2017/06/24(土) - 21:27
全日本ロード2日目に行われた女子エリートと男子U23の上位入賞選手たちのコメントを紹介。ダブルタイトル連覇を遂げた與那嶺恵理(エフデジヌーヴェル・アキテーヌフチュロスコープ)は「若い選手には私の走りを指標にしてもらいたい」と語っています。
女子エリート
優勝:與那嶺恵理(エフデジヌーヴェル・アキテーヌフチュロスコープ)
チャンピオンジャージを着用できるというのはやっぱり特別なことなので、勝利できてホッとしました。ジャージを着ているのと着ていないのとでは色々なことが違います。やはり日本人だから、ヨーロッパサーキットでは日本国旗カラーのジャージを着ていたいですし、そういう意味でも勝利できて良かったなと感じています。自信にも繋がる勝利でした。
独走と成ってからはタイム差を細かく教えてもらっていたので、タイムトライアルのように淡々と自分のペースで走りました。(出場が決まっている)金曜日から開幕するジロ・ローザに疲れを溜めすぎないことも必要なことでしたが、ここまでの大差が付くとは私自身考えてもいませんでした。
もし私ぐらい走ることができれば、ヨーロッパなどのワールドクラスのレースで仕事をこなすことができます。だから若い選手たちには私の走りを指標にしてもらいたいし、上のステップに挑戦してほしい。もちろん苦しいことはたくさんあるのですが、向こうで戦うのは何と言っても楽しいですし、面白いですから。
やはり私がずっと掲げているワールドツアーでの表彰台獲得は、全日本選手権で勝っても変わりません。もちろん簡単には達成できませんし、だからこそ楽しいとは思いますね。
2位:唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)
あまりにも力の差がありすぎました。あと1周付いていくことができれば精神的にも楽だったのですが、でもそこで無理して付いていけば脚が無くなってしまう可能性もあったので、マイペースに切り替えざるを得ませんでした。3位グループとはその時既に2〜3分付いていて、1周あたり1分詰められても2位は確保できるかなと考えて走っていました。後ろから追いかけてきた金子さんはやっぱりすごいですね。私が全力でプッシュしていたのにも関わらず詰めてきましたから。
単独走中はメーターを見ながら、マックスの8割のワット数で淡々と踏み続けていました。JBCFで勝つ時はいつも独走なので、今日はポジションが違うだけで実際は普段のレースと変わらないような気もしていましたね。当然キツかったのですが、後ろにいる金子さんたちも私より早く遅れたから当然キツいはず、と自分自身に言い聞かせていました。脚を攣ってしまったら追い付かれていた可能性はあったのですが、こまめに水分補給を続けていたのが良かったかもしれません。
3位:金子広美(イナーメ信濃山形)
出し尽くしましたね。序盤は與那嶺さんを追ってオーバーペースで突っ込んだことが響いてペースを落としてしまいました。今回はタイムトライアルで疲労を溜めたくなかったのでロードに絞ったものの、エンジンがかかるのに時間がかかってしまったので自分でも意外でした。
数人が前に逃げてしまったのですが、残ったメンバーでローテーションを回して落ちてきた2選手を回収。でもその時点で先頭には追いつかないと判断したので、なるべくペースを上げて集団の人数を絞っていくつもりで毎周回登りでは踏みました。残り2周で一人になってからはひたすら我慢の時間。3位を確保するためにプッシュを続けました。
(フリーアナウンサーの)小林麻央さんのブログをずっと見ていたのですが、昨日亡くなったというニュースが入ってきたので、彼女のために走ろうと思って頑張りました。自分のベストは出せましたし、この結果が実力なんだと思います。また来年に向けて練習を重ねていきたいと思います。
4位:上野みなみ(CIELBLUE鹿屋)
ロードは昨年8月にナショナルチームでフランス遠征して以来なので、かなり久々でした。昨年階上で全日本をやると決まった時から絶対出たいと思っていました。インカレで勝ったり、高校生の頃から県の大会などで走っているコースなので、思い出深いコースですからね。1か月前にケガしたり4月に肩のケガを手術したりしてるので、無事出場できて良かったです。
正直なところ、登りがきついコースなので完走できるか不安だったのですが、TTも4位でロードも4位で、表彰台一歩手前になってしまったのは悔しいです。1位と2位が離れているので、3位には入りたいと思っていたのですが、やはり登りが強い金子選手に行かれてしまいました。それでも今の力は出し切れたと思っています。
5位:中原恭恵
きつかったの一言ですね。(大けがから復帰して)正直まだ本調子ではないんですけれど、今の力でどのくらい行けるのかを知りたくてこのレースに出ました。最後まで完走出来て、UCIポイントも取れたので、最低限の目標はクリアできたかなと思います。
今後はちょっと色々考えています。與那嶺さんのレベルまで行くのは並大抵の事ではないのはわかっているのですが、トラックもやってみたい気もするし・・・気持ちはロードを続けていきたいと思っているんですけれどね。
6位:樫木祥子(AVENTURA AIKO VICTORIA RACING)
2週間前の学生選手権ロードで調子が悪い事が解ってショックで、今年の全日本はダメかもしれないと思っていました。それでもダメなりに走ろうと思っていたんですが、最初の與那嶺さんのアタックで千切れて、それからは淡々と走ってました。
最後に3人になって、その中で上位になれるようにアタックもしてみたんですけれど、ダメでした。昨年も6位で今年も6位ですが、調子が悪い中での結果なので、この1年で底上げは出来たのかなと思っています。来月はナショナルチームの遠征があるので、そこで調子を上げて行ければと思います。
男子U23
優勝:横山航太(シマノレーシング)
自分が一番強いと信じて臨みました。チームメイトの水谷も小山も本当に良い走りをしてくれたので、足を攣っていたほどにキツかったものの励みになりました。最後はこのまま3人(横山、野本、山本)で行けば勝てると思っていましたし、勝つイメージも確かなものがあったんです。
中盤〜終盤に3人(中井、冨尾、野本)が逃げたタイミングでは”ヤバイかな、大丈夫かな”とヒヤッとしたのは事実です。でも2人が溢れて野本選手だけになったこと、そして僕らのグループもローテーションが回っていたこと、それと小山がいてくれたことなど好材料は揃っていました。終盤には小山のアタックで全員の脚を削ることができたし、僕自身は脚にまだまだ余裕がありました。
今回の全日本選手権を目指して練習を重ね、調子を合わせてきました。2週間前からこの場所でチーム合宿を行い、勝負どころやゴール勝負になった場合にスプリントを始めるポイントを把握できていたことも大きかったですね。スプリントで勝てるメンバー数人と逃げてゴール勝負に持ち込み、残り150mで仕掛けて勝つという、まさにイメージ通りの展開を得ることができました。この結果はチームメイトのおかげです。
ゴール前は向かい風でしたし、勾配が緩むように見えて実は結構きつく後追い有利なことは分かっていました。だから(山本)大喜の後ろでギリギリまで待って、野本に合わせてスプリントを始めました。プロレーサーとしてのプライドもありますし、勝たなければいけないレースで勝利できたことは、とても嬉しいですね。前回ジュニアで勝利した時は「勝てたらいいな」くらいだったのですが、今回はきっちり狙って獲った勝ち。だから前回よりもずっと嬉しいです。
2位:野本空(明治大学)
僕向きの登りがキツいコースで、狙うならば独走に持ち込む必要がありました。中盤から中井選手、冨尾選手が逃げたところにブリッジしましたが、これは決定的だと感じたので逃げ切るため、そしてスプリントに強い岡本選手を合流させたくないという意思もあったので全力でローテーションを回しました。
結局ペースが合わずに先頭がバラけて1対9になってしまい、こうなると残り28kmを一人で逃げるのはやはり分が悪かった。安全策を取るなら単独になるタイミングを1周遅らせるべきだったのですが、せっかくなら全力で攻めきろうと考えていたので、戦略に悔いはありません。
3位:山本大喜(鹿屋体育大学)
最終周回は10回以上アタックして、どれか当たればと思っていましたが、疲れもあって他の2人を振り切る事ができませんでした。横山が強かったです。実は6月の大学選手権TTの後で自転車に乗れないほど調子を落としていました。早生まれなのでアンダーがあと1年あるのですが、今年獲りたかったですね。この後は、代表に呼ばれればツール・ド・ラブニールに出場します。アンダーのツール・ド・フランスと呼ばれている大会なので、そこで成績を残したいです。インカレがその直後になりますが、レースを走れば調子が上向くので、良い結果を出せるようにしたいです。
4位:安田京介(京都産業大学)
就職活動のために練習ができない期間があったのですが、就職が決まったので最近は走れるようになってきたんです。最後は力勝負になって、最後3人が抜け出した時に反応できれば良かったものの、力が足りませんでした。そこからは小山選手と二人で前を追いかけていたのですが、やっぱり前は速かったですね。横山選手はやっぱり照準を合わせてきたな、と思わせるほどに強さを漂わせていました。単独で逃げた野本選手も強かったですね。
5位:小山貴大(シマノレーシング)
終盤にできた逃げに横山さんが乗ったので、自分は集団内で脚を貯めることができました。お互いに良い連携でレースを進めることができましたし、終始キツかったものの諦めずに粘り切れたことが良かったですね。自分としては独走勝利をイメージして、横山さんは少人数スプリントに持ち込みたかった。ちょうどそれぞれの狙いがレース展開にぴったりとハマったので、シマノレーシングとしては良い流れでした。
自分は残り1周の登りで仕掛けて失敗したのですが、勝つならあの場所で独走に持ち込むしかなかった。だから結果的に、自分で勝つには力が足りませんでしたね。もちろんチームとして勝利できたことは大きいのですが、自分のことを言えば残念です。アンダー23タイトルを3年目に獲ることを意識していたので、来年こそはジャージを獲得できるように頑張りたいと思います。
6位:岡本隼(愛三工業レーシング)
力及ばずでした。前半に攻めすぎた部分はあったかもしれませんが、アジア王者としても、個人としても堂々としたレースを進めたいと思っていました。やはり登りでは他選手の方が強かったですし、もっと登坂力を上げておかないと今日のコースでは厳しかったように思います。
text:So.Isobe,Satoruk.Kato
女子エリート
優勝:與那嶺恵理(エフデジヌーヴェル・アキテーヌフチュロスコープ)
チャンピオンジャージを着用できるというのはやっぱり特別なことなので、勝利できてホッとしました。ジャージを着ているのと着ていないのとでは色々なことが違います。やはり日本人だから、ヨーロッパサーキットでは日本国旗カラーのジャージを着ていたいですし、そういう意味でも勝利できて良かったなと感じています。自信にも繋がる勝利でした。
独走と成ってからはタイム差を細かく教えてもらっていたので、タイムトライアルのように淡々と自分のペースで走りました。(出場が決まっている)金曜日から開幕するジロ・ローザに疲れを溜めすぎないことも必要なことでしたが、ここまでの大差が付くとは私自身考えてもいませんでした。
もし私ぐらい走ることができれば、ヨーロッパなどのワールドクラスのレースで仕事をこなすことができます。だから若い選手たちには私の走りを指標にしてもらいたいし、上のステップに挑戦してほしい。もちろん苦しいことはたくさんあるのですが、向こうで戦うのは何と言っても楽しいですし、面白いですから。
やはり私がずっと掲げているワールドツアーでの表彰台獲得は、全日本選手権で勝っても変わりません。もちろん簡単には達成できませんし、だからこそ楽しいとは思いますね。
2位:唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)
あまりにも力の差がありすぎました。あと1周付いていくことができれば精神的にも楽だったのですが、でもそこで無理して付いていけば脚が無くなってしまう可能性もあったので、マイペースに切り替えざるを得ませんでした。3位グループとはその時既に2〜3分付いていて、1周あたり1分詰められても2位は確保できるかなと考えて走っていました。後ろから追いかけてきた金子さんはやっぱりすごいですね。私が全力でプッシュしていたのにも関わらず詰めてきましたから。
単独走中はメーターを見ながら、マックスの8割のワット数で淡々と踏み続けていました。JBCFで勝つ時はいつも独走なので、今日はポジションが違うだけで実際は普段のレースと変わらないような気もしていましたね。当然キツかったのですが、後ろにいる金子さんたちも私より早く遅れたから当然キツいはず、と自分自身に言い聞かせていました。脚を攣ってしまったら追い付かれていた可能性はあったのですが、こまめに水分補給を続けていたのが良かったかもしれません。
3位:金子広美(イナーメ信濃山形)
出し尽くしましたね。序盤は與那嶺さんを追ってオーバーペースで突っ込んだことが響いてペースを落としてしまいました。今回はタイムトライアルで疲労を溜めたくなかったのでロードに絞ったものの、エンジンがかかるのに時間がかかってしまったので自分でも意外でした。
数人が前に逃げてしまったのですが、残ったメンバーでローテーションを回して落ちてきた2選手を回収。でもその時点で先頭には追いつかないと判断したので、なるべくペースを上げて集団の人数を絞っていくつもりで毎周回登りでは踏みました。残り2周で一人になってからはひたすら我慢の時間。3位を確保するためにプッシュを続けました。
(フリーアナウンサーの)小林麻央さんのブログをずっと見ていたのですが、昨日亡くなったというニュースが入ってきたので、彼女のために走ろうと思って頑張りました。自分のベストは出せましたし、この結果が実力なんだと思います。また来年に向けて練習を重ねていきたいと思います。
4位:上野みなみ(CIELBLUE鹿屋)
ロードは昨年8月にナショナルチームでフランス遠征して以来なので、かなり久々でした。昨年階上で全日本をやると決まった時から絶対出たいと思っていました。インカレで勝ったり、高校生の頃から県の大会などで走っているコースなので、思い出深いコースですからね。1か月前にケガしたり4月に肩のケガを手術したりしてるので、無事出場できて良かったです。
正直なところ、登りがきついコースなので完走できるか不安だったのですが、TTも4位でロードも4位で、表彰台一歩手前になってしまったのは悔しいです。1位と2位が離れているので、3位には入りたいと思っていたのですが、やはり登りが強い金子選手に行かれてしまいました。それでも今の力は出し切れたと思っています。
5位:中原恭恵
きつかったの一言ですね。(大けがから復帰して)正直まだ本調子ではないんですけれど、今の力でどのくらい行けるのかを知りたくてこのレースに出ました。最後まで完走出来て、UCIポイントも取れたので、最低限の目標はクリアできたかなと思います。
今後はちょっと色々考えています。與那嶺さんのレベルまで行くのは並大抵の事ではないのはわかっているのですが、トラックもやってみたい気もするし・・・気持ちはロードを続けていきたいと思っているんですけれどね。
6位:樫木祥子(AVENTURA AIKO VICTORIA RACING)
2週間前の学生選手権ロードで調子が悪い事が解ってショックで、今年の全日本はダメかもしれないと思っていました。それでもダメなりに走ろうと思っていたんですが、最初の與那嶺さんのアタックで千切れて、それからは淡々と走ってました。
最後に3人になって、その中で上位になれるようにアタックもしてみたんですけれど、ダメでした。昨年も6位で今年も6位ですが、調子が悪い中での結果なので、この1年で底上げは出来たのかなと思っています。来月はナショナルチームの遠征があるので、そこで調子を上げて行ければと思います。
男子U23
優勝:横山航太(シマノレーシング)
自分が一番強いと信じて臨みました。チームメイトの水谷も小山も本当に良い走りをしてくれたので、足を攣っていたほどにキツかったものの励みになりました。最後はこのまま3人(横山、野本、山本)で行けば勝てると思っていましたし、勝つイメージも確かなものがあったんです。
中盤〜終盤に3人(中井、冨尾、野本)が逃げたタイミングでは”ヤバイかな、大丈夫かな”とヒヤッとしたのは事実です。でも2人が溢れて野本選手だけになったこと、そして僕らのグループもローテーションが回っていたこと、それと小山がいてくれたことなど好材料は揃っていました。終盤には小山のアタックで全員の脚を削ることができたし、僕自身は脚にまだまだ余裕がありました。
今回の全日本選手権を目指して練習を重ね、調子を合わせてきました。2週間前からこの場所でチーム合宿を行い、勝負どころやゴール勝負になった場合にスプリントを始めるポイントを把握できていたことも大きかったですね。スプリントで勝てるメンバー数人と逃げてゴール勝負に持ち込み、残り150mで仕掛けて勝つという、まさにイメージ通りの展開を得ることができました。この結果はチームメイトのおかげです。
ゴール前は向かい風でしたし、勾配が緩むように見えて実は結構きつく後追い有利なことは分かっていました。だから(山本)大喜の後ろでギリギリまで待って、野本に合わせてスプリントを始めました。プロレーサーとしてのプライドもありますし、勝たなければいけないレースで勝利できたことは、とても嬉しいですね。前回ジュニアで勝利した時は「勝てたらいいな」くらいだったのですが、今回はきっちり狙って獲った勝ち。だから前回よりもずっと嬉しいです。
2位:野本空(明治大学)
僕向きの登りがキツいコースで、狙うならば独走に持ち込む必要がありました。中盤から中井選手、冨尾選手が逃げたところにブリッジしましたが、これは決定的だと感じたので逃げ切るため、そしてスプリントに強い岡本選手を合流させたくないという意思もあったので全力でローテーションを回しました。
結局ペースが合わずに先頭がバラけて1対9になってしまい、こうなると残り28kmを一人で逃げるのはやはり分が悪かった。安全策を取るなら単独になるタイミングを1周遅らせるべきだったのですが、せっかくなら全力で攻めきろうと考えていたので、戦略に悔いはありません。
3位:山本大喜(鹿屋体育大学)
最終周回は10回以上アタックして、どれか当たればと思っていましたが、疲れもあって他の2人を振り切る事ができませんでした。横山が強かったです。実は6月の大学選手権TTの後で自転車に乗れないほど調子を落としていました。早生まれなのでアンダーがあと1年あるのですが、今年獲りたかったですね。この後は、代表に呼ばれればツール・ド・ラブニールに出場します。アンダーのツール・ド・フランスと呼ばれている大会なので、そこで成績を残したいです。インカレがその直後になりますが、レースを走れば調子が上向くので、良い結果を出せるようにしたいです。
4位:安田京介(京都産業大学)
就職活動のために練習ができない期間があったのですが、就職が決まったので最近は走れるようになってきたんです。最後は力勝負になって、最後3人が抜け出した時に反応できれば良かったものの、力が足りませんでした。そこからは小山選手と二人で前を追いかけていたのですが、やっぱり前は速かったですね。横山選手はやっぱり照準を合わせてきたな、と思わせるほどに強さを漂わせていました。単独で逃げた野本選手も強かったですね。
5位:小山貴大(シマノレーシング)
終盤にできた逃げに横山さんが乗ったので、自分は集団内で脚を貯めることができました。お互いに良い連携でレースを進めることができましたし、終始キツかったものの諦めずに粘り切れたことが良かったですね。自分としては独走勝利をイメージして、横山さんは少人数スプリントに持ち込みたかった。ちょうどそれぞれの狙いがレース展開にぴったりとハマったので、シマノレーシングとしては良い流れでした。
自分は残り1周の登りで仕掛けて失敗したのですが、勝つならあの場所で独走に持ち込むしかなかった。だから結果的に、自分で勝つには力が足りませんでしたね。もちろんチームとして勝利できたことは大きいのですが、自分のことを言えば残念です。アンダー23タイトルを3年目に獲ることを意識していたので、来年こそはジャージを獲得できるように頑張りたいと思います。
6位:岡本隼(愛三工業レーシング)
力及ばずでした。前半に攻めすぎた部分はあったかもしれませんが、アジア王者としても、個人としても堂々としたレースを進めたいと思っていました。やはり登りでは他選手の方が強かったですし、もっと登坂力を上げておかないと今日のコースでは厳しかったように思います。
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