2016/09/23(金) - 16:47
世界最大の自転車ショー「ユーロバイク」。次期新製品が明らかになると同時にバイク界の潮流がつかめる展示会でホットなニューモデルを探した。Part.1ではコルナゴ、ラピエール、BMC、BH、ベル、エンヴィの6ブランドをピックアップします(記事インデックスはこちらから)。
コルナゴ(イタリア)
コルナゴはユーロバイクをワールドプレミアとして、ウィンドトンネルでのテストを経て開発したブランド初の本格的エアロロード「Comcept(コンセプト)」を発表した。バイクネームは、販売に至らなかったコンセプトバイクをべースに開発したことに由来するという。
フレーム重量は塗装を除き990g、フォークは400g。ブレーキは前後共にダイレクトマウントを採用する。セットされる「コンセプト・ハンドル」は、空気抵抗の低減を意識しながらも、サイズが変えられるように別体式とした。現代的なカラーに加え、コルナゴの象徴とも言うべきパマペイントによるアートデコール塗装モデルも用意する。
ミドルグレードの新型カーボンモデル「C-RS」は、ケーブル類のルーティングや臼式シートクランプによって空気抵抗の低減を意識。アルミ製の新型モデル「A1-r」は、スクエア断面のダウンチューブやプレスフィットBB、ワイヤー内蔵、ヘッド側を大口径としたトップチューブなど、上位モデルのテクノロジーを採用した入門グレードだ。
現シクロクロス世界王者ワウト・ファンアールト(ベルギー、ファストフートサービス)を支えるCXマシン「Prestige」はフルモデルチェンジを果たした。スルーアクスル+フラットマウントを採用することで、ディスクブレーキに完全対応。先代モデルの象徴的造形であり、担ぎ時に肩の負担を軽減するためにシートチューブとトップチューブの内角に設けられていたブリッヂが廃止され、スッキリとした見た目になった。
ラピエール(フランス)
ラピエールはFDJがツール・ド・フランスで採用したTTバイク「AEROSTORM DRS」を発表。もっともエアロテクノロジーが進んだ一台といえるだろう。フロントブレーキはヘッド部まで覆うようなカウル形状のカバーで、リアブレーキもカウルに隠れる形で内蔵。リア三角の剛性向上や、大幅な軽量化も遂げている。
創業70周年を迎えたラピエールは70thアニバーサリーモデルを発表。ゼリウスをベースに渋いカラーリングに蛍光オレンジの差し色が入るロードバイク。同じテーマカラーのアパレルまで同時にディスプレイされていた。
BMC(スイス)
BMCは、リオ五輪ロードレースで金メダリストを獲得したグレッグ・ファンアフェルマート(ベルギー、BMCレーシング)にゴールデンバイクを用意し、このユーロバイクで贈呈式を行った。本人も来場し金メダルトークショーも開催。
2017新モデルではエンデュランスロードバイク「Roadmachine」に注目だ。ケーブル類をステム下部よりヘッドチューブ内に内蔵するインテグレート構造の分解モデルも展示。両サイドがシェイプアップされたコラムの両脇にケーブルが収まるスペースが設けられているという構造だ。
BH(スペイン)
トマ・ヴォクレールとブライアン・コカール(共にフランス、ディレクトエネルジー)のバイクが展示されたBHのブースでは、新型ディスクロード Ultralight EVO Discが発表された。
春先の石畳クラシックで、ディレクトエネルジーはエアロロード「G6」のディスクブレーキモデルを使用していたことからも分かる通り、BHはディスクロードに積極的な様子。ディスクブレーキロードが主流になっても、好みやコースに応じてバイクを変えられるよう、準備を進めているのだろう。
ベル(アメリカ)
ベルは新作フラッグシップヘルメット「Zephyr(ゼファー)」を発表。「インテグレーテッドMIPS」構造は、MIPSのスリップレイヤーを搭載することを前提に内部から設計されている。シェルは密度の異なるフォームを2層にする「プログレッシブレイヤリング」構造により、フィット感はもとより安全面でも最も進んだハイエンドヘルメットだ。
エンヴィ(アメリカ)
高品質なカーボンコンポジットパーツブランドのENVE(エンヴィ)は、前後リムの寸法を変えることで空力性能を高めたロードホイール「SES」シリーズ、からMTBファットリムまで取り揃える。来季より日本での取扱はマヴィックと同じアメアスポーツジャパンになる。硬派な印象のブランドだがカラーが選べるリプレイスステッカーが華を添える。
新製品としては、ディメンションデータが使用するエアロバイク用のTTステムなどを発表。ブースには、スピードヴァーゲンなど、エンヴィに縁のあるハンドメイド系ブランドのバイクが展示された。
text&photo:Makoto.AYANO
コルナゴ(イタリア)
コルナゴはユーロバイクをワールドプレミアとして、ウィンドトンネルでのテストを経て開発したブランド初の本格的エアロロード「Comcept(コンセプト)」を発表した。バイクネームは、販売に至らなかったコンセプトバイクをべースに開発したことに由来するという。
フレーム重量は塗装を除き990g、フォークは400g。ブレーキは前後共にダイレクトマウントを採用する。セットされる「コンセプト・ハンドル」は、空気抵抗の低減を意識しながらも、サイズが変えられるように別体式とした。現代的なカラーに加え、コルナゴの象徴とも言うべきパマペイントによるアートデコール塗装モデルも用意する。
ミドルグレードの新型カーボンモデル「C-RS」は、ケーブル類のルーティングや臼式シートクランプによって空気抵抗の低減を意識。アルミ製の新型モデル「A1-r」は、スクエア断面のダウンチューブやプレスフィットBB、ワイヤー内蔵、ヘッド側を大口径としたトップチューブなど、上位モデルのテクノロジーを採用した入門グレードだ。
現シクロクロス世界王者ワウト・ファンアールト(ベルギー、ファストフートサービス)を支えるCXマシン「Prestige」はフルモデルチェンジを果たした。スルーアクスル+フラットマウントを採用することで、ディスクブレーキに完全対応。先代モデルの象徴的造形であり、担ぎ時に肩の負担を軽減するためにシートチューブとトップチューブの内角に設けられていたブリッヂが廃止され、スッキリとした見た目になった。
ラピエール(フランス)
ラピエールはFDJがツール・ド・フランスで採用したTTバイク「AEROSTORM DRS」を発表。もっともエアロテクノロジーが進んだ一台といえるだろう。フロントブレーキはヘッド部まで覆うようなカウル形状のカバーで、リアブレーキもカウルに隠れる形で内蔵。リア三角の剛性向上や、大幅な軽量化も遂げている。
創業70周年を迎えたラピエールは70thアニバーサリーモデルを発表。ゼリウスをベースに渋いカラーリングに蛍光オレンジの差し色が入るロードバイク。同じテーマカラーのアパレルまで同時にディスプレイされていた。
BMC(スイス)
BMCは、リオ五輪ロードレースで金メダリストを獲得したグレッグ・ファンアフェルマート(ベルギー、BMCレーシング)にゴールデンバイクを用意し、このユーロバイクで贈呈式を行った。本人も来場し金メダルトークショーも開催。
2017新モデルではエンデュランスロードバイク「Roadmachine」に注目だ。ケーブル類をステム下部よりヘッドチューブ内に内蔵するインテグレート構造の分解モデルも展示。両サイドがシェイプアップされたコラムの両脇にケーブルが収まるスペースが設けられているという構造だ。
BH(スペイン)
トマ・ヴォクレールとブライアン・コカール(共にフランス、ディレクトエネルジー)のバイクが展示されたBHのブースでは、新型ディスクロード Ultralight EVO Discが発表された。
春先の石畳クラシックで、ディレクトエネルジーはエアロロード「G6」のディスクブレーキモデルを使用していたことからも分かる通り、BHはディスクロードに積極的な様子。ディスクブレーキロードが主流になっても、好みやコースに応じてバイクを変えられるよう、準備を進めているのだろう。
ベル(アメリカ)
ベルは新作フラッグシップヘルメット「Zephyr(ゼファー)」を発表。「インテグレーテッドMIPS」構造は、MIPSのスリップレイヤーを搭載することを前提に内部から設計されている。シェルは密度の異なるフォームを2層にする「プログレッシブレイヤリング」構造により、フィット感はもとより安全面でも最も進んだハイエンドヘルメットだ。
エンヴィ(アメリカ)
高品質なカーボンコンポジットパーツブランドのENVE(エンヴィ)は、前後リムの寸法を変えることで空力性能を高めたロードホイール「SES」シリーズ、からMTBファットリムまで取り揃える。来季より日本での取扱はマヴィックと同じアメアスポーツジャパンになる。硬派な印象のブランドだがカラーが選べるリプレイスステッカーが華を添える。
新製品としては、ディメンションデータが使用するエアロバイク用のTTステムなどを発表。ブースには、スピードヴァーゲンなど、エンヴィに縁のあるハンドメイド系ブランドのバイクが展示された。
text&photo:Makoto.AYANO
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