2016/09/06(火) - 09:10
イタリアのサイクルパーツブランド「3T」より、ブランド初のバイクフレーム「EXPLORO(エクスプローロ)」が登場。エアロ性能の向上を図った点や、650Bと700Cという2サイズのホイールに対応したことが特徴的な新機軸のグラベルロードを紹介する。
創業55年目という長い歴史の中で、数多くのエポックメイキングなプロダクトを生み出してきた「3T」。今回紹介する「EXPLORO(エクスプローロ)」はブランド初となるバイクフレームであり、現在世界的にトレンドとなっているグラベルロードだ。
開発を指揮したのは、サーヴェロやOPENサイクルの共同創業者であるエンジニアのジェラルド・ブルーメン氏。他に先駆けていち早くプロユースレベルのエアロロードバイクを生み出した鬼才は、グラベルロードにもエアロの概念を取り入れた。3Tによれば、グラベルロードであっても、スピードの出る舗装路や下りでは大きな空気抵抗を受け、低速域でも横風で大きなロスが生じるという。
そこで3Tは、カムテール断面の専用チューブ形状「SQAERO」をEXPLOROのために開発。フレームの中でも最も大きな空気抵抗を受けるダウンチューブは、縦横の剛性バランスを整えながらも、幅50mmx高さ75mmという寸法によって、あらゆる方向から吹き付ける風をスムーズに受け流し、ボトルによる空気抵抗を低減。ダウンチューブ以外にも、ヘッドチューブやシートチューブ、シートステー、専用設計のシートポストにSQAEROが取り入れられている
開発段階では、アメリカ・サンディエゴの施設で風洞実験が実施された。時速32km/hで走行した場合、丸チューブで組まれたフレームに28mmのスリックタイヤを装着したロードバイク(ボトル未装着)よりも、泥が付いた40mmのブロックタイヤと2本のボトルを装着したEXPLOROのほうが空気抵抗が少ないという結果に。EXPLOROが持つ優れたエアロ効果が証明された格好だ。
エアロ効果と並ぶ「EXPLORO」のもう一つの大きな特徴は、ロードやCXで一般的な700Cと、MTB界で主流になりつつある650Bという、2つのホイールサイズに対応すること。700Cの場合は40Cが、650Bは2.1インチが最大タイヤ幅となる。ホイールとタイヤを変えることで、オンロードでのサイクリングからタフなグラベルライドまで、様々な使い方に合わせたセットアップが可能だ。ジオメトリーは安定性を重視しながらも、415mmという短めのシートステーにより軽快感を演出している。
処女作ながら細部の仕様も抜かりないEXPLORO。ケーブル類は全て内装で、挿入口はトップチューブ上面にひとまとめにされている。ダウンチューブにはボトルケージ用のネジ穴が3つ設けられており、好みに応じて2つのポジションから選択可能だ。
トップチューブには、ボルトオンタイプのストレージを取り付けできる。シートチューブには、シートポストの最低差し込み量を目視できる穴が開けられている。RDハンガーはスルーアクスルの雌ねじと一体化し、リアホイール脱着時の作業性を向上させた。
ラインアップは使用するカーボンのグレードが異なるLTDとTEAMの2種類で展開される。サイズはS、M、Lの3種類。Sサイズのフレーム重量はLTDが950g、TEAMが1,150gだ。アウターとインナーの最大歯数は、それぞれ50Tと36T。スルーアクスル及びブレーキ周りの規格はMTBに準じている。取り扱いはアキコーポレーション。
3T EXPLORO LTD、EXPLORO TEAM
フレーム素材:カーボン
フォーク:3T LUTEUS II LTD(LTD)、LUTEUS II TEAM(TEAM)
スルーアクスル:前100x15mm、後142x12mm
ブレーキ台座:ポストマウント
クランク最大歯数:アウタ-50T、インナー36T
BB:BB386EVO
ヘッド:インテグレーテッドテーパード IS40/28.6、IS52/40
サイズ:S、M、L
フレーム重量(Sサイズ):950g(LTD)、1,150g(TEAM)
カラー:ステルスブラック(LTD)、レーシングホワイト(TEAM)
付属品:ヘッドパーツ、シートポスト
税抜価格:410,000円(LTD)、300,000円(TEAM)
創業55年目という長い歴史の中で、数多くのエポックメイキングなプロダクトを生み出してきた「3T」。今回紹介する「EXPLORO(エクスプローロ)」はブランド初となるバイクフレームであり、現在世界的にトレンドとなっているグラベルロードだ。
開発を指揮したのは、サーヴェロやOPENサイクルの共同創業者であるエンジニアのジェラルド・ブルーメン氏。他に先駆けていち早くプロユースレベルのエアロロードバイクを生み出した鬼才は、グラベルロードにもエアロの概念を取り入れた。3Tによれば、グラベルロードであっても、スピードの出る舗装路や下りでは大きな空気抵抗を受け、低速域でも横風で大きなロスが生じるという。
そこで3Tは、カムテール断面の専用チューブ形状「SQAERO」をEXPLOROのために開発。フレームの中でも最も大きな空気抵抗を受けるダウンチューブは、縦横の剛性バランスを整えながらも、幅50mmx高さ75mmという寸法によって、あらゆる方向から吹き付ける風をスムーズに受け流し、ボトルによる空気抵抗を低減。ダウンチューブ以外にも、ヘッドチューブやシートチューブ、シートステー、専用設計のシートポストにSQAEROが取り入れられている
開発段階では、アメリカ・サンディエゴの施設で風洞実験が実施された。時速32km/hで走行した場合、丸チューブで組まれたフレームに28mmのスリックタイヤを装着したロードバイク(ボトル未装着)よりも、泥が付いた40mmのブロックタイヤと2本のボトルを装着したEXPLOROのほうが空気抵抗が少ないという結果に。EXPLOROが持つ優れたエアロ効果が証明された格好だ。
エアロ効果と並ぶ「EXPLORO」のもう一つの大きな特徴は、ロードやCXで一般的な700Cと、MTB界で主流になりつつある650Bという、2つのホイールサイズに対応すること。700Cの場合は40Cが、650Bは2.1インチが最大タイヤ幅となる。ホイールとタイヤを変えることで、オンロードでのサイクリングからタフなグラベルライドまで、様々な使い方に合わせたセットアップが可能だ。ジオメトリーは安定性を重視しながらも、415mmという短めのシートステーにより軽快感を演出している。
処女作ながら細部の仕様も抜かりないEXPLORO。ケーブル類は全て内装で、挿入口はトップチューブ上面にひとまとめにされている。ダウンチューブにはボトルケージ用のネジ穴が3つ設けられており、好みに応じて2つのポジションから選択可能だ。
トップチューブには、ボルトオンタイプのストレージを取り付けできる。シートチューブには、シートポストの最低差し込み量を目視できる穴が開けられている。RDハンガーはスルーアクスルの雌ねじと一体化し、リアホイール脱着時の作業性を向上させた。
ラインアップは使用するカーボンのグレードが異なるLTDとTEAMの2種類で展開される。サイズはS、M、Lの3種類。Sサイズのフレーム重量はLTDが950g、TEAMが1,150gだ。アウターとインナーの最大歯数は、それぞれ50Tと36T。スルーアクスル及びブレーキ周りの規格はMTBに準じている。取り扱いはアキコーポレーション。
3T EXPLORO LTD、EXPLORO TEAM
フレーム素材:カーボン
フォーク:3T LUTEUS II LTD(LTD)、LUTEUS II TEAM(TEAM)
スルーアクスル:前100x15mm、後142x12mm
ブレーキ台座:ポストマウント
クランク最大歯数:アウタ-50T、インナー36T
BB:BB386EVO
ヘッド:インテグレーテッドテーパード IS40/28.6、IS52/40
サイズ:S、M、L
フレーム重量(Sサイズ):950g(LTD)、1,150g(TEAM)
カラー:ステルスブラック(LTD)、レーシングホワイト(TEAM)
付属品:ヘッドパーツ、シートポスト
税抜価格:410,000円(LTD)、300,000円(TEAM)
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