2018/04/04(水) - 09:53
終盤の2級山岳で生まれた4名の精鋭グループによる登りスプリント。リーダージャージを着るジュリアン・アラフィリップ(フランス、クイックステップフロアーズ)がイツリア・バスクカントリー第2ステージで連勝を飾った。
サラウツから海岸線を西に向かい、時折内陸部の山岳を走りながらベルメオを目指す168kmで行われたイツリア・バスクカントリー第2ステージ。登場するカテゴリー山岳は順番に3級、1級、3級、2級で、いずれも標高が400mに満たない峠でありながら1日の獲得標高差3,000mに達する。断続的なアップダウンの先に待つ、残り6.5km地点でピークを迎える最後の2級山岳サンペラヨ(全長3.4km/平均8.3%)が最大の勝負ポイントだ。
スタート開始後1時間半にわたって続いたアタック合戦の末に、UCIワールドチーム所属選手をメインに形成された11名の逃げグループが先行開始。アレクシ・ヴィエルモーズ(フランス、アージェードゥーゼール)やダミアーノ・カルーゾ(イタリア、BMCレーシング)、マイケル・ウッズ(カナダ、EFエデュケーションファースト・ドラパック)、ダビ・ロペス(スペイン、チームスカイ)といった強力な面子をクイックステップフロアーズとロットNLユンボの連合軍が2分差で追いかけた。
中盤の1級山岳アルミカ・ソルベ(全長4.2km/平均9.3%)を先頭通過したマーク・パデュン(ウクライナ、バーレーン・メリダ)は山岳賞ランキングでトップに浮上。タイム差が1分30秒前後を推移しながらレースは終盤へと移行し、残り25kmを切るとアスタナも集団牽引に合流する。残り16km地点から独走に持ち込んだロペスも吸収され、集団一つのままビスケー湾を見下ろす2級山岳サンペラヨの登坂を開始した。
下り区間を含むため、実質的な平均勾配が10%を超える2級山岳サンペラヨで、マイケル・マシューズ(オーストラリア、サンウェブ)が先陣を切ってアタック。2017年ツール・ド・フランスのポイント賞リーダーが引き戻されると、今度はエンリケ・マス(スペイン、クイックステップフロアーズ)がカウンターで飛び出す。このマスのアタックによって精鋭集団は7名(マス、アラフィリップ、ログリッチェ、イサギレ兄弟、ウラン、ランダ)に絞られ、そこから段階的にリーダージャージのアラフィリップがアタックした。
しばらく独走したアラフィリップにはプリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ロットNLユンボ)とゴルカ・イサギレ(スペイン、バーレーン・メリダ)、ミケル・ランダ(スペイン、モビスター)だけが合流。こうして先頭4名がナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)らを含む追走グループに10秒差をつけた状態で3級山岳の頂上を越えて高速ダウンヒルに突入する。フィニッシュ地点ベルメオの街にやってきた先頭4名(アラフィリップ、ログリッチェ、イサギレ、ランダ)によるステージ優勝争いが繰り広げられた。
残り300mから再びコースが上昇を開始したタイミングでログリッチェがスパートを仕掛けるも、アラフィリップを振り切ることはできない。スリップストリームでタイミングを待ち、最終ストレートで仕掛けたアラフィリップがログリッチェを追い抜いた。
2日連続となるログリッチェを下してのステージ優勝。「初日にステージ1勝を飾ってしかもリーダージャージを獲得し、その翌日にステージ1勝するなんて信じられない。チームは完全に勝利の波に乗っていて、世界中で勝ちまくっている。そして勝利がさらに次の勝利への自信につながっている。まだここで止まりたくない」と、クイックステップフロアーズに今シーズン23勝目をもたらしたアラフィリップは語る。クイックステップフロアーズはシーズン勝利数で2位チームスカイ(15勝)や3位モビスター(12勝)を大きく引き離している。
ステージ連勝でボーナスタイムをさらに10秒加算したアラフィリップが総合首位を快走中。2日連続ステージ2位のログリッチェから8秒の総合リードを得ているアラフィリップは「レースはスタート直後から激しく動き、横風区間もあったけど常にチームは危険な動きを封じ込めながら自分の周りで完璧なペースを作ってくれた。ボーナスタイムで総合リードが拡大したけど、総合争いは毎日様子を見るよ」とコメントしている。
地元バスク出身のイサギレ兄弟のアシストを務める新城幸也(バーレーン・メリダ)は8分12秒遅れの集団でフィニッシュ。コメントは後ほど追加します。
サラウツから海岸線を西に向かい、時折内陸部の山岳を走りながらベルメオを目指す168kmで行われたイツリア・バスクカントリー第2ステージ。登場するカテゴリー山岳は順番に3級、1級、3級、2級で、いずれも標高が400mに満たない峠でありながら1日の獲得標高差3,000mに達する。断続的なアップダウンの先に待つ、残り6.5km地点でピークを迎える最後の2級山岳サンペラヨ(全長3.4km/平均8.3%)が最大の勝負ポイントだ。
スタート開始後1時間半にわたって続いたアタック合戦の末に、UCIワールドチーム所属選手をメインに形成された11名の逃げグループが先行開始。アレクシ・ヴィエルモーズ(フランス、アージェードゥーゼール)やダミアーノ・カルーゾ(イタリア、BMCレーシング)、マイケル・ウッズ(カナダ、EFエデュケーションファースト・ドラパック)、ダビ・ロペス(スペイン、チームスカイ)といった強力な面子をクイックステップフロアーズとロットNLユンボの連合軍が2分差で追いかけた。
中盤の1級山岳アルミカ・ソルベ(全長4.2km/平均9.3%)を先頭通過したマーク・パデュン(ウクライナ、バーレーン・メリダ)は山岳賞ランキングでトップに浮上。タイム差が1分30秒前後を推移しながらレースは終盤へと移行し、残り25kmを切るとアスタナも集団牽引に合流する。残り16km地点から独走に持ち込んだロペスも吸収され、集団一つのままビスケー湾を見下ろす2級山岳サンペラヨの登坂を開始した。
下り区間を含むため、実質的な平均勾配が10%を超える2級山岳サンペラヨで、マイケル・マシューズ(オーストラリア、サンウェブ)が先陣を切ってアタック。2017年ツール・ド・フランスのポイント賞リーダーが引き戻されると、今度はエンリケ・マス(スペイン、クイックステップフロアーズ)がカウンターで飛び出す。このマスのアタックによって精鋭集団は7名(マス、アラフィリップ、ログリッチェ、イサギレ兄弟、ウラン、ランダ)に絞られ、そこから段階的にリーダージャージのアラフィリップがアタックした。
しばらく独走したアラフィリップにはプリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ロットNLユンボ)とゴルカ・イサギレ(スペイン、バーレーン・メリダ)、ミケル・ランダ(スペイン、モビスター)だけが合流。こうして先頭4名がナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)らを含む追走グループに10秒差をつけた状態で3級山岳の頂上を越えて高速ダウンヒルに突入する。フィニッシュ地点ベルメオの街にやってきた先頭4名(アラフィリップ、ログリッチェ、イサギレ、ランダ)によるステージ優勝争いが繰り広げられた。
残り300mから再びコースが上昇を開始したタイミングでログリッチェがスパートを仕掛けるも、アラフィリップを振り切ることはできない。スリップストリームでタイミングを待ち、最終ストレートで仕掛けたアラフィリップがログリッチェを追い抜いた。
2日連続となるログリッチェを下してのステージ優勝。「初日にステージ1勝を飾ってしかもリーダージャージを獲得し、その翌日にステージ1勝するなんて信じられない。チームは完全に勝利の波に乗っていて、世界中で勝ちまくっている。そして勝利がさらに次の勝利への自信につながっている。まだここで止まりたくない」と、クイックステップフロアーズに今シーズン23勝目をもたらしたアラフィリップは語る。クイックステップフロアーズはシーズン勝利数で2位チームスカイ(15勝)や3位モビスター(12勝)を大きく引き離している。
ステージ連勝でボーナスタイムをさらに10秒加算したアラフィリップが総合首位を快走中。2日連続ステージ2位のログリッチェから8秒の総合リードを得ているアラフィリップは「レースはスタート直後から激しく動き、横風区間もあったけど常にチームは危険な動きを封じ込めながら自分の周りで完璧なペースを作ってくれた。ボーナスタイムで総合リードが拡大したけど、総合争いは毎日様子を見るよ」とコメントしている。
地元バスク出身のイサギレ兄弟のアシストを務める新城幸也(バーレーン・メリダ)は8分12秒遅れの集団でフィニッシュ。コメントは後ほど追加します。
イツリア・バスクカントリー2018第2ステージ結果
1位 | ジュリアン・アラフィリップ(フランス、クイックステップフロアーズ) | 4:11:37 |
2位 | プリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ロットNLユンボ) | |
3位 | ゴルカ・イサギレ(スペイン、バーレーン・メリダ) | |
4位 | ミケル・ランダ(スペイン、モビスター) | |
5位 | パトリック・コンラッド(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ) | 0:00:15 |
6位 | エデュアルド・プラデス(スペイン、エウスカディ・バスクカントリー) | |
7位 | ペリョ・ビルバオ(スペイン、アスタナ) | |
8位 | ルディ・モラール(フランス、グルパマFDJ) | |
9位 | エンリク・マス(スペイン、クイックステップフロアーズ) | |
10位 | ヨン・イサギレ(スペイン、バーレーン・メリダ) | |
125位 | 新城幸也(日本、バーレーン・メリダ) | 0:08:12 |
個人総合成績
1位 | ジュリアン・アラフィリップ(フランス、クイックステップフロアーズ) | 8:29:13 |
2位 | プリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ロットNLユンボ) | 0:00:08 |
3位 | ゴルカ・イサギレ(スペイン、バーレーン・メリダ) | 0:00:39 |
4位 | ミケル・ランダ(スペイン、モビスター) | 0:00:43 |
5位 | ペリョ・ビルバオ(スペイン、アスタナ) | 0:00:54 |
6位 | ロマン・バルデ(フランス、アージェードゥーゼール) | 0:00:58 |
7位 | パトリック・コンラッド(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ) | |
8位 | エマヌエル・ブッフマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ) | |
9位 | ルディ・モラール(フランス、グルパマFDJ) | |
10位 | ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター) |
ポイント賞
1位 | ジュリアン・アラフィリップ(フランス、クイックステップフロアーズ) | 50pts |
2位 | プリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ロットNLユンボ) | 40pts |
3位 | ゴルカ・イサギレ(スペイン、バーレーン・メリダ) | 28pts |
山岳賞
1位 | マーク・パデュン(ウクライナ、バーレーン・メリダ) | 12pts |
2位 | ヨナタン・ラストラ(スペイン、カハルーラル・セグロスRGA) | 11pts |
3位 | アレクシ・ヴィエルモーズ(フランス、アージェードゥーゼール) | 9pts |
チーム総合成績
1位 | クイックステップフロアーズ | 25:31:03 |
2位 | バーレーン・メリダ | 0:00:57 |
3位 | モビスター | 0:01:54 |
text:Kei.Tsuji
photo:CorVos
photo:CorVos
Amazon.co.jp