2018/01/24(水) - 09:13
オートバイヘルメットにおいて高い世界シェアを持つHJCがサイクルスポーツ業界に新規参入。今シーズンからロット・スーダルも使用するレーシングヘルメット「Ibex」と「Furion」を発表している。モータースポーツの世界で培ったエアロダイナミクスを主軸に、通気性や安全性を追求したヘルメットを紹介しよう。
HJC Furion(Matt Black) (c)ジェイピースポーツグループ
エアロダイナミクスを追求した滑らかな帽体を持つ (c)ジェイピースポーツグループ
後方には排気のためのベンチレーションホールが大きく開いている (c)ジェイピースポーツグループ
1971年に創業したHJCはモーターサイクル業界において世界でも高い評価とシェアを誇るヘルメットブランド。65ヶ国以上でオートバイや各種スポーツ、建設、レスキューなど様々な用途のヘルメットを展開しており、もちろん2輪モータースポーツの最高峰、MotoGPのトップ選手にもヘルメットをサポートしている。
そんなHJCが今年からサイクルスポーツ業界に新規参入。処女作として、通気性を高めた「Ibex」とエアロダイナミクスを追求した「Furion」の2モデルをリリースしている。どちらも今シーズンからUCIワールドチームのロット・スーダルが使用しており、早くもアンドレ・グライペル(ドイツ)によってサントス・ツアー・ダウンアンダーステージ2勝という成績を残している。
HJC Ibex(Matt Glossy Black) (c)ジェイピースポーツグループ
HJCヘルメットの特長は、モータースポーツで培ったエアロダイナミクスのテクノロジーを投入し、空力特性を高めたデザインとなっていること。同社は時速300km以上のスピードでサーキットを駆け抜けるモーターサイクル用ヘルメット開発のため最先端の風洞実験施設を有しており、今回のサイクルヘルメット開発においても、様々な乗車条件でのエアロダイナミクス、ベンチレーション、ノイズといった数値を計測し製品開発に繋げている。
通気性に関しては、流体の流れを絞ることで流速を加速させるベンチュリー効果を応用し、ベンチレーションホールの形状と配置を最適化することでヘルメット内部に効率的に空気を取り込む設計となる。もちろんここでも風洞実験を元に空気の流れを科学的に解析することで、エアロダイナミクスと通気性を両立させた最適なデザインを見つけ出しているのだ。
各種テストを経て生み出されたヘルメットは、ベンチレーション性能や空力性能といった測定項目において競合他社を上回る数値をマーク。高いエアロ性能によって他社製品に比べ、約7%のパワーセーブを可能とするデータも得られているのだと言う。
最先端の風洞実験施設にてエアロダイナミクスや通気性などのテストを実施している (c)ジェイピースポーツグループ
流体の流れを絞ることで流速を加速させるベンチュリー効果を利用し効率的なエアフローを実現 (c)ジェイピースポーツグループ
骨格フレームをEPS製のインナーシェルで包み、ポリカーボネート製のアウターシェルを被せるシェル構造 (c)ジェイピースポーツグループ
転倒し衝撃を受けても骨格フレームによりヘルメットが大きく破断する事を防ぐ (c)ジェイピースポーツグループ
ヘルメットの構造は骨格フレームをベースにEPSインナーシェルを成形。その上にポリカーボネート製のアウターシェルを被せることで転倒時の衝撃を吸収する仕組みだ。2層のシェル構造により転倒時の衝撃を吸収し、骨格フレームがヘルメットの形状を保つことで最後まで頭を守るよう設計されている。また広範囲の民族や性別の異なる様々な人の頭部を3Dスキャンし、そのデータを元に帽体の形状を決定することで、幅広いライダーにフィットするよう作られている。
Ibexで220g、Furionで190gと非常に軽量なのもポイントの1つ。各モールドの厚みや配置、成形、材料などを最適化することで安全性を確保しつつ可能な限り軽量化を追求している。パッド部分には抗菌防臭性のある特殊ポリジン塩化銀粒子を含ませており、長期間清潔性が保たれるよう工夫されている。
HJCヘルメットを被りツアー・ダウンアンダーでステージ2勝を上げたアンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・スーダル) (c)CorVos
ラインアップはIbexとFurionの2モデル。Ibexはベンチレーションホールを16個搭載することで通気性を高めた山岳ステージ向けヘルメット。前後にかけて大口の開口部を設けており高い快適性を実現している。ブラックやホワイトをベースとした5カラーが用意され、XS/S、M/L、XL/XXLの3サイズにて展開。価格は26,950円(税抜)となっている。
対してFurionは、モーターサイクルヘルメットの設計経験に基づいてデザインされたエアロヘルメット。開口部を少なくした流線形のエアロデザインで高い空力性能を生み出している。カラーはシンプルなブラック、ホワイトベースのみならず、ピンクや蛍光イエローといった全10カラーを用意。XS/S、M/L、XL/XXLの3サイズ展開で、価格は22,800円(税抜)だ。各カラーは公式サイトにて確認して欲しい。取り扱いはジェイピースポーツグループ。
HJC Ibex
サイズ:XXS/XS(52-54cm)、S/M(55-58cm)、L/XL(59-63cm)
重 量:220g(±10g)
カラー:Matt Glossy Black、Team
価 格:26,950円(税抜)
HJC Furion
サイズ:XXS/XS(52-54cm)、S/M(55-58cm)、L/XL(59-63cm)
重 量:190g(±10g)
カラー:Glossy White Silver、Matt Black、Team
価 格:22,800円(税抜)
![HJC Furion(Matt Black)](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/01/17/fasdfasdf.jpg)
![エアロダイナミクスを追求した滑らかな帽体を持つ](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/01/17/furionmatt-glossy-bk4.jpg)
![後方には排気のためのベンチレーションホールが大きく開いている](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/01/17/furionmatt-glossy-bk3.jpg)
1971年に創業したHJCはモーターサイクル業界において世界でも高い評価とシェアを誇るヘルメットブランド。65ヶ国以上でオートバイや各種スポーツ、建設、レスキューなど様々な用途のヘルメットを展開しており、もちろん2輪モータースポーツの最高峰、MotoGPのトップ選手にもヘルメットをサポートしている。
そんなHJCが今年からサイクルスポーツ業界に新規参入。処女作として、通気性を高めた「Ibex」とエアロダイナミクスを追求した「Furion」の2モデルをリリースしている。どちらも今シーズンからUCIワールドチームのロット・スーダルが使用しており、早くもアンドレ・グライペル(ドイツ)によってサントス・ツアー・ダウンアンダーステージ2勝という成績を残している。
![HJC Ibex(Matt Glossy Black)](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/01/17/honeyviewibexmatt-glossy-blackfront.jpg)
HJCヘルメットの特長は、モータースポーツで培ったエアロダイナミクスのテクノロジーを投入し、空力特性を高めたデザインとなっていること。同社は時速300km以上のスピードでサーキットを駆け抜けるモーターサイクル用ヘルメット開発のため最先端の風洞実験施設を有しており、今回のサイクルヘルメット開発においても、様々な乗車条件でのエアロダイナミクス、ベンチレーション、ノイズといった数値を計測し製品開発に繋げている。
通気性に関しては、流体の流れを絞ることで流速を加速させるベンチュリー効果を応用し、ベンチレーションホールの形状と配置を最適化することでヘルメット内部に効率的に空気を取り込む設計となる。もちろんここでも風洞実験を元に空気の流れを科学的に解析することで、エアロダイナミクスと通気性を両立させた最適なデザインを見つけ出しているのだ。
各種テストを経て生み出されたヘルメットは、ベンチレーション性能や空力性能といった測定項目において競合他社を上回る数値をマーク。高いエアロ性能によって他社製品に比べ、約7%のパワーセーブを可能とするデータも得られているのだと言う。
![最先端の風洞実験施設にてエアロダイナミクスや通気性などのテストを実施している](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/01/17/wind-tunnel-test-1.jpg)
![流体の流れを絞ることで流速を加速させるベンチュリー効果を利用し効率的なエアフローを実現](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/01/17/aero-dynamics.jpg)
![骨格フレームをEPS製のインナーシェルで包み、ポリカーボネート製のアウターシェルを被せるシェル構造](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/01/17/inmold.jpg)
![転倒し衝撃を受けても骨格フレームによりヘルメットが大きく破断する事を防ぐ](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/01/17/safety.jpg)
ヘルメットの構造は骨格フレームをベースにEPSインナーシェルを成形。その上にポリカーボネート製のアウターシェルを被せることで転倒時の衝撃を吸収する仕組みだ。2層のシェル構造により転倒時の衝撃を吸収し、骨格フレームがヘルメットの形状を保つことで最後まで頭を守るよう設計されている。また広範囲の民族や性別の異なる様々な人の頭部を3Dスキャンし、そのデータを元に帽体の形状を決定することで、幅広いライダーにフィットするよう作られている。
Ibexで220g、Furionで190gと非常に軽量なのもポイントの1つ。各モールドの厚みや配置、成形、材料などを最適化することで安全性を確保しつつ可能な限り軽量化を追求している。パッド部分には抗菌防臭性のある特殊ポリジン塩化銀粒子を含ませており、長期間清潔性が保たれるよう工夫されている。
![HJCヘルメットを被りツアー・ダウンアンダーでステージ2勝を上げたアンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・スーダル)](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/01/23/corvos00028934-064.jpg)
ラインアップはIbexとFurionの2モデル。Ibexはベンチレーションホールを16個搭載することで通気性を高めた山岳ステージ向けヘルメット。前後にかけて大口の開口部を設けており高い快適性を実現している。ブラックやホワイトをベースとした5カラーが用意され、XS/S、M/L、XL/XXLの3サイズにて展開。価格は26,950円(税抜)となっている。
対してFurionは、モーターサイクルヘルメットの設計経験に基づいてデザインされたエアロヘルメット。開口部を少なくした流線形のエアロデザインで高い空力性能を生み出している。カラーはシンプルなブラック、ホワイトベースのみならず、ピンクや蛍光イエローといった全10カラーを用意。XS/S、M/L、XL/XXLの3サイズ展開で、価格は22,800円(税抜)だ。各カラーは公式サイトにて確認して欲しい。取り扱いはジェイピースポーツグループ。
HJC Ibex
サイズ:XXS/XS(52-54cm)、S/M(55-58cm)、L/XL(59-63cm)
重 量:220g(±10g)
カラー:Matt Glossy Black、Team
価 格:26,950円(税抜)
HJC Furion
サイズ:XXS/XS(52-54cm)、S/M(55-58cm)、L/XL(59-63cm)
重 量:190g(±10g)
カラー:Glossy White Silver、Matt Black、Team
価 格:22,800円(税抜)
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