2016/05/01(日) - 10:23
最後の登りで絞り込まれた50名が一丸となってフィニッシュへと到達。ロベルト・フェラーリから解き放たれたサーシャ・モードロが今大会2勝目となる勝利を飾った。
大会終盤を迎えているツアー・オブ・ターキー(UCI2.HC)は7日目。フェトヒイェとマルマリスというエーゲ海に面した紀元前から栄える歴史ある街を繋ぐ、128.6kmのクラシカルコースがその舞台に選ばれた。
開幕から少し人数を減らした99名がフェトヒイェを出発。スタートから20kmを要して昨ステージで3位に入ったパウェル・ツィスリク(ポーランド、ヴェルバ・アクティブジェット)ら5名が集団から抜け出し、最大で4分半差をつけて先を急いだ。
第2ステージで優勝したペッロ・ビルバオ(スペイン)を体調不良のために欠いたものの、リーダージャージを始め総合上位を独占するカハルーラルがメイン集団をコントロール。終盤になるとゴールスプリントを狙うサウスイーストなどが追走に手を貸したため、ゴールまで残り20kmを着るとタイム差は1分を割り込んだ。
協力して逃げ続けた先頭5名だったが、追走の手を邪魔しないコースレイアウトも手伝って残り16kmで吸収される。しかし定石通りのスプリントステージを崩すべく、残り10kmから始まるノンカテゴリーの緩斜面でユニユーロ・ウィリエールがペースアップ。一列に伸びた集団は50名程度まで絞り込まれたが、スプリンターたちを引き剥がすには至らなかった。
続いて頂上を通過するとビューティー・オブ・ターキー賞のルイス・マス(スペイン、カハルーラル)ら3名が逃げ始めたが、CCCスプランディポルコウィチェらの追走で吸収。するとカウンターでグレゴリー・ヘンダーソン(ニュージーランド、ロット・ソウダル)が飛び出した。
一際低いクラウチングで、ヘンダーソンは集団有利なハイスピードの緩斜面で少しづつリードを重ねていく。下りを終えて市街地に突入してもなおスピードの緩まないヘンダーソンは逃げ切りも匂わせたが、サウスイーストの追走によって残り700mで吸収されてしまう。
マヌエル・ベレッティ(イタリア、サウスイースト)が絶好のポジションをキープしたものの、残り300mでサーシャ・モードロ(イタリア、ランプレ・メリダ)を従えたロベルト・フェラーリ(イタリア、ランプレ・メリダ)が加速。そのまま先頭にジャンプアップすると、残り150mでモードロが発進した。
「今日は全てが上手く運んだ。登りと下りの直後にスプリントという流れも自分向きだったし、フェラーリのリードアウトもパーフェクトだった」と振り返るモードロはベレッティやマルコ・ザノッティ(イタリア、パークホテル・ファルケンブルク)の追撃を振り切って先着。ジロ・デ・イタリアを狙う28歳が今大会2勝目をもぎ取った。
「これまでは運に見放されていたけれど、ようやく戻って来たという感触を得ている。マキシミリアーノ・リケーゼが移籍してしまいスプリントの戦力的には落ちてしまったが、フェラーリと共にゴールラインを狙っていきたい」とモードロはコメントしている。
この日は総合上位陣全員が50名ほどの集団でゴールしたため、順位変動は無し。窪木一茂は2分38秒差の57位、石橋学は5分1秒差の82位でゴールしている。
いよいよ明日はマルマリスからセルチュクへと至る最終ステージ。1265.7kmにも及ぶ8日間の戦いがフィナーレを迎える。
ツアー・オブ・ターキー2016第7ステージ結果
個人総合成績
山岳賞
1位 プリジミスラウ・ニエミエツ(ポーランド、ランプレ・メリダ)
スプリント賞
1位 マヌエル・ベレッティ(イタリア、サウスイースト)
ビューティー・オブ・ターキー賞
1位 ルイス・マス(スペイン、カハルーラル)
チーム総合成績
1位 カハルーラル
text:So.Isobe
photo:Tour of Turkey/Brian Hod
大会終盤を迎えているツアー・オブ・ターキー(UCI2.HC)は7日目。フェトヒイェとマルマリスというエーゲ海に面した紀元前から栄える歴史ある街を繋ぐ、128.6kmのクラシカルコースがその舞台に選ばれた。
開幕から少し人数を減らした99名がフェトヒイェを出発。スタートから20kmを要して昨ステージで3位に入ったパウェル・ツィスリク(ポーランド、ヴェルバ・アクティブジェット)ら5名が集団から抜け出し、最大で4分半差をつけて先を急いだ。
第2ステージで優勝したペッロ・ビルバオ(スペイン)を体調不良のために欠いたものの、リーダージャージを始め総合上位を独占するカハルーラルがメイン集団をコントロール。終盤になるとゴールスプリントを狙うサウスイーストなどが追走に手を貸したため、ゴールまで残り20kmを着るとタイム差は1分を割り込んだ。
協力して逃げ続けた先頭5名だったが、追走の手を邪魔しないコースレイアウトも手伝って残り16kmで吸収される。しかし定石通りのスプリントステージを崩すべく、残り10kmから始まるノンカテゴリーの緩斜面でユニユーロ・ウィリエールがペースアップ。一列に伸びた集団は50名程度まで絞り込まれたが、スプリンターたちを引き剥がすには至らなかった。
続いて頂上を通過するとビューティー・オブ・ターキー賞のルイス・マス(スペイン、カハルーラル)ら3名が逃げ始めたが、CCCスプランディポルコウィチェらの追走で吸収。するとカウンターでグレゴリー・ヘンダーソン(ニュージーランド、ロット・ソウダル)が飛び出した。
一際低いクラウチングで、ヘンダーソンは集団有利なハイスピードの緩斜面で少しづつリードを重ねていく。下りを終えて市街地に突入してもなおスピードの緩まないヘンダーソンは逃げ切りも匂わせたが、サウスイーストの追走によって残り700mで吸収されてしまう。
マヌエル・ベレッティ(イタリア、サウスイースト)が絶好のポジションをキープしたものの、残り300mでサーシャ・モードロ(イタリア、ランプレ・メリダ)を従えたロベルト・フェラーリ(イタリア、ランプレ・メリダ)が加速。そのまま先頭にジャンプアップすると、残り150mでモードロが発進した。
「今日は全てが上手く運んだ。登りと下りの直後にスプリントという流れも自分向きだったし、フェラーリのリードアウトもパーフェクトだった」と振り返るモードロはベレッティやマルコ・ザノッティ(イタリア、パークホテル・ファルケンブルク)の追撃を振り切って先着。ジロ・デ・イタリアを狙う28歳が今大会2勝目をもぎ取った。
「これまでは運に見放されていたけれど、ようやく戻って来たという感触を得ている。マキシミリアーノ・リケーゼが移籍してしまいスプリントの戦力的には落ちてしまったが、フェラーリと共にゴールラインを狙っていきたい」とモードロはコメントしている。
この日は総合上位陣全員が50名ほどの集団でゴールしたため、順位変動は無し。窪木一茂は2分38秒差の57位、石橋学は5分1秒差の82位でゴールしている。
いよいよ明日はマルマリスからセルチュクへと至る最終ステージ。1265.7kmにも及ぶ8日間の戦いがフィナーレを迎える。
ツアー・オブ・ターキー2016第7ステージ結果
1位 サーシャ・モードロ(イタリア、ランプレ・メリダ)
2位 マヌエル・ベレッティ(イタリア、サウスイースト)
3位 マルコ・ザノッティ(イタリア、パークホテル・ファルケンブルク)
4位 グレゴリス・ステプニアック(ポーランド、CCCスプランディポルコウィチェ)
5位 ダニエーレ・コッリ(イタリア、NIPPOヴィーニファンティーニ)
6位 アルベルト・チェッキン(イタリア、チームロス)
7位 アメット・オルケン(トルコ、トルクケセルスポーツ)
8位 クリス・ボックマンス(ベルギー、ロット・ソウダル)
9位 ロベルト・フェラーリ(イタリア、ランプレ・メリダ)
10位 ドミンゴ・ゴンサルべ(ポルトガル、カハルーラル)
57位 窪木一茂(NIPPOヴィーニファンティーニ)
82位 石橋学(NIPPOヴィーニファンティーニ)
2位 マヌエル・ベレッティ(イタリア、サウスイースト)
3位 マルコ・ザノッティ(イタリア、パークホテル・ファルケンブルク)
4位 グレゴリス・ステプニアック(ポーランド、CCCスプランディポルコウィチェ)
5位 ダニエーレ・コッリ(イタリア、NIPPOヴィーニファンティーニ)
6位 アルベルト・チェッキン(イタリア、チームロス)
7位 アメット・オルケン(トルコ、トルクケセルスポーツ)
8位 クリス・ボックマンス(ベルギー、ロット・ソウダル)
9位 ロベルト・フェラーリ(イタリア、ランプレ・メリダ)
10位 ドミンゴ・ゴンサルべ(ポルトガル、カハルーラル)
57位 窪木一茂(NIPPOヴィーニファンティーニ)
82位 石橋学(NIPPOヴィーニファンティーニ)
3h15’14”
+2’38”
+5’01”
+2’38”
+5’01”
個人総合成績
1位 ホセ・ゴンサルべ(ポルトガル、カハルーラル)
2位 ダヴィ・アローヨ(スペイン、カハルーラル)
3位 ニキータ・スタルノフ(カザフスタン、アスタナシティ)
4位 ルイス・マス(スペイン、カハルーラル)
5位 アダム・ハンセン(オーストラリア、ロット・ソウダル)
6位 グレゴリー・ヘンダーソン(ニュージランド、ロット・ソウダル)
7位 スティグ・ブロックス(ベルギー、ロット・ソウダル)
8位 ヘルト・ドックス(ベルギー、ロット・ソウダル)
9位 ハイメ・ロソン(スペイン、カハルーラル)
10位 マウロ・フィネット(イタリア、ユニユーロ・ウィリエール)
2位 ダヴィ・アローヨ(スペイン、カハルーラル)
3位 ニキータ・スタルノフ(カザフスタン、アスタナシティ)
4位 ルイス・マス(スペイン、カハルーラル)
5位 アダム・ハンセン(オーストラリア、ロット・ソウダル)
6位 グレゴリー・ヘンダーソン(ニュージランド、ロット・ソウダル)
7位 スティグ・ブロックス(ベルギー、ロット・ソウダル)
8位 ヘルト・ドックス(ベルギー、ロット・ソウダル)
9位 ハイメ・ロソン(スペイン、カハルーラル)
10位 マウロ・フィネット(イタリア、ユニユーロ・ウィリエール)
23h29’57”
+18”
+46”
+2’13””
+4’21”
+6’46”
+9’22”
+12’46”
+12’58”
+13’04”
+18”
+46”
+2’13””
+4’21”
+6’46”
+9’22”
+12’46”
+12’58”
+13’04”
山岳賞
1位 プリジミスラウ・ニエミエツ(ポーランド、ランプレ・メリダ)
スプリント賞
1位 マヌエル・ベレッティ(イタリア、サウスイースト)
ビューティー・オブ・ターキー賞
1位 ルイス・マス(スペイン、カハルーラル)
チーム総合成績
1位 カハルーラル
text:So.Isobe
photo:Tour of Turkey/Brian Hod
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