イタリアのバイクブランド、ウィリエールからオールラウンドバイク「Zero」シリーズに末弟モデル「Zero.9 LTD」が登場。上位グレードのZero.7と同様のフレーム形状を採用しながら、カーボンの積層を変更することで、より乗りやすい剛性に調整した日本限定モデルを紹介しよう。



ウィリエール Zero.9 LTD(マットブラック)ウィリエール Zero.9 LTD(マットブラック) (c)服部産業
ウィリエールのハイエンドクライミングバイクとしてラインアップされるZero.7(ゼロセッテ)。高弾性な60Tカーボンを使用しシンプルなフレームワークとすることで軽量化を図ったモデルである。そんなZero.7と同様のフレーム形状を採用し、カーボン積層を調整することでより幅広い人にマッチする剛性に仕上げたのが、今回紹介する「Zero.9 LTD(ゼロノヴェ)」だ。

2015年モデルまでラインアップにあったこのZero.9だが、今回装いを新たにし日本限定で登場。シンプルで直線的なチュービングを多用したオーソドックスなルックスの中にも、トップチューブにはウィリエールバイクのアイコンとも言える曲がりが入れられるデザイン。ダウンチューブにはカムテール形状を取り入れつつ、ヘッドチューブからフォークにかけても繋がりのあるインテグレーテッドデザインとすることで空力性能向上も追求している。

ワイヤー類はダウンチューブ上部から内蔵されるワイヤー類はダウンチューブ上部から内蔵される ヘッドチューブからフォークにかけてはインテグレーテッドデザインを採用ヘッドチューブからフォークにかけてはインテグレーテッドデザインを採用

シートチューブから2本のシートステーが伸びるオーソドックスなフレーム形状シートチューブから2本のシートステーが伸びるオーソドックスなフレーム形状 トップチューブにはイタリアントリコロールが配されるトップチューブにはイタリアントリコロールが配される


メインのフレーム素材には高弾性な60Tカーボンを採用。Zero.7と比較して60Tカーボンの使用率を変更するとともに、使用箇所も調整することで”硬すぎない”剛性感を獲得し、耐久性もアップしたフレームに仕上がっている。Zero.7と比べると重量増にはなるが、それでもミドルグレードとしては軽いフレーム重量900g台を達成している。機械式/電動式兼用のためDi2コンポーネントへのアップデートにも対応可能だ。

カラーはイタリアナショナルチームのカラーをイメージしたブルー、白地に赤いラインデザインを配したホワイト、艶消しブラックをベースに赤と白のデザインを挿入したマットブラックの3色が用意される。全面にペイントされるブルーやホワイトも日本側の要望により、なるべく重量を抑えた塗装を施す工夫もされているのだという。

ウィリエール Zero.9 LTD(ブルー)ウィリエール Zero.9 LTD(ブルー) (c)服部産業ウィリエール Zero.9 LTD(ホワイト)ウィリエール Zero.9 LTD(ホワイト) (c)服部産業

販売はフレームセットと完成車で行われる。価格はフレームセットが300,000円(税抜)。完成車はシマノ製コンポーネントのグレード別に3種類用意されており、デュラエース仕様が500,000円(税抜)、アルテグラ仕様が385,000円(税抜)、105仕様が340,000円(税抜)となる。取り扱いは服部産業だ。



ウィリエール Zero.9 LTD
フレーム:60Tカーボン、機械式/電動式兼用
カラー:ブルー、ホワイト、マットブラック
サイズ:XS、S、M、L
価 格:フレームセット 300,000円(税抜)
    デュラエース WH-RS11仕様 500,000円(税抜)
    アルテグラ WH-RS11仕様 385,000円(税抜)
    105 WH-RS10仕様 340,000円(税抜)

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