2017/10/17(火) - 16:03
豪雨の悪コンディションの中開催されたJCXシリーズ第2戦で、山中真(MilePost BMC Racing)が圧倒的な力の差を見せJCX初勝利。ポイントランキングで首位に立っている。
豪雨の中スタートしたC1レース。C1関東、東海、関西などから35名が集まった
10月15日(日)広島県中央森林公園にて、JCXシリーズ第2戦(中国シクロクロス第1戦)が開催された。広島県中央森林公園は1994年アジア大会ロードレースをはじめ、数々の全日本選手権ロードレース等の熱戦が開催された公園として全国の自転車競技者に知られた場所。また、ロードレースのみならず、MTB、そしてシクロクロスを開催するのにも良い環境の公園である。
今回開催された中国シクロクロス第1戦JCX第2戦のシクロクロスコースは、ロードレース起発着点を中心に、その周辺の広大な多目的広場とその周辺の丘陵地帯を走破するもの。自然豊かであるがゆえに平坦路はイノシシが餌を探すために掘り返しており、進むのにパワーが必要とされる。また、丘陵地帯は逆バンクも多く、テクニックも必要とされ、総合力が問われるコースともいえよう。レース当日は、生憎の雨によってマッドコンディションとなり、さらにタフさが増した。
スタート直後から独走態勢に入った山中真(MilePost BMC Racing)
関西シクロクロスを中心に活躍する川村誠(スクミズマシンワークス)
2位を射程に入れながら追う柴田健太郎(TEAM QMAX)
急逝した高木フォトグラファーを偲び、喪章を着けて走る腰山雅大(All-City Cycles/662CCC)
男子エリートがスタートする頃は雨足も強くなり、気温17℃、湿度88%を指していた。レースは35名がスタートラインに並び、スタート直後から山中真(MilePost BMC Racing)が飛び出し独走態勢に入った。
2周目に入る頃からは川村誠(スクミズマシンワークス)がそれを追い、川村を柴田健太郎(TEAM QMAX)が追走する形に。周回を重ねるごとに山中の独走態勢は顕著になり、また、4位下位の選手はさらに引き離されていく展開となった。山中はラップを重ねるごとに20秒から30秒タイムギャップを2位以下に対して積み重ねていく。山中がどのくらいタイムギャップをつけるのかということと、2位3位争いがどうなるかという2点がこのレースの見どころであり、最終的に山中は2位に2分40秒という大差をつけて余裕の独走勝利。
周回を追うごとに 2位との差を広げる山中真(MilePost BMC Racing)
C1 優勝の山中真(MilePost BMC Racing)は第1戦の取手に続く参戦でランキングトップに躍り出た
C1 表彰台
また、2位を走り続けた川村は、3位の柴田に最大23秒の差をつけたていたが、柴田にとっては射程距離であり、ワンアクシデントで逆転できる位置でもあった。終盤、二人のタイムギャップは8秒程度まで縮まったが、最終的に川村は14秒差で2位を守りきった。レース自体は回を重ねるごとに泥が深くなりタフなレースとなった。
女子エリートは江嶋綾(IN THE WOODS × MAAP)一人のみの参加で、淋しいレースとなったが、江嶋は3周回、力を抜くことなく力走した。今大会は、全カテゴリー合計して159名の参加であった。広島で行われる大会としては多くの参加者が集まった。中央森林公園は広島空港、山陽自動車道に隣接しており、交通アクセスも良い会場である。次回開催の時は、さらに多くの参加が望まれる。
次戦は、10月29日(日)に山形県寒河江市グリバーさがえで開催される。
唯一の L1 エントリーとなった江嶋綾(IN THE WOODS × MAAP)
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10月15日(日)広島県中央森林公園にて、JCXシリーズ第2戦(中国シクロクロス第1戦)が開催された。広島県中央森林公園は1994年アジア大会ロードレースをはじめ、数々の全日本選手権ロードレース等の熱戦が開催された公園として全国の自転車競技者に知られた場所。また、ロードレースのみならず、MTB、そしてシクロクロスを開催するのにも良い環境の公園である。
今回開催された中国シクロクロス第1戦JCX第2戦のシクロクロスコースは、ロードレース起発着点を中心に、その周辺の広大な多目的広場とその周辺の丘陵地帯を走破するもの。自然豊かであるがゆえに平坦路はイノシシが餌を探すために掘り返しており、進むのにパワーが必要とされる。また、丘陵地帯は逆バンクも多く、テクニックも必要とされ、総合力が問われるコースともいえよう。レース当日は、生憎の雨によってマッドコンディションとなり、さらにタフさが増した。
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男子エリートがスタートする頃は雨足も強くなり、気温17℃、湿度88%を指していた。レースは35名がスタートラインに並び、スタート直後から山中真(MilePost BMC Racing)が飛び出し独走態勢に入った。
2周目に入る頃からは川村誠(スクミズマシンワークス)がそれを追い、川村を柴田健太郎(TEAM QMAX)が追走する形に。周回を重ねるごとに山中の独走態勢は顕著になり、また、4位下位の選手はさらに引き離されていく展開となった。山中はラップを重ねるごとに20秒から30秒タイムギャップを2位以下に対して積み重ねていく。山中がどのくらいタイムギャップをつけるのかということと、2位3位争いがどうなるかという2点がこのレースの見どころであり、最終的に山中は2位に2分40秒という大差をつけて余裕の独走勝利。
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また、2位を走り続けた川村は、3位の柴田に最大23秒の差をつけたていたが、柴田にとっては射程距離であり、ワンアクシデントで逆転できる位置でもあった。終盤、二人のタイムギャップは8秒程度まで縮まったが、最終的に川村は14秒差で2位を守りきった。レース自体は回を重ねるごとに泥が深くなりタフなレースとなった。
女子エリートは江嶋綾(IN THE WOODS × MAAP)一人のみの参加で、淋しいレースとなったが、江嶋は3周回、力を抜くことなく力走した。今大会は、全カテゴリー合計して159名の参加であった。広島で行われる大会としては多くの参加者が集まった。中央森林公園は広島空港、山陽自動車道に隣接しており、交通アクセスも良い会場である。次回開催の時は、さらに多くの参加が望まれる。
次戦は、10月29日(日)に山形県寒河江市グリバーさがえで開催される。
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C1
1位 | 山中真(MilePost BMC Racing) | 1h04’38” |
2位 | 川村誠(スクミズマシンワークス) | +2’40” |
3位 | 柴田健太郎(TEAM QMAX) | +2’54” |
4位 | 牧野崇(COGS) | +5’28” |
5位 | 比護任(PAXPROJECT) | +5’49” |
6位 | 鳥居新也(竹芝サイクルクロスレーシング ) | +6’14” |
7位 | 酒井孝典(CYCLOCROSSCLUB) | +6’15” |
8位 | 進藤潤(grumpy CX team) | +6’17” |
9位 | 水竹真一(Kokopelli Gurny Goo) | +6’19” |
10位 | 松村孝一(Kamogawa TC) | +6’39” |
CL1
1位 | 江嶋綾(IN THE WOODS × MAAP) | 37’18” |
C2
1位 | 萬谷和也(FUJIMOTO FARM) | 42’48” |
2位 | 小林正樹(TeamRuedaNAGOYA) | +2’24” |
3位 | 金森修一(パナソニック) | +3’28” |
C3+C4
1位 | 橋爪佑輔 | 30’04” |
2位 | 池田剛彦(エスキーナレーシング) | +40” |
3位 | 西川大介(grumpy CX team) | +45” |
CL2
1位 | 山野葉子(Toyo Frame) | 28’59” |
2位 | 河村幸子(ダックスフンド) | +27” |
3位 | 宮崎真奈帆(岡山大学サイクリング部) | +1’58” |
CM1
1位 | 小橋洋二(ドM組合withビババイクスジャパン) | 44’21” |
2位 | 國分圭二(Mt.HASE321) | +48” |
3位 | 石井和明(ベッキーシクロクロス@泥プロ) | +5’10” |
CM2+3
1位 | 土居康二(香川県ドM組合) | 30’49” |
2位 | 神野勝(FOCUS JAPAN) | +01” |
3位 | 篠原政希(香川県ドM組合) | +49” |
Kids
1位 | 田中遼介(チームダックスフンド) | 7’22” |
2位 | ホリデイ瀬奈 | +1’51” |
3位 | 吉本昇矢(吉本一家) | +1’58” |
Kids1
1位 | 田中楓月(チームダックスフンド) | 7’57” |
2位 | 井上碧三(高知C.T.C.) | +18” |
3位 | ホリデイ瑠奈 | +33” |
Kids2
1位 | 末岡遥斗(FCかえで) | 6’54” |
2位 | 末岡宏斗(FCかえで) | +05” |
3位 | 見永千洋(AGANIM) | +26” |
text:高橋真
photo:Satoshi Oda
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