2017/10/03(火) - 22:49
宇都宮ブリッツェンが鈴木真理のチームからの退団を発表した。2002年ロード全日本チャンピオン、2度のアジアチャンピオン、そしてアテネ五輪ロード代表を経験した42歳のベテランは近年大腿部血栓を患い苦悩の時期を過ごした。来季の選手としての活動は未定だ。
今年1月、都内のトークショーに登壇した鈴木真理(宇都宮ブリッツェン) photo:MakotoAYANO10月3日、宇都宮ブリッツェンを運営するサイクルスポーツマネージメント株式会社が、鈴木真理が契約満了にともない今季をもってブリッツェンから退団することをプレスリリースで発表した。ブリッツェン所属選手としての最終レースは10月21日に宇都宮市街で開催されるジャパンカップクリテリウムとなる。
「2013 年に宇都宮ブリッツェンへ加入して以来、5年間にわたってチームの大黒柱として、さらに 2014年からはキャプテンとしてもチームを牽引してきた鈴木真理選手の功績に改めて敬意を表します」というコメントが添えられた。
鈴木真理は15歳より自転車競技を始め、2002年に全日本選手権ロードに優勝、2003、2004年にはアジア選手権ロードを連覇。2004年のアテネ五輪ロードに日本代表として出場(結果はリタイア)したほか、数多くのレースで勝利を挙げ活躍した。エアロセプシーあづみの、シマノレーシング、チームミヤタ、キャノンデール・スペースゼロポイントなどを経て2013年から宇都宮ブリッツェンに所属。同チームのキャプテンを務めるなどしてきた。
2013年から宇都宮ブリッツェンに所属して走った鈴木真理 photo:Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
2012年、キャノンデール・スペースゼロポイントに加入し、一時Jプロツアーリーダーとなるなど活躍を見せた鈴木真理だが、骨折により厳しい選択を迫られる photo:HIdeaki.TAKAGI
2016年には左脚に血栓ができていることが判明。手術を受けてからはリハビリのためレースに出場できない日々が続いていた。チーム発表の後に本人がつづったブログによる発表によれば、7月に今期いっぱいをもって選手契約を止める意志を柿沼章社長に伝えたという。
ゴールスプリントに強く、常勝シマノレーシングのエースとなった(ツアー・オブ・ジャパン2010) photo:Hideaki.TAKAGI鈴木はブログでの発表で次のように綴っている。「大腿骨骨折中に来期走れるかわからない状態でブリッツェンと契約させて頂いてから5年。プロ選手として救われブリッツェンには感謝しかありません。昨年から血栓によりレース休止が続きチームには迷惑をかけてしまいました。
それでも今年契約を更新して頂き、自分に今できる事(ブラウコーチ&ステラ)を頑張る事しかできませんでした。7月末頃だったか来期は選手契約は止めたいと柿沼社長に伝えさせて頂きました。血栓で来期走れるかわからない状態だったので。5年間本当にありがとうございました」。
※(11:30追記)その後の鈴木への電話取材によれば、「血栓が治れば選手として活動を続ける意志はある」と話す。かつ「トレーニングにおいてまだまだ勝てる脚と身体は維持しているので、もし血栓の問題が無くなれば有終の美を飾ってから引退したい」と話す。また、「同時に後輩選手の育成に関わる仕事もしたい」という希望があると言う。
text:Makoto.AYANO
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「2013 年に宇都宮ブリッツェンへ加入して以来、5年間にわたってチームの大黒柱として、さらに 2014年からはキャプテンとしてもチームを牽引してきた鈴木真理選手の功績に改めて敬意を表します」というコメントが添えられた。
鈴木真理は15歳より自転車競技を始め、2002年に全日本選手権ロードに優勝、2003、2004年にはアジア選手権ロードを連覇。2004年のアテネ五輪ロードに日本代表として出場(結果はリタイア)したほか、数多くのレースで勝利を挙げ活躍した。エアロセプシーあづみの、シマノレーシング、チームミヤタ、キャノンデール・スペースゼロポイントなどを経て2013年から宇都宮ブリッツェンに所属。同チームのキャプテンを務めるなどしてきた。
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2016年には左脚に血栓ができていることが判明。手術を受けてからはリハビリのためレースに出場できない日々が続いていた。チーム発表の後に本人がつづったブログによる発表によれば、7月に今期いっぱいをもって選手契約を止める意志を柿沼章社長に伝えたという。
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それでも今年契約を更新して頂き、自分に今できる事(ブラウコーチ&ステラ)を頑張る事しかできませんでした。7月末頃だったか来期は選手契約は止めたいと柿沼社長に伝えさせて頂きました。血栓で来期走れるかわからない状態だったので。5年間本当にありがとうございました」。
※(11:30追記)その後の鈴木への電話取材によれば、「血栓が治れば選手として活動を続ける意志はある」と話す。かつ「トレーニングにおいてまだまだ勝てる脚と身体は維持しているので、もし血栓の問題が無くなれば有終の美を飾ってから引退したい」と話す。また、「同時に後輩選手の育成に関わる仕事もしたい」という希望があると言う。
text:Makoto.AYANO
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