2017/07/24(月) - 07:13
みやだ連戦2日目はクリテリウム。マトリックスパワータグがスタートからフィニッシュまで完全にコントロールして吉田隼人が今シーズン2勝目を挙げた。ジュニアユースチャンピオンは津田悠義(EQADS)に決定した。
7月23日(日)、長野県宮田村での連戦2日目はクリテリウム。緩傾斜地の1周3.2kmの周回コースは1か所小さな上りを含み、”短いロードコース”と言えるもの。午前中は曇りだったがP1クラスタの決勝時には小雨の天候に。
スタートからマトリックスがコントロール
P1クラスタは予選2組を通過した50名により、昨年よりも5周16.0km多い15周48.0kmの決勝が行われた。スタート直後からマトリックスパワータグ勢が先頭を固めて集団をコントロールする。ハイペースで引いて他チームのアタックを許さず、吉田隼人でのスプリント勝負に持ち込む考えだ。
やがてマトリックス勢の後ろには宇都宮ブリッツェン、そしてシマノレーシングが揃う。マトリックスは8人全員が決勝に進出、宇都宮ブリッツェンは5人が、シマノレーシングは7人全員が決勝を走り、一列棒状の中に入る。コーナーもあって隊列後方は体力を使うためおのずとこの3チームが中心となる。
ハイペースのまま終盤へ
終盤になるとシマノレーシングが波状攻撃を仕掛けるが、そのほとんどを土井雪広(マトリックスパワータグ)がチェックして逃がさない。集団先頭はU23リーダージャージを着る田窪賢次(マトリックスパワータグ)の引く時間が長い。
最終周回に入る前に雨澤毅明(宇都宮ブリッツェン)が攻撃するがマトリックス勢が抑え、ラスト300mのコーナーはアイラン・フェルナンデス(マトリックスパワータグ)、吉田、小野寺玲(宇都宮ブリッツェン)、入部正太朗(シマノレーシング)の順に立ち上がる。先に仕掛けたのは小野寺だったがこれを吉田は冷静にかわして1車輪ほどの差で優勝。今シーズン2勝目を挙げた。
「レースを仕切って勝つというチームにしたかった」安原昌弘監督
マトリックスパワータグがスタートからフィニッシュまで完全に支配したレースだった。同チームの安原昌弘監督は「隼人は調子が良かったけれども全日本の落車などの悪い流れを断ち切ろうと考えていた。今年は距離が長くなり全部を仕切るには長いと思っていたけれども、選手たちが自ら仕切ってくれた。リーダーチームなので隼人で勝ちに行くという手の内をさらすことはある意味必要。今日のようにレースを仕切って勝つというチームにしたかった」と選手たちを称える。
優勝した吉田隼人は「パフォーマンスは上がっていたのですが、ここのところレースになるといろいろなトラブルがあってなかなか力を出せなかったので、ようやく証明できたのかなと思います。チームメイトが僕を信じて動いてくれたおかげです。プレッシャーはありましたが」と本来の動きができたと語る。
Yは森崎英登が制する ツアーチャンピオンは津田悠義に決定
年間4戦あるJユースツアーはこのみやだクリテリウムが最終戦。スタートからアタックがかかり各選手が攻撃する。数人が抜け出す場面もあるが差は10秒以内で基本的に一つの集団で推移する。動くのは横浜高校自転車競技部、LEOMO Bellmare Racing team、津田悠義(EQADS)ら。最終周回前で平井光介(TEAM YOU CAN)が独走するがこれをホームストレートでかわした森崎英登(LEOMO Bellmare Racing team)が優勝した。結果、この日3位となった津田が中学3年生ながらも2017年度のJユースツアーチャンピオンとなった。
優勝した森崎は高校3年生で普段はJプロツアーで走る。「チームメイトの林選手も動いてくれて他チームが簡単にアタックできないようなスピードにしてくれました。ライバルが誰というよりも前へ行くという自分らしい走りをしたかったです。最後の場面は200mなら射程圏内と思っていたので逃げていた選手を捕まえることができました。Jプロツアーを走っているからには負けられなかったです」と語る。
7月23日(日)、長野県宮田村での連戦2日目はクリテリウム。緩傾斜地の1周3.2kmの周回コースは1か所小さな上りを含み、”短いロードコース”と言えるもの。午前中は曇りだったがP1クラスタの決勝時には小雨の天候に。
スタートからマトリックスがコントロール
P1クラスタは予選2組を通過した50名により、昨年よりも5周16.0km多い15周48.0kmの決勝が行われた。スタート直後からマトリックスパワータグ勢が先頭を固めて集団をコントロールする。ハイペースで引いて他チームのアタックを許さず、吉田隼人でのスプリント勝負に持ち込む考えだ。
やがてマトリックス勢の後ろには宇都宮ブリッツェン、そしてシマノレーシングが揃う。マトリックスは8人全員が決勝に進出、宇都宮ブリッツェンは5人が、シマノレーシングは7人全員が決勝を走り、一列棒状の中に入る。コーナーもあって隊列後方は体力を使うためおのずとこの3チームが中心となる。
ハイペースのまま終盤へ
終盤になるとシマノレーシングが波状攻撃を仕掛けるが、そのほとんどを土井雪広(マトリックスパワータグ)がチェックして逃がさない。集団先頭はU23リーダージャージを着る田窪賢次(マトリックスパワータグ)の引く時間が長い。
最終周回に入る前に雨澤毅明(宇都宮ブリッツェン)が攻撃するがマトリックス勢が抑え、ラスト300mのコーナーはアイラン・フェルナンデス(マトリックスパワータグ)、吉田、小野寺玲(宇都宮ブリッツェン)、入部正太朗(シマノレーシング)の順に立ち上がる。先に仕掛けたのは小野寺だったがこれを吉田は冷静にかわして1車輪ほどの差で優勝。今シーズン2勝目を挙げた。
「レースを仕切って勝つというチームにしたかった」安原昌弘監督
マトリックスパワータグがスタートからフィニッシュまで完全に支配したレースだった。同チームの安原昌弘監督は「隼人は調子が良かったけれども全日本の落車などの悪い流れを断ち切ろうと考えていた。今年は距離が長くなり全部を仕切るには長いと思っていたけれども、選手たちが自ら仕切ってくれた。リーダーチームなので隼人で勝ちに行くという手の内をさらすことはある意味必要。今日のようにレースを仕切って勝つというチームにしたかった」と選手たちを称える。
優勝した吉田隼人は「パフォーマンスは上がっていたのですが、ここのところレースになるといろいろなトラブルがあってなかなか力を出せなかったので、ようやく証明できたのかなと思います。チームメイトが僕を信じて動いてくれたおかげです。プレッシャーはありましたが」と本来の動きができたと語る。
Yは森崎英登が制する ツアーチャンピオンは津田悠義に決定
年間4戦あるJユースツアーはこのみやだクリテリウムが最終戦。スタートからアタックがかかり各選手が攻撃する。数人が抜け出す場面もあるが差は10秒以内で基本的に一つの集団で推移する。動くのは横浜高校自転車競技部、LEOMO Bellmare Racing team、津田悠義(EQADS)ら。最終周回前で平井光介(TEAM YOU CAN)が独走するがこれをホームストレートでかわした森崎英登(LEOMO Bellmare Racing team)が優勝した。結果、この日3位となった津田が中学3年生ながらも2017年度のJユースツアーチャンピオンとなった。
優勝した森崎は高校3年生で普段はJプロツアーで走る。「チームメイトの林選手も動いてくれて他チームが簡単にアタックできないようなスピードにしてくれました。ライバルが誰というよりも前へ行くという自分らしい走りをしたかったです。最後の場面は200mなら射程圏内と思っていたので逃げていた選手を捕まえることができました。Jプロツアーを走っているからには負けられなかったです」と語る。
H3
Jプロツアー第11戦 みやだクリテリウム2017結果
P1クラスタ
1位 | 吉田隼人(マトリックスパワータグ) | 1時間12分57秒 |
2位 | 小野寺玲(宇都宮ブリッツェン) | |
3位 | 鈴木譲(宇都宮ブリッツェン) | |
4位 | 入部正太朗(シマノレーシング) | |
5位 | ホセ・ビセンテ(マトリックスパワータグ) | |
6位 | 秋田拓磨(シマノレーシング) | |
7位 | 中村龍太郎(イナーメ信濃山形) | +01秒 |
8位 | ビビアン・ボルン(イナーメ信濃山形) | +02秒 |
9位 | アイラン・フェルナンデス(マトリックスパワータグ) | |
10位 | 横塚浩平(LEOMO Bellmare Racing team) | +04秒 |
Yクラスタ
1位 | 森崎英登(LEOMO Bellmare Racing team) | 35分49秒 |
2位 | 平井光介(TEAM YOU CAN) | +01秒 |
3位 | 津田悠義(EQADS) | +02秒 |
Fクラスタ
1位 | 唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム) | 33分38秒 |
2位 | 伊藤杏菜(Live GARDEN BICI STELLE) | +55秒 |
3位 | 吉川美穂(Live GARDEN BICI STELLE) | +1分03秒 |
E1 1組
1位 | 中川直樹(SPADE・ACE) | 41分06秒 |
2位 | 北澤竜太郎(イナーメ信濃山形-EFT) | |
3位 | 小山智也(イナーメ信濃山形-EFT) | +01秒 |
E1 2組
1位 | 筧五郎(イナーメ信濃山形-EFT) | 40分41秒 |
2位 | 嶌田義明(TEAM YOU CAN) | |
3位 | 長塚寿生(弱虫ペダルサイクリングチーム) | +01秒 |
Jプロツアーリーダー ホセ・ビセンテ(マトリックスパワータグ)
U23リーダー 田窪賢次(マトリックスパワータグ)
Jユースツアーチャンピオン(決定) 津田悠義(EQADS)
Jフェミニンツアーリーダー 唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)
Jエリートツアーリーダー 岩崎晶雲(グランペールサイクリングチーム)
photo&text:高木秀彰
U23リーダー 田窪賢次(マトリックスパワータグ)
Jユースツアーチャンピオン(決定) 津田悠義(EQADS)
Jフェミニンツアーリーダー 唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)
Jエリートツアーリーダー 岩崎晶雲(グランペールサイクリングチーム)
photo&text:高木秀彰
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