カンパニョーロ ZONDA DB　ブランド初のディスクブレーキ用ホイール

カンパニョーロから、ブランド初となるロードバイク用ディスクブレーキホイール「ZONDA DB」が登場。前後にG3スポーキングを採用し、各所をディスクブレーキ専用設計にモディファイした高品質なアルミホイールだ。

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カンパニョーロ初のディスクブレーキ用ホイール、ZONDA DB (c)カワシマサイクルサプライ
今年春にスペインで開催された、カンパニョーロの新型コンポーネント「POTENZA（ポテンツァ）」のメディア発表会。それと同時にアナウンスされたロード用油圧ディスクブレーキコンポーネント（プロトタイプ）に注目した方も多いだろう。そんな「カンパニョーロ・ディスクブレーキプロジェクト」の第一弾として、そして同社初のディスクブレーキ用ホイールの第一弾として「ZONDA DB」の発売がアナウンスされている。

ベースとなったのはカンパニョーロのベストセラーホイールであるZONDAだが、ディスクブレーキ化にあたり総刷新。最大の特徴は強力なストッピングパワーを受け止めるために、フロントにもメガG3スポーキングを取り入れたことだろう。前後共にスポーク本数は21本であり、一般的なディスクブレーキ用ホイールの中においても本数が少ないため、重量面に関しても有利と言える。リアもメガG3だが、スプロケットのスペース確保との兼ね合いから、リムブレーキモデルとは僅かに異なるデザインだ。

リムのタイヤ面にスポ－クがなく、軽量化を図りながら高い剛性を確保するMoMagシステム (c)カワシマサイクルサプライ切削加工を施したアルミリム (c)カワシマサイクルサプライ

フロントハブ。6ボルトとASFTM（センターロック）のどちらにも対応する (c)カワシマサイクルサプライフリーボディには噛み込み防止のプラズマ電解酸化処理を行っている (c)カワシマサイクルサプライ


25mm幅タイヤにベストマッチする、C17ワイドリムのハイトはフロント26mm、リア28mm。前後共にアシンメトリーデザインを採用し、かつ各スポーク間には切削加工を施すことで、反応性に直結するホイール外周部の重量を削ぎ落としている。オーバーサイズフランジを持つハブはアルミ製で、フリーボディに噛み込み防止のプラズマ電解酸化処理を行っているのは、同社上級ホイールと共通だ。

ZONDA DBの重量は前後ペア1,675gに抑えられており、リムブレーキとの差は100g以下。マイクロ・セッティング・テクノロジーを採用した新しい調整ロックリングを用いることで、メンテナンス面でもユーザーフレンドリー度が増している。

POTENZAの発表と共に披露された、油圧ディスクブレーキコンポーネントのプロトタイプ (c)www.campagnolo.comプロ選手との協力体制によって開発されているディスクブレーキコンポーネント (c)www.campagnolo.com


規格面におけるフレームとのマッチングがディスクブレーキ用ホイールの悩みの種だが、ZONDA DBはクイックリリース（フロントエンド幅100mm、リア135mm）と12mmスルーアクスル（リア142mm）の2タイプ、さらにブレーキローターは6ボルト用、センターロック用と2タイプが用意されていることが嬉しい。クイックリリースはZONDA DBに合わせて開発された新型だ。価格は仕様によって若干異なるものの、7万5千円前後にまとめられている。取り扱いはカワシマサイクルサプライ。

カンパニョーロ ZONDA DB（フロント） (c)カワシマサイクルサプライカンパニョーロ ZONDA DB（リア） (c)カワシマサイクルサプライ

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カンパニョーロ ZONDA DB
リムタイプ：17C クリンチャー
スポーク：ステンレス、ストレートプル、21本-G3TMパターン、アルミニップル
ハブ：アルミボディ、アルミオーバーサイズフランジ、プラズマ電解酸化処理フリーボディ
指定タイヤ幅：25～50mm
重量：1,675g（ペア）
対応ローター：6ボルト、もしくはASFTM（センターロック）
エンド方式：QR、もしくはHH12 100mm/HH12 135-142mm
対応カセット：HGシマノ10/11S
税抜価格：
6ボルト・クイックリリース：77,500円、6ボルト・スルーアクスル：73,500円
センターロック・クイックリリース：78,500円、センターロック・スルーアクスル：74,500円