2010/01/20(水) - 01:13
昨年覇者グライペルが勝利をつかんだツアー・ダウンアンダー2010第1ステージ。2位に甘んじたヘルト・ステーグマンスと、新人賞とポイント賞をダブル獲得したマルティン・コーラーに訊く。
ヘルト・ステーグマン(ベルギー、レディオシャック) (c)CorVos2位に終わったヘルト・ステーグマン(ベルギー、レディオシャック)
ステーグマンは言う「今日レディオシャックはチームで闘おうと考えていたんだ。上り坂では全員が先頭集団にいて、他のすべての選手をやっつけようと思っていた。すべてのスプリンターたちを殺してやろうとね」。
コース中唯一の上り坂はゴールまで27km地点に現れた。チームレディオシャックはランス・アームストロング(アメリカ)とヤロスラフ・ポポヴィッチ(ウクライナ)が上りで集団のペースを上げて、昨年の総合覇者アラン・デーヴィス(オーストラリア、アスタナ)に決定的な差をつけることに成功し、ステーグマンのステージ優勝のチャンスを大きくしたかに思えた。
「最初はOKだった。でも、ラスト1kmではNoだった。僕もほとんど死んでいたね」。
レディオシャックはアームストロングとトーマス・ヴァイクス(リトアニア)、ダリル・インペイ(南アフリカ)がステーグマンの牽引役を努め、スプリントの最後の1kmに臨んだ。しかしアンドレ・グライペル(ドイツ、チームHTC・コロンビア)が飛び出したとき、クリストファー・サットン(オーストラリア、チームスカイ)がステーグマンの行く手を阻んだ。タイミングを逸したステーグマンは2位に終わっている。
「勝てなかった自分に小便を引っ掛けたいぐらいだ。でも長いことレースから遠ざかっていたことを考えると、良しとするしかない」。
ヨハン・ブリュイネール監督は、レディオシャックはチームが迎えた新しいスプリンターのためのチームと言うよりは、アームストロングがツール・ド・フランスを走るために組み立てられたチームであることを隠さない。
「ここには世界のトップスプリンターがたくさんきている。ただしカヴェンディッシュ以外だが。ステーグマンは2位に終わったが、それは"いいスタート"だったと言える。チームの士気を高めてくれた」。
レディオシャックはツアー・ダウンアンダーの後、暖かい気候のスペインのカルペでトレーニング合宿を行う。ブリュイネール監督はそこでは新たなチーム体制での牽引トレインのトレーニングを行うつもりだと言う。ステーグマンは言う。
「チームメイトたちは僕に大きな信頼を寄せてくれている。それを今日示してくれた」。
スプリント賞と新人賞ジャージの2つに袖を通したマルティン・コーラー(スイス、BMCレーシングチーム) photo:Kei Tsuji新人賞とスプリント賞をダブル獲得したマルティン・コーラー
スタート約20kmで逃げに乗ったマルティン・コーラー(スイス、BMCレーシングチーム)は、彼自身のキャリアにおいて初の部門リーダージャージを着た。しかも新人賞とスプリント賞の2つを同時に獲得した。
コーラーは言う。「レースは我々チームが予想したように運んだ。レース前のブリーフィングにおいて、早い段階での逃げのチャンスの可能性を話しあっていた。そして僕はトライし、逃げグループを捉えたんだ」。
コーラーはこのステージのゴールまでに中間ポイントをすでに2つ獲得していたから、新人賞を獲得する可能性についても自分で把握していた。
「2つめのスプリントボーナスを通過してから、新人賞も獲得できる可能性を感じていた。スプリント賞を自分のものするためのポイントも十分獲得したことで、その2つともを自分のものにすることができると思っていたんだ。そしてやったよ。それは自分にとってもちろん素晴らしいことだ」。
text:Gregor Brown,Makoto.AYANO
photo:Kei.Tsuji , CorVos

ステーグマンは言う「今日レディオシャックはチームで闘おうと考えていたんだ。上り坂では全員が先頭集団にいて、他のすべての選手をやっつけようと思っていた。すべてのスプリンターたちを殺してやろうとね」。
コース中唯一の上り坂はゴールまで27km地点に現れた。チームレディオシャックはランス・アームストロング(アメリカ)とヤロスラフ・ポポヴィッチ(ウクライナ)が上りで集団のペースを上げて、昨年の総合覇者アラン・デーヴィス(オーストラリア、アスタナ)に決定的な差をつけることに成功し、ステーグマンのステージ優勝のチャンスを大きくしたかに思えた。
「最初はOKだった。でも、ラスト1kmではNoだった。僕もほとんど死んでいたね」。
レディオシャックはアームストロングとトーマス・ヴァイクス(リトアニア)、ダリル・インペイ(南アフリカ)がステーグマンの牽引役を努め、スプリントの最後の1kmに臨んだ。しかしアンドレ・グライペル(ドイツ、チームHTC・コロンビア)が飛び出したとき、クリストファー・サットン(オーストラリア、チームスカイ)がステーグマンの行く手を阻んだ。タイミングを逸したステーグマンは2位に終わっている。
「勝てなかった自分に小便を引っ掛けたいぐらいだ。でも長いことレースから遠ざかっていたことを考えると、良しとするしかない」。
ヨハン・ブリュイネール監督は、レディオシャックはチームが迎えた新しいスプリンターのためのチームと言うよりは、アームストロングがツール・ド・フランスを走るために組み立てられたチームであることを隠さない。
「ここには世界のトップスプリンターがたくさんきている。ただしカヴェンディッシュ以外だが。ステーグマンは2位に終わったが、それは"いいスタート"だったと言える。チームの士気を高めてくれた」。
レディオシャックはツアー・ダウンアンダーの後、暖かい気候のスペインのカルペでトレーニング合宿を行う。ブリュイネール監督はそこでは新たなチーム体制での牽引トレインのトレーニングを行うつもりだと言う。ステーグマンは言う。
「チームメイトたちは僕に大きな信頼を寄せてくれている。それを今日示してくれた」。
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スタート約20kmで逃げに乗ったマルティン・コーラー(スイス、BMCレーシングチーム)は、彼自身のキャリアにおいて初の部門リーダージャージを着た。しかも新人賞とスプリント賞の2つを同時に獲得した。
コーラーは言う。「レースは我々チームが予想したように運んだ。レース前のブリーフィングにおいて、早い段階での逃げのチャンスの可能性を話しあっていた。そして僕はトライし、逃げグループを捉えたんだ」。
コーラーはこのステージのゴールまでに中間ポイントをすでに2つ獲得していたから、新人賞を獲得する可能性についても自分で把握していた。
「2つめのスプリントボーナスを通過してから、新人賞も獲得できる可能性を感じていた。スプリント賞を自分のものするためのポイントも十分獲得したことで、その2つともを自分のものにすることができると思っていたんだ。そしてやったよ。それは自分にとってもちろん素晴らしいことだ」。
text:Gregor Brown,Makoto.AYANO
photo:Kei.Tsuji , CorVos