トーケン VENTOUS＆KONAX　超ワイドリム採用の新作カーボンクリンチャー

2018/03/06(火) - 09:09

ホイールやボトムブラケットなどのバイクパーツを手掛けるトーケンから、幅27.4mmの超ワイドリムを採用しエアロ性能を高めた新作のカーボンクリンチャーホイールVENTOUS、KONAX PRO、KONAX TRIが登場。リムハイト別に3つのモデルと、それぞれを組み合わせた前後異高のパッケージで販売される。

トーケン VENTOUS (c)東商会
トーケンから新たに登場したVENTOUS、KONAX PRO、KONAX TRIは外幅27.4mmの超ワイドリムが特徴的なエアロカーボンクリンチャーホイール。同社においてレース向きのハイエンドモデルを表す”Zenith”カテゴリーに分類され、それぞれ36mmハイトのVENTOUS、52mmハイトのKONAX PRO、76mmハイトのKONAX TRIというラインアップとなる。

3モデル共通してリムは内幅20mm、外幅27.4mmというワイド設計で、昨今標準となった25C以上のタイヤにマッチした形状に。エアロ性能を追求しニップルホール付近までワイドになったリム形状によりボリュームあるルックスにも仕上がっている。いずれもホワイトのTOKENロゴにゴールドのモデル名、幾何学模様を描くブラックのライングラフィックをあしらう。

リムの成型にはトーケンが3年の歳月をかけて開発した「CONTI-FIBRE」という独自のカーボンリム製造工程技術を採用。カーボンファイバーの無駄な重なりを極力抑えることで均一な厚みを維持し、軽量化と強度向上を実現している。もちろんカーボンリムの形状はコンピューターによるCFD解析（数値流体力学）を用いてデザインされており、あらゆる方向からの風に対し高い対応力を発揮する。

リム面は平滑なデザイン。ブレーキトラックは専用の処理が施される

ニップルホール付近までワイドとなったエアロリム形状

ストレートプル仕様、かつフランジ幅拡大により剛性アップを実現

高精度5軸CNCマシンにより削り出した新型のZ1ハブ

またブレーキトラックには高耐熱性エポキシ樹脂を使用し、ブレーキング時に生じる熱から起こるリムの変形および破損を防ぐ工夫も。専用設計のブレーキパッドを使用することでより効果的に温度上昇を防ぎ、ダウンヒルでも安心してブレーキを多用できる性能を獲得している。

ハブは軍事産業にも使用される高精度5軸CNCマシンにより削り出した新型の「Z1」ハブを採用。シンプルな造形ながら、フロント・リア共に従来モデルよりもフランジ幅を広げることで横剛性アップを狙っている。

かつハブに用いられるのは独自の「TFT（Token Free-Speed Technology）」ベアリング。標準的なステンレスボールベアリングに1つだけ小さなセラミックボールを組み合わせることで、ベアリング内のグリスが適度に混ざり合い内部をクリーンに保つという、同社オリジナルのテクノロジーが盛り込まれている。これにより、良好な回転性能をより長く維持できる作りとなっている。

トーケン KONAX PRO (c)東商会

トーケン KONAX TRI (c)東商会

トーケン VENTOUS + KONAX PRO (c)東商会

トーケン KONAX PRO + KONAX TRI (c)東商会

スポークは言わずと知れた名品、サピムのCX-RAYを採用。高いスポークテンションをかけることが出来るため、ホイール全体の剛性向上に一役買っていると言えるだろう。フロントホイールはスポーク数18本をノーマルなラジアル組で、リアホイールは21本のスポークをドライブ側と反ドライブ側で2：1の割合で組むことによって、テンションの左右差を均一化させている。

VENTOUS、KONAX PRO、KONAX TRIの3モデルとともに、VENTOUS + KONAX PRO、KONAX PRO + KONAX TRIという前後でリムハイトの異なるパッケージもラインアップ。クリンチャー/チューブレスレディ両対応で、クイックリリースレバーとブレーキパッドが付属する。重量は一番軽量なVENTOUSで前後セット1342gだ。価格は22～26万円（税抜）で、取り扱いは東商会。