2017/11/25(土) - 22:42
アメリカ、オーストラリア、そして日本人選手による三つ巴の戦いは、サミエル・ルーネルズ(Squid Bikes)の登りアタックで決着。野辺山史上最も白熱した女子レースの模様を紹介します。
午前中に開催された一般カテゴリーから試走時間とシングルスピードを挟み、13時30分に号砲が鳴り響いた女子エリート。35名という過去最大人数のエントリーであり、アメリカとオーストラリアからも2名ずつが加わったことで非常にハイレベルなレースが展開された。
真っ先に駆け出していったのは、4名体制で乗り込んできたSquid Bikesのリーダーであるエミリー・カチョレック(アメリカ)。ここに今井美穂(CO2 bicycle)とエイプリル・マクドノー(オーストラリア、Flanders JBlood)、與那嶺恵理(FDJ Nouvelle Aquitaine Futuroscope)そしてサミエル・ルーネルズ(アメリカ、Squid Bikes)が続き、5名の先頭パックを組んで進行した。
やがてルーネルズのハイペースに対してカチョレックと與那嶺が遅れ、先頭は3名。「かなりキツかったけれど、表彰台を海外勢に独占されたくないと思っていた」と言う今井が、パワフルに走る海外勢に食らいついた。
ギャラリーを沸かせる華麗な走りで周回していく今井とマクドノー、そしてルーネルズ。途中の林間区間でルーネルズが前転、今井と接触したマクドノーが落車するアクシンデントも起こったものの、それぞれのミスを挽回し、3人一かたまりのまま最終周回へ。その後ろではカチョレックが與那嶺からリードを奪い、スタートで出遅れた唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)と宮内佐季子(ClubLa.sistaOffroadTeam)、西山みゆき(東洋フレーム)の3名が激しい6位争いを展開した。
すると、終始落ち着いた表情を崩さなかったルーネルズが「高速サーキットですごく自分向きだった。自分の持ち味である登坂力を活かそうと思った」と、緩く長い舗装路直登でアタック。今井は3番手に入っていたため反応できず、数秒の差が生まれる。これが勝負の決定打となった。
2名の猛追を抑え込み、残り距離をミスなくこなしたルーネルズが野辺山初日に勝利。その数秒後、スプリントで今井を振り切ったマクドノーが2位、持ち前のスキルで互角に渡り合った今井が、相性の良い野辺山で3位表彰台を確保した。
「今年2月のシクロクロス東京で初めて日本のレースを走り、たくさんの応援をもらったので日本のことが好きになった。とても寒くてウォーマー無しでは走れなかったけれど、この美しい野辺山で勝てて嬉しい」とはルーネルズ。今年はピストバイクによるクリテリウムレース、レッドフック・クリテリウムでの優勝を狙って乗り込みを強化していたという。
4位争いは與那嶺を着実に引き離したカチョレックに軍配が上がり、そこから1分20秒遅れた6位には唐見が入った。野辺山史上最も白熱した女子レースを終え、会場の興奮が最高潮に達したまま男子エリートレースの火蓋が切って落とされた。
午前中に開催された一般カテゴリーから試走時間とシングルスピードを挟み、13時30分に号砲が鳴り響いた女子エリート。35名という過去最大人数のエントリーであり、アメリカとオーストラリアからも2名ずつが加わったことで非常にハイレベルなレースが展開された。
真っ先に駆け出していったのは、4名体制で乗り込んできたSquid Bikesのリーダーであるエミリー・カチョレック(アメリカ)。ここに今井美穂(CO2 bicycle)とエイプリル・マクドノー(オーストラリア、Flanders JBlood)、與那嶺恵理(FDJ Nouvelle Aquitaine Futuroscope)そしてサミエル・ルーネルズ(アメリカ、Squid Bikes)が続き、5名の先頭パックを組んで進行した。
やがてルーネルズのハイペースに対してカチョレックと與那嶺が遅れ、先頭は3名。「かなりキツかったけれど、表彰台を海外勢に独占されたくないと思っていた」と言う今井が、パワフルに走る海外勢に食らいついた。
ギャラリーを沸かせる華麗な走りで周回していく今井とマクドノー、そしてルーネルズ。途中の林間区間でルーネルズが前転、今井と接触したマクドノーが落車するアクシンデントも起こったものの、それぞれのミスを挽回し、3人一かたまりのまま最終周回へ。その後ろではカチョレックが與那嶺からリードを奪い、スタートで出遅れた唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)と宮内佐季子(ClubLa.sistaOffroadTeam)、西山みゆき(東洋フレーム)の3名が激しい6位争いを展開した。
すると、終始落ち着いた表情を崩さなかったルーネルズが「高速サーキットですごく自分向きだった。自分の持ち味である登坂力を活かそうと思った」と、緩く長い舗装路直登でアタック。今井は3番手に入っていたため反応できず、数秒の差が生まれる。これが勝負の決定打となった。
2名の猛追を抑え込み、残り距離をミスなくこなしたルーネルズが野辺山初日に勝利。その数秒後、スプリントで今井を振り切ったマクドノーが2位、持ち前のスキルで互角に渡り合った今井が、相性の良い野辺山で3位表彰台を確保した。
「今年2月のシクロクロス東京で初めて日本のレースを走り、たくさんの応援をもらったので日本のことが好きになった。とても寒くてウォーマー無しでは走れなかったけれど、この美しい野辺山で勝てて嬉しい」とはルーネルズ。今年はピストバイクによるクリテリウムレース、レッドフック・クリテリウムでの優勝を狙って乗り込みを強化していたという。
4位争いは與那嶺を着実に引き離したカチョレックに軍配が上がり、そこから1分20秒遅れた6位には唐見が入った。野辺山史上最も白熱した女子レースを終え、会場の興奮が最高潮に達したまま男子エリートレースの火蓋が切って落とされた。
Raphaスーパークロス野辺山2017 UCIエリート女子
1位 | サミエル・ルーネルズ(アメリカ、Squid Bikes) | 44'05" |
2位 | エイプリル・マクドノー(オーストラリア、Flanders JBlood) | |
3位 | 今井美穂(CO2 bicycle) | +02" |
4位 | エミリー・カチョレック(アメリカ、Squid Bikes) | +26" |
5位 | 與那嶺恵理(FDJ Nouvelle Aquitaine Futuroscope) | +38" |
6位 | 唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム) | +1'50" |
7位 | 宮内佐季子(ClubLa.sistaOffroadTeam) | +2'00" |
8位 | 西山みゆき(東洋フレーム) | +2'02" |
9位 | 松本璃奈(TEAM GRM) | +3'27" |
10位 | フィオナ・モーリス(オーストラリア、SPEEDVAGEN X MAAP) | +3'47" |
text:So.Isobe
photo:Makoto.Ayano,Kei.Tsuji
photo:Makoto.Ayano,Kei.Tsuji
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