レースで、コースの大部分は砂漠を貫く平坦路が占めている。
初日の第1ステージは、「ドーハの悲劇」として日本人に馴染み深いカタールの首都ドーハで行なわれるチームタイムトライアル。海岸沿いのコルニッシュ通りを往復する8.2kmのコースで行なわれた。
強風の中、平均50.8km/hのハイスピードで8.2kmを駆け抜け、9分41秒のトップタイムをマークしたチームスカイが優勝。チームスカイは力尽きたイアン・スタナード(イギリス)とクルトアスル・アルヴェセン(ノルウェー)を途中で切り離しながら、6名でゴールに飛び込んだ。
先頭でフィニッシュラインを通過したエドヴァルド・ボアッソン(ノルウェー)がリーダージャージ獲得。チームスカイジャージでシーズンデビューした注目のブラドレー・ウィギンズ(イギリス)は3番手でゴールし、総合3位につけている。
チーム公式サイトの中でボアッソンは「これはチーム一丸となって走った結果だ。こんな好スタートが切れて本当に良かった。素晴らしい結果だよ。チーム全体の調子が上向きなんだ。良い1週間になればいいと思う。強風の中で厳しいレースが予想されるけど、初日から一歩リードしていることは強みになる」と語っている。チームスカイはボアッソンでスプリント勝負に挑む。
8秒差の2位に入ったのは、昨年大会のチームタイムトライアルで優勝したガーミン・トランジションズ。アルカンシェルのファビアン・カンチェラーラ(スイス)擁するサクソバンクは13秒遅れのステージ3位に終わった。
これまでステージ通算15勝を飾り、3回総合優勝している「砂漠の帝王」トム・ボーネン(ベルギー)擁するクイックステップはまずまずの5位スタート。クイックステップはチームとして大会5連覇がかかっており、今後のステージでの巻き返しに期待がかかる。
昨年初出場して何度も見せ場を作ったサーヴェロ・テストチームは暫定2位の好タイムでフィニッシュ。しかしハインリッヒ・ハウッスラー(ドイツ)が先頭交代の際にガブリエル・ラッシュ(ノルウェー)を前に押し出したことで、1分のペナルティーを受けた。平坦レースにおいて、1分のタイムロスは総合争いからの脱落を意味している。
チームのプレスリリースの中でサーヴェロのゼムケ監督は「強風の中で、落車を避けるためにハウッスラーはラッシュの背中を押さざるを得なかった。好タイムを出すための行為ではない。1分のペナルティーによってステージ2位の結果を失った。選手たちはフラストレーションがたまっている。今はこれからのステージで結果を出すしか無い」とコメントしている。
ツアー・オブ・カタール2010第1ステージ結果
1位 チームスカイ 9'41"
2位 ガーミン・トランジションズ +08"
3位 サクソバンク +13"
4位 チームHTC・コロンビア +18"
5位 クイックステップ +20"
6位 ソール・ソジャサン +21"
7位 リクイガス
8位 BMCレーシングチーム
9位 ヴァカンソレイユ +22"
10位 チームミルラム +25"
11位 カチューシャ +33"
12位 オメガファーマ・ロット
13位 トップスポート・フラーンデレン
14位 アージェードゥーゼル +37"
15位 トレック・リブストロングU23 +39"
16位 サーヴェロ・テストチーム +1'08"
個人総合成績
1位 エドヴァルド・ボアッソン(ノルウェー、チームスカイ) 9'41"
2位 フアンアントニオ・フレチャ(スペイン、チームスカイ)
3位 ブラドレー・ウィギンズ(イギリス、チームスカイ)
4位 ジェレイント・トーマス(イギリス、チームスカイ)
5位 ラーシュペッテル・ノルダーグ(ノルウェー、チームスカイ)
6位 ラッセル・ダウニング(イギリス、チームスカイ) +02"
7位 タイラー・ファラー(アメリカ、ガーミン・トランジションズ) +08"
8位 マルティン・マースカント(オランダ、ガーミン・トランジションズ)
9位 ムリロ・フィッシャー(ブラジル、ガーミン・トランジションズ)
10位 スヴェイン・タフト(カナダ、ガーミン・トランジションズ)
新人賞
エドヴァルド・ボアッソン(ノルウェー、チームスカイ)
チーム総合成績
チームスカイ
中東カタールで開幕した第9回ツアー・オブ・カタール。通称「スプリンターズ・パラダイス」とも呼ばれる6日間の平坦レースで、コースの大部分は砂漠を貫く平坦路が占めている。
初日の第1ステージは、「ドーハの悲劇」として日本人に馴染み深いカタールの首都ドーハで行なわれるチームタイムトライアル。海岸沿いのコルニッシュ通りを往復する8.2kmのコースで行なわれた。
強風の中、平均50.8km/hのハイスピードで8.2kmを駆け抜け、9分41秒のトップタイムをマークしたチームスカイが優勝。チームスカイは力尽きたイアン・スタナード(イギリス)とクルトアスル・アルヴェセン(ノルウェー)を途中で切り離しながら、6名でゴールに飛び込んだ。
先頭でフィニッシュラインを通過したエドヴァルド・ボアッソン(ノルウェー)がリーダージャージ獲得。チームスカイジャージでシーズンデビューした注目のブラドレー・ウィギンズ(イギリス)は3番手でゴールし、総合3位につけている。
チーム公式サイトの中でボアッソンは「これはチーム一丸となって走った結果だ。こんな好スタートが切れて本当に良かった。素晴らしい結果だよ。チーム全体の調子が上向きなんだ。良い1週間になればいいと思う。強風の中で厳しいレースが予想されるけど、初日から一歩リードしていることは強みになる」と語っている。チームスカイはボアッソンでスプリント勝負に挑む。
8秒差の2位に入ったのは、昨年大会のチームタイムトライアルで優勝したガーミン・トランジションズ。アルカンシェルのファビアン・カンチェラーラ(スイス)擁するサクソバンクは13秒遅れのステージ3位に終わった。
これまでステージ通算15勝を飾り、3回総合優勝している「砂漠の帝王」トム・ボーネン(ベルギー)擁するクイックステップはまずまずの5位スタート。クイックステップはチームとして大会5連覇がかかっており、今後のステージでの巻き返しに期待がかかる。
昨年初出場して何度も見せ場を作ったサーヴェロ・テストチームは暫定2位の好タイムでフィニッシュ。しかしハインリッヒ・ハウッスラー(ドイツ)が先頭交代の際にガブリエル・ラッシュ(ノルウェー)を前に押し出したことで、1分のペナルティーを受けた。平坦レースにおいて、1分のタイムロスは総合争いからの脱落を意味している。
チームのプレスリリースの中でサーヴェロのゼムケ監督は「強風の中で、落車を避けるためにハウッスラーはラッシュの背中を押さざるを得なかった。好タイムを出すための行為ではない。1分のペナルティーによってステージ2位の結果を失った。選手たちはフラストレーションがたまっている。今はこれからのステージで結果を出すしか無い」とコメントしている。
ツアー・オブ・カタール2010第1ステージ結果
1位 チームスカイ 9'41"
2位 ガーミン・トランジションズ +08"
3位 サクソバンク +13"
4位 チームHTC・コロンビア +18"
5位 クイックステップ +20"
6位 ソール・ソジャサン +21"
7位 リクイガス
8位 BMCレーシングチーム
9位 ヴァカンソレイユ +22"
10位 チームミルラム +25"
11位 カチューシャ +33"
12位 オメガファーマ・ロット
13位 トップスポート・フラーンデレン
14位 アージェードゥーゼル +37"
15位 トレック・リブストロングU23 +39"
16位 サーヴェロ・テストチーム +1'08"
個人総合成績
1位 エドヴァルド・ボアッソン(ノルウェー、チームスカイ) 9'41"
2位 フアンアントニオ・フレチャ(スペイン、チームスカイ)
3位 ブラドレー・ウィギンズ(イギリス、チームスカイ)
4位 ジェレイント・トーマス(イギリス、チームスカイ)
5位 ラーシュペッテル・ノルダーグ(ノルウェー、チームスカイ)
6位 ラッセル・ダウニング(イギリス、チームスカイ) +02"
7位 タイラー・ファラー(アメリカ、ガーミン・トランジションズ) +08"
8位 マルティン・マースカント(オランダ、ガーミン・トランジションズ)
9位 ムリロ・フィッシャー(ブラジル、ガーミン・トランジションズ)
10位 スヴェイン・タフト(カナダ、ガーミン・トランジションズ)
新人賞
エドヴァルド・ボアッソン(ノルウェー、チームスカイ)
チーム総合成績
チームスカイ
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