ボニファツィオがワールドツアー初勝利　ガヴィリアは総合首位を守る

ツール・ド・ポローニュ第3ステージは、開幕から3日連続となる集団フィニッシュで決着。失速したフェルナンド・ガヴィリアを抜き去ったニッコーロ・ボニファツィオがワールドツアー初勝利を挙げた。

---

カミル・グラデック（ポーランド、ヴェルバ・アクティブジェット）ら5名の逃げ photo:tourdepologne.plニッコーロ・ボニファツィオ（イタリア、トレック・セガフレード）を先頭にモレノ・ホフランド（オランダ、ロットNLユンボ）らが追撃 photo:CorVos集団スプリントを制したニッコーロ・ボニファツィオ（イタリア、トレック・セガフレード） photo:CorVos現在ポーランド南部で開催中のツール・ド・ポローニュ（UCIワールドツアー）は3日目。ザビエルチェのスタート地点から南東に進み、ノヴィ・ソンチの街中に用意された7.4kmの周回コースを3周してゴールに飛び込む。ノコギリ歯のようなコースプロフィール後半には1級山岳1つ、2級山岳2つが用意されているため、逃げ切りの可能性も十分にある。コース長は今大会最長である240kmだ。

序盤に形成された5名の逃げグループが有したリードはおよそ5分半。長距離を逃げているため後半の山岳に差し掛かってもペースは上がらず、集団を突き放す動きは発生しなかった。逃げを飲み込み、周回コースに突入する頃にはロレンツォ・ロータ（イタリア、バルディアーニCSF）らが単独で抜け出したものの、開幕3連勝を狙うエティックス・クイックステップ率いる集団によって封じ込められた。

エティックスとオリカ・バイクエクスチェンジが2本の列車を並べてゴールに突き進む中で飛び出した、マチェイ・パテルスキー（ポーランド、CCCスプランディポルコウィチェ）の単独アタックはゴールまで届かず。長く伸びた集団の先頭からフェルナンド・ガヴィリア（コロンビア、エティックス・クイックステップ）が踏み始めたものの、ゴールまで距離が遠く沈没。その番手から仕掛けたニッコーロ・ボニファツィオ（イタリア、トレック・セガフレード）が後続の追撃を振り切った。

「今シーズンまだ勝利が無かったので本当に嬉しい。いつも自分を信頼して仕事をしてくれたメンバーにようやく勝利をプレゼントできた」と語るボニファツィオにとってはワールドツアー初勝利。「残り25kmの登りでは本当に苦しんで遅れてしまった。でもエティックストレインに乗ってガヴィリアと共に集団復帰。スプリントでは全てがうまく働いた」と語っている。

ガヴィリアの総合首位は変わりないが、2位にはボニファツィオがジャンプアップ。翌日も緩い登りフィニッシュであり、スプリンターが4日連続で火花を散らすことになるだろう。

---

ツール・ド・ポローニュ2016第3ステージ結果
1位　ニッコーロ・ボニファツィオ（イタリア、トレック・セガフレード）　　　5h46’12”
2位　モレノ・ホフランド（オランダ、ロットNLユンボ）
3位　ルーカ・メスゲツ（スロベニア、オリカ・バイクエクスチェンジ）
4位　ハインリッヒ・ハウッスラー（オーストラリア、IAMサイクリング）
5位　ロマン・マキン（ロシア、ガスプロム・ラスヴェロ）
6位　クリスティアン・スバラーリ（イタリア、ディメンションデータ）
7位　ルスラン・トレバイェフ（カザフスタン、アスタナ）
8位　ロイック・ヴリーヘン（ベルギー、BMCレーシング）
9位　サーシャ・モードロ（イタリア、ランプレ・メリダ）
10位　クーン・デコルト（オランダ、ジャイアント・アルペシン）

個人総合成績


ポイント賞
1位　モレノ・ホフランド（オランダ、ロットNLユンボ）

山岳賞
1位　カミル・グラデック（ポーランド、ヴェルバ・アクティブジェット）

チーム総合成績
1位　チームスカイ

text:So.Isobe