2016/05/07(土) - 09:30
トレックとしては久方ぶりとなる本格的アルミロードレーサー「Emonda ALR」。上位グレードと同じく徹底的に無駄を削ぎ落とすことでカーボンに匹敵する軽量性を手に入れると同時に、ライドクオリティーにもこだわった1台をインプレッションした。
トレック Emonda ALR4 photo:Makoto.AYANO/cyclowired.jp
北米系のマスプロメーカーを中心に、高性能アルミバイク市場が再び活況を呈している。成型技術や素材の進化を受け、複雑な形状のチューブを造りあげることが可能となり、近年ではカーボンを出し抜くような高性能モデルも登場しているのだ。鋭い加速感や、扱いやすさなど、アルミならではのメリットに魅力を感じるエンスーなサイクリストや、ビギナー層にとっては好ましい状況となってきた。
この状況に鑑みて、再びアルミに力を入れ始めるメーカーも増えている。その中の1つがトレックだ。他社に先んじて1990年代中盤にはカーボンを取り入れ、軍事技術等を用いた最先端の素材として独自素材「OCLV」を進化させてきた同社だが、かつてはアルミバイクの開発にも注力していた。2000年代の中盤に投入したジルコニウム含有のアルミ合金「ZR9000」などで高い評価を得てきた。
新開発の「300シリーズAlphaアルミニウム」を採用
カーボンと瓜二つなヘッド周りの形状
細身のブレードが印象的なカーボンフォークを採用
そんなトレックが、数年ぶりにハイグレードモデルとして開発したアルミバイクが「Emonda ALR」である。モデル名の通り、設計のベースとなったのはブランド史上最軽量のカーボンバイク「Emonda」シリーズ。ヘッドチューブやダウンチューブの形状は瓜二つだ。
絶対的な安全性、卓越した運動性能、快適な乗り心地といった「ライドクオリティ」を最大限に高めることを優先するのは他のトレックバイクと共通だが、カーボン製の上位グレードと同様に軽量化を追求。「Emonda」シリーズの名に恥じない優れた軽量性を実現しており、カーボンの末弟グレード「Emonda S」と同等のフレーム重量960gをマークしている。
扁平したトップチューブと流れるように繋がるシートステーの集合部。シートポストは汎用規格を採用することで、使い勝手を高めている
ALR 4はシマノティアグラで統一されている
ワイヤー外出しのリアシフトは整備性が高いだろう。エンドの接合部もキレイに溶接されている
インビジブル・ウェルドテクノロジーという新溶接技術を用いることで、チューブのつなぎ目がカーボンのようになめらかに仕上げられている
素材には、トレック史上最軽量のアルミ合金「300シリーズAlphaアルミニウム」を採用する。剛性と快適性を両立させるべく、ハイドロフォーミングを用いて成型され、カーボンバイクのように緻密に断面形状を変化させている。同時に薄肉化による軽量化も徹底されている。特にトップチューブは薄く仕上げられており、指で弾けば甲高い反響音が鳴るほど。なお、各チューブはサイズごとに専用設計とし、軽さとライドクオリティーのバランスの最適化を図った。
徹底的に軽量化された各チューブを接続するのが「インビジブル・ウェルド・テクノロジー」である。一般的にチューブが薄くなるほどに溶接の難易度は増すが、Emonda ALRの場合には接合強度を最大限に確保した上で、軽量化を徹底するべく、使用する部材をg単位で減らしてビードを最小限に。また、ビードの間隔は極めて狭く、カーボンバイクの如く滑らかな仕上がりだ。
内蔵式スピード/ケイデンスセンサー「DuoTrap S」に対応している
パーツ類はボントレガーで統一されている
フレームの軽さを活かすべくフロントフォークもしっかりとしたものがチョイスされている。頑丈で耐久性に優れるアルミコラムを採用するフォークは、上下で径の異なるテーパードコラムとなっており、安定感のあるハンドリングを実現している。
この様にカーボン製Emondaの血を色濃く受け継ぐEmonda ALRだが、上位グレードにはない汎用性が与えられている。ブレーキやシートポストは汎用規格に対応し、BBには各社のクランクシステムと互換性を持つBB86.5規格を採用。ブレーキとシフトのどちらともにワイヤーは外装とされている。
軽量化を追求するために、リアブレーキ台座の裏側には肉抜き加工が施されている
BBは各メーカーのクランクに対応するBB86.5
ワイヤーは全て外出しとされ整備性を高めている
ジオメトリーは幅広い層のライダーが最適なポジションを出すことのできる「H2」フィットとし、レース志向のライダーから、はじめてのロードバイクというビギナーまで幅広く対応。チェーンステーにはロードレーサーらしいミニマムな見た目を実現すると共に、空気抵抗の低減を図った内蔵式スピード/ケイデンスセンサー「DuoTrap S」が、取り付け可能だ。
販売パッケージはシマノULTEGRA完成車(ALR 6)と105完成車(ALR 5)、TIAGRA完成車(ALR 4)、フレームセットの4タイプが用意されている。完成車仕様は、同価格帯の他社バイクではサードパーティとされることの多いクランクやブレーキもシマノで統一。今回インプレッションに使用したALR 4は、チューブレス対応ホイールを筆頭に、コンポーネント以外のパーツを全てボントレガー製としており、完成車重量は8.86kg(56cm)となっている。早速インプレッションに移ろう。
ーインプレッション
「カーボンに匹敵する軽快さと快適性 良い意味でアルミらしくないバイク」
早坂賢(ベルエキップ)
このバイクをブラインドテストにかけてみたら、多くの方がカーボンバイクと答えるのではないでしょうか。アルミバイクと言えば踏み味が硬くて鈍重で、振動吸収性に乏しいというのが常ですが、Emonda ALRの場合にはそういった感触がありません。踏み出しが軽快で、積極的に衝撃をいなしてくれます。
「カーボンに匹敵する軽快さと快適性 良い意味でアルミらしくないバイク」早坂賢(ベルエキップ) アルミらしからぬ乗り味に大きく影響しているのが、チューブの肉厚ですね。トップチューブを叩いてみると「カンカン」と薄肉チューブならではの甲高い音がします。加えて、トップチューブほいどではないものの、ダウンチューブの薄さも相当のものです。
ですから、ライバルとなる高性能アルミバイクと比較するとフレーム全体の剛性は抑えめ。BB周りはウィップしますし、完成車状態ではそこそこ重量があります。しかし、踏み込んだ際に踏力のロスや鈍重な印象はなく、誰かに背中を押されてるんじゃないかと思うほど軽快に進んでくれます。
ウィップがありますから、ペダリングは重いギアで踏み込むというよりも、軽いギアを高ケイデンスで回した時のほうが、バイクのキャラクターをより引き出せると感じました。ダンシング時は、フレームのウィップに合わせて踏んであげることで、リズム良くバイクが進んでくれます。
得意とするシチュエーションはケイデンス90rpmを維持できる緩斜面の登りです。踏み込まざるを得ない急坂や時速35km/h以上の巡航は、やや苦手。ハンドリングは若干アンダー気味ですが、ビギナーでも許容できる範囲。ヘッド周りやフォークの剛性は充分で、ハンドルを切ったらその通りに曲がっていきます。
総じてEmonda ALR4は、はじめての1台に、そしてロングライド派の2台目にオススメです。フレームの素性が良いことから、完成車の状態からアップグレードして乗り続けられるでしょう。私の場合、乗り心地にカッチリ感をプラスするために反応性の高いフルクラム Racing Zeroを組み合わせたいですね。
「上位グレードに通じる登坂性能 様々な使い方に対応する優等生な1台」
寺西剛(シミズサイクル サイクルスポーツ本館)
このバイクを一言で例えるならば「優等生」ですね。フレームはクラス最軽量でありながら、剛性の高さはスピードの上下が大きなレースにも対応できるほど。パリッとしたアルミらしい乗り味を持ち、カーボン製の上位モデルに通じる登り性能の高さがあります。
登りは、剛性の高さを活かすという意味でもハイケイデンスでペダリングしてあげると良いでしょう。振動吸収性は高いとは言えないものの、極端に不快と感じるレベルでもなく、長距離・長時間のライドにも対応できるはずです。
「上位グレードに通じる登坂性能 様々な使い方に対応する優等生な1台」 寺西剛(シミズサイクル サイクルスポーツ本館)
フレームと同じく、フォークも高い剛性を持っています。このおかげで高速コーナーでもバイクをしっかりと倒し込むことが可能で、下り連続コーナーでもスパスパとハンドルを切り返すことができました。ブレーキングにも不安がなく、急制動もしっかりと受け止めてくれます。
クッション性に優れるBontrager Paradigm 1サドルが採用されている フレームの造りを見てみると、溶接部がとても綺麗ですね。カーボンかと思わせるような仕上がりは他ブランドのアルミバイクと比較しても滑らかな部類に入るはずです。エントリグレードという位置づけですが、見た目には高級感がありますし、金属フレームが好きという方でも所有欲が満たされることでしょう。
総じてこのバイクがオススメなのは、これからロードバイクを始めたいという方です。レースからロングライドまで様々なシチュエーションに対応できますから「用途が定まってないけど、とりあえずロードバイクに乗ってみたい」という方にはピッタリではないでしょうか。フレーム自体の造りが非常に良いため、ホイールやコンポーネントをアップグレードしながら長く楽しむことができますね。
やはり相性が良いのはボントレガーのホイールでしょうし、私の場合はParadigm Eliteをアッセンブルするでしょう。他ブランドではマヴィックのKsyriumやR-SYSなど、軽くて剛性の高いホイールがマッチするはずです。
トレック Emonda ALR4
トレック Emonda ALR4
フレーム素材:Ultralight 300 Series Alpha Aluminum
コンポーネント:Tiagra
サイズ:47、50、52、54、56、58cm
フレーム単体重量:960g(サイズ47、未塗装)
完成車重量(サイズ56):8.86kg
カラー:Black Pearl、Viper Red
価格:159,000円
インプレライダーのプロフィール
早坂賢(ベルエキップ) 早坂賢(ベルエキップ)
欧州のプロチームでメカニックとして活躍した遠藤徹さんがオーナーを務める宮城県仙台市のプロショップ「ベルエキップ」のスタッフ。趣味として始めたスポーツサイクルの魅力にどっぷりはまり、ショップスタッフになりたいとベルエキップの門を叩いて今年で6年目。現在は店長代理を努め、主にメカニック作業やビギナー向け走行会も担当する。普段は美味しいものやコーヒーなどを求めグルメライドを楽しむ一方で、ヒルクライムイベントに参加することも。平坦よりも登りが得意で、快適性が高くバネ感のあるソフトな自転車が好み。現在の愛車はボーマRapid-R。
CWレコメンドショップページ
ショップHP
寺西剛(シミズサイクル サイクルスポーツ本館) 寺西剛(シミズサイクル サイクルスポーツ本館)
愛知県大府市にあるシミズサイクル サイクルスポーツ本館のスタッフ。同店の最古参スタッフとして主にロードバイクのメカニック作業や上級者向けの走行会を担当している。高校2年生の時にスポーツバイクを始め、大学時代はサイクリング部に所属して日本各地をツーリングする。大学時代からアルバイトとしてシミズサイクルに勤務し、大学卒業後に一般企業に2年勤めたあと現職に。脚質はクライマーで、ヒルクライムレースでは上位入賞も経験。硬めの乗り味のバイクを好み、現在の愛車はエヴァディオBacchasだ。
CWレコメンドショップページ
ショップHP
ウェア協力:リオン・ド・カペルミュール
ヘルメット&アイウェア協力:SH+
photo:Makoto.AYANO
text:Gakuto.Fujiwara
※5/12 記事訂正のお詫び:記事中、フロントフォークについての説明に誤りがございました。上位グレード「Emonda SL」と共通のカーボンコラム仕様のフォークを採用する旨を記載しておりましたが、実際はアルミコラムのフォークを採用しております。訂正し、お詫び申し上げます。
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北米系のマスプロメーカーを中心に、高性能アルミバイク市場が再び活況を呈している。成型技術や素材の進化を受け、複雑な形状のチューブを造りあげることが可能となり、近年ではカーボンを出し抜くような高性能モデルも登場しているのだ。鋭い加速感や、扱いやすさなど、アルミならではのメリットに魅力を感じるエンスーなサイクリストや、ビギナー層にとっては好ましい状況となってきた。
この状況に鑑みて、再びアルミに力を入れ始めるメーカーも増えている。その中の1つがトレックだ。他社に先んじて1990年代中盤にはカーボンを取り入れ、軍事技術等を用いた最先端の素材として独自素材「OCLV」を進化させてきた同社だが、かつてはアルミバイクの開発にも注力していた。2000年代の中盤に投入したジルコニウム含有のアルミ合金「ZR9000」などで高い評価を得てきた。
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そんなトレックが、数年ぶりにハイグレードモデルとして開発したアルミバイクが「Emonda ALR」である。モデル名の通り、設計のベースとなったのはブランド史上最軽量のカーボンバイク「Emonda」シリーズ。ヘッドチューブやダウンチューブの形状は瓜二つだ。
絶対的な安全性、卓越した運動性能、快適な乗り心地といった「ライドクオリティ」を最大限に高めることを優先するのは他のトレックバイクと共通だが、カーボン製の上位グレードと同様に軽量化を追求。「Emonda」シリーズの名に恥じない優れた軽量性を実現しており、カーボンの末弟グレード「Emonda S」と同等のフレーム重量960gをマークしている。
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素材には、トレック史上最軽量のアルミ合金「300シリーズAlphaアルミニウム」を採用する。剛性と快適性を両立させるべく、ハイドロフォーミングを用いて成型され、カーボンバイクのように緻密に断面形状を変化させている。同時に薄肉化による軽量化も徹底されている。特にトップチューブは薄く仕上げられており、指で弾けば甲高い反響音が鳴るほど。なお、各チューブはサイズごとに専用設計とし、軽さとライドクオリティーのバランスの最適化を図った。
徹底的に軽量化された各チューブを接続するのが「インビジブル・ウェルド・テクノロジー」である。一般的にチューブが薄くなるほどに溶接の難易度は増すが、Emonda ALRの場合には接合強度を最大限に確保した上で、軽量化を徹底するべく、使用する部材をg単位で減らしてビードを最小限に。また、ビードの間隔は極めて狭く、カーボンバイクの如く滑らかな仕上がりだ。
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フレームの軽さを活かすべくフロントフォークもしっかりとしたものがチョイスされている。頑丈で耐久性に優れるアルミコラムを採用するフォークは、上下で径の異なるテーパードコラムとなっており、安定感のあるハンドリングを実現している。
この様にカーボン製Emondaの血を色濃く受け継ぐEmonda ALRだが、上位グレードにはない汎用性が与えられている。ブレーキやシートポストは汎用規格に対応し、BBには各社のクランクシステムと互換性を持つBB86.5規格を採用。ブレーキとシフトのどちらともにワイヤーは外装とされている。
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販売パッケージはシマノULTEGRA完成車(ALR 6)と105完成車(ALR 5)、TIAGRA完成車(ALR 4)、フレームセットの4タイプが用意されている。完成車仕様は、同価格帯の他社バイクではサードパーティとされることの多いクランクやブレーキもシマノで統一。今回インプレッションに使用したALR 4は、チューブレス対応ホイールを筆頭に、コンポーネント以外のパーツを全てボントレガー製としており、完成車重量は8.86kg(56cm)となっている。早速インプレッションに移ろう。
ーインプレッション
「カーボンに匹敵する軽快さと快適性 良い意味でアルミらしくないバイク」
早坂賢(ベルエキップ)
このバイクをブラインドテストにかけてみたら、多くの方がカーボンバイクと答えるのではないでしょうか。アルミバイクと言えば踏み味が硬くて鈍重で、振動吸収性に乏しいというのが常ですが、Emonda ALRの場合にはそういった感触がありません。踏み出しが軽快で、積極的に衝撃をいなしてくれます。
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ですから、ライバルとなる高性能アルミバイクと比較するとフレーム全体の剛性は抑えめ。BB周りはウィップしますし、完成車状態ではそこそこ重量があります。しかし、踏み込んだ際に踏力のロスや鈍重な印象はなく、誰かに背中を押されてるんじゃないかと思うほど軽快に進んでくれます。
ウィップがありますから、ペダリングは重いギアで踏み込むというよりも、軽いギアを高ケイデンスで回した時のほうが、バイクのキャラクターをより引き出せると感じました。ダンシング時は、フレームのウィップに合わせて踏んであげることで、リズム良くバイクが進んでくれます。
得意とするシチュエーションはケイデンス90rpmを維持できる緩斜面の登りです。踏み込まざるを得ない急坂や時速35km/h以上の巡航は、やや苦手。ハンドリングは若干アンダー気味ですが、ビギナーでも許容できる範囲。ヘッド周りやフォークの剛性は充分で、ハンドルを切ったらその通りに曲がっていきます。
総じてEmonda ALR4は、はじめての1台に、そしてロングライド派の2台目にオススメです。フレームの素性が良いことから、完成車の状態からアップグレードして乗り続けられるでしょう。私の場合、乗り心地にカッチリ感をプラスするために反応性の高いフルクラム Racing Zeroを組み合わせたいですね。
「上位グレードに通じる登坂性能 様々な使い方に対応する優等生な1台」
寺西剛(シミズサイクル サイクルスポーツ本館)
このバイクを一言で例えるならば「優等生」ですね。フレームはクラス最軽量でありながら、剛性の高さはスピードの上下が大きなレースにも対応できるほど。パリッとしたアルミらしい乗り味を持ち、カーボン製の上位モデルに通じる登り性能の高さがあります。
登りは、剛性の高さを活かすという意味でもハイケイデンスでペダリングしてあげると良いでしょう。振動吸収性は高いとは言えないものの、極端に不快と感じるレベルでもなく、長距離・長時間のライドにも対応できるはずです。
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フレームと同じく、フォークも高い剛性を持っています。このおかげで高速コーナーでもバイクをしっかりと倒し込むことが可能で、下り連続コーナーでもスパスパとハンドルを切り返すことができました。ブレーキングにも不安がなく、急制動もしっかりと受け止めてくれます。
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総じてこのバイクがオススメなのは、これからロードバイクを始めたいという方です。レースからロングライドまで様々なシチュエーションに対応できますから「用途が定まってないけど、とりあえずロードバイクに乗ってみたい」という方にはピッタリではないでしょうか。フレーム自体の造りが非常に良いため、ホイールやコンポーネントをアップグレードしながら長く楽しむことができますね。
やはり相性が良いのはボントレガーのホイールでしょうし、私の場合はParadigm Eliteをアッセンブルするでしょう。他ブランドではマヴィックのKsyriumやR-SYSなど、軽くて剛性の高いホイールがマッチするはずです。
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トレック Emonda ALR4
フレーム素材:Ultralight 300 Series Alpha Aluminum
コンポーネント:Tiagra
サイズ:47、50、52、54、56、58cm
フレーム単体重量:960g(サイズ47、未塗装)
完成車重量(サイズ56):8.86kg
カラー:Black Pearl、Viper Red
価格:159,000円
インプレライダーのプロフィール
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欧州のプロチームでメカニックとして活躍した遠藤徹さんがオーナーを務める宮城県仙台市のプロショップ「ベルエキップ」のスタッフ。趣味として始めたスポーツサイクルの魅力にどっぷりはまり、ショップスタッフになりたいとベルエキップの門を叩いて今年で6年目。現在は店長代理を努め、主にメカニック作業やビギナー向け走行会も担当する。普段は美味しいものやコーヒーなどを求めグルメライドを楽しむ一方で、ヒルクライムイベントに参加することも。平坦よりも登りが得意で、快適性が高くバネ感のあるソフトな自転車が好み。現在の愛車はボーマRapid-R。
CWレコメンドショップページ
ショップHP
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愛知県大府市にあるシミズサイクル サイクルスポーツ本館のスタッフ。同店の最古参スタッフとして主にロードバイクのメカニック作業や上級者向けの走行会を担当している。高校2年生の時にスポーツバイクを始め、大学時代はサイクリング部に所属して日本各地をツーリングする。大学時代からアルバイトとしてシミズサイクルに勤務し、大学卒業後に一般企業に2年勤めたあと現職に。脚質はクライマーで、ヒルクライムレースでは上位入賞も経験。硬めの乗り味のバイクを好み、現在の愛車はエヴァディオBacchasだ。
CWレコメンドショップページ
ショップHP
ウェア協力:リオン・ド・カペルミュール
ヘルメット&アイウェア協力:SH+
photo:Makoto.AYANO
text:Gakuto.Fujiwara
※5/12 記事訂正のお詫び:記事中、フロントフォークについての説明に誤りがございました。上位グレード「Emonda SL」と共通のカーボンコラム仕様のフォークを採用する旨を記載しておりましたが、実際はアルミコラムのフォークを採用しております。訂正し、お詫び申し上げます。
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