2016/08/11(木) - 10:09
ツール・ド・フランスを走った全22チームのロードバイク&TTマシンを、3チームごとに7回にわけて紹介。第4弾ではランプレ・メリダのメリダ、ロットNLユンボのビアンキ、エティックス・クイックステップのスペシャライズドをピックアップします。
ランプレ・メリダ【メリダ SCULTURA、REACTO TEAM-E、WARP TT(TTバイク)】
新城幸也(ランプレ・メリダ)のメリダ REACTO TEAM-E photo:Makoto.AYANO
ハンドルはFSA PLASMA。より剛性の高いステム一体型ハンドルは新城のこだわりだ photo:Makoto.AYANO
左右それぞれの出力を計測できるローターの新型パワーメータ「2INPOWER」を使用する photo:Makoto.AYANO
ランプレ・メリダのバイクサプライヤーは、もちろんタイトルスポンサーの1つであるメリダ。チームには2モデルが供給され、自身2度目の敢闘賞を獲得した新城幸也はエアロロード「REACTO TEAM-E」を、元世界王者のルイ・コスタ(ポルトガル)はオールラウンドモデルの「SCULTURA」を好んで使用している。
メインコンポーネントはシマノ DURA-ACE Di2で、ローターのクランク&チェーンリングを組み合わせる。クランクは左右それぞれの出力を計測できる新型パワーメーター「2INPOWER」で統一。チェーンリングはライダーによってチョイスが異なり、新城ら多くのライダーが真円タイプの「noQ」を選択する一方で、コスタは楕円タイプの「Q-Rings」を好んで使用する。
159. ヤン・ポランク(スロベニア、ランプレ・メリダ)のメリダ SCULTRA photo:Makoto.AYANO
サドルにはプロロゴを採用する photo:Makoto.AYANO
ホイールはフルクラムSPEEDシリーズ。40mmに加え、新たに55mmハイトも投入された photo:Makoto.AYANO
ホイールはフルクラムの新型エアロモデル「SPEED」シリーズ。40mmと新登場の55mmという2種類のハイトを、コースプロフィールなどに応じて使い分けた。組み合わせるタイヤはコンチネンタルのプロ供給専用モデル「COMPETITION PROLTD」。ハンドル、ステム、シートポストはFSAから供給を受け、新城はステム一体型ハンドルが好みなことから「PLASMA」を選択。サドルはプロロゴだ。
TTバイクは、メリダ独自のNACA Fastbackチューブや専用ハンドルバーによって空力性能が追求されたことに加え、ダイレクトマウントブレーキや可変式のサドル取付部など汎用性も追求された「WARP TT」。ハンドルまわりは、FSAのエアロ系パーツブランドであるヴィジョンで固められている。
ランプレ・メリダのメリダ WARP TT photo:Makoto.AYANO
少数派ながら、楕円チェーンリング「Q-Rings」をチョイスするライダーも photo:Makoto.AYANO
TTバイクのハンドル周りはヴィジョンで固められる photo:Makoto.AYANO
ロットNLユンボ【ビアンキ OLTRE XR4、Aqula CV(TTバイク)】
ジョージ・ベネット(ニュージーランド、ロットNLユンボ)のビアンキ OLTRE XR4 photo:Makoto.AYANO
ブレーキは前後ともにダイレクトマウント式としている photo:Makoto.AYANO
エアロロードへと変貌を遂げながらも、NASAと共同開発した振動吸収テクノロジー「カウンターベイル」を取り入れている photo:Makoto.AYANO
ロットNLユンボのバイクサプライヤーを務めるのは、世界最古の自転車メーカーであるビアンキ。今ツールでは新型モデル「OLTRE XR4」を投入し、多くのライダーがほぼ全ステージで使用した。軽量オールラウンドモデル「Specialissima CV」がラインアップに加わったことで、OLTRE XR4は前作「OLTRE XR2」よりもエアロを意識したフォルムへと変貌を遂げたことが特徴だ。同時に、NASAとの共同開発によって誕生した振動吸収テクノロジー「カウンターベイル」を取り入れ、快適性との両立を図っている。
コンポーネントはシマノのサポートを受け、DURA-ACE Di2をフルセットで採用。ペダルもDURA-ACEとしている。パワーメーターは、パイオニアのペダリングモニター。ホイールもシマノDURA-ACEグレードのWH-9000シリーズで、35mmと50mmの2種類のリムハイトをメインにコースやライダーの好みに応じて使い分けた。組み合わせるタイヤは、ヴィットリアの新型CORSAだ。
サンマルコのサドルは、チェレステカラーをまとう photo:Makoto.AYANO
戦闘的なデザインが特徴的なヴィジョンの新型エアロハンドル photo:Makoto.AYANO
ホイ-ルはDURA-ACEグレードのWH-9000シリーズ。タイヤにはヴィットリアの新型CORSAを組み合わせる photo:Makoto.AYANO
パワーメーターにはパイオニアを採用する photo:Makoto.AYANO
ハンドルとステムはFSA/ヴィジョンを採用。空気抵抗の低減を狙ったステム一体型のカーボンエアロハンドル「Metron」を使用するライダーも確認された。サドルは、イタリアンブランドのサンマルコで、ビアンキのコーポレートカラーであるチェレステをまとう。ボトル&ケージはタックスから、サイクルコンピューターのマウントやチェーンキャッチャーはK-Edgeから供給を受ける。
TTバイクは、エアロダイナミクスを追求しながらも、振動吸収テクノロジー「カウンターベイル」によって快適性やトラクション性能も同時に高めた「Acura CV」。ディスクホイールはシマノPROを使用するが、TeXtreamカーボン製の現行モデルではなく、何故か旧型を装着したバイクが数台確認された。
ロットNLユンボのビアンキ Aqula CV photo:Makoto.AYANO
必要な歯数が純正品になかったのか、非純正品のチェーンリングを使用する photo:Makoto.AYANO
TT用バイクにはPROのホイールをセット。なぜか旧型のディスクホイール(手前)がセットされたバイクも photo:Makoto.AYANO
エティックス・クイックステップ【スペシャライズド S-WORKS TARMAC、 S-WORKS VENGE ViAS、S-WORKS SHIV TT(TTバイク)】
マルセル・キッテル(ドイツ、エティックス・クイックステップ)のスペシャライズド S-WORKS VENGE ViAS photo:Makoto.AYANO
既に紹介済みのアスタナやティンコフと同様に、スペシャライズドのサポートを受けるエティックス・クイックステップ。チームのメインバイクはオールラウンドモデル「S-WORKS TARMAC」だ。また、平坦ステージや、第18ステージの登り基調のTTでは、エアロロード「S-WORKS VENGE ViAS」も投入された。なお、エティックスが使用するVENGE ViASは他チームと仕様が異なり、ハンドル周りのブレーキケーブルが外装とされている。
フレームに合わせたスペシャルグラフィックのサドル photo:Makoto.AYANO
VENGE ViASには専用ハンドルとステムが用意されるが、TARMACとフィーリングを揃えるべく汎用品を使用する photo:Makoto.AYANO
スプラッシュペイントで彩られたロゴ photo:Makoto.AYANO
カナダの新興メーカー「4iiii(フォーアイ)」のパワーメーターを採用 photo:Makoto.AYANO
また、スペシャライズドは、他チーム同様にエティックスのエース級ライダーにもカスタムペイントバイクを供給。スプリンターのマルセル・キッテル(ドイツ)は、シルバーをベースにスプラッシュペイントをあしらったVENGE ViASを、オールラウンダーのダニエル・マーティンは自身のアイコンともいうべきパンダと母国アイルランドの象徴であるクローバーを描いたTARMACを駆った。
ダニエル・マーティン(アイルランド、エティックス・クイックステップ)のスペシャライズド S-WORKS TARMAC photo:Makoto.AYANO
コンポーネントはシマノDURA-ACE Di2で統一し、ペダルもDURA-ACE。パワーメーターにカナダの新興メーカー「4iiii(フォーアイ)」を採用している。ホイールはロヴァール Rapide CLXシリーズで、40mmと60mmの2種類のリムハイトをメインに使い分ける。組み合わせるタイヤは、スペシャライズドのハイグリップモデルTURBOシリーズ。ハンドル、ステム、シートポストはFSA/ヴィジョンで固められる。サドルはスペシャライズド、ペダルはルックKeo、ボトル&ケージはタックスを採用する。
トニ・マルティン(ドイツ、エティックス・クイックステップ)のスペシャライズド S-WORKS SHIV TT photo:Makoto.AYANO
スペシャライズドの廃盤TTサドル「TTS」に、紙やすりを貼り付けて使用するのが、マルティンのこだわり photo:Makoto.AYANO
第13ステージのTTでは、56-44というギア比を選択 photo:Makoto.AYANO
TTバイクは、ロングセラーモデルの「S-WORKS SHIV TT」。スペシャライズドはTT用ホイールをラインアップしていないことから、TTバイクにはHEDのホイールがセットされる。トニ・マルティン(ドイツ)のバイクは、大きな歯数のスプロケットを装着できるようにとリアディレーラーにULTEGRAが採用されており、サドルはスペシャライズドの廃盤モデル「TTS」に紙やすりを貼り付けて使用される。
photo:Makoto.AYANO
text:Yuya.Yamamoto
ランプレ・メリダ【メリダ SCULTURA、REACTO TEAM-E、WARP TT(TTバイク)】



ランプレ・メリダのバイクサプライヤーは、もちろんタイトルスポンサーの1つであるメリダ。チームには2モデルが供給され、自身2度目の敢闘賞を獲得した新城幸也はエアロロード「REACTO TEAM-E」を、元世界王者のルイ・コスタ(ポルトガル)はオールラウンドモデルの「SCULTURA」を好んで使用している。
メインコンポーネントはシマノ DURA-ACE Di2で、ローターのクランク&チェーンリングを組み合わせる。クランクは左右それぞれの出力を計測できる新型パワーメーター「2INPOWER」で統一。チェーンリングはライダーによってチョイスが異なり、新城ら多くのライダーが真円タイプの「noQ」を選択する一方で、コスタは楕円タイプの「Q-Rings」を好んで使用する。



ホイールはフルクラムの新型エアロモデル「SPEED」シリーズ。40mmと新登場の55mmという2種類のハイトを、コースプロフィールなどに応じて使い分けた。組み合わせるタイヤはコンチネンタルのプロ供給専用モデル「COMPETITION PROLTD」。ハンドル、ステム、シートポストはFSAから供給を受け、新城はステム一体型ハンドルが好みなことから「PLASMA」を選択。サドルはプロロゴだ。
TTバイクは、メリダ独自のNACA Fastbackチューブや専用ハンドルバーによって空力性能が追求されたことに加え、ダイレクトマウントブレーキや可変式のサドル取付部など汎用性も追求された「WARP TT」。ハンドルまわりは、FSAのエアロ系パーツブランドであるヴィジョンで固められている。



ロットNLユンボ【ビアンキ OLTRE XR4、Aqula CV(TTバイク)】



ロットNLユンボのバイクサプライヤーを務めるのは、世界最古の自転車メーカーであるビアンキ。今ツールでは新型モデル「OLTRE XR4」を投入し、多くのライダーがほぼ全ステージで使用した。軽量オールラウンドモデル「Specialissima CV」がラインアップに加わったことで、OLTRE XR4は前作「OLTRE XR2」よりもエアロを意識したフォルムへと変貌を遂げたことが特徴だ。同時に、NASAとの共同開発によって誕生した振動吸収テクノロジー「カウンターベイル」を取り入れ、快適性との両立を図っている。
コンポーネントはシマノのサポートを受け、DURA-ACE Di2をフルセットで採用。ペダルもDURA-ACEとしている。パワーメーターは、パイオニアのペダリングモニター。ホイールもシマノDURA-ACEグレードのWH-9000シリーズで、35mmと50mmの2種類のリムハイトをメインにコースやライダーの好みに応じて使い分けた。組み合わせるタイヤは、ヴィットリアの新型CORSAだ。




ハンドルとステムはFSA/ヴィジョンを採用。空気抵抗の低減を狙ったステム一体型のカーボンエアロハンドル「Metron」を使用するライダーも確認された。サドルは、イタリアンブランドのサンマルコで、ビアンキのコーポレートカラーであるチェレステをまとう。ボトル&ケージはタックスから、サイクルコンピューターのマウントやチェーンキャッチャーはK-Edgeから供給を受ける。
TTバイクは、エアロダイナミクスを追求しながらも、振動吸収テクノロジー「カウンターベイル」によって快適性やトラクション性能も同時に高めた「Acura CV」。ディスクホイールはシマノPROを使用するが、TeXtreamカーボン製の現行モデルではなく、何故か旧型を装着したバイクが数台確認された。



エティックス・クイックステップ【スペシャライズド S-WORKS TARMAC、 S-WORKS VENGE ViAS、S-WORKS SHIV TT(TTバイク)】

既に紹介済みのアスタナやティンコフと同様に、スペシャライズドのサポートを受けるエティックス・クイックステップ。チームのメインバイクはオールラウンドモデル「S-WORKS TARMAC」だ。また、平坦ステージや、第18ステージの登り基調のTTでは、エアロロード「S-WORKS VENGE ViAS」も投入された。なお、エティックスが使用するVENGE ViASは他チームと仕様が異なり、ハンドル周りのブレーキケーブルが外装とされている。




また、スペシャライズドは、他チーム同様にエティックスのエース級ライダーにもカスタムペイントバイクを供給。スプリンターのマルセル・キッテル(ドイツ)は、シルバーをベースにスプラッシュペイントをあしらったVENGE ViASを、オールラウンダーのダニエル・マーティンは自身のアイコンともいうべきパンダと母国アイルランドの象徴であるクローバーを描いたTARMACを駆った。

コンポーネントはシマノDURA-ACE Di2で統一し、ペダルもDURA-ACE。パワーメーターにカナダの新興メーカー「4iiii(フォーアイ)」を採用している。ホイールはロヴァール Rapide CLXシリーズで、40mmと60mmの2種類のリムハイトをメインに使い分ける。組み合わせるタイヤは、スペシャライズドのハイグリップモデルTURBOシリーズ。ハンドル、ステム、シートポストはFSA/ヴィジョンで固められる。サドルはスペシャライズド、ペダルはルックKeo、ボトル&ケージはタックスを採用する。



TTバイクは、ロングセラーモデルの「S-WORKS SHIV TT」。スペシャライズドはTT用ホイールをラインアップしていないことから、TTバイクにはHEDのホイールがセットされる。トニ・マルティン(ドイツ)のバイクは、大きな歯数のスプロケットを装着できるようにとリアディレーラーにULTEGRAが採用されており、サドルはスペシャライズドの廃盤モデル「TTS」に紙やすりを貼り付けて使用される。
photo:Makoto.AYANO
text:Yuya.Yamamoto
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