シリーズでお送りしたサントス・ツアー・ダウンアンダーを走ったプロバイク特集もいよいよ最終回。ロットNLユンボ、チームスカイ、トレック・セガフレードの3台を紹介します。


ロットNLユンボ / ビアンキ OLTRE XR4

ロットNLユンボ / ビアンキ OLTRE XR4ロットNLユンボ / ビアンキ OLTRE XR4 photo:Kei Tsuji

ダウンアンダーでロットNLユンボが使用したのはビアンキのオルトレXR4。ヨーロッパでのレースには軽量なスペチャリッシマやエンデュランス系のインフィニートCVにも乗る。シマノのデュラエースR9150Di2のフルセットを使用し、コースに合わせてデュラエースの各種ホイールを用意。多くのチームがシマノのパワーメーターを採用する中、ロットNLユンボは継続的にパイオニアのペダリングモニターを使用する。コンピューターはパイオニアSGX-CA500。

ハンドルはステム一体型のヴィジョン・メトロン5Dハンドルはステム一体型のヴィジョン・メトロン5D photo:Kei Tsujiパイオニアのペダリングモニターを使用するパイオニアのペダリングモニターを使用する photo:Kei Tsuji

ハンドルはステム一体型のFSAヴィジョン・メトロン5Dで、より深いポジションを希望する選手はFSAのSL-Kステム(マイナス12度)にFSAカーボンハンドルを組み合わせる。タイヤは現在6つのUCIワールドチームが使用しているヴィットリアコルサ。サドルがサンマルコからフィジークにスイッチした点を除いてパーツ構成に変更はない。

サドルはサンマルコからフィジークに変更サドルはサンマルコからフィジークに変更 photo:Kei Tsujiメインバイクを表す数字も宝くじのスポンサーならではメインバイクを表す数字も宝くじのスポンサーならでは photo:Kei Tsuji



チームスカイ / ピナレロ ドグマF10

チームスカイ / ピナレロ ドグマF10チームスカイ / ピナレロ ドグマF10 photo:Kei Tsuji

チームスカイは白色が加わったニューデザインのピナレロ ドグマF10でバイクを統一。写真はヤングライダー賞を獲得した若手有力株エガン・ベルナル(コロンビア)のバイク。シマノのデュラエースR9150Di2グループセットをメインに使用するが、パワーメーターはステージズを継続。外側からクランクを見るだけでは分からないが、左右独立したセンサーが入っている。コンピューターは新たにワフーを採用し、Kエッジのマウントを使用する。

デュラエースのクランクとステージズの左右独立センサーデュラエースのクランクとステージズの左右独立センサー photo:Kei Tsujiシマノデュラエースのホイールにコンチネンタルのタイヤシマノデュラエースのホイールにコンチネンタルのタイヤ photo:Kei Tsuji

これまでPROのハンドルとステムを使用してきたが、2018年からピナレロ傘下のモストに変更。ハンドルはモストのジャガーXFCエアロでステムはタイガーウルトラエアロだ。フィジークのサドルにはポジションの基準点として中心に白いマークが入る。ギアはフロントがノーマルの53-39Tで、リアが11-30Tというワイドな組み合わせがトレンド。タイヤは引き続きコンチネンタル。身長174cm/体重60kg/サドル高745mmのベルナルはフレームサイズ46.5S(トップチューブ515mm)にステム130mm。

ステムとハンドルがPROからピナレロのモストブランドに切り替わったステムとハンドルがPROからピナレロのモストブランドに切り替わった photo:Kei Tsujiフィジークのサドルと、ポジション合わせ用の白いマーカーフィジークのサドルと、ポジション合わせ用の白いマーカー photo:Kei Tsuji



トレック・セガフレード / トレック エモンダSLRディスク

トレック・セガフレード / トレック エモンダSLRディスクトレック・セガフレード / トレック エモンダSLRディスク photo:Kei Tsuji

クイックステップフロアーズやボーラ・ハンスグローエ(スペシャライズド)と並んでディスクブレーキを積極的に投入したのがトレック・セガフレード。ダウンアンダーではディスクブレーキモデルのエモンダSLRとノーマルブレーキのマドンが混在した。スペシャルカラーが用意された別府史之以外の選手は真っ赤なプロジェクトワンのチームカラーに乗る。

ボントレガーのディスクブレーキ用ホイールのハブはDTスイスボントレガーのディスクブレーキ用ホイールのハブはDTスイス photo:Kei Tsujiシマノのパワーメーターを新たに採用したシマノのパワーメーターを新たに採用した photo:Kei Tsuji

シマノのデュラエースR9150(R9170)Di2のグループセットで組み上げられ、パワーメーターはSRMからシマノに変更。それに伴いコンピューターもガーミンに切り替わった。Di2のボックスはステムの下に接着剤で取り付けられている。ヴィットリアのタイヤを除いて、ホイールやステム、ハンドル、ボトルケージなどのパーツはトレック系列のボントレガーで統一。シートクランプの下にゼッケンプレート用のボルトが装着されているのはプロバイクならでは。

ボントレガーホイールにヴィットリアタイヤを組み合わせるボントレガーホイールにヴィットリアタイヤを組み合わせる photo:Kei Tsujiステムに接着剤で固定されたDi2のボックスステムに接着剤で固定されたDi2のボックス photo:Kei Tsuji



text&photo:Kei Tsuji

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