2017/06/12(月) - 17:47
ベルンの石畳区間を含む登りを耐えしのいだスプリンターたちによるバトル。抜群のリードアウトを受けたマイケル・マシューズ(オーストラリア、サンウェブ)がサガンとデゲンコルブを下すとともにリーダージャージまで手に入れた。
スイス国内4番目の街で、ドイツ語圏のベルンにツール・ド・スイス第3ステージはフィニッシュ。159.3kmコースには3つの3級山岳が設定されている他、残り1.5kmを切ってから石畳区間を含む高低差60mの登りが登場する。フィニッシュのレイアウトはペテル・サガン(スロバキア、当時ティンコフ)が勝利した2016年のツール・ド・フランス第16ステージと似通ったものだ。
この日の逃げは、青い山岳賞ジャージを着るラーセ・ノーマンハンセン(デンマーク、アクアブルースポート)とエルマー・レインダース(オランダ、ルームポット)の2人。リーダージャージ擁するBMCレーシングとその他のスプリンターチームがメイン集団を率い、最大9分まで広がったタイム差を詰める展開となる。トレック・セガフレード(デゲンコルブ)、ボーラ・ハンスグローエ(サガン)、サンウェブ(マシューズ)の3チームがBMCレーシングに力を添えた。
先頭2名のリードは残り25km地点で3分を割り込み、この日最後のスプリントポイント通過後にレインダースがギブアップしたため先頭はノーマンハンセン単独に。シュテファン・キュング(スイス、BMCレーシング)は2つのスプリントポイントをいずれも3番手通過してボーナスタイムを合計2秒獲得。総合2位マシューズとのタイム差を3秒まで拡大することに成功した。
最後の3級山岳を先頭通過し、山岳賞リードを広げるミッションをコンプリートしたノーマンハンセンは残り13km地点で吸収。そこからトレック・セガフレードとボーラ・ハンスグローエ、そしてBMCレーシングをがメイン集団の主導権を握り、ベルン旧市街の大通りを高速で駆け抜ける。そして、残り1.5km地点から高低差60mの登りが始まると、クーン・デコルト(オランダ、トレック・セガフレード)がジョン・デゲンコルブ(ドイツ、トレック・セガフレード)のために先頭に立った。
残り1kmアーチ通過後にデコルトがリードアウトを終えたためメイン集団は一旦緩み、その隙を突いてドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、アージェードゥーゼール)やヨン・イサギレ(スペイン、バーレーン・メリダ)が加速したがスプリンターたちは遅れない。サガンがライバルたちの様子を伺いながらポジションを選択する中、残り500mから平坦区間が始まるとサンウェブが先頭に立った。
ニキアス・アルント(ドイツ、サンウェブ)にリードアウトされる形でマシューズが好位置をキープし、その後ろにサガンやデゲンコルブが位置。残り150mでマシューズが腰を上げたのと同時に、サガンとデゲンコルブが一斉にスプリントを開始する。マシューズはサガンとデゲンコルブに横に並ばせることなく、先頭のポジションを守ったままフィニッシュした。
「今日は登りの感触が良くなかったけど、最後の登りは問題なかった。フィニッシュまでずっとニキアス(アルント)らが常に周りにいてくれたことがモチベーションになったよ。最終ストレートでニキアスが強力なリードアウトを見せてくれると確信していたし、実際にそのおかげで勝利を手にすることができた」。他チームのスプリンターたちが単独勝負になった一方で、最後までリードアウトマンにアシストされたマシューズはチームに感謝した。
2つのスプリントポイントでボーナスタイムのための動きを見せたキュングだったが、残り9km地点で発生した落車の影響で出遅れ、一度は集団に復帰したものの登りで番手を下げて19秒遅れフィニッシュ。総合12位まで順位を下げたキュングに代わって、ステージ優勝者マシューズが総合首位に立った。チームメイトのトム・デュムラン(オランダ、サンウェブ)が10秒差の総合2位に続いている。
今大会まだ勝利のないサガンは「今日は気温も高く、混沌としたフィナーレだった。チームは作戦通りの動きでサポートしてくれ、自分の調子も良かったものの、最後のスプリントで伸びが足りなかった。結果は僅差のステージ2位。明日からのステージでも勝利を狙い続けたい」とコメントしている。
スイス国内4番目の街で、ドイツ語圏のベルンにツール・ド・スイス第3ステージはフィニッシュ。159.3kmコースには3つの3級山岳が設定されている他、残り1.5kmを切ってから石畳区間を含む高低差60mの登りが登場する。フィニッシュのレイアウトはペテル・サガン(スロバキア、当時ティンコフ)が勝利した2016年のツール・ド・フランス第16ステージと似通ったものだ。
この日の逃げは、青い山岳賞ジャージを着るラーセ・ノーマンハンセン(デンマーク、アクアブルースポート)とエルマー・レインダース(オランダ、ルームポット)の2人。リーダージャージ擁するBMCレーシングとその他のスプリンターチームがメイン集団を率い、最大9分まで広がったタイム差を詰める展開となる。トレック・セガフレード(デゲンコルブ)、ボーラ・ハンスグローエ(サガン)、サンウェブ(マシューズ)の3チームがBMCレーシングに力を添えた。
先頭2名のリードは残り25km地点で3分を割り込み、この日最後のスプリントポイント通過後にレインダースがギブアップしたため先頭はノーマンハンセン単独に。シュテファン・キュング(スイス、BMCレーシング)は2つのスプリントポイントをいずれも3番手通過してボーナスタイムを合計2秒獲得。総合2位マシューズとのタイム差を3秒まで拡大することに成功した。
最後の3級山岳を先頭通過し、山岳賞リードを広げるミッションをコンプリートしたノーマンハンセンは残り13km地点で吸収。そこからトレック・セガフレードとボーラ・ハンスグローエ、そしてBMCレーシングをがメイン集団の主導権を握り、ベルン旧市街の大通りを高速で駆け抜ける。そして、残り1.5km地点から高低差60mの登りが始まると、クーン・デコルト(オランダ、トレック・セガフレード)がジョン・デゲンコルブ(ドイツ、トレック・セガフレード)のために先頭に立った。
残り1kmアーチ通過後にデコルトがリードアウトを終えたためメイン集団は一旦緩み、その隙を突いてドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、アージェードゥーゼール)やヨン・イサギレ(スペイン、バーレーン・メリダ)が加速したがスプリンターたちは遅れない。サガンがライバルたちの様子を伺いながらポジションを選択する中、残り500mから平坦区間が始まるとサンウェブが先頭に立った。
ニキアス・アルント(ドイツ、サンウェブ)にリードアウトされる形でマシューズが好位置をキープし、その後ろにサガンやデゲンコルブが位置。残り150mでマシューズが腰を上げたのと同時に、サガンとデゲンコルブが一斉にスプリントを開始する。マシューズはサガンとデゲンコルブに横に並ばせることなく、先頭のポジションを守ったままフィニッシュした。
「今日は登りの感触が良くなかったけど、最後の登りは問題なかった。フィニッシュまでずっとニキアス(アルント)らが常に周りにいてくれたことがモチベーションになったよ。最終ストレートでニキアスが強力なリードアウトを見せてくれると確信していたし、実際にそのおかげで勝利を手にすることができた」。他チームのスプリンターたちが単独勝負になった一方で、最後までリードアウトマンにアシストされたマシューズはチームに感謝した。
2つのスプリントポイントでボーナスタイムのための動きを見せたキュングだったが、残り9km地点で発生した落車の影響で出遅れ、一度は集団に復帰したものの登りで番手を下げて19秒遅れフィニッシュ。総合12位まで順位を下げたキュングに代わって、ステージ優勝者マシューズが総合首位に立った。チームメイトのトム・デュムラン(オランダ、サンウェブ)が10秒差の総合2位に続いている。
今大会まだ勝利のないサガンは「今日は気温も高く、混沌としたフィナーレだった。チームは作戦通りの動きでサポートしてくれ、自分の調子も良かったものの、最後のスプリントで伸びが足りなかった。結果は僅差のステージ2位。明日からのステージでも勝利を狙い続けたい」とコメントしている。
H3
ツール・ド・スイス2017第3ステージ
ステージ成績
1位 | マイケル・マシューズ(オーストラリア、サンウェブ) | 3:49:48 |
2位 | ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ) | |
3位 | ジョン・デゲンコルブ(ドイツ、トレック・セガフレード) | |
4位 | ティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・ソウダル) | |
5位 | ミヒャエル・アルバジーニ(スイス、オリカ・スコット) | |
6位 | パトリック・ベヴィン(ニュージーランド、キャノンデール・ドラパック) | |
7位 | アルテュール・ヴィショ(フランス、エフデジ) | |
8位 | マッテオ・トレンティン(イタリア、クイックステップフロアーズ) | |
9位 | ヤン・バークランツ(ベルギー、アージェードゥーゼール) | |
10位 | ダミアーノ・カルーゾ(イタリア、BMCレーシング) |
個人総合成績
1位 | マイケル・マシューズ(オーストラリア、サンウェブ) | 8:18:47 |
2位 | トム・デュムラン(オランダ、サンウェブ) | 0:00:10 |
3位 | ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ) | 0:00:11 |
4位 | ダミアーノ・カルーゾ(イタリア、BMCレーシング) | 0:00:19 |
5位 | ミヒャエル・アルバジーニ(スイス、オリカ・スコット) | 0:00:20 |
6位 | パトリック・ベヴィン(ニュージーランド、キャノンデール・ドラパック) | 0:00:22 |
7位 | マッテオ・トレンティン(イタリア、クイックステップフロアーズ) | 0:00:23 |
8位 | ジョン・デゲンコルブ(ドイツ、トレック・セガフレード) | 0:00:24 |
9位 | ヨン・イサギレ(スペイン、バーレーン・メリダ) | 0:00:25 |
10位 | マルク・ソレル(スペイン、モビスター) |
ポイント賞
1位 | マイケル・マシューズ(オーストラリア、サンウェブ) | 14pts |
2位 | ニコラス・ドゥーガル(南アフリカ、ディメンションデータ) | 12pts |
3位 | エルマー・レインダース(オランダ、ルームポット) | 12pts |
山岳賞
1位 | ラーセ・ノーマンハンセン(デンマーク、アクアブルースポート) | 33pts |
2位 | ニック・ファンデルライク(オランダ、ルームポット) | 20pts |
3位 | アントワーヌ・デュシェーヌ(カナダ、ディレクトエネルジー) | 9pts |
チーム総合成績
1位 | サンウェブ | 24:57:04 |
2位 | BMCレーシング | 0:00:01 |
3位 | ボーラ・ハンスグローエ | 0:00:08 |
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