2017/11/04(土) - 00:18
主催者発表1万3千人が訪れたスターライトクロスで、前田公平(弱虫ペダルサイクリングチーム)と與那嶺恵理(エフデジ・ヌーヴェルアキテーヌ・フチュロスコープ)が独走勝利。熱いナイトレースに大観衆が湧いた。
サイクルモードの夜を飾る一大イベントに成長したスターライトクロス。祝日開催であることも重なり例年に増して歓声が増え、選手たちの走りを後押しした。4回目を迎えた今年、男女のエリートカテゴリーはUCIレースに昇格したため、そのステータスは一気に上昇。男子エリートにおいてもエントリー開始早々に定員となるほどの盛況を見た。
コースはおなじみ幕張海浜公園を舞台にしたものだが、今年は逆回りとなり、さらに秋の長雨によってコースサイドには湿地帯がいくつも出現。所々に深い泥、高速の芝セクション、さらに足で登ることも難しいスリッピーな激坂などが連続して現れる、国内屈指のテクニカルコースが出来上がった。
中里仁(Speedvagen Family Racing)のホールショットで始まった60分間のレース。すぐに小貝川、寒河江と出場レースで連勝している小坂光(宇都宮ブリッツェンシクロクロスチーム)と2位が続いていた前田公平(弱虫ペダルサイクリングチーム)が抜け出した。
「自分でも少し(ペースが)速すぎるかなと思ってましたが、意外と落ち着いていました」と振り返る小坂と前田が刻む異次元のラップタイムに、2周目から80%ルール適用による足切りがスタート。この日の完走者は最終的に12名のみというサバイバルレースが繰り広げられた。
先頭交代をしながら走る小坂と前田の後ろでは、織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)と今季シクロクロス初戦を迎えた全日本王者の沢田時(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)が一進一退の3位争いを展開する。「まだシクロクロスに乗り慣れていなかったので、出遅れが響いて3位パックに甘んじてしまいました」と言う沢田だが、後半になるにつれて走りも安定。細かいミスが続いた織田に対して有利に進めていく。
中盤、先頭パックに異変が起こる。激坂登り手前の水たまりに前輪を取られた小坂が落車し、その隙に前田が若干のリードを得た。巻き返したい小坂だったがミスを連発し、その差は一気に50秒程度まで拡大。ここが勝負のターニングポイントとなった。
小坂はマッドタイヤを装着したバイクに乗り換え追撃を仕掛けたものの、なかなか前田の背中は見えてこない。後方からは織田を振り切った沢田が2位を狙って追い上げてくるが、最後までトップ3が合流することはなかった。
結局「小坂さんが離れてからはタイム差を聞きながら走っていました。こちらも余裕があるわけではないので、ミスしないことだけを意識しましたね」という前田は、リードを23秒守りきってフィニッシュ。追撃及ばなかった小坂が2位に入り、沢田は1分34秒差の3位でシーズン開幕戦を終えた。
「本当にこのレースで勝てて良かった。お客さんもたくさん集まってくれたし、弱虫ペダルがレースの冠スポンサーですので」と、前田は遂に掴んだシーズン初勝利を喜ぶ。「今日は難しい路面だなと思いましたね。でも芝生のスピードを優先した方が速いかなと考えて、センタースリックのタイヤをチョイス。だからキャンバー区間は潔くランニングを選んだのですが、乗車にこだわった小坂さんはミスが出た。ここが勝負の分かれ目でしたね」。
スターライトクロス3連覇を逃した小坂は「今日はあまり体調も良くなかったように思います。途中で気持ちも切れてしまい、その後踏み直せたものの届かなかった」と悔やむ。「後半に持ち直せたことをプラスに捉え、負けを引きずらないように切り替えていきたいですね」。
4位には「負けたけれど、すごく良い走りができて楽しかった」と振り返る織田が入り、5位は後半に追い上げた宮津旭(PAX PROJECT)。以下中村龍太郎(SNEL CYCLOCROSS TEAM)、門田基志(TEAM GIANT)と続き、12位の重田兼吾(TeamCUORE)が最終完走者となった。
男子エリートレースに先駆けて開催された女子エリートには19名が出走。定石通り今井美穂(CO2bicycle)がスタートダッシュを決めたものの、地脚に勝る與那嶺恵理(エフデジ・ヌーヴェルアキテーヌ・フチュロスコープ)がその差を着々と削り取ってくる。
3番手で前を追ったのは、午前中に会場近くで行われた実業団レース(JBCF幕張新都心クリテリウム)にも出場し、優勝したもののブレーキレバーが折れるほどの落車で怪我を負った唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)。
やがて與那嶺が今井を捉えてパス。テクニックに勝る今井もキャンバー区間で距離を縮めたものの、積極策にミスが出て後退。「あまり無理をして怪我をしたら大変なので慎重に走った」という與那嶺のペースは最後まで落ちることなく、危なげなく5周回を走りきり独走勝利を飾った。
「正直、今日は2位だなと思っていました。登り返しのキャンバー以外は泥も含めて全部乗車できたので楽しかったですね。各コーナー出口ではスピードを落とさないようにしっかり踏んで、芝生のストレートも踏み抜きました。ロードのオフシーズンですが、自転車に乗っていない時もコアトレーニングを重ねて身体に刺激を入れているのも役に立ったと思います」とレースを振り返った。
サイクルモードの夜を飾る一大イベントに成長したスターライトクロス。祝日開催であることも重なり例年に増して歓声が増え、選手たちの走りを後押しした。4回目を迎えた今年、男女のエリートカテゴリーはUCIレースに昇格したため、そのステータスは一気に上昇。男子エリートにおいてもエントリー開始早々に定員となるほどの盛況を見た。
コースはおなじみ幕張海浜公園を舞台にしたものだが、今年は逆回りとなり、さらに秋の長雨によってコースサイドには湿地帯がいくつも出現。所々に深い泥、高速の芝セクション、さらに足で登ることも難しいスリッピーな激坂などが連続して現れる、国内屈指のテクニカルコースが出来上がった。
中里仁(Speedvagen Family Racing)のホールショットで始まった60分間のレース。すぐに小貝川、寒河江と出場レースで連勝している小坂光(宇都宮ブリッツェンシクロクロスチーム)と2位が続いていた前田公平(弱虫ペダルサイクリングチーム)が抜け出した。
「自分でも少し(ペースが)速すぎるかなと思ってましたが、意外と落ち着いていました」と振り返る小坂と前田が刻む異次元のラップタイムに、2周目から80%ルール適用による足切りがスタート。この日の完走者は最終的に12名のみというサバイバルレースが繰り広げられた。
先頭交代をしながら走る小坂と前田の後ろでは、織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)と今季シクロクロス初戦を迎えた全日本王者の沢田時(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)が一進一退の3位争いを展開する。「まだシクロクロスに乗り慣れていなかったので、出遅れが響いて3位パックに甘んじてしまいました」と言う沢田だが、後半になるにつれて走りも安定。細かいミスが続いた織田に対して有利に進めていく。
中盤、先頭パックに異変が起こる。激坂登り手前の水たまりに前輪を取られた小坂が落車し、その隙に前田が若干のリードを得た。巻き返したい小坂だったがミスを連発し、その差は一気に50秒程度まで拡大。ここが勝負のターニングポイントとなった。
小坂はマッドタイヤを装着したバイクに乗り換え追撃を仕掛けたものの、なかなか前田の背中は見えてこない。後方からは織田を振り切った沢田が2位を狙って追い上げてくるが、最後までトップ3が合流することはなかった。
結局「小坂さんが離れてからはタイム差を聞きながら走っていました。こちらも余裕があるわけではないので、ミスしないことだけを意識しましたね」という前田は、リードを23秒守りきってフィニッシュ。追撃及ばなかった小坂が2位に入り、沢田は1分34秒差の3位でシーズン開幕戦を終えた。
「本当にこのレースで勝てて良かった。お客さんもたくさん集まってくれたし、弱虫ペダルがレースの冠スポンサーですので」と、前田は遂に掴んだシーズン初勝利を喜ぶ。「今日は難しい路面だなと思いましたね。でも芝生のスピードを優先した方が速いかなと考えて、センタースリックのタイヤをチョイス。だからキャンバー区間は潔くランニングを選んだのですが、乗車にこだわった小坂さんはミスが出た。ここが勝負の分かれ目でしたね」。
スターライトクロス3連覇を逃した小坂は「今日はあまり体調も良くなかったように思います。途中で気持ちも切れてしまい、その後踏み直せたものの届かなかった」と悔やむ。「後半に持ち直せたことをプラスに捉え、負けを引きずらないように切り替えていきたいですね」。
4位には「負けたけれど、すごく良い走りができて楽しかった」と振り返る織田が入り、5位は後半に追い上げた宮津旭(PAX PROJECT)。以下中村龍太郎(SNEL CYCLOCROSS TEAM)、門田基志(TEAM GIANT)と続き、12位の重田兼吾(TeamCUORE)が最終完走者となった。
男子エリートレースに先駆けて開催された女子エリートには19名が出走。定石通り今井美穂(CO2bicycle)がスタートダッシュを決めたものの、地脚に勝る與那嶺恵理(エフデジ・ヌーヴェルアキテーヌ・フチュロスコープ)がその差を着々と削り取ってくる。
3番手で前を追ったのは、午前中に会場近くで行われた実業団レース(JBCF幕張新都心クリテリウム)にも出場し、優勝したもののブレーキレバーが折れるほどの落車で怪我を負った唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)。
やがて與那嶺が今井を捉えてパス。テクニックに勝る今井もキャンバー区間で距離を縮めたものの、積極策にミスが出て後退。「あまり無理をして怪我をしたら大変なので慎重に走った」という與那嶺のペースは最後まで落ちることなく、危なげなく5周回を走りきり独走勝利を飾った。
「正直、今日は2位だなと思っていました。登り返しのキャンバー以外は泥も含めて全部乗車できたので楽しかったですね。各コーナー出口ではスピードを落とさないようにしっかり踏んで、芝生のストレートも踏み抜きました。ロードのオフシーズンですが、自転車に乗っていない時もコアトレーニングを重ねて身体に刺激を入れているのも役に立ったと思います」とレースを振り返った。
男子エリート
1位 | 前田公平(弱虫ペダルサイクリングチーム) | 1h02’03” |
2位 | 小坂光(宇都宮ブリッツェンシクロクロスチーム) | +23” |
3位 | 沢田時(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム) | *1’34” |
4位 | 織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム) | +1’49” |
5位 | 宮津旭(PAX PROJECT) | +2’08” |
6位 | 中村龍太郎(SNEL CYCLOCROSS TEAM) | +2’27” |
7位 | 門田基志(TEAM GIANT) | +2’29” |
8位 | 丸山厚(BOMA/ROND BICYCLE) | +2’38” |
9位 | 斎藤朋寛(RIDELIFE GIANT) | +3’06” |
10位 | 中里仁(Speedvagen Family Racing) | +3’51” |
女子エリート
1位 | 與那嶺恵理(エフデジ・ヌーヴェルアキテーヌ・フチュロスコープ) | 45’32” |
2位 | 今井美穂(CO2bicycle) | +39’ |
3位 | 唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム) | +57” |
4位 | 西山みゆき(ToyoFrame) | +2’04” |
5位 | 西形舞(TRC Panama Reds) | +4’37” |
6位 | 松本璃奈(TEAM GRM) | +6’22” |
7位 | 林口ゆきえ(Live GARDEN Bici Stelle) | +7’09” |
8位 | 大岩明子(ブラウブリッツェン) | +7’26” |
9位 | 福本千佳(Live GARDEN Bici Stelle) | +8’07” |
10位 | 坂本沙弥(TeamCUORE) | -1Lap |
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