2017/04/05(水) - 13:53
折り返しを超えたツアー・オブ・タイランド。昨日に引き続き、ショートステージとなった第4ステージは集団スプリントで決着。ベトナムナショナルチームのグェン・タム がステージ優勝を果たした。
残すところ3日となったツアー・オブ・タイランド。後半戦へと突入したプロトンが目指すのはタイの古都スコータイだ。「幸福の夜明け」を意味する地名が示すように、タイ族による最初の王朝が開かれた地である。世界遺産にも登録されている遺跡群が残り、タイ国内でも人気の高い観光地となっている。
昨ステージのフィニッシュ地点であるウッタラディットから、スコータイまでを走る第4ステージは、全長120kmとかなり短めのステージとなった。翌5ステージには総合成績に影響を及ぼすであろう登坂が登場することもあり、大きなタイム差を付ける逃げを警戒することが予想された。
そんな状況も影響したか、このステージのアタック合戦は激しいながらも決定的な動きは発生しづらい。一旦5名ほどの逃げが決まりかけるも、リーダーチームであるヴィノ・アスタナモータースがコントロールするメイン集団はこの動きを許さず、すかさず吸収。
結局、エスケープが成功したのはレースも半ばに差し掛かろうかというタイミング。マレーシアナショナルチームとタイコンチネンタルチームの2選手によるアタックを容認した集団がペースを落とし、この日の逃げが決まることとなった。
最大で3分程度のタイムギャップを獲得したエスケープコンビだが、スプリント勝利に持ち込みたいチームたちの追走により、ゴール手前5kmで吸収。この日も集団スプリントに決着は持ち込まれた。
スプリントで伸びを見せたのは右サイドから仕掛けたグェン・タム(ベトナム、ベトナムナショナルチーム)。総合リーダーのイェフゲニー・ギディッチ(カザフスタン、ヴィノ・アスタナモータース)、昨ステージで優勝したジョン・アベラストゥリ(スペイン、チーム右京)、モハメド・ハリフサレー(マレーシア、マレーシアナショナルチーム)らが並び、渾身のスプリント勝負となったが、連日のスプリントでしっかりと上位に食い込んできたグェンが今大会初の勝ち星を挙げた。
シマノレーシングの水谷翔、愛三工業の黒枝士揮らもスプリントに絡み、それぞれ10位と14位でステージを終えている。
ツアー・オブ・タイランド2017第4ステージ結果
1位 グェン・タム(ベトナム、ベトナムナショナルチーム) 2h44'42"
2位 モハメド・ハリフサレー(マレーシア、マレーシアナショナルチーム)
3位 イェフゲニー・ギディッチ(カザフスタン、ヴィノ・アスタナモータース)
4位 ソ・ジュンヨン(韓国、KSPO)
5位 ジョン・アベラストゥリ(スペイン、チーム右京)
6位 ツァオ・ジンビャオ(中国、ヘンシャンサイクリングチーム)
7位 ヤン・ハヨン(韓国、ソウルサイクリングチーム)
8位 タィン・フィン(ベトナム、ベトナムナショナルチーム)
9位 サニカワティ・タナウット(タイ、タイコンチネンタルチーム)
10位 水谷翔(シマノレーシング)
個人総合
1位 イェフゲニー・ギディッチ(カザフスタン、ヴィノ・アスタナモータース) 13h37’21”
2位 マー・ガンドン(中国、ヘンシャンサイクリングチーム) +9”
3位 アラン・マランゴーニ(イタリア、NIPPOヴィーニファンティーニ)
4位 シャオ・ジンビャオ(中国、ヘンシャンサイクリングチーム) +18”
5位 チャンパッド・クリツァダ(タイ、インフィニティAIS)
6位 キム・オクチョル(韓国、ソウルサイクリングチーム) +20”
7位 トリン・ダクタム(ベトナム、ベトナムナショナルチーム)
8位 キム・デヨン(韓国、KSPO) +21”
9位 ウラディミール・ロペス(コロンビア、ニンシアスポーツ)
10位 小森亮平(愛三工業レーシング)
ポイント賞
1位 イェフゲニー・ギディッチ(カザフスタン、ヴィノ・アスタナモータース)
チーム総合成績
1位 ソウルサイクリングチーム
text:Naoki.YASUOKA
photo:Tour of Thailand
残すところ3日となったツアー・オブ・タイランド。後半戦へと突入したプロトンが目指すのはタイの古都スコータイだ。「幸福の夜明け」を意味する地名が示すように、タイ族による最初の王朝が開かれた地である。世界遺産にも登録されている遺跡群が残り、タイ国内でも人気の高い観光地となっている。
昨ステージのフィニッシュ地点であるウッタラディットから、スコータイまでを走る第4ステージは、全長120kmとかなり短めのステージとなった。翌5ステージには総合成績に影響を及ぼすであろう登坂が登場することもあり、大きなタイム差を付ける逃げを警戒することが予想された。
そんな状況も影響したか、このステージのアタック合戦は激しいながらも決定的な動きは発生しづらい。一旦5名ほどの逃げが決まりかけるも、リーダーチームであるヴィノ・アスタナモータースがコントロールするメイン集団はこの動きを許さず、すかさず吸収。
結局、エスケープが成功したのはレースも半ばに差し掛かろうかというタイミング。マレーシアナショナルチームとタイコンチネンタルチームの2選手によるアタックを容認した集団がペースを落とし、この日の逃げが決まることとなった。
最大で3分程度のタイムギャップを獲得したエスケープコンビだが、スプリント勝利に持ち込みたいチームたちの追走により、ゴール手前5kmで吸収。この日も集団スプリントに決着は持ち込まれた。
スプリントで伸びを見せたのは右サイドから仕掛けたグェン・タム(ベトナム、ベトナムナショナルチーム)。総合リーダーのイェフゲニー・ギディッチ(カザフスタン、ヴィノ・アスタナモータース)、昨ステージで優勝したジョン・アベラストゥリ(スペイン、チーム右京)、モハメド・ハリフサレー(マレーシア、マレーシアナショナルチーム)らが並び、渾身のスプリント勝負となったが、連日のスプリントでしっかりと上位に食い込んできたグェンが今大会初の勝ち星を挙げた。
シマノレーシングの水谷翔、愛三工業の黒枝士揮らもスプリントに絡み、それぞれ10位と14位でステージを終えている。
ツアー・オブ・タイランド2017第4ステージ結果
1位 グェン・タム(ベトナム、ベトナムナショナルチーム) 2h44'42"
2位 モハメド・ハリフサレー(マレーシア、マレーシアナショナルチーム)
3位 イェフゲニー・ギディッチ(カザフスタン、ヴィノ・アスタナモータース)
4位 ソ・ジュンヨン(韓国、KSPO)
5位 ジョン・アベラストゥリ(スペイン、チーム右京)
6位 ツァオ・ジンビャオ(中国、ヘンシャンサイクリングチーム)
7位 ヤン・ハヨン(韓国、ソウルサイクリングチーム)
8位 タィン・フィン(ベトナム、ベトナムナショナルチーム)
9位 サニカワティ・タナウット(タイ、タイコンチネンタルチーム)
10位 水谷翔(シマノレーシング)
個人総合
1位 イェフゲニー・ギディッチ(カザフスタン、ヴィノ・アスタナモータース) 13h37’21”
2位 マー・ガンドン(中国、ヘンシャンサイクリングチーム) +9”
3位 アラン・マランゴーニ(イタリア、NIPPOヴィーニファンティーニ)
4位 シャオ・ジンビャオ(中国、ヘンシャンサイクリングチーム) +18”
5位 チャンパッド・クリツァダ(タイ、インフィニティAIS)
6位 キム・オクチョル(韓国、ソウルサイクリングチーム) +20”
7位 トリン・ダクタム(ベトナム、ベトナムナショナルチーム)
8位 キム・デヨン(韓国、KSPO) +21”
9位 ウラディミール・ロペス(コロンビア、ニンシアスポーツ)
10位 小森亮平(愛三工業レーシング)
ポイント賞
1位 イェフゲニー・ギディッチ(カザフスタン、ヴィノ・アスタナモータース)
チーム総合成績
1位 ソウルサイクリングチーム
text:Naoki.YASUOKA
photo:Tour of Thailand
Amazon.co.jp