2017/11/04(土) - 09:02
サイクルモードのブース紹介第4弾は、サーヴェロやラピエールのプロバイク展示が目立った東商会、ファクターの新作が並んだトライスポーツ、MTB展示が目を引くウインクレル、そして三ヶ島製作所とキャットアイの各ブースを紹介します。
東商会:カヴェンディッシュやデマールが駆ったプロモデルがずらり勢揃い ラピエールの2つの新モデルも
サーヴェロやラピエール、マジィといったバイクブランドから、イーストンやトーケンなど名だたるパーツブランドを取り扱う総合代理店東商会。ハイエンドバイクが目白押しのブースの中でも、一際オーラを放つバイクが4台。
サーヴェロブースにはマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、ディメンションデータ)が駆ったS5、そしてリオオリンピックで使用したトラックバイクT5の姿が。一方、ラピエールのエリアには、アルノー・デマール(フランス、FDJ)が使用した眩いばかりのクロームカラーのエンデュランスロードPULSIUM、そして與那嶺恵理の駆るXELIUSが展示されていた。
ラピエールでは、新型PULSIUMの他に、AIRCORDのニューモデルもお披露目された。FDJクロームカラーは、深い色をたたえた何とも言えない上質な色合いで、カラーリングだけでも購入の動機になりそうなほど。
また、トーケンでは新型のカーボンクリンチャーホイールが発表された。VENTOUSとKONAXと名付けられた3つのリムハイト違いのモデルが用意される。カーボンシートをシームレスにリムへと成型することで、軽く強いリムを実現したという意欲作だ。施されるグラフィックも洗練されており、合わせるバイクも選ばないデザインへと仕上がっている。
トライスポーツ:ファクターから新たに2モデルの国内展開決定
数多くのブランドを取り扱うトライスポーツの目玉はやはりファクター。国内初お披露目となる展示バイクとして、軽量モデルO2のディスクブレーキタイプ「O2 DISC」とワールドツアーチームのアージェードゥゼールも使用するTTバイク「SRICK」の2台がブースに並んだ。
本国からはプロコンチネンタルチームにも所属していた元プロライダーで今はファクター社員だというジョン・エブセン氏も来日。O2 DISCについて、「フォーク等の剛性を確保するために乗り味が硬くなりがちなディスクブレーキロードだが、今作はカーボンレイアップを調整することでリムブレーキモデルと変わらないフィーリングを実現している」と語る。
その他のブランドも新製品が展示されており、プラクシスワークスからはアップグレードにも最適な軽さを持ったロード用カーボンクランクや、フロントシングル用のクランク。バルブ型パワーメーターのAROFLYは専用のサイクルコンピュータを、セラミックスピードからは低摩擦抵抗を実現する新作のチェーンコーティング剤「UFO Drip」などが並んだ。
また、熱成形型インソールの「Biontech(バイオンテック)」はブース内で実際に電子レンジで温めて体験できたり、セラミックスピードは一般製品と比べてどれだけ軽い駆動か試せるデモ機も置いてあったり、重さわずか4kgほどに仕上がったAXライトネスの超軽量バイクも持つことができたりと充実の展示となっている。
ウィンクレル:下り系MTBの雄サンタクルズとノースウェーブ、ダイアモンド
MTBダウンヒルの元世界王者グレッグ・ミナー擁するチーム「SYNDIGATE」や、セドリック・グラシアをサポートするオフロードバイクブランドの「サンタクルズ」。ミナーやグラシアといった下り系のトップライダーを支えているとおり、カーボン製のダウンヒルやフリーライドMTBのスペシャリストだ。
注目のプロダクトはフルモデルチェンジを果たした「NOMAD」だ。リアサスをボトムブラケット近くに配置することで、より下りに強いバイクへと進化している。ブース担当者によるとオールマウンテンやエンデューロバイクよりもダウンヒルに強く、国内のDHレースならば対応できる可能性はあるという。富士見パノラマや白馬岩岳の下り系コースで真価を発揮するだろう。
ロード系バイクブランドが主流となっているサイクルモードにおいて、珍しい存在であるMTBブランドだが、足を止めて写真を撮っている方が多い。ロードとは異なる楽しさを持つマウンテンバイクに興味を持つキッカケになれば良いと担当者は言う。世界で最も成功しているDHバイクのV10や、ライフタイムワランティのカーボンホイールなども注目だ。
また、ノースウェーブのコーナーでは試着可能となっている。フラッグシップモデルのEXTREME RRに次ぐセカンドモデル「EXTEREME GT」が注目のプロダクト。フィット感に優れるアッパーやアーチサポートなどはそのままに、ソール剛性を15のRRから12へと変更することで、幅広いサイクリストでも履きこなせるシューズとなった。ネオプレーン系の素材を使用した冬用モデルGTXは、シューズカバーのわずらわしい着脱から解放してくれる。これからの季節にぴったりのシューズのため、是非チェックして欲しい。
ダイアモンドのY型トライアスロンフレームも注目の的。数多くの来場者が足をとめ、UCIルールに縛られない奇抜なフレームシェイプを写真に収め、ディティールを観察していたようだ。MTB用のアクセサリーやアパレルを展開するアイオンは、ユーロバイクアワードを獲得したバックパックやプロテクターが注目を集める。
三ヶ島製作所:ひとランク上の上質なフラットペダル NEXTシリーズ
埼玉県所沢市に工場を構え、徹底した品質管理のもとプロダクトを作る「三ヶ島製作所(MKSペダル)」もサイクルモードに出展。今年の注目は、初夏にリリースしたNEXTシリーズのファーストプロダクトの「SYLVAN TOURING NEXT」に続く、SYLVAN TRACK NEXTとROAD NEXTの2モデルだ。
いずれもTOURINGモデルと同様、MKSペダルが長年ラインアップし続けてきたSYLVAN TRACKとROADを現代用にモディファイしたモデルだ。愛されてきた従来モデルの面影を残しつつ、現代の高級モデルとして見た目と耐久性、回転性能を追求していることが特徴だ。
MKSペダルのプロダクトは海外のMASHをはじめとするピストライダーからも支持されているという。シンプルなツーリングフレームやトラックフレームとの相性が良いため、これからスチールバイクを考えている方は訪れてみてはいかがだろうか。
キャットアイ:サイクリストの存在をアピールするライトで身を守る
今年のキャットアイブースはリアライトがフォーカスされている。サドルやシートポスト、足首、ヘルメット上、バックポケット、ハンドルバーエンドなど、様々なところにリアライトが取り付けられたマネキンと自転車の展示が象徴的だ。
人的要因の自転車事故は、サイクリストの発見に遅れたことが原因の87%を占めるという。キャットアイはメインライトに加えて、サブライトを装備することで、サイクリスト自ら存在をアピールし事故に巻き込まれる危険を減らそうという理由から、数多くのリアライトをリリースしている。
ヘルメットに装着する前後両用のVOLT400 DUPLEXとDUPLEXや、ジャージのバックポケットやバックパックに装着できるクリップオンタイプのWEARABLE X、ハンドルバーエンドなどに装着するORBが、プラスアルファのリアライトだ。
PADRONE DIGITALというサイクルコンピューターが参考出品されている。Bluetoothに対応しており、各種センサーとともにスマホと連携することが可能。ライド後に走行データをスマホにインポートすることで、STRAVAやTREANING PEAKSにアップすることができるようになる。また、上面はサイコン、下面はライトを搭載可能な2面式のアウトフロントブラケットも展示されている。
text&photo:CW編集部
東商会:カヴェンディッシュやデマールが駆ったプロモデルがずらり勢揃い ラピエールの2つの新モデルも
サーヴェロやラピエール、マジィといったバイクブランドから、イーストンやトーケンなど名だたるパーツブランドを取り扱う総合代理店東商会。ハイエンドバイクが目白押しのブースの中でも、一際オーラを放つバイクが4台。
サーヴェロブースにはマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、ディメンションデータ)が駆ったS5、そしてリオオリンピックで使用したトラックバイクT5の姿が。一方、ラピエールのエリアには、アルノー・デマール(フランス、FDJ)が使用した眩いばかりのクロームカラーのエンデュランスロードPULSIUM、そして與那嶺恵理の駆るXELIUSが展示されていた。
ラピエールでは、新型PULSIUMの他に、AIRCORDのニューモデルもお披露目された。FDJクロームカラーは、深い色をたたえた何とも言えない上質な色合いで、カラーリングだけでも購入の動機になりそうなほど。
また、トーケンでは新型のカーボンクリンチャーホイールが発表された。VENTOUSとKONAXと名付けられた3つのリムハイト違いのモデルが用意される。カーボンシートをシームレスにリムへと成型することで、軽く強いリムを実現したという意欲作だ。施されるグラフィックも洗練されており、合わせるバイクも選ばないデザインへと仕上がっている。
トライスポーツ:ファクターから新たに2モデルの国内展開決定
数多くのブランドを取り扱うトライスポーツの目玉はやはりファクター。国内初お披露目となる展示バイクとして、軽量モデルO2のディスクブレーキタイプ「O2 DISC」とワールドツアーチームのアージェードゥゼールも使用するTTバイク「SRICK」の2台がブースに並んだ。
本国からはプロコンチネンタルチームにも所属していた元プロライダーで今はファクター社員だというジョン・エブセン氏も来日。O2 DISCについて、「フォーク等の剛性を確保するために乗り味が硬くなりがちなディスクブレーキロードだが、今作はカーボンレイアップを調整することでリムブレーキモデルと変わらないフィーリングを実現している」と語る。
その他のブランドも新製品が展示されており、プラクシスワークスからはアップグレードにも最適な軽さを持ったロード用カーボンクランクや、フロントシングル用のクランク。バルブ型パワーメーターのAROFLYは専用のサイクルコンピュータを、セラミックスピードからは低摩擦抵抗を実現する新作のチェーンコーティング剤「UFO Drip」などが並んだ。
また、熱成形型インソールの「Biontech(バイオンテック)」はブース内で実際に電子レンジで温めて体験できたり、セラミックスピードは一般製品と比べてどれだけ軽い駆動か試せるデモ機も置いてあったり、重さわずか4kgほどに仕上がったAXライトネスの超軽量バイクも持つことができたりと充実の展示となっている。
ウィンクレル:下り系MTBの雄サンタクルズとノースウェーブ、ダイアモンド
MTBダウンヒルの元世界王者グレッグ・ミナー擁するチーム「SYNDIGATE」や、セドリック・グラシアをサポートするオフロードバイクブランドの「サンタクルズ」。ミナーやグラシアといった下り系のトップライダーを支えているとおり、カーボン製のダウンヒルやフリーライドMTBのスペシャリストだ。
注目のプロダクトはフルモデルチェンジを果たした「NOMAD」だ。リアサスをボトムブラケット近くに配置することで、より下りに強いバイクへと進化している。ブース担当者によるとオールマウンテンやエンデューロバイクよりもダウンヒルに強く、国内のDHレースならば対応できる可能性はあるという。富士見パノラマや白馬岩岳の下り系コースで真価を発揮するだろう。
ロード系バイクブランドが主流となっているサイクルモードにおいて、珍しい存在であるMTBブランドだが、足を止めて写真を撮っている方が多い。ロードとは異なる楽しさを持つマウンテンバイクに興味を持つキッカケになれば良いと担当者は言う。世界で最も成功しているDHバイクのV10や、ライフタイムワランティのカーボンホイールなども注目だ。
また、ノースウェーブのコーナーでは試着可能となっている。フラッグシップモデルのEXTREME RRに次ぐセカンドモデル「EXTEREME GT」が注目のプロダクト。フィット感に優れるアッパーやアーチサポートなどはそのままに、ソール剛性を15のRRから12へと変更することで、幅広いサイクリストでも履きこなせるシューズとなった。ネオプレーン系の素材を使用した冬用モデルGTXは、シューズカバーのわずらわしい着脱から解放してくれる。これからの季節にぴったりのシューズのため、是非チェックして欲しい。
ダイアモンドのY型トライアスロンフレームも注目の的。数多くの来場者が足をとめ、UCIルールに縛られない奇抜なフレームシェイプを写真に収め、ディティールを観察していたようだ。MTB用のアクセサリーやアパレルを展開するアイオンは、ユーロバイクアワードを獲得したバックパックやプロテクターが注目を集める。
三ヶ島製作所:ひとランク上の上質なフラットペダル NEXTシリーズ
埼玉県所沢市に工場を構え、徹底した品質管理のもとプロダクトを作る「三ヶ島製作所(MKSペダル)」もサイクルモードに出展。今年の注目は、初夏にリリースしたNEXTシリーズのファーストプロダクトの「SYLVAN TOURING NEXT」に続く、SYLVAN TRACK NEXTとROAD NEXTの2モデルだ。
いずれもTOURINGモデルと同様、MKSペダルが長年ラインアップし続けてきたSYLVAN TRACKとROADを現代用にモディファイしたモデルだ。愛されてきた従来モデルの面影を残しつつ、現代の高級モデルとして見た目と耐久性、回転性能を追求していることが特徴だ。
MKSペダルのプロダクトは海外のMASHをはじめとするピストライダーからも支持されているという。シンプルなツーリングフレームやトラックフレームとの相性が良いため、これからスチールバイクを考えている方は訪れてみてはいかがだろうか。
キャットアイ:サイクリストの存在をアピールするライトで身を守る
今年のキャットアイブースはリアライトがフォーカスされている。サドルやシートポスト、足首、ヘルメット上、バックポケット、ハンドルバーエンドなど、様々なところにリアライトが取り付けられたマネキンと自転車の展示が象徴的だ。
人的要因の自転車事故は、サイクリストの発見に遅れたことが原因の87%を占めるという。キャットアイはメインライトに加えて、サブライトを装備することで、サイクリスト自ら存在をアピールし事故に巻き込まれる危険を減らそうという理由から、数多くのリアライトをリリースしている。
ヘルメットに装着する前後両用のVOLT400 DUPLEXとDUPLEXや、ジャージのバックポケットやバックパックに装着できるクリップオンタイプのWEARABLE X、ハンドルバーエンドなどに装着するORBが、プラスアルファのリアライトだ。
PADRONE DIGITALというサイクルコンピューターが参考出品されている。Bluetoothに対応しており、各種センサーとともにスマホと連携することが可能。ライド後に走行データをスマホにインポートすることで、STRAVAやTREANING PEAKSにアップすることができるようになる。また、上面はサイコン、下面はライトを搭載可能な2面式のアウトフロントブラケットも展示されている。
text&photo:CW編集部
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