2009/12/03(木) - 11:31
イタリア北部ドロミテのモエナで開催中のリクイガスキャンプで、ヴィンチェンツォ・ニーバリ（イタリア）の2010年スケジュールが明らかにされた。イタリアの若き才能は、来シーズンのジロ・デ・イタリアに出場せず、ツール・ド・フランスとブエルタ・ア・エスパーニャに照準を合わす。
ヴィンチェンツォ・ニーバリ（イタリア） （ｃ）Gregor Brownチーム側の判断によって、ニーバリのジロ欠場が決まった。ニーバリは「正直言うと、ジロ欠場を聞いた時は驚いた。ここ数年でクライミング能力は向上している。だからゾンコランやプラン・デ・コロネスなどの厳しい山岳向きだと思っていた」と語っている。
しかしニーバリは母国のグランツール出場を逃したことを悔いながらも、同時にまだ総合優勝出来る力量を備えていないことも自負している。
雪道で悪戦苦闘するヴィンチェンツォ・ニーバリ（イタリア、リクイガス） photo:Cor Vosリクイガスはイヴァン・バッソとフランコ・ペッリツォッティのベテラン2人をエースに据えてジロを闘う。ペッリツォッティは今年総合3位フィニッシュ。バッソは2006年総合優勝、そして今年総合5位だった。
ニーバリの2010年シーズンは、アルゼンチンで1月18日から24日まで開催されるツアー・サンルイスで動き始める。シーズン序盤の目標レースであるティレーノ〜アドリアティコ、ミラノ〜サンレモ、そしてアルデンヌ・クラシックに向けて調子を上げて行く予定だ。
雪道をマウンテンバイクで進むペッリツォッティ、バッソ、クロイツィゲル、ニーバリ photo:Cor Vosシーズン中盤の目標は、ツール・ド・フランスで再び総合上位に絡むこと。ニーバリは今年のツールで、総合優勝したコンタドールから7分35秒遅れの総合7位でフィニッシュした。来年はその結果を上回る走りが期待されている。
7月3日から25日まで開催されるツール・ド・フランスにおいて、ニーバリはリクイガスのトリプルエースの中の1人だ。ニーバリはバッソとロマン・クロイツィゲルとともに総合成績を狙う。「クロイツィゲルと僕はバッソのサブエース的な存在だ。バッソはツールで総合2位に入ったこともあるし、明らかに僕らより経験が豊か。それに、彼が年上ってことも考慮しなくちゃいけない」。
そしてシーズン終盤の目標は、ブエルタ・ア・エスパーニャ。スペインではクロイツィゲルとダブルエースを組む予定だ。
ニーバリには、2010年シーズンを単独キャプテンとして闘う選択肢もあった。事実ニーバリはリクイガスとの契約を1年前倒して、チームスカイに移籍する話も上がっていた。
「確かにチームスカイからオファーはあった。強大なチームになるのは分かっていたけど、まだリクイガスとの契約期間が残っていたし、それを尊重しようと思ったんだ、2011年に向けて他の数チームからオファーを受けている。自分のキャリアで初めて海外チームで走ることも悪くないね」。
ニーバリはイタリアのファッサボルトロで2005年にプロデビュー。1年間ファッサで走った後、2006年から現在のリクイガスチームで走っている。
リクイガスの雪山トレーニングキャンプの模様はフォトギャラリーをご覧下さい。
text:Gregor Brown in Moena
translation:Kei Tsuji
photo:Cor Vos
Gregor.Brown (グレゴー･ブラウン)
イタリア・レッコ在住のアメリカ人プロサイクリング・ジャーナリスト。2005、2006年ジロ・デ・イタリアとツール・ド・フランス、春のクラシック等で綾野 真（シクロワイアード編集長/フォトジャーナリスト）に帯同し、取材活動を行う。2007年よりサイクリングニュース（イギリス）の主筆ジャーナリストとして活躍後、フリーランスに。2009年12月よりシクロワイアード契約ジャーナリストとなる。今後、主にイタリア・英語圏プロサイクリングメディアに活動の舞台を移す。
ヴィンチェンツォ・ニーバリ（イタリア） （ｃ）Gregor Brownチーム側の判断によって、ニーバリのジロ欠場が決まった。ニーバリは「正直言うと、ジロ欠場を聞いた時は驚いた。ここ数年でクライミング能力は向上している。だからゾンコランやプラン・デ・コロネスなどの厳しい山岳向きだと思っていた」と語っている。しかしニーバリは母国のグランツール出場を逃したことを悔いながらも、同時にまだ総合優勝出来る力量を備えていないことも自負している。
雪道で悪戦苦闘するヴィンチェンツォ・ニーバリ（イタリア、リクイガス） photo:Cor Vosリクイガスはイヴァン・バッソとフランコ・ペッリツォッティのベテラン2人をエースに据えてジロを闘う。ペッリツォッティは今年総合3位フィニッシュ。バッソは2006年総合優勝、そして今年総合5位だった。ニーバリの2010年シーズンは、アルゼンチンで1月18日から24日まで開催されるツアー・サンルイスで動き始める。シーズン序盤の目標レースであるティレーノ〜アドリアティコ、ミラノ〜サンレモ、そしてアルデンヌ・クラシックに向けて調子を上げて行く予定だ。
雪道をマウンテンバイクで進むペッリツォッティ、バッソ、クロイツィゲル、ニーバリ photo:Cor Vosシーズン中盤の目標は、ツール・ド・フランスで再び総合上位に絡むこと。ニーバリは今年のツールで、総合優勝したコンタドールから7分35秒遅れの総合7位でフィニッシュした。来年はその結果を上回る走りが期待されている。7月3日から25日まで開催されるツール・ド・フランスにおいて、ニーバリはリクイガスのトリプルエースの中の1人だ。ニーバリはバッソとロマン・クロイツィゲルとともに総合成績を狙う。「クロイツィゲルと僕はバッソのサブエース的な存在だ。バッソはツールで総合2位に入ったこともあるし、明らかに僕らより経験が豊か。それに、彼が年上ってことも考慮しなくちゃいけない」。
そしてシーズン終盤の目標は、ブエルタ・ア・エスパーニャ。スペインではクロイツィゲルとダブルエースを組む予定だ。
ニーバリには、2010年シーズンを単独キャプテンとして闘う選択肢もあった。事実ニーバリはリクイガスとの契約を1年前倒して、チームスカイに移籍する話も上がっていた。
「確かにチームスカイからオファーはあった。強大なチームになるのは分かっていたけど、まだリクイガスとの契約期間が残っていたし、それを尊重しようと思ったんだ、2011年に向けて他の数チームからオファーを受けている。自分のキャリアで初めて海外チームで走ることも悪くないね」。
ニーバリはイタリアのファッサボルトロで2005年にプロデビュー。1年間ファッサで走った後、2006年から現在のリクイガスチームで走っている。
リクイガスの雪山トレーニングキャンプの模様はフォトギャラリーをご覧下さい。
text:Gregor Brown in Moena
translation:Kei Tsuji
photo:Cor Vos
Gregor.Brown (グレゴー･ブラウン)イタリア・レッコ在住のアメリカ人プロサイクリング・ジャーナリスト。2005、2006年ジロ・デ・イタリアとツール・ド・フランス、春のクラシック等で綾野 真（シクロワイアード編集長/フォトジャーナリスト）に帯同し、取材活動を行う。2007年よりサイクリングニュース（イギリス）の主筆ジャーナリストとして活躍後、フリーランスに。2009年12月よりシクロワイアード契約ジャーナリストとなる。今後、主にイタリア・英語圏プロサイクリングメディアに活動の舞台を移す。
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