2018/02/19(月) - 15:40
アルガルヴェ最終ステージで、序盤から飛び出した31名が逃げ切り。逃げに乗った総合2位のミカル・クウィアトコウスキー(ポーランド、チームスカイ)がチームメイトのゲラント・トーマス(イギリス)に代わり総合優勝を果たした。
スタートサインを行うミカル・クウィアトコウスキー(ポーランド、チームスカイ) photo:voltaaoalgarve.com/João Fonseca
ティアゴ・マシャド(ポルトガル、カチューシャ・アルペシン)と国内王者のルーベン・ゲレイロ(ポルトガル、トレック・セガフレード) photo:voltaaoalgarve.com/João Fonseca
深い歴史を持つアルガルヴェ地方の街ファーロから走り出す photo:voltaaoalgarve.com/João Fonseca
紀元前からの深い歴史を持つアルガルヴェ地方の街ファーロからジグザグに内陸部を目指すヴォルタ・アン・アルガルヴェ(UCI2.HC)最終ステージ。距離こそ全日程中最も短いが、173.5km中に収められたカテゴリー山岳は計5つと多く、最後は2級山岳マルハオ峠の頂上へと上りつめる。この日はカテゴリー付けされていない、スタート直後から始まる登坂でいきなり大きな動きが生まれた。
スタート後15kmで生まれた逃げたのは、総合2位のミカル・クウィアトコウスキー(ポーランド、チームスカイ)やゼネク・スティバル(チェコ、クイックステップフロアーズ)、トニ・マルティン(ドイツ、カチューシャ・アルペシン)、ユルゲン・ルーランツ(ベルギー、BMCレーシング)にポルトガル王者のルーベン・ゲレイロ(ポルトガル、トレック・セガフレード)といったビッグネームが多数含まれる31名もの巨大な集団。メイン集団は総合首位のゲラント・トーマス(イギリス)擁するチームスカイがコントロールしたものの、他チームは逃げを追走する意思を見せなかった。
序盤に生まれた31名の巨大な逃げグループ photo:voltaaoalgarve.com/João Fonseca
勝負権を持たなかったメイン集団 photo:voltaaoalgarve.com/João Fonseca
名物のオレンジ売りの露店を横目に走る集団 photo:voltaaoalgarve.com/João Fonseca
逃げグループから単独逃げを試みたルーカス・ペストルベルガー(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ) photo:voltaaoalgarve.com/João Fonseca
ルーカス・ペストルベルガー(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ)を捕まえたゼネク・スティバル(チェコ、クイックステップフロアーズ) photo:voltaaoalgarve.com/João Fonseca
大きなリードを保持したまま進む逃げグループでは、まずルーランツとゲレイロが残り90km地点でアタック。二人はすぐに吸収され、最後のマルハオ峠に向けて距離を減らしていく。
するとアップダウン区間でルーカス・ペストルベルガー(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ)が単独アタックし、暫くしてスティバルが合流。およそ30秒のリードを得て153.2km地点の3級山岳ヴェルメルホス峠頂上をクリアした。
ペストルベルガーは力尽き、スティバルが40秒ほどのリードを持ってマルハオ峠にアプローチする。トーマスを含むメイン集団が大きく遅れたため、クウィアトコウスキーで総合首位を守りたいチームスカイはミカル・ゴラス(ポーランド)を追走グループの牽引役に充て、単独で逃げるスティバルとのシーソーゲームを続けた。
マルハオ峠でルーベン・ゲレイロ(ポルトガル、トレック・セガフレード)やセルジュ・パウエルス(ベルギー、ディメンションデータ)がアタック photo:voltaaoalgarve.com/João Fonseca
マルハオ峠で独走に持ち込んだミカル・クウィアトコウスキー(ポーランド、チームスカイ) photo:voltaaoalgarve.com/João Fonseca
独走でフィニッシュラインを越えたミカル・クウィアトコウスキー(ポーランド、チームスカイ) photo:voltaaoalgarve.com/João Fonseca
パワフルに突き進んだスティバルだったが、平均勾配が10%を越える序盤の登坂区間に勢いを削がれてしまう。満を持してクウィアトコウスキーがアタックし、残り2kmでスティバルを捉え突き放す。セルジュ・パウエルス(ベルギー、ディメンションデータ)やシュテファン・キュング(スイス、BMCレーシング)、ゲレイロが追撃を試みたものの、勢いよく登るクウィアトコウスキーの背中は離れるばかりだった。
最終盤にゲレイロが飛ぶようなスプリントで差を詰めたが、その4秒先でクウィアトコウスキーがガッツポーズ。今大会2勝目を射止めると共に、2分近く遅れたトーマスに代わって総合首位に浮上。44代アルガルヴェ覇者に輝いた。
2分近く遅れた集団内でゴールするゲラント・トーマス(イギリス、チームスカイ) photo:voltaaoalgarve.com/João Fonseca
2度目のアルガルヴェ制覇を成し遂げたミカル・クウィアトコウスキー(ポーランド、チームスカイ) photo:voltaaoalgarve.com/João Fonseca
確証ジャージ着用者がステージ上に並ぶ photo:voltaaoalgarve.com/João Fonseca
「序盤の展開を見て、(チームとして)リーダージャージを守るには自ら攻めるしかないと思った」とは、積極的な攻めの走りで総合優勝を収めたクウィアトコウスキー。「誰もこんな展開になるなんて思っていなかったし、総合首位を守る立場としても普段とは全く違う立ち振る舞いだった。逃げグループ内には多くの総合逆転を狙う選手がいたし、集団を分裂させようとするプレッシャーも厳しかったんだ」と加える。
「まずはG(トーマス)に感謝したいし、僕をサポートしてくれたゴラスにもありがとうと伝えたい。思ったよいもずっと調子が良かったし、マルハオ峠での走りには自分でも驚いた。自分が総合優勝、Gが総合2位、更にポイント賞リーダーにもなれたし、チームスカイとしてはステージ3勝もできた。これ以上パーフェクトな展開は望めないと思うよ」とクウィアトコウスキーは喜びを語っている。
ワンデーレーサーとして知られる元世界王者にとっては2度目のステージレース制覇であり、前回も2014年のアルガルヴェ。今後はストラーデ・ビアンケやミラノ〜サンレモ、ロンド・ファン・フラーンデレン、アルデンヌクラシック3連戦と春のクラシックを連戦し、7月のツール・ド・フランスに照準を合わせていく予定だ。



紀元前からの深い歴史を持つアルガルヴェ地方の街ファーロからジグザグに内陸部を目指すヴォルタ・アン・アルガルヴェ(UCI2.HC)最終ステージ。距離こそ全日程中最も短いが、173.5km中に収められたカテゴリー山岳は計5つと多く、最後は2級山岳マルハオ峠の頂上へと上りつめる。この日はカテゴリー付けされていない、スタート直後から始まる登坂でいきなり大きな動きが生まれた。
スタート後15kmで生まれた逃げたのは、総合2位のミカル・クウィアトコウスキー(ポーランド、チームスカイ)やゼネク・スティバル(チェコ、クイックステップフロアーズ)、トニ・マルティン(ドイツ、カチューシャ・アルペシン)、ユルゲン・ルーランツ(ベルギー、BMCレーシング)にポルトガル王者のルーベン・ゲレイロ(ポルトガル、トレック・セガフレード)といったビッグネームが多数含まれる31名もの巨大な集団。メイン集団は総合首位のゲラント・トーマス(イギリス)擁するチームスカイがコントロールしたものの、他チームは逃げを追走する意思を見せなかった。





大きなリードを保持したまま進む逃げグループでは、まずルーランツとゲレイロが残り90km地点でアタック。二人はすぐに吸収され、最後のマルハオ峠に向けて距離を減らしていく。
するとアップダウン区間でルーカス・ペストルベルガー(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ)が単独アタックし、暫くしてスティバルが合流。およそ30秒のリードを得て153.2km地点の3級山岳ヴェルメルホス峠頂上をクリアした。
ペストルベルガーは力尽き、スティバルが40秒ほどのリードを持ってマルハオ峠にアプローチする。トーマスを含むメイン集団が大きく遅れたため、クウィアトコウスキーで総合首位を守りたいチームスカイはミカル・ゴラス(ポーランド)を追走グループの牽引役に充て、単独で逃げるスティバルとのシーソーゲームを続けた。



パワフルに突き進んだスティバルだったが、平均勾配が10%を越える序盤の登坂区間に勢いを削がれてしまう。満を持してクウィアトコウスキーがアタックし、残り2kmでスティバルを捉え突き放す。セルジュ・パウエルス(ベルギー、ディメンションデータ)やシュテファン・キュング(スイス、BMCレーシング)、ゲレイロが追撃を試みたものの、勢いよく登るクウィアトコウスキーの背中は離れるばかりだった。
最終盤にゲレイロが飛ぶようなスプリントで差を詰めたが、その4秒先でクウィアトコウスキーがガッツポーズ。今大会2勝目を射止めると共に、2分近く遅れたトーマスに代わって総合首位に浮上。44代アルガルヴェ覇者に輝いた。



「序盤の展開を見て、(チームとして)リーダージャージを守るには自ら攻めるしかないと思った」とは、積極的な攻めの走りで総合優勝を収めたクウィアトコウスキー。「誰もこんな展開になるなんて思っていなかったし、総合首位を守る立場としても普段とは全く違う立ち振る舞いだった。逃げグループ内には多くの総合逆転を狙う選手がいたし、集団を分裂させようとするプレッシャーも厳しかったんだ」と加える。
「まずはG(トーマス)に感謝したいし、僕をサポートしてくれたゴラスにもありがとうと伝えたい。思ったよいもずっと調子が良かったし、マルハオ峠での走りには自分でも驚いた。自分が総合優勝、Gが総合2位、更にポイント賞リーダーにもなれたし、チームスカイとしてはステージ3勝もできた。これ以上パーフェクトな展開は望めないと思うよ」とクウィアトコウスキーは喜びを語っている。
ワンデーレーサーとして知られる元世界王者にとっては2度目のステージレース制覇であり、前回も2014年のアルガルヴェ。今後はストラーデ・ビアンケやミラノ〜サンレモ、ロンド・ファン・フラーンデレン、アルデンヌクラシック3連戦と春のクラシックを連戦し、7月のツール・ド・フランスに照準を合わせていく予定だ。
ステージ成績
1位 | ミカル・クウィアトコウスキー(ポーランド、チームスカイ) | 4h18’02” |
2位 | ルーベン・ゲレイロ(ポルトガル、トレック・セガフレード) | +04” |
3位 | セルジュ・パウエルス(ベルギー、ディメンションデータ) | +08” |
4位 | シュテファン・キュング(スイス、BMCレーシング) | +13” |
5位 | チェザーレ・ベネデッティ(イタリア、ボーラ・ハンスグローエ) | +15” |
6位 | ディオン・スミス(ニュージーランド、ワンティ・グループゴベール) | +17” |
7位 | シモン・ゲシュケ(ドイツ、チームサンウェブ) | |
8位 | ユレン・アメツケッタ(スペイン、カハルーラル・セグロスRGA) | +23” |
9位 | ベン・スウィフト(イギリス、UAEチームエミレーツ) | +29” |
10位 | フリデリック・バッカールト(ベルギー、ワンティ・グループゴベール) | +35” |
個人総合成績
1位 | ミカル・クウィアトコウスキー(ポーランド、チームスカイ) | 18h54’11” |
2位 | ゲラント・トーマス(イギリス、チームスカイ) | +1’31” |
3位 | ティージェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、BMCレーシング) | +2’16” |
4位 | バウケ・モレマ(オランダ、トレック・セガフレード) | +2’22” |
5位 | ボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、クイックステップフロアーズ) | +2’33” |
6位 | ハイメ・ロソン(スペイン、モビスター) | +2’49” |
7位 | マキシミリアン・シャフマン(ドイツ、クイックステップフロアーズ) | +2’50” |
8位 | セルジュ・パウエルス(ベルギー、ディメンションデータ) | |
9位 | フェリックス・グロスチャートナー(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ) | +2’51” |
10位 | ネルソン・オリヴェイラ(ポルトガル、モビスター) | +2’54” |
ポイント賞
1位 | ミカル・クウィアトコウスキー(ポーランド、チームスカイ) | 51pts |
2位 | ディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、ロットNLユンボ) | 50pts |
3位 | ジョン・デゲンコルブ(ドイツ、トレック・セガフレード) | 24pts |
山岳賞
1位 | ベンジャミン・キング(アメリカ、ディメンションデータ) | 21pts |
2位 | ミカル・クウィアトコウスキー(ポーランド、チームスカイ) | 19pts |
3位 | ルーカス・ペストルベルガー(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ) | 11pts |
ヤングライダー賞
1位 | サム・オーメン(オランダ、チームサンウェブ) | 18h57’35” |
2位 | アンドレ・カルヴァルホ(ポルトガル、リバティーセグロス・カーグラス) | +5’39” |
3位 | レナード・ケムナ(ドイツ、チームサンウェブ) | +7’02” |
チーム総合成績
1位 | チームスカイ | 56h47’11” |
2位 | クイックステップフロアーズ | +2’24” |
3位 | BMCレーシング | +3’20” |
text:So.Isobe
photo:CorVos, voltaaoalgarve.com/João Fonseca
photo:CorVos, voltaaoalgarve.com/João Fonseca
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