2016/11/06(日) - 15:44
最終日の3日目もまだまだ盛り上がっていますサイクルモード2016。今回はダイアテック、キャニオン・ジャパン、東京サンエス、そしてパールイズミの各ブースを紹介します。
ダイアテック:ジロやノグ、ムーツなどスタイリッシュなプロダクトが満載
大会場の入り口をくぐってすぐの場所にブースを構えるダイアテック。毎年お洒落でスタイリッシュなブースを展開している同社だが、今年もウッド調のブースで独自の世界観を展開中だ。今年の目玉はハイエンド系新製品が登場しているジロと、アメリカの最新遊びスタイルを製品に落とし込むムーツ、そしてGPS搭載サイクルコンピューターをデビューさせたレザインだろうか。
CW取材班のイチオシは、アメリカはコロラド州、ティームボードスプリングスでチタンバイクを生産するムーツ。創業35周年を記念した美しいペイントの最高級モデル「RSL」がデビューしているほか、MTBホイールを履かせるクリアランスを持つ「モンスタークロス」のBAXTER(バクスター)もコアなマニア層から注目を集めていた。更に日曜朝に帰国の途についてしまったものの、本社からはセールスディレクターのマット・アルフォード氏が来日。自身の愛車である分割可能式グラベルツアラーバイクを収納するケースと共に持ち込み展示していた。
マット氏によれば「アメリカでグラベルツーリングがブームになっている理由は、それが純粋に楽しいから。普段はレース派の人でも、やっぱりどこかで息抜きが必要だろう?パワーメーターも心拍計もつけず、自然の中に溶け込んで走るのは最高に楽しいよね。そういった遊びの部分が拡大して成立したのがグラベルロードというジャンルなんだ。もちろん地形が違うことは知っているけれど、きっと日本でも受け入れられると思っているよ」とコメント。
ジロではシューレースとBOAダイヤルという新しいジャンルを切り開いたハイエンドシューズ、FACTOR TECHLACEや、BMCレーシングなどが今シーズン使用したTTヘルメット、Aerohead、そして各種既存ラインナップのニューカラーを続々展示し、大きな注目を集めていた。創業10周年という節目を迎えるレザインがデビューさせたGPSサイクルコンピューター「LEZYNE GPS」のほか、恒例のROTOR製品をローラー台で試すことのできるブースも人気だ。
キャニオン:ナイロ・キンタナのブエルタカラーバイク、カチューシャ用テストバイクを展示
カチューシャとモビスターにバイクを供給しているジャーマンブランド、キャニオン。ユーザーが直接メーカーからバイクを購入する直販方式をとるため、ショップの店頭では実車を見ることができないことから、ブースには多くの来場者が集まり、常に大勢の試乗希望者が列を成していた。
今回のサイクルモードでの目玉は、キャニオンがサポートするカチューシャ用チームバイクと、ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)が今年のブエルタ・ア・エスパーニャで総合優勝した際に用意された実車だろう。2台ともレッドカラーのバイクであり、図らずともブースは赤一色に。
カチューシャ用のバイクは来シーズンから試用再開されるディスクブレーキに対応したプロトタイプであり、チームに複数台が供給されテストが続けられているものの一台だという。チーム仕様よろしくスラムの油圧式RED・eTapが装備されており、おそらくサイクルモード中唯一の存在とあって注目が高い。キンタナバイクはスペアバイクだとのことだが、チーム仕様のSRMやマイナス17°のステムなど、特徴的な仕様を目の当たりにすることができる。
また、2017年モデルとしてはミドルグレードのTT/トライアスロンモデル「SPEEDMAX CF」がデビューしており、こちらは機械式アルテグラ、レイノルズ製カーボンディープホイール搭載という仕様で368,000円。
東京サンエス:サイクリスト目線のアイディア商品が勢ぞろい ロード用プロテクターも新登場
日本のサイクリスト、そしてサイクリング環境にフィットしたパーツを開発する東京サンエス。ブースのセンターでショーアップされる純白のスチールロードは同社のオリジナルブランド、ワンバイエスのJFF♯501。同ブランドのパーツで組み上げられ、一台の自転車として非常に美しいシルエットは、多くの来場者を惹きつけていた。
他のバイクやパーツブランドにはない、オリジナリティあふれる視座に基づく製品開発で人気を集める東京サンエスからは、今年も沢山のアイディアに満ちた新製品が展示され、何から紹介していいのか迷ってしまうほど。
ワンバイエスからは、30㎜レール幅のナロウシリーズに新作が登場。座面がワイド化され、より快適で安定した座り心地を実現しているという。また、1インチコラム用の新型ステムもデビュー。クラシカルなスチールロードでも、すっきりとまとまったフォルムを実現している。
また、オフセット量を変更できるテスト用のフロントフォークやアーム長を変更できるクランクといった、ショップなどへ向けた体験型の製品も。オフセット量の違いによってどういった挙動の変化があるのか、なかなか体感できない現象をより身近にしてくれる。フロントフォークを多くラインアップする同社ならではの発想だ。
他にも、昨年発表された新たな形のハンドルバー「ボーダレスカーボンハンドルバー」のアルミバージョンといえる「ニーザーハンドルバー」や、27.2㎜径に対応する2万円台のドロッパーシートポストなど、目玉商品が目白押し。
そして、新たなコンセプトで注目を集めていたのが、POIデザインのプロテクターシリーズ。下りを攻める一方で、登りも快適に走ることができるプロテクターを求めていたエンデューロライダー達へ向けた新製品として、ソフトなパッドサポーターを採用した「コンフォートサポーター」シリーズがデビュー。
軽量で吸汗速乾性のある生地で作られており、一般的なアームカバーやニーウォーマーとほとんど変わらない装着感で、マウンテンバイクだけではなく、ロードバイクでも違和感無く使用できそうだ。ロードバイク用プロテクターというこれまでに無かったアイテムで、落車が怖いという方にとっては福音となりそうだ。
また、女性用アパレルのテリーとロコゴワのエリアも大盛況。ライド時も快適に過ごしながら、オフィスユースにも使えるような、サイクリスト目線のカジュアルウエアを用意するロコゴワと、よりスポーツマインドのテリーという2ブランドに、多くの女性サイクリストが足を止めていた。
パールイズミ:冬物の試着に人気があつまる老舗アパレルブランド
国産アパレルブランドとして、確かな地位を持つパールイズミ。冬が目前に迫った時期の展示とあって、同社が誇る秋冬もののラインアップをメインにブースを展開していた。気温別にラインアップが用意され、ウエアのチョイスが容易になっているパールイズミの冬物。そのすべてがブースに揃い、また試着が可能となっていた。
また、ビートルズの来日30周年を記念した特別モデルも発売される。ビートルズをモチーフにした様々なデザインのジャージが用意されており、往年のビートルズファンにとっては、たまらない製品となっている。
オーダーシステムも充実していることもパールイズミの特長だ。宇都宮ブリッツェンなど、トップライダーをサポートし、レースに十分対応する性能を持ったモデルがオーダーウエアとして用意されている。
また、イタリアブランドのナリーニのラインアップも合わせて展示されており、同郷のビアンキとコラボレートしたモデルは、女性を中心に熱い視線を浴びていた。
text:photo:CW編集部
ダイアテック:ジロやノグ、ムーツなどスタイリッシュなプロダクトが満載
大会場の入り口をくぐってすぐの場所にブースを構えるダイアテック。毎年お洒落でスタイリッシュなブースを展開している同社だが、今年もウッド調のブースで独自の世界観を展開中だ。今年の目玉はハイエンド系新製品が登場しているジロと、アメリカの最新遊びスタイルを製品に落とし込むムーツ、そしてGPS搭載サイクルコンピューターをデビューさせたレザインだろうか。
CW取材班のイチオシは、アメリカはコロラド州、ティームボードスプリングスでチタンバイクを生産するムーツ。創業35周年を記念した美しいペイントの最高級モデル「RSL」がデビューしているほか、MTBホイールを履かせるクリアランスを持つ「モンスタークロス」のBAXTER(バクスター)もコアなマニア層から注目を集めていた。更に日曜朝に帰国の途についてしまったものの、本社からはセールスディレクターのマット・アルフォード氏が来日。自身の愛車である分割可能式グラベルツアラーバイクを収納するケースと共に持ち込み展示していた。
マット氏によれば「アメリカでグラベルツーリングがブームになっている理由は、それが純粋に楽しいから。普段はレース派の人でも、やっぱりどこかで息抜きが必要だろう?パワーメーターも心拍計もつけず、自然の中に溶け込んで走るのは最高に楽しいよね。そういった遊びの部分が拡大して成立したのがグラベルロードというジャンルなんだ。もちろん地形が違うことは知っているけれど、きっと日本でも受け入れられると思っているよ」とコメント。
ジロではシューレースとBOAダイヤルという新しいジャンルを切り開いたハイエンドシューズ、FACTOR TECHLACEや、BMCレーシングなどが今シーズン使用したTTヘルメット、Aerohead、そして各種既存ラインナップのニューカラーを続々展示し、大きな注目を集めていた。創業10周年という節目を迎えるレザインがデビューさせたGPSサイクルコンピューター「LEZYNE GPS」のほか、恒例のROTOR製品をローラー台で試すことのできるブースも人気だ。
キャニオン:ナイロ・キンタナのブエルタカラーバイク、カチューシャ用テストバイクを展示
カチューシャとモビスターにバイクを供給しているジャーマンブランド、キャニオン。ユーザーが直接メーカーからバイクを購入する直販方式をとるため、ショップの店頭では実車を見ることができないことから、ブースには多くの来場者が集まり、常に大勢の試乗希望者が列を成していた。
今回のサイクルモードでの目玉は、キャニオンがサポートするカチューシャ用チームバイクと、ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)が今年のブエルタ・ア・エスパーニャで総合優勝した際に用意された実車だろう。2台ともレッドカラーのバイクであり、図らずともブースは赤一色に。
カチューシャ用のバイクは来シーズンから試用再開されるディスクブレーキに対応したプロトタイプであり、チームに複数台が供給されテストが続けられているものの一台だという。チーム仕様よろしくスラムの油圧式RED・eTapが装備されており、おそらくサイクルモード中唯一の存在とあって注目が高い。キンタナバイクはスペアバイクだとのことだが、チーム仕様のSRMやマイナス17°のステムなど、特徴的な仕様を目の当たりにすることができる。
また、2017年モデルとしてはミドルグレードのTT/トライアスロンモデル「SPEEDMAX CF」がデビューしており、こちらは機械式アルテグラ、レイノルズ製カーボンディープホイール搭載という仕様で368,000円。
東京サンエス:サイクリスト目線のアイディア商品が勢ぞろい ロード用プロテクターも新登場
日本のサイクリスト、そしてサイクリング環境にフィットしたパーツを開発する東京サンエス。ブースのセンターでショーアップされる純白のスチールロードは同社のオリジナルブランド、ワンバイエスのJFF♯501。同ブランドのパーツで組み上げられ、一台の自転車として非常に美しいシルエットは、多くの来場者を惹きつけていた。
他のバイクやパーツブランドにはない、オリジナリティあふれる視座に基づく製品開発で人気を集める東京サンエスからは、今年も沢山のアイディアに満ちた新製品が展示され、何から紹介していいのか迷ってしまうほど。
ワンバイエスからは、30㎜レール幅のナロウシリーズに新作が登場。座面がワイド化され、より快適で安定した座り心地を実現しているという。また、1インチコラム用の新型ステムもデビュー。クラシカルなスチールロードでも、すっきりとまとまったフォルムを実現している。
また、オフセット量を変更できるテスト用のフロントフォークやアーム長を変更できるクランクといった、ショップなどへ向けた体験型の製品も。オフセット量の違いによってどういった挙動の変化があるのか、なかなか体感できない現象をより身近にしてくれる。フロントフォークを多くラインアップする同社ならではの発想だ。
他にも、昨年発表された新たな形のハンドルバー「ボーダレスカーボンハンドルバー」のアルミバージョンといえる「ニーザーハンドルバー」や、27.2㎜径に対応する2万円台のドロッパーシートポストなど、目玉商品が目白押し。
そして、新たなコンセプトで注目を集めていたのが、POIデザインのプロテクターシリーズ。下りを攻める一方で、登りも快適に走ることができるプロテクターを求めていたエンデューロライダー達へ向けた新製品として、ソフトなパッドサポーターを採用した「コンフォートサポーター」シリーズがデビュー。
軽量で吸汗速乾性のある生地で作られており、一般的なアームカバーやニーウォーマーとほとんど変わらない装着感で、マウンテンバイクだけではなく、ロードバイクでも違和感無く使用できそうだ。ロードバイク用プロテクターというこれまでに無かったアイテムで、落車が怖いという方にとっては福音となりそうだ。
また、女性用アパレルのテリーとロコゴワのエリアも大盛況。ライド時も快適に過ごしながら、オフィスユースにも使えるような、サイクリスト目線のカジュアルウエアを用意するロコゴワと、よりスポーツマインドのテリーという2ブランドに、多くの女性サイクリストが足を止めていた。
パールイズミ:冬物の試着に人気があつまる老舗アパレルブランド
国産アパレルブランドとして、確かな地位を持つパールイズミ。冬が目前に迫った時期の展示とあって、同社が誇る秋冬もののラインアップをメインにブースを展開していた。気温別にラインアップが用意され、ウエアのチョイスが容易になっているパールイズミの冬物。そのすべてがブースに揃い、また試着が可能となっていた。
また、ビートルズの来日30周年を記念した特別モデルも発売される。ビートルズをモチーフにした様々なデザインのジャージが用意されており、往年のビートルズファンにとっては、たまらない製品となっている。
オーダーシステムも充実していることもパールイズミの特長だ。宇都宮ブリッツェンなど、トップライダーをサポートし、レースに十分対応する性能を持ったモデルがオーダーウエアとして用意されている。
また、イタリアブランドのナリーニのラインアップも合わせて展示されており、同郷のビアンキとコラボレートしたモデルは、女性を中心に熱い視線を浴びていた。
text:photo:CW編集部
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