2月6日から11日まで南米コロンビアで開催された第1回コロンビア・オロ・イ・パス(UCI2.1)に地元のトップレーサーが集結。ガビリアが開幕スプリント3連勝を飾り、キンタナとウランを下した21歳の新人ベルナルが総合優勝に輝いた。
大勢の観客が並ぶコロンビアの街を抜ける photo:Colombia Oro y Paz
コロンビア中部のパルミラとその周辺の山岳地帯を舞台に初開催されたコロンビア・オロ・イ・パス(直訳すると「コロンビア、黄金と平和」)。UCIクラス1のステージレースで、出場する25チームのうちUCIワールドチームが4チーム(EFエデュケーションファースト・ドラパック、モビスター、クイックステップフロアーズ、チームスカイ)揃ったほか、欧米のUCIプロコンチネンタルチームも顔を揃えた。
6日間のうち前半3ステージが平坦コースで後半3ステージが山岳コース。ブエルタ・ア・サンフアンですでにシーズン初勝利を飾っていたフェルナンド・ガビリア(コロンビア、クイックステップフロアーズ)が怒涛の開幕スプリント3連勝を飾ってみせる。クイックステップフロアーズの勢いは止まらず、3級山岳の山頂フィニッシュが設定された第4ステージでジュリアン・アラフィリップ(フランス)を勝利に導くことに成功した。
開幕スプリントを制したフェルナンド・ガビリア(コロンビア、クイックステップフロアーズ) photo:Colombia Oro y Paz
第4ステージを制したジュリアン・アラフィリップ(フランス、クイックステップフロアーズ) photo:Colombia Oro y Paz
山岳ステージではコロンビアのトップクライマーたちが激突した。ナイロ・キンタナ(モビスター)やリゴベルト・ウラン(EFエデュケーションファースト・ドラパック)、セルジオルイス・エナオ(チームスカイ)、そしてコロンビアナショナルチームから出場したヤルリンソン・パンタノ(トレック・セガフレード)らが登坂勝負を繰り広げ、第5ステージで精鋭グループによるスプリントでウランが勝利する。同ステージ2位のキンタナが総合首位の座に就き、標高2202mのマニサレスにフィニッシュする最終ステージに挑むことに。
キンタナの3歳年下の弟ダイエル・キンタナ(コロンビア、モビスター)が逃げ切りでステージ優勝を飾った一方で、強力メンバーで挑んだチームスカイはキンタナを振り切ることに成功。タオ・ゲオゲガンハートの強力なサポートを受け、セバスティアン・エナオとともにキンタナ弟から10秒遅れでフィニッシュしたベルナルが逆転で総合優勝に輝いた。
第5ステージを制したリゴベルト・ウラン(コロンビア、EFエデュケーションファースト・ドラパック) photo:Colombia Oro y Paz
シーズン初戦を総合2位で終えたナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター) photo:Colombia Oro y Paz
ジュニア時代にMTBクロスカントリーで活躍し、アンドローニジョカトリに所属してロードレースに転向した2016年以降も着実な成績を残している21歳のベルナル。クライマー系オールラウンダーとして2017年に若手の登竜門ツール・ド・ラヴニールで総合優勝したほか、コッピエバルタリ総合4位、ジロ・デッラ・トスカーナ総合5位、ツアー・オブ・アルプス総合9位、ブエルタ・ア・サンフアン総合9位という成績を残し、鳴り物入りで2018年にチームスカイ入りした。今シーズンはエースとして挑んだサントス・ツアー・ダウンアンダーで総合6位&ヤングライダー賞獲得。コロンビア選手権タイムトライアルで初優勝している。
「『今日は調子が良い!』とチームメイトに言い続け、落ち着いて最後の勝負に賭けたんだ。最終ステージをスタートした時点で総合4位だったので、失うものは何もなかった。勾配が増した残り3kmでアタック。チームメイト2人(エナオとゲオゲガンハート)のサポートを得てアドバンテージを築いた。信じられない働きぶりを見せてくれたチームと一緒に成功を収めたことを誇りに思う」と、初開催のコロンビアレースで初代チャンピオンに輝いたベルナル。注目の新星がキンタナとウランを下した。
総合トップスリーのウラン、ベルナル、キンタナが表彰台に上がる photo:Colombia Oro y Paz

コロンビア中部のパルミラとその周辺の山岳地帯を舞台に初開催されたコロンビア・オロ・イ・パス(直訳すると「コロンビア、黄金と平和」)。UCIクラス1のステージレースで、出場する25チームのうちUCIワールドチームが4チーム(EFエデュケーションファースト・ドラパック、モビスター、クイックステップフロアーズ、チームスカイ)揃ったほか、欧米のUCIプロコンチネンタルチームも顔を揃えた。
6日間のうち前半3ステージが平坦コースで後半3ステージが山岳コース。ブエルタ・ア・サンフアンですでにシーズン初勝利を飾っていたフェルナンド・ガビリア(コロンビア、クイックステップフロアーズ)が怒涛の開幕スプリント3連勝を飾ってみせる。クイックステップフロアーズの勢いは止まらず、3級山岳の山頂フィニッシュが設定された第4ステージでジュリアン・アラフィリップ(フランス)を勝利に導くことに成功した。


山岳ステージではコロンビアのトップクライマーたちが激突した。ナイロ・キンタナ(モビスター)やリゴベルト・ウラン(EFエデュケーションファースト・ドラパック)、セルジオルイス・エナオ(チームスカイ)、そしてコロンビアナショナルチームから出場したヤルリンソン・パンタノ(トレック・セガフレード)らが登坂勝負を繰り広げ、第5ステージで精鋭グループによるスプリントでウランが勝利する。同ステージ2位のキンタナが総合首位の座に就き、標高2202mのマニサレスにフィニッシュする最終ステージに挑むことに。
キンタナの3歳年下の弟ダイエル・キンタナ(コロンビア、モビスター)が逃げ切りでステージ優勝を飾った一方で、強力メンバーで挑んだチームスカイはキンタナを振り切ることに成功。タオ・ゲオゲガンハートの強力なサポートを受け、セバスティアン・エナオとともにキンタナ弟から10秒遅れでフィニッシュしたベルナルが逆転で総合優勝に輝いた。


ジュニア時代にMTBクロスカントリーで活躍し、アンドローニジョカトリに所属してロードレースに転向した2016年以降も着実な成績を残している21歳のベルナル。クライマー系オールラウンダーとして2017年に若手の登竜門ツール・ド・ラヴニールで総合優勝したほか、コッピエバルタリ総合4位、ジロ・デッラ・トスカーナ総合5位、ツアー・オブ・アルプス総合9位、ブエルタ・ア・サンフアン総合9位という成績を残し、鳴り物入りで2018年にチームスカイ入りした。今シーズンはエースとして挑んだサントス・ツアー・ダウンアンダーで総合6位&ヤングライダー賞獲得。コロンビア選手権タイムトライアルで初優勝している。
「『今日は調子が良い!』とチームメイトに言い続け、落ち着いて最後の勝負に賭けたんだ。最終ステージをスタートした時点で総合4位だったので、失うものは何もなかった。勾配が増した残り3kmでアタック。チームメイト2人(エナオとゲオゲガンハート)のサポートを得てアドバンテージを築いた。信じられない働きぶりを見せてくれたチームと一緒に成功を収めたことを誇りに思う」と、初開催のコロンビアレースで初代チャンピオンに輝いたベルナル。注目の新星がキンタナとウランを下した。

第1ステージ結果
1位 | フェルナンド・ガビリア(コロンビア、クイックステップフロアーズ) | 2:07:05 |
2位 | フアンセバスティアン・モラノ(コロンビア、マンサナポストボン) | |
3位 | マキシミリアーノ・リケーゼ(アルゼンチン、クイックステップフロアーズ) | |
総合首位 | フェルナンド・ガビリア(コロンビア、クイックステップフロアーズ) |
第2ステージ結果
1位 | フェルナンド・ガビリア(コロンビア、クイックステップフロアーズ) | 3:49:30 |
2位 | フアンセバスティアン・モラノ(コロンビア、マンサナポストボン) | |
3位 | マッテオ・マルチェッリ(イタリア、アンドローニジョカトリ) | |
総合首位 | フェルナンド・ガビリア(コロンビア、クイックステップフロアーズ) |
第3ステージ結果
1位 | フェルナンド・ガビリア(コロンビア、クイックステップフロアーズ) | 3:30:05 |
2位 | マッテオ・マルチェッリ(イタリア、アンドローニジョカトリ) | |
3位 | フアンセバスティアン・モラノ(コロンビア、マンサナポストボン) | |
総合首位 | フェルナンド・ガビリア(コロンビア、クイックステップフロアーズ) |
第4ステージ結果
1位 | ジュリアン・アラフィリップ(フランス、クイックステップフロアーズ) | 3:17:36 |
2位 | セルジオルイス・エナオ(コロンビア、チームスカイ) | |
3位 | ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター) | |
総合首位 | ジュリアン・アラフィリップ(フランス、クイックステップフロアーズ) |
第5ステージ結果
1位 | リゴベルト・ウラン(コロンビア、EFエデュケーションファースト・ドラパック) | 3:42:33 |
2位 | ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター) | |
3位 | エガン・ベルナル(コロンビア、チームスカイ) | |
総合首位 | ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター) |
第6ステージ結果
1位 | ダイエル・キンタナ(コロンビア、モビスター) | 4:22:11 |
2位 | エガン・ベルナル(コロンビア、チームスカイ) | 0:00:10 |
3位 | セバスティアン・エナオ(コロンビア、チームスカイ) |
個人総合成績
1位 | エガン・ベルナル(コロンビア、チームスカイ) | 20:49:03 |
2位 | ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター) | 0:00:08 |
3位 | リゴベルト・ウラン(コロンビア、EFエデュケーションファースト・ドラパック) | 0:00:11 |
4位 | セルジオルイス・エナオ(コロンビア、チームスカイ) | 0:00:12 |
5位 | ダニエル・マルティネス(コロンビア、EFエデュケーションファースト・ドラパック) | 0:00:43 |
6位 | イバン・ソーザ(コロンビア、アンドローニジョカトリ) | 0:00:45 |
7位 | ジュリアン・アラフィリップ(フランス、クイックステップフロアーズ) | 0:00:50 |
8位 | アリストブロ・カラ(コロンビア、ビシクレタスストロングマン) | 0:01:10 |
9位 | ダニー・オソリオ(コロンビア、オルグーリョパイサ) | 0:01:12 |
10位 | ジョナタン・ナルバエス(エクアドル、クイックステップフロアーズ) | 0:01:18 |
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