2016/05/09(月) - 12:31
多くの選手が口を揃えて振り返る「ナーバスなステージ」。優勝とマリアローザを手に入れたマルセル・キッテルは「チームメイトが一人でも欠けていたらこの成功は掴めなかった」と感謝をコメントしています。
ステージ優勝とマリアローザを手にしたマルセル・キッテル(ドイツ、エティックス・クイックステップ)
マリアローザに袖を通したマルセル・キッテル(ドイツ、エティックス・クイックステップ) photo:Kei Tsuji
豪快にプロセッコを飲むマルセル・キッテル(ドイツ、エティックス・クイックステップ) photo:Kei Tsuji
スプリントでヴィヴィアーニらを引き離すマルセル・キッテル(ドイツ、エティックス・クイックステップ) photo:Kei Tsujiコースマップを見る限り簡単なステージに見えるが、そんなことは決して無かった。狭いコースに横風が組み合わさって集団はとてもナーバスだった。誰もがベストポジションに上がろうとしていたし、多くのチームが僕らに協力的では無かった。だから自分たちで逃げグループを引き戻しにかかったんだ。
この素晴らしいチームを誇りに思う。逃げを捕まえて、スプリントまでスムーズに持ち込んでくれたんだ。間違いなく今日最強のチームだった。チームにはマッテオ・トレンティンとファビオ・サバティーニという素晴らしいパイロットがいる。他のチームメイトが常に風よけになってくれて、最後に彼らがいつも最高のポジションに連れて行ってくれるんだ。
このジロではタイムトライアルで良い結果を出せば、次の平坦ステージで好結果が付いてくると思っていた。でもチームメイトが一人でも欠けていたらこの成功は掴めなかったし、彼らにもう何も言うことは無いよ。自分自身マリアローザを着用するのは人生で初めてだし、本当に名誉なこと。このマリアローザを着ている瞬間を楽しみたいと思っている。
ステージ2位 エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、チームスカイ)
今日の狙いはキッテルの番手からスプリントすることだった。ラスト10kmは数名のスプリンターがそのポジションを狙って激しく争っていたけれど、最終的にキッテルの後ろに付いたのは僕だった。でも今日の彼を打ち負かすのは不可能だった。彼はあの瞬間最強だったし、2番手という結果は悪くない。
チームの働きによって何のトラブルも無く前方に上がることができた。落車も発生したけれど、僕らにとっては問題なし。これからイタリアに戻るが、ランダの調子は上々だ。彼はタイムトライアルで良い走りをしたので総合でも良い位置にいると思っている。個人的にはフラットな第5ステージが次なるチャンス。なるべく多くのポイント確保とステージ優勝を狙っていきたい。
ステージ3位 ジャコモ・ニッツォロ(イタリア、トレック・セガフレード)
スプリントを始めるタイミングで誰かが被せてきたので若干タイミングが遅れてしまった。それが無ければもっと距離を詰めることができていたはずだが、キッテルが相手では勝つことは難しかったと思う。コンディション自体は良いので集中を高めていきたい。
マリアアッズーラを手にしたマーティン・チャリンギ(オランダ、ロットNLユンボ)
大歓声を受けてマーティン・チャリンギ(オランダ、ロットNLユンボ)が登場 photo:Kei Tsuji
KOMに向けて全力でスプリントした。観客全員が絶叫するように応援してくれたし、自分はその時脚の感覚が全く無かった。本当にマリアアッズーラが欲しかった。KOMで脚を使い切って、その後はペダリングができないほどだった。
マリアローザを失ったトム・ドゥムラン(オランダ、ジャイアント・アルペシン)
チームメイトに守られて走るトム・ドゥムラン(オランダ、ジャイアント・アルペシン) photo:Kei Tsuji
独走に持ち込んだヨハン・ヴァンジル(南アフリカ、ディメンションデータ) photo:Kei Tsuji
病院に搬送されたジャンクリストフ・ペロー(フランス、AG2Rラモンディアール) photo:CorVos今日のステージでマリアローザを失う事になるのは、予想していたシナリオだったから特に驚いたりがっかりしたりはしていないよ。この二日間、このオランダでマリアローザを着て走ることができたのはとても素晴らしい日々だった。そして、ジャージを譲ることになったのがキッテルだということは、他の誰に渡すよりも喜ばしいことだ。
逃げに乗ったヨハン・ヴァンジル(南アフリカ、ディメンションデータ)
長い1日だった。前半はだいたい向かい風だったので緩めに走り、補給地点を過ぎてからペースアップを行った。追い風に加えて6分のリードを得ていたので、スマートに走ればより大きく差を広げられるはずだった。でも山岳ポイントに向けて各選手が脚を温存したので逃げ切りに関しては上手くいかなかった。周回コースに突入してから残り12kmでアタック。他の逃げメンバーは僕に協力したくないのか、単に疲れているだけか分からなかったけれど、僕には行くしか無かった。全力で踏んだけれどゴールまでは届かなった。次のチャンスを待ちたい。
落車で病院に搬送されたジャンクリストフ・ペロー(フランス、AG2Rラモンディアール)
今は体調に問題ない。意識もはっきりしているし、これはグッドニュースだ。落車については何も覚えていない。病院でドクターがパトリック・グレッチュ(ドイツ)も落車したことを話してくれ、そのことは思い出した。でもそれがその時唯一の記憶。集団がとてもナーバスで風も強かったが、なぜ僕らが落車したのかが分からない。けれど今僕が健康的であることが大事さ。
中指の第一指節骨骨折でレースを降りる総合8位のシルヴァン・ディリエル(スイス、BMCレーシング)
このジロで好結果を出すチャンスを逃してしまい本当に残念だが、オリンピックに向けての準備もまた重要だ。なるべく早いタイミングでレースに復帰して、僕の大きな目標であるスイスの地元で開催されるレースにコンディション良く臨みたいと思っている。
山本元喜(NIPPOヴィーニファンティーニ)キツさレベル:6
オランダの3ステージを走り終えた山本元喜(NIPPOヴィーニファンティーニ) photo:Kei Tsuji
今日も昨日と変わらず集団ステイの1日だった。昨日違い横風の分断が発生し集団も速かったがほとんど先頭に出ていないのでそこまでしんどくは無かった。山岳ポイントの登りも、結構踏んでいるなぁという感じではあったが千切れそうな気配は全くなかった。周回コースにはいってからは遅れてしまったが、総合順位を狙っている訳ではないので無理して足を使って落車の危険がある先頭に付いて行くよりも、確実に楽にゴールできる後方集団にいた方が良いだろうという判断だったので別に良かったと思う。(本人ブログ「Genki一杯」より抜粋)
※各コメントはレース/チーム公式ウェブサイト、選手個人のウェブサイト/Twitter/Facebookより。
text:So.Isobe
ステージ優勝とマリアローザを手にしたマルセル・キッテル(ドイツ、エティックス・クイックステップ)
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この素晴らしいチームを誇りに思う。逃げを捕まえて、スプリントまでスムーズに持ち込んでくれたんだ。間違いなく今日最強のチームだった。チームにはマッテオ・トレンティンとファビオ・サバティーニという素晴らしいパイロットがいる。他のチームメイトが常に風よけになってくれて、最後に彼らがいつも最高のポジションに連れて行ってくれるんだ。
このジロではタイムトライアルで良い結果を出せば、次の平坦ステージで好結果が付いてくると思っていた。でもチームメイトが一人でも欠けていたらこの成功は掴めなかったし、彼らにもう何も言うことは無いよ。自分自身マリアローザを着用するのは人生で初めてだし、本当に名誉なこと。このマリアローザを着ている瞬間を楽しみたいと思っている。
ステージ2位 エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、チームスカイ)
今日の狙いはキッテルの番手からスプリントすることだった。ラスト10kmは数名のスプリンターがそのポジションを狙って激しく争っていたけれど、最終的にキッテルの後ろに付いたのは僕だった。でも今日の彼を打ち負かすのは不可能だった。彼はあの瞬間最強だったし、2番手という結果は悪くない。
チームの働きによって何のトラブルも無く前方に上がることができた。落車も発生したけれど、僕らにとっては問題なし。これからイタリアに戻るが、ランダの調子は上々だ。彼はタイムトライアルで良い走りをしたので総合でも良い位置にいると思っている。個人的にはフラットな第5ステージが次なるチャンス。なるべく多くのポイント確保とステージ優勝を狙っていきたい。
ステージ3位 ジャコモ・ニッツォロ(イタリア、トレック・セガフレード)
スプリントを始めるタイミングで誰かが被せてきたので若干タイミングが遅れてしまった。それが無ければもっと距離を詰めることができていたはずだが、キッテルが相手では勝つことは難しかったと思う。コンディション自体は良いので集中を高めていきたい。
マリアアッズーラを手にしたマーティン・チャリンギ(オランダ、ロットNLユンボ)
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KOMに向けて全力でスプリントした。観客全員が絶叫するように応援してくれたし、自分はその時脚の感覚が全く無かった。本当にマリアアッズーラが欲しかった。KOMで脚を使い切って、その後はペダリングができないほどだった。
マリアローザを失ったトム・ドゥムラン(オランダ、ジャイアント・アルペシン)
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逃げに乗ったヨハン・ヴァンジル(南アフリカ、ディメンションデータ)
長い1日だった。前半はだいたい向かい風だったので緩めに走り、補給地点を過ぎてからペースアップを行った。追い風に加えて6分のリードを得ていたので、スマートに走ればより大きく差を広げられるはずだった。でも山岳ポイントに向けて各選手が脚を温存したので逃げ切りに関しては上手くいかなかった。周回コースに突入してから残り12kmでアタック。他の逃げメンバーは僕に協力したくないのか、単に疲れているだけか分からなかったけれど、僕には行くしか無かった。全力で踏んだけれどゴールまでは届かなった。次のチャンスを待ちたい。
落車で病院に搬送されたジャンクリストフ・ペロー(フランス、AG2Rラモンディアール)
今は体調に問題ない。意識もはっきりしているし、これはグッドニュースだ。落車については何も覚えていない。病院でドクターがパトリック・グレッチュ(ドイツ)も落車したことを話してくれ、そのことは思い出した。でもそれがその時唯一の記憶。集団がとてもナーバスで風も強かったが、なぜ僕らが落車したのかが分からない。けれど今僕が健康的であることが大事さ。
中指の第一指節骨骨折でレースを降りる総合8位のシルヴァン・ディリエル(スイス、BMCレーシング)
このジロで好結果を出すチャンスを逃してしまい本当に残念だが、オリンピックに向けての準備もまた重要だ。なるべく早いタイミングでレースに復帰して、僕の大きな目標であるスイスの地元で開催されるレースにコンディション良く臨みたいと思っている。
山本元喜(NIPPOヴィーニファンティーニ)キツさレベル:6
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今日も昨日と変わらず集団ステイの1日だった。昨日違い横風の分断が発生し集団も速かったがほとんど先頭に出ていないのでそこまでしんどくは無かった。山岳ポイントの登りも、結構踏んでいるなぁという感じではあったが千切れそうな気配は全くなかった。周回コースにはいってからは遅れてしまったが、総合順位を狙っている訳ではないので無理して足を使って落車の危険がある先頭に付いて行くよりも、確実に楽にゴールできる後方集団にいた方が良いだろうという判断だったので別に良かったと思う。(本人ブログ「Genki一杯」より抜粋)
※各コメントはレース/チーム公式ウェブサイト、選手個人のウェブサイト/Twitter/Facebookより。
text:So.Isobe
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