2016/07/17(日) - 18:18
ツールに久々に訪れた平穏。ゴールスプリントで決まる平坦ステージは定石通りの展開に。しかし最後はカヴェンディッシュとキッテルの二人が激しく競り合った。
しばらくスローペースで走り続けるプロトン photo:Makoto.AYANO
アーモンドとヌガー菓子の名産地モンテリマールは穏やかな陽光に包まれていた。前夜のうちに吹いていた強い風は弱まったものの、終日強い向かい風の予報。風とカオスの厳しい2日間を明けての今ステージは集団のペースが遅くなると予測し、主催者はスタート時間を15分早めた。結局それは正しい判断だった。TV放映の時間枠まで考慮したこの計算は見事というほかない。
パルク・デ・オワゾー(野鳥公園)へのスプリントステージ。アンドレ・グライペル(ロット・ソウダル)はこの日が34歳の誕生日。勝利で祝いたいはずだが、今まで毎年ツールで迎えるバースデイに勝利したことがない。
ヘアスタイルを決めて現れたマルセル・キッテル(エティックス・クイックステップ) photo:Makoto.AYANO
総合2位により注目度急上昇のバウク・モレマ(トレック・セガフレード) photo:Makoto.AYANO
リラックスした表情でスタートサインに現れたマーク・カヴェンディッシュ(ディメンションデータ) photo:Makoto.AYANO
怪我からの復活の勝利を切望するジョン・デゲンコルブ(ドイツ、ジャイアント・アルペシン) photo:Makoto.AYANO
マーク・カヴェンデュッシュ(ディメンションデータ)はリラックスした表情でメディアの対応にも余裕が感じられた。マルセル・キッテル(エティックス・クイックステップ)は俳優のように髪型をキメて登場したが、緊張気味で足早にバスに戻り精神集中。ジョン・デゲンコルブにアレクサンダー・クリストフ、そしてペーター・サガン。勝利を渇望するスプリンターたちは多く居れど、ここまでに勝利をものにしているのは3人。内訳はカヴ3勝、キッテル1勝、サガン1勝。
チームバスエリアではバウク・モレマ(トレック・セガフレード)の人気が急上昇。沿道で陣取り騒いでいたコロンビアの応援団は、ナイロ・キンタナ(モビスター)が調子を上げる第3週の山岳に向けてさらに増えていくだろう。
ニースでのテロの惨劇を受けてコース沿道のあちこちにフランス国旗が掲げられた photo:Makoto.AYANO
スタート前にはニースでのテロ事件の犠牲者に黙祷が捧げられた photo:TDWsport/Kei Tsuji
モンテリマールをスタートしていく選手たち photo:TDWsport/Kei Tsuji
ニースでのテロ事件への黙祷をして走りだすプロトン。しばしそのままスローペースの追悼モード走行が続いた。向かい風の影響もあり、序盤3時間の走行平均時速は33.5km/hという記録的な遅さ。最初の山岳ポイントの登り途中までも誰も動かないという、近年のツールにしては珍しい平穏な一日になった。心配された横風は「最初のうちだけ風が強かったけれど、たいしたことなかったですね」と新城幸也。
マイルドな陽光にひまわり畑の黄色が映える。沿道にはフランス国旗があちこちに掲げられ、J'AIME FRANCE(フランスを愛している)やSOLIDALITE(団結を)といったメッセージが掲げられた。通過する街や沿道の警備に当たる憲兵隊もいつもより多く配置された。通過する街の入口や公式迂回ルートなどでは自動小銃をもった警備隊によりテロリストの侵入を警戒する。
ひまわり畑のなかを走るメイン集団 photo:Makoto.AYANO
ディメンションデータ、チームスカイ、ロット・ソウダルらがそれぞれ集団牽引を分担する photo:Makoto.AYANO
新城幸也とランプレ・メリダの選手たちもダヴィデ・チモライのスプリントにかける photo:Makoto.AYANO
ステージ勝利を狙いたいディメンションデータ、ロット・ソウダル、カチューシャらが交代でペースをコントロール。協力できるチームが複数あり、逃げも4人と少人数のためペース計算もしやすい。追い上げる集団も平和な完全なるトランジションステージになった。ただ、大都市リヨン周辺を通過する際の周辺の大渋滞が補給にあたるスタッフには唯一の悩み事だった。
マイヨジョーヌのフルームはときどきチームスカイの隊列も離れる余裕も見せた。ユキヤはランプレ・メリダのチームメイトとともに一団となって走る。
レース中盤は平穏そのもの。しかし終盤は細かな狭いコーナーが連続、そして風によってトリッキーなものに。BMCコンビは「あちこちで横風、向かい風が吹いた。最後は曲がりくねって危険だったから、無事終えられてほっとしている」(リッチー・ポート)「暑くて、風だらけ。ツールでもっともナーバスなステージだったとは言わないけど、何もなくてよかった」(ティージェイ・ヴァンガーデレン)とコメント。
ポーランドからやってきたバルトス・フザルスキー(ボーラ・アルゴン18)のファン photo:Makoto.AYANO
コロンビアの応援隊は日に日に過激になっていく photo:Makoto.AYANO
フィニッシュ脇に詰めかけたペーター・サガンのファンクラブ photo:Makoto.AYANO
サガンの顔看板を自作 photo:Makoto.AYANO
向かい風のフィニッシュ地点は僅かな登りと緩い右コーナー。必勝体制で臨んだエティックス・クイックステップは牽引したファビオ・サバティーニに牽引されたキッテルがラスト250mで先に仕掛けた。キッテルの後輪につけたカヴェンディッシュは変わった風向きを読んでキッテルの後方に隠れて待つと、勾配のピークを迎えるところで加速力を見せつけ、先行した。突き出すその手には4勝目をアピールする「指4本」。
カヴェンディッシュは言う。「レイナルト・ヤンセファンレンズバーグはまだ経験が浅いからベルニー(アイゼル)のガイドが必要だった。レイナルトがミスしてからはキッテルのホイールについた。エドヴァルド(ボアッソンハーゲン)が僕がそばに居ることを確認して上がってくれた。エティックスは人数を減らしていた。キッテルは牽引役がいなくなって向かい風の中早めに仕掛けた。僕は待つべきだと思った。待って待って、彼が力尽きるのを待ってから追い抜いたんだ」。
ゴールスプリントのファイナルでキッテルとカヴェンディッシュが交錯する photo:Makoto.AYANO
追い抜きざまにキッテルのとっていた最速ラインを奪い、右に寄せるかたちになったカヴ。その後も後輪を振ったことでキッテルは危うく接触しかけ、大きく右手を挙げてカヴの危険行為をアピールしながらスプリントを終えた。
キッテルは言う「彼は追い抜くなり右に寄せてきた。落車を避けるためにはブレーキを握る他なかった。その動きがリザルトに影響したのは明らか」。
キッテルに対しカヴは「最後は右カーブだったから彼の横を回りこむようにして追い抜いた。彼はまた少し加速したけど、僕は彼をもう追い抜いていたんだ。後ろで何があったか見えていないけど、何も悪いことをしたとは思っていない。キッテルはきっとフラストレーションを感じたんだろう」。
カヴの進路妨害を訴えたマルセル・キッテル(ドイツ、エティックス・クイックステップ photo:Makoto.AYANO
進路妨害を申し立てたキッテルだが、コミッセールの判断は覆ることはなかった。決定に対しては「それが危険行為の違反かどうかを決めるのは、僕じゃなくて審判だ」と大人のコメント。
2位のクリストフは前に誰もいないラインで追い上げたが、カヴには届かなかった。「どの選手の後輪も利用できなかった。スピードはあったけど、ちょっと上がるのが遅すぎた。向かい風のなかでは後で追い上げるほうが容易いのだけれど。カヴは本当にエアロで速かったから、負かすのは難しかったと思う。今日の2位は満足だけど、勝ちたいのも本音だ。今日よりもタフなベルンのステージで勝利を狙うよ」。
今大会4勝目をアピールする指4本のマーク・カヴェンディッシュ(ディメンションデータ) photo:Makoto.AYANO
スプリント力を取り戻してきたジョン・デゲンゴルブ(ドイツ、ジャイアント・アルペシン) photo:CorVosデゲンコルブは4位に終わったものの、スプリンターとしての完全復活が間もなくであることを感じさせる力強いスプリントだった。指を切断しかけるマヨルカ島での自動車事故からの復活の勝利を切望している。
「サポートしてくれるチームメイトとの信頼関係を維持し続けることが本当に重要だ。今日のスプリントは大きな意義があり、チームは最後までアシストしてくれた。最後は正しいポジションにいることができたし、パンチ力もあった。僕はもうトップ争いに戻っている。そのことがやる気を増してくれる。最終週に向けてポジティブだ。まだ疑問はあるけど時が解決してくれる問題だ。その瞬間を待つし、自分を駆り立てるべくプレッシャーをかけ続ける。シャンゼリゼでは最高の状態にもっていきたい」(デゲンコルブ)。
残るスプリントのチャンスは第16ステージのベルン(スイス)と最終ステージのシャンゼリゼ。アルプスを越えることができればチャンスは巡ってくる。
今大会ここまでスプリント5戦4勝と群を抜く強さのカヴ。ツールでの通算ステージ勝利数は30勝を数え、32勝まで伸ばすチャンスがこのツールにある。ベルナール・イノーのもつ最多ステージ勝利数の「34」は、2017年ツールで達成が可能になってきた。
石畳の登りが含まれるベルンのフィニッシュはピュアスプリンター向きでは無いと言われる。そして花の都パリ・シャンゼリゼのフィニッシュはカヴとキッテルにとって因縁の場所。
バースデイ勝利を飾れなかったアンドレイ・グライペル(ロット・ソウダル)は失意の表情だ photo:Makoto.AYANO
フィニッシュした新城幸也(ランプレ・メリダ)を迎えるブレント・コープランドGM photo:Makoto.AYANO
ステージ30勝目を挙げたマーク・カヴェンディッシュ(ディメンションデータ) photo:Makoto.AYANO
新人賞ジャージのマイヨブランを着たアダム・イェーツ(オリカ・バイクエクスチェンジ) photo:Makoto.AYANO
キッテルはシャンゼリゼで挑んだ2013年と2014年の過去2度のツールでいずれも勝利している。そして2013年の勝利はカヴのステージ5勝目を阻んだ。カヴの5勝目を阻むのがキッテルなら、記録遊びとして興味深いものになる。
ニースへの追悼が続いた一日を締めくくるのは音楽の無い表彰式。しかしそれを賑やかに盛り上げたのはサガンファンクラブだった。この日から登場した18人の一行は、ピンクの専用バスに乗ってスロバキアからやってきた。「S4GANFAN」と大書きされたこのバスはサガンの個人スポンサーであるTモバイル・スロバキアから提供されたものだそうだ(SAGANのAGが4Gにかけてあるのはそのため)。顔写真のお面にお揃いのTシャツで、これから賑やかにしてくれそうだ。
photo&text:Makoto.AYANO in Bourg en Besse, France
photo:Kei.TSUJI, TimDeWaele
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パルク・デ・オワゾー(野鳥公園)へのスプリントステージ。アンドレ・グライペル(ロット・ソウダル)はこの日が34歳の誕生日。勝利で祝いたいはずだが、今まで毎年ツールで迎えるバースデイに勝利したことがない。
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チームバスエリアではバウク・モレマ(トレック・セガフレード)の人気が急上昇。沿道で陣取り騒いでいたコロンビアの応援団は、ナイロ・キンタナ(モビスター)が調子を上げる第3週の山岳に向けてさらに増えていくだろう。
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マイルドな陽光にひまわり畑の黄色が映える。沿道にはフランス国旗があちこちに掲げられ、J'AIME FRANCE(フランスを愛している)やSOLIDALITE(団結を)といったメッセージが掲げられた。通過する街や沿道の警備に当たる憲兵隊もいつもより多く配置された。通過する街の入口や公式迂回ルートなどでは自動小銃をもった警備隊によりテロリストの侵入を警戒する。
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マイヨジョーヌのフルームはときどきチームスカイの隊列も離れる余裕も見せた。ユキヤはランプレ・メリダのチームメイトとともに一団となって走る。
レース中盤は平穏そのもの。しかし終盤は細かな狭いコーナーが連続、そして風によってトリッキーなものに。BMCコンビは「あちこちで横風、向かい風が吹いた。最後は曲がりくねって危険だったから、無事終えられてほっとしている」(リッチー・ポート)「暑くて、風だらけ。ツールでもっともナーバスなステージだったとは言わないけど、何もなくてよかった」(ティージェイ・ヴァンガーデレン)とコメント。
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カヴェンディッシュは言う。「レイナルト・ヤンセファンレンズバーグはまだ経験が浅いからベルニー(アイゼル)のガイドが必要だった。レイナルトがミスしてからはキッテルのホイールについた。エドヴァルド(ボアッソンハーゲン)が僕がそばに居ることを確認して上がってくれた。エティックスは人数を減らしていた。キッテルは牽引役がいなくなって向かい風の中早めに仕掛けた。僕は待つべきだと思った。待って待って、彼が力尽きるのを待ってから追い抜いたんだ」。
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キッテルは言う「彼は追い抜くなり右に寄せてきた。落車を避けるためにはブレーキを握る他なかった。その動きがリザルトに影響したのは明らか」。
キッテルに対しカヴは「最後は右カーブだったから彼の横を回りこむようにして追い抜いた。彼はまた少し加速したけど、僕は彼をもう追い抜いていたんだ。後ろで何があったか見えていないけど、何も悪いことをしたとは思っていない。キッテルはきっとフラストレーションを感じたんだろう」。
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2位のクリストフは前に誰もいないラインで追い上げたが、カヴには届かなかった。「どの選手の後輪も利用できなかった。スピードはあったけど、ちょっと上がるのが遅すぎた。向かい風のなかでは後で追い上げるほうが容易いのだけれど。カヴは本当にエアロで速かったから、負かすのは難しかったと思う。今日の2位は満足だけど、勝ちたいのも本音だ。今日よりもタフなベルンのステージで勝利を狙うよ」。
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残るスプリントのチャンスは第16ステージのベルン(スイス)と最終ステージのシャンゼリゼ。アルプスを越えることができればチャンスは巡ってくる。
今大会ここまでスプリント5戦4勝と群を抜く強さのカヴ。ツールでの通算ステージ勝利数は30勝を数え、32勝まで伸ばすチャンスがこのツールにある。ベルナール・イノーのもつ最多ステージ勝利数の「34」は、2017年ツールで達成が可能になってきた。
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ニースへの追悼が続いた一日を締めくくるのは音楽の無い表彰式。しかしそれを賑やかに盛り上げたのはサガンファンクラブだった。この日から登場した18人の一行は、ピンクの専用バスに乗ってスロバキアからやってきた。「S4GANFAN」と大書きされたこのバスはサガンの個人スポンサーであるTモバイル・スロバキアから提供されたものだそうだ(SAGANのAGが4Gにかけてあるのはそのため)。顔写真のお面にお揃いのTシャツで、これから賑やかにしてくれそうだ。
photo&text:Makoto.AYANO in Bourg en Besse, France
photo:Kei.TSUJI, TimDeWaele
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