2017/11/26(日) - 23:54
Raphaスーパークロス野辺山2日目のUCIエリート女子で、昨日2位に甘んじたエイプリル・マクドノー(オーストラリア、Flanders JBlood)が圧勝。今井美穂(CO2 bicycle)が2日連続で日本人最高位となる3位表彰台を射止めた。
11月末の野辺山としては異例なほどに穏やかな天候。八ヶ岳から吹き下ろす風も弱まった午後1時半、日本とアメリカ、そしてオーストラリアから参加した34名の女子レーサーたちが、号砲と共に40分間のレースへと駆け出していく。
ホールショットはエミリー・カチョレック(アメリカ、Squid Bikes)が抑えたが、すぐに今井美穂(CO2 bicycle)が先頭に立つ。前日覇者のサミエル・ルーネルズ(アメリカ、Squid Bikes)はペダルキャッチに手間取り10番手から追い掛ける展開を余儀なくされた。
ルーネルズと同じく出遅れたものの、上手く混戦をすり抜けたエイプリル・マクドノー(オーストラリア、Flanders JBlood)がスタートループ完了を待たず先頭争いに復帰。すると「今日は序盤から攻めて様子を見ようと思っていた。昨日が2位だったので失うものは何もなかった」と言うマクドノーが猛烈なプッシュを開始。ここに食らいついた今井だったが、「昨日と違ってオーバーペースを感じたので、最後まで勝負をするために減速した」と離脱。こうしてマクドノーが独走体制を築き上げた。
出だしでつまづいたルーネルズだったが、緩く傾斜のついた舗装直登での速さは際立っていた。すぐに今井を捉えて2位パックを形成したが、コーナーの立ち上がりのたびにダッシュを掛ける先頭マクドノーとの差が減少に転じることは無かった。後半の登りでルーネルズが加速すると今井が遅れ、トップ3はこのままのオーダーでフィニッシュへと向かうこととなる。
その後方では、オフトレーニングの一環としてシクロクロスに取り組む與那嶺恵理(FDJ Nouvelle Aquitaine Futuroscope)とカチョレックが4位グループを作った。テクニカルな野辺山のコースに手を焼く與那嶺が徐々に遅れ、Squid Bikesのリーダーが前方で苦しむ今井を射程圏内に捉えた。
レース先頭では、44分間のうちのほとんどを独走したマクドノーが前日2位の悔しさを晴らす圧勝。「体調自体は昨日よりも良くて、路面も自分好みのハイスピードコースだったので攻める走りができた。昨日は2位で、今日は勝ち。初めての日本で今のベストの走りができた」と答えたマクドノーは、9月にオーストラリアのシクロクロスシーズンを終え、休息を経てトレーニングを再開したばかりという。
2位には「昨日の疲れがかなり残っていたけれど、良いレースができて嬉しい」と振り返るルーネルズが入り、今井はカチョレックの追撃を交わして2日連続の表彰台に滑り込んだ。
「毎年楽しみにしている野辺山で2日間共に満足いく走りができた。国内の女子レースでは抜きつ抜かれつの展開にはならないけれど、今年はサミーやエイプリルと勝負ができて楽しかった」。そう語る今井は昨年大会でも表彰台に登っており(2位と3位)、残すは頂上のみ。海外勢と互角に渡り合った力は国内屈指であり、2週間後にここ滝沢牧場で開催される全日本選手権に向けても好感触を掴んだと言う。
また、4位には與那嶺が、5位には徐々に追い上げた唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)が入った。
2日間で優勝を分け合ったマクドノーとルーネルズ、そしてカチョレックは来週末のUCI宇都宮シクロクロスにも参戦を予定している。全日本選手権を1週間後に控える国内勢もほぼフルメンバーが揃うため、今回の順位がどのようにシャッフルされるかに注目が集まる。
11月末の野辺山としては異例なほどに穏やかな天候。八ヶ岳から吹き下ろす風も弱まった午後1時半、日本とアメリカ、そしてオーストラリアから参加した34名の女子レーサーたちが、号砲と共に40分間のレースへと駆け出していく。
ホールショットはエミリー・カチョレック(アメリカ、Squid Bikes)が抑えたが、すぐに今井美穂(CO2 bicycle)が先頭に立つ。前日覇者のサミエル・ルーネルズ(アメリカ、Squid Bikes)はペダルキャッチに手間取り10番手から追い掛ける展開を余儀なくされた。
ルーネルズと同じく出遅れたものの、上手く混戦をすり抜けたエイプリル・マクドノー(オーストラリア、Flanders JBlood)がスタートループ完了を待たず先頭争いに復帰。すると「今日は序盤から攻めて様子を見ようと思っていた。昨日が2位だったので失うものは何もなかった」と言うマクドノーが猛烈なプッシュを開始。ここに食らいついた今井だったが、「昨日と違ってオーバーペースを感じたので、最後まで勝負をするために減速した」と離脱。こうしてマクドノーが独走体制を築き上げた。
出だしでつまづいたルーネルズだったが、緩く傾斜のついた舗装直登での速さは際立っていた。すぐに今井を捉えて2位パックを形成したが、コーナーの立ち上がりのたびにダッシュを掛ける先頭マクドノーとの差が減少に転じることは無かった。後半の登りでルーネルズが加速すると今井が遅れ、トップ3はこのままのオーダーでフィニッシュへと向かうこととなる。
その後方では、オフトレーニングの一環としてシクロクロスに取り組む與那嶺恵理(FDJ Nouvelle Aquitaine Futuroscope)とカチョレックが4位グループを作った。テクニカルな野辺山のコースに手を焼く與那嶺が徐々に遅れ、Squid Bikesのリーダーが前方で苦しむ今井を射程圏内に捉えた。
レース先頭では、44分間のうちのほとんどを独走したマクドノーが前日2位の悔しさを晴らす圧勝。「体調自体は昨日よりも良くて、路面も自分好みのハイスピードコースだったので攻める走りができた。昨日は2位で、今日は勝ち。初めての日本で今のベストの走りができた」と答えたマクドノーは、9月にオーストラリアのシクロクロスシーズンを終え、休息を経てトレーニングを再開したばかりという。
2位には「昨日の疲れがかなり残っていたけれど、良いレースができて嬉しい」と振り返るルーネルズが入り、今井はカチョレックの追撃を交わして2日連続の表彰台に滑り込んだ。
「毎年楽しみにしている野辺山で2日間共に満足いく走りができた。国内の女子レースでは抜きつ抜かれつの展開にはならないけれど、今年はサミーやエイプリルと勝負ができて楽しかった」。そう語る今井は昨年大会でも表彰台に登っており(2位と3位)、残すは頂上のみ。海外勢と互角に渡り合った力は国内屈指であり、2週間後にここ滝沢牧場で開催される全日本選手権に向けても好感触を掴んだと言う。
また、4位には與那嶺が、5位には徐々に追い上げた唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)が入った。
2日間で優勝を分け合ったマクドノーとルーネルズ、そしてカチョレックは来週末のUCI宇都宮シクロクロスにも参戦を予定している。全日本選手権を1週間後に控える国内勢もほぼフルメンバーが揃うため、今回の順位がどのようにシャッフルされるかに注目が集まる。
Raphaスーパークロス野辺山2017 UCIエリート女子
1位 | エイプリル・マクドノー(オーストラリア、Flanders JBlood) | 44'15" |
2位 | サミエル・ルーネルズ(アメリカ、Squid Bikes) | 45'12" |
3位 | 今井美穂(CO2 bicycle) | 45'32" |
4位 | エミリー・カチョレック(アメリカ、Squid Bikes) | 45'47" |
5位 | 與那嶺恵理(FDJ Nouvelle Aquitaine Futuroscope) | 46'18" |
6位 | 唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム) | 46'26" |
7位 | 松本璃奈(TEAM GRM) | 46'43" |
8位 | 宮内佐季子(ClubLa.sistaOffroadTeam) | 47'08" |
8位 | 西山みゆき(東洋フレーム) | 47'19" |
10位 | フィオナ・モーリス(オーストラリア、SPEEDVAGEN X MAAP) | 48'31" |