UCI(国際自転車競技連盟)が2018〜2019年のシクロクロスカレンダーを発表した。宇都宮シクロクロスと東北CXプロジェクトのUCIレースが2戦となったため国内UCIレースは合計9戦に。ラファスーパークロス野辺山が国内初のクラス1レースに昇格し、海外選手の参加に注目が集まる。


野辺山の滝沢牧場を舞台にしたラファスーパークロス野辺山がC1レースに昇格野辺山の滝沢牧場を舞台にしたラファスーパークロス野辺山がC1レースに昇格 photo:Kei Tsuji

2018〜2019年シーズンに世界で開催されるUCIレースは、UCIワールドカップが9戦で、クラス1が40戦、クラス2が99戦。国内選手権は、滋賀県マキノ高原での開催が予定されている日本を含めて、合計15カ国で開催される。

国内における2017〜2018年シーズンからの変更点は、東北CXシリーズの蔵王ラウンドがUCIレース化したことと、宇都宮シクロクロスが土曜日と日曜日の2日間UCIレース化したこと。これにより国内UCIレースは合計9戦開催されることに。

土日ともにUCIレースとなる宇都宮シクロクロス土日ともにUCIレースとなる宇都宮シクロクロス photo:Makoto.Ayano2017年は雪に見舞われた東北CXシリーズ蔵王ラウンド2017年は雪に見舞われた東北CXシリーズ蔵王ラウンド

また、引き続き2日間の日程で開催されるラファスーパークロス野辺山の2日目(日曜日)が日本初のクラス1レースに昇格した。これによりクラス分けの上ではスーパープレスティージュやDVVファルゼクリンゲン・トロフェーと同列のレースとなる。すでに中国ではクラス1の千森杯がシーズン2戦開催されてきたが、同レースは2018〜2019年カレンダーから外れている。

クラス2からクラス1への昇格により賞金が増額され、獲得可能なポイントが大幅にアップ。具体的にはクラス2優勝で40ポイントだが、クラス1優勝者には倍の80ポイントが与えられる。なお、UCIワールドカップ優勝は200ポイントで国内選手権優勝は100ポイント(2017年規則)。

2017年大会に5カ国の選手が出場したこともラファスーパークロス野辺山のクラス1昇格にあたって評価された。「アメリカやヨーロッパにはクラス1のレースしか出ない選手もいるので、多くの海外選手の選択肢に入るはず」と、ラファスーパークロス野辺山のオーガナイザーを務める矢野大介氏。しかし同じ週末にチェコでUCIワールドカップ、ベルギーとスイスでクラス1のレースが開催されるため、ヨーロッパよりもアメリカやカナダ、オーストラリア、アジア諸国からの参加が予想される。

UCI以外の国内AJOCCレースのカレンダーは4月に発表される予定だ。
国内UCIシクロクロスカレンダー2018-2019
日付 レース名 UCIクラス
2018年10月8日(月祝) 茨城シクロクロス取手ステージ C2
2018年10月28日(日) 東北CXシリーズ寒河江ラウンド C2
2018年11月10日(土) スターライトクロス幕張 C2
2018年11月17日(土) ラファスーパークロス野辺山Day1 C2
2018年11月18日(日) ラファスーパークロス野辺山Day2 C1
2018年11月25日(日) 関西シクロクロスマキノ高原 C2
2018年12月9日(日) シクロクロス全日本選手権マキノ高原 CN
2018年12月15日(土) 宇都宮シクロクロスDay1 C2
2018年12月16日(日) 宇都宮シクロクロスDay2 C2
2019年1月20日(日) 東北CXシリーズ蔵王ラウンド C2
text:Kei Tsuji

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