2017/04/03(月) - 18:48
栃木県全域を賑わせたツール・ド・とちぎを戦った各チームのバイクを紹介。総合優勝したベンジャミン・ヒル(オーストラリア、アタッキ・チームグスト)のバイクや、JBCF宇都宮に不参加だったチーム右京とブリヂストンアンカー、そして個性豊かなアジア圏のコンチネンタルチームなどをレポートする。
チーム右京 ガノー GENNIX A1
国内レース初参戦でステージ2勝と活躍したチーム右京からは、第1ステージで勝利したサルバドール・グアルディオラ(スペイン)のバイクをピックアップ。今年チームはメインバイクをエアロロードのGENNIX A1に切り替えており、ホイールも海外遠征がより増加することを踏まえ、メンテナンス面で不安の無いデュラエースに変更している。
あわせてステムやハンドルもシマノ製に切り替わっており、ミドルグレードのPLTシリーズやエントリーグレードのLTシリーズが使われていた。タイヤはヴィットリアのCORSAシリーズで、25cが中心となっていた模様。サドルはアスチュートで、パワーメーターはチームカラーの差し色が入ったパイオニア。
ブリヂストンアンカー アンカー RS9
ブリヂストンアンカーは「PROFORMAT」を駆使し生まれたアンカーのフラッグシップモデル「RS9」を全員が使用。全日本王者の初山翔は各所に日の丸の赤を挿した特別カラーのバイクを駆っていた。
コンポーネントは全バイクがデュラエースR9150系Di2で揃えられており、ホイールもデュラエースR9100系のC40がメインで使用されていた。タイヤはヴィットリアのCORSA(25c)。パワーメーターはパイオニアのペダリングモニターを使い、ガーミン・ジャパンからサポートを受けるEdgeシリーズをディスプレイに使っている。
サドルはフィジークからセライタリアにスイッチしており、初山のバイクはFliteのチームエディション。ハンドルやステム、シートポストはPROで、パズルクランプ式のアルミステム+カーボンハンドルという組み合わせた多いように見受けられた。
アタッキ・チームグスト グスト RCR TEAM
ステージ優勝こそ叶わなかったものの、ベンジャミン・ヒル(オーストラリア)の個人総合優勝、ポイント賞、山岳賞獲得と大成功を収めたアタッキ・チームグスト。日本国内のUCIレースでお馴染みの彼らが駆るのは、チームのメインスポンサーである台湾の自転車輸入代理店、アタッキ社がプロデュースするオリジナルブランド「グスト(GUSTO)」。全ライダーが東レ製T800カーボンを採用したセカンドグレード「RCR TEAM」を使用する。
コンポーネントは機械式のスラムRED22で統一しているが、新旧のデザインが混在。パワーメーターはクォークを用い、ホイールはジップの303を中心に404も投入していた様子。タイヤはマキシスやコンチネンタル、ヴィットリアが混在しており、総合優勝したヒルのバイクは前輪がコンチネンタルCOMPETITION、後輪がマキシスCAMPIONEという組み合わせだった。
ハンドルやステムは今年からコントロールテックに変化しており、ヒルのバイクは物凄く内向き、かつ前下がりにセットされたダブルタップレバーが特徴だった。
トレンガヌサイクリングチーム ラピエール AIRCODE SL ULTIMATE、XELIUS SL ULTIMATE
第2ステージでマラルエルデネ・バトムンフ(モンゴル)が勝利した、マレーシアの人気チーム、トレンガヌ・サイクリング。使用機材はウィリエールからラピエールへとスイッチを果たしており、エアロロードのAIRCODE SL ULTIMATEやオールラウンドモデルのXELIUS SL ULTIMATEなどを選手の好みで使い分けていた。
シマノのサポートを受けるだけにチーム全員がコンポーネントとホイールを新型デュラエース(機械式)で統一しており、ハンドル周りやバーテープなどはPROでまとめられていた。PROを使うチームは供給専用モデルのステムを使用する場合が多いが、トレンガヌはパズルクランプを用いる市販品であった。
その他タイヤはパナレーサー(RACE C EVO3)、ヘルメットはカブトなど日本色が濃いことが特徴で、写真のゼッケン131、モハマドザムリ・ザレー(マレーシア)らFDJカラーのバイクはチェーンステーのFDJロゴを黒いビニールテープで目隠ししていた。
HKSIプロサイクリングチーム ジャイアント TCR ADVANCED SLほか
香港のHKSIプロサイクリングチームはジャイアントのバイクを使用する。旧型のTCR ADVANCED SLをメインに使い続けているようで、フレーム各所には歴戦の傷跡が多く残る。女性用のエアロモデルENVIEがスペアバイクとしてチームカーのルーフ上に乗っており、バイクチョイスの真意は不明。ビアンキのOltre XR4に乗る選手も。
ホイールは昨年使用したカンパニョーロBORA ULTRAからデュラエースC50に切り替わっており、KMCのチェーンも使用されていた。独自のOverDrive2規格でハンドルを下げるためにフォーリアーズ製-17°ステムを用いるのはチームサンウェブと同じ手法だ。スポンサーの縛りが緩いため、パーツチョイスはある程度選手に委ねられている。
オリヴァーズ・リアルフードレーシング サーヴェロ S5、R3ほか
集団スプリントでの活躍はならなかったものの、持ち前のスピードで連日集団牽引を行い存在感を残したオーストラリアのクラブチーム、オリヴァーズ・リアルフードレーシング。チームはサーヴェロからのスポンサードを受けており、エアロロードのS5と、オールラウンドモデルのR3を駆っていた。
ROTORクランク+チームカラーのpower2maxメーターを組み込んでいる他は各選手の自前のようで、コンポーネントはシマノ、ホイールはエンヴィやロルフ、ボントレガー、ヘッドと多種多様。なお新加入のエドワード・クレメンス(イギリス)は見慣れないティフォージのバイク(レコードEPS組み)に乗っていた。
text&photo:So.Isobe
チーム右京 ガノー GENNIX A1
国内レース初参戦でステージ2勝と活躍したチーム右京からは、第1ステージで勝利したサルバドール・グアルディオラ(スペイン)のバイクをピックアップ。今年チームはメインバイクをエアロロードのGENNIX A1に切り替えており、ホイールも海外遠征がより増加することを踏まえ、メンテナンス面で不安の無いデュラエースに変更している。
あわせてステムやハンドルもシマノ製に切り替わっており、ミドルグレードのPLTシリーズやエントリーグレードのLTシリーズが使われていた。タイヤはヴィットリアのCORSAシリーズで、25cが中心となっていた模様。サドルはアスチュートで、パワーメーターはチームカラーの差し色が入ったパイオニア。
ブリヂストンアンカー アンカー RS9
ブリヂストンアンカーは「PROFORMAT」を駆使し生まれたアンカーのフラッグシップモデル「RS9」を全員が使用。全日本王者の初山翔は各所に日の丸の赤を挿した特別カラーのバイクを駆っていた。
コンポーネントは全バイクがデュラエースR9150系Di2で揃えられており、ホイールもデュラエースR9100系のC40がメインで使用されていた。タイヤはヴィットリアのCORSA(25c)。パワーメーターはパイオニアのペダリングモニターを使い、ガーミン・ジャパンからサポートを受けるEdgeシリーズをディスプレイに使っている。
サドルはフィジークからセライタリアにスイッチしており、初山のバイクはFliteのチームエディション。ハンドルやステム、シートポストはPROで、パズルクランプ式のアルミステム+カーボンハンドルという組み合わせた多いように見受けられた。
アタッキ・チームグスト グスト RCR TEAM
ステージ優勝こそ叶わなかったものの、ベンジャミン・ヒル(オーストラリア)の個人総合優勝、ポイント賞、山岳賞獲得と大成功を収めたアタッキ・チームグスト。日本国内のUCIレースでお馴染みの彼らが駆るのは、チームのメインスポンサーである台湾の自転車輸入代理店、アタッキ社がプロデュースするオリジナルブランド「グスト(GUSTO)」。全ライダーが東レ製T800カーボンを採用したセカンドグレード「RCR TEAM」を使用する。
コンポーネントは機械式のスラムRED22で統一しているが、新旧のデザインが混在。パワーメーターはクォークを用い、ホイールはジップの303を中心に404も投入していた様子。タイヤはマキシスやコンチネンタル、ヴィットリアが混在しており、総合優勝したヒルのバイクは前輪がコンチネンタルCOMPETITION、後輪がマキシスCAMPIONEという組み合わせだった。
ハンドルやステムは今年からコントロールテックに変化しており、ヒルのバイクは物凄く内向き、かつ前下がりにセットされたダブルタップレバーが特徴だった。
トレンガヌサイクリングチーム ラピエール AIRCODE SL ULTIMATE、XELIUS SL ULTIMATE
第2ステージでマラルエルデネ・バトムンフ(モンゴル)が勝利した、マレーシアの人気チーム、トレンガヌ・サイクリング。使用機材はウィリエールからラピエールへとスイッチを果たしており、エアロロードのAIRCODE SL ULTIMATEやオールラウンドモデルのXELIUS SL ULTIMATEなどを選手の好みで使い分けていた。
シマノのサポートを受けるだけにチーム全員がコンポーネントとホイールを新型デュラエース(機械式)で統一しており、ハンドル周りやバーテープなどはPROでまとめられていた。PROを使うチームは供給専用モデルのステムを使用する場合が多いが、トレンガヌはパズルクランプを用いる市販品であった。
その他タイヤはパナレーサー(RACE C EVO3)、ヘルメットはカブトなど日本色が濃いことが特徴で、写真のゼッケン131、モハマドザムリ・ザレー(マレーシア)らFDJカラーのバイクはチェーンステーのFDJロゴを黒いビニールテープで目隠ししていた。
HKSIプロサイクリングチーム ジャイアント TCR ADVANCED SLほか
香港のHKSIプロサイクリングチームはジャイアントのバイクを使用する。旧型のTCR ADVANCED SLをメインに使い続けているようで、フレーム各所には歴戦の傷跡が多く残る。女性用のエアロモデルENVIEがスペアバイクとしてチームカーのルーフ上に乗っており、バイクチョイスの真意は不明。ビアンキのOltre XR4に乗る選手も。
ホイールは昨年使用したカンパニョーロBORA ULTRAからデュラエースC50に切り替わっており、KMCのチェーンも使用されていた。独自のOverDrive2規格でハンドルを下げるためにフォーリアーズ製-17°ステムを用いるのはチームサンウェブと同じ手法だ。スポンサーの縛りが緩いため、パーツチョイスはある程度選手に委ねられている。
オリヴァーズ・リアルフードレーシング サーヴェロ S5、R3ほか
集団スプリントでの活躍はならなかったものの、持ち前のスピードで連日集団牽引を行い存在感を残したオーストラリアのクラブチーム、オリヴァーズ・リアルフードレーシング。チームはサーヴェロからのスポンサードを受けており、エアロロードのS5と、オールラウンドモデルのR3を駆っていた。
ROTORクランク+チームカラーのpower2maxメーターを組み込んでいる他は各選手の自前のようで、コンポーネントはシマノ、ホイールはエンヴィやロルフ、ボントレガー、ヘッドと多種多様。なお新加入のエドワード・クレメンス(イギリス)は見慣れないティフォージのバイク(レコードEPS組み)に乗っていた。
text&photo:So.Isobe
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