2017/12/23(土) - 11:12
2017年のジロ・デ・イタリア覇者で世界TT王者のトム・デュムラン(オランダ、サンウェブ)が、連覇のかかった2018年のジロに出場する。フルームやアル、チャベスとの戦いに注目が集まる。
ミラノのドゥオーモ前でトロフェオ・センツァフィーネを掲げるトム・デュムラン(オランダ、サンウェブ) photo:Kei Tsuji / TDWsport
オランダのデ・テレグラフ紙が伝えたところによると、正式な出場表明は2018年1月のチームプレゼンテーションで行うとしながらも、デュムランとサンウェブがジロ主催者RCSスポルトに出場を確約。ディフェンディングチャンピオンとしてジロの開幕地イスラエルに降り立つことになった。
2017年のツール・ド・フランスでワレン・バルギル(フランス)とマイケル・マシューズ(オーストラリア)がそれぞれステージ2勝を飾り、山岳賞とポイント賞を獲得する活躍ぶりを見せたサンウェブ。しかし山岳王バルギルがプロサイクリング・ブレイズ(現フォルトゥネオ・オスカロ)に移籍することから、デュムランがツールにエースとして出場すると見られていた。
2017年、デュムランはシーズンデビュー戦である2月のアブダビツアーで総合3位。その後、3月のティレーノ〜アドリアティコを総合6位で終えると、5月のジロ・デ・イタリアでステージ2勝を飾るとともに総合優勝に輝いた。デュムランは6月のハンマーシリーズとツール・ド・スイスを走り、オランダ選手権個人タイムトライアルで優勝。8月のクラシカ・サンセバスティアンを4位で終えると、ビンクバンクツアーで総合優勝。さらに9月のロード世界選手権チームタイムトライアルと個人タイムトライアルで優勝を飾っている。
アルカンシェルに袖を通したトム・デュムラン(オランダ) photo:Kei Tsuji / TDWsport
2015年ブエルタ・ア・エスパーニャでマイヨロホを着て最終山岳ステージに挑んだトム・ドゥムラン(オランダ、ジャイアント・アルペシン) photo:CorVos
2016年ツール・ド・フランス第9ステージを制したトム・ドゥムラン(オランダ、ジャイアント・アルペシン) photo:Kei Tsuji
ジロのコースプレゼンテーションに出席した際に「クライマーにも大きなチャンスがあるので決して完璧に自分向きとは言えないけど、今回発表されたのジロのコースは好き。タイムトライアルが得意なので、個人TTで開幕するグランツールは大歓迎。再びマリアローザを着るチャンスだ」と語っていたデュムラン。ジロは9.7kmの個人タイムトライアルで幕開け、第16ステージには34.5kmの個人タイムトライアルが登場する。一方でツール・ド・フランスには35kmのチームタイムトライアルと31kmの個人タイムトライアルが設定されている。デュムランは「誰がどのグランツールに出場するかを見て判断するのではなく、自分の力を最大限引き出せるグランツールを選びたい」とコメントしている。
2018年の第101回ジロにはデュムランの他にも、現在サルブタモール騒動で揺れるクリストファー・フルーム(イギリス、チームスカイ)や、UAEチームエミレーツに移籍するファビオ・アル(イタリア、アスタナ)、エステバン・チャベス(コロンビア、オリカ・スコット)、ローハン・デニス(オーストラリア、BMCレーシング)らが出場を予定している。まだ明言していないが、デュムランはジロとツールを連戦出場する可能性も。デュムランはこれまで4回ツールに出場しており、2014年の総合33位が最高位。2016年にはステージ2勝を飾っている。
text:Kei Tsuji
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オランダのデ・テレグラフ紙が伝えたところによると、正式な出場表明は2018年1月のチームプレゼンテーションで行うとしながらも、デュムランとサンウェブがジロ主催者RCSスポルトに出場を確約。ディフェンディングチャンピオンとしてジロの開幕地イスラエルに降り立つことになった。
2017年のツール・ド・フランスでワレン・バルギル(フランス)とマイケル・マシューズ(オーストラリア)がそれぞれステージ2勝を飾り、山岳賞とポイント賞を獲得する活躍ぶりを見せたサンウェブ。しかし山岳王バルギルがプロサイクリング・ブレイズ(現フォルトゥネオ・オスカロ)に移籍することから、デュムランがツールにエースとして出場すると見られていた。
2017年、デュムランはシーズンデビュー戦である2月のアブダビツアーで総合3位。その後、3月のティレーノ〜アドリアティコを総合6位で終えると、5月のジロ・デ・イタリアでステージ2勝を飾るとともに総合優勝に輝いた。デュムランは6月のハンマーシリーズとツール・ド・スイスを走り、オランダ選手権個人タイムトライアルで優勝。8月のクラシカ・サンセバスティアンを4位で終えると、ビンクバンクツアーで総合優勝。さらに9月のロード世界選手権チームタイムトライアルと個人タイムトライアルで優勝を飾っている。
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ジロのコースプレゼンテーションに出席した際に「クライマーにも大きなチャンスがあるので決して完璧に自分向きとは言えないけど、今回発表されたのジロのコースは好き。タイムトライアルが得意なので、個人TTで開幕するグランツールは大歓迎。再びマリアローザを着るチャンスだ」と語っていたデュムラン。ジロは9.7kmの個人タイムトライアルで幕開け、第16ステージには34.5kmの個人タイムトライアルが登場する。一方でツール・ド・フランスには35kmのチームタイムトライアルと31kmの個人タイムトライアルが設定されている。デュムランは「誰がどのグランツールに出場するかを見て判断するのではなく、自分の力を最大限引き出せるグランツールを選びたい」とコメントしている。
2018年の第101回ジロにはデュムランの他にも、現在サルブタモール騒動で揺れるクリストファー・フルーム(イギリス、チームスカイ)や、UAEチームエミレーツに移籍するファビオ・アル(イタリア、アスタナ)、エステバン・チャベス(コロンビア、オリカ・スコット)、ローハン・デニス(オーストラリア、BMCレーシング)らが出場を予定している。まだ明言していないが、デュムランはジロとツールを連戦出場する可能性も。デュムランはこれまで4回ツールに出場しており、2014年の総合33位が最高位。2016年にはステージ2勝を飾っている。
text:Kei Tsuji
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