2009/10/07(水) - 14:54
ブエルタ・チワワ3日目、第2ステージは再び集団スプリントに持ち込まれ、ハビエル・ベニテス（スペイン、コンテントポリス・アンポ）がステージ2連勝を飾った。遅れた宮澤崇史に代わってスプリントに絡んだ清水都貴（EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン）がステージ9位に入った。
レース前半は平坦なコースが続く photo:www.vueltaachihuahua.com117kmのコースは比較的平坦だが、標高はスタートからゴールまで常に2000m以上。ゴール13km手前に設定された3級山岳の頂上は、標高2593mに達する。
レースは20km地点でアンヘル・マドラソルイス（スペイン、ケースデパーニュ）ら6名がアタックを成功させてエスケープ開始。しかしメイン集団はスピードを緩めることなく追走を続け、タイム差は2分以下に抑え込まれた。
レース序盤から逃げたアンヘル・マドラソルイス（スペイン、ケースデパーニュ）ら photo:www.vueltaachihuahua.comやがてゴールまで距離を残して、逃げグループはメイン集団に吸収される。するとゴール13km手前の3級山岳で総合2位のダニエル・モレーノ（スペイン、ケースデパーニュ）がアタック。これにはセビリャやマンセーボ、リーダージャージのミカエル・ラスムッセン（デンマーク、テコス・トレック）が反応した。
結局モレーノのアタックは失敗。ダリオダヴィデ・チオーニ（イタリア、ISD）らがカウンターアタックを仕掛けたが成功せず、集団スプリントで再びベニテスが勝利を挙げた。
スプリントバトルを繰り広げるハビエル・ベニテス（スペイン、コンテントポリス・アンポ）ら、右端に清水都貴 photo:www.vueltaachihuahua.comステージ2連勝を飾ったベニテスは「今日は昨日よりも簡単に勝てたよ。ずっとテコスがレースをコントロールしていて、最後の山岳を越えてからはチームメイトが奮起してくれた」とコメント。昨年のステージ3勝の記録まであと1勝だ。
総合成績は動かず、ラスムッセンがリーダージャージをキープ。「今日は落ち着いてレースを運べた。明日は総合成績をかけてマンセーボやセビリャ、モレーノ、コーボ、モスケラが攻撃を仕掛けてくるだろう。アタックしなければならないのは彼らだ」。翌第3ステージは1級山岳を含む4つのカテゴリー山岳が登場する最難関ステージだ。
ステージ2連勝を飾ったハビエル・ベニテス（スペイン、コンテントポリス・アンポ） photo:www.vueltaachihuahua.comEQA・梅丹本舗・グラファイトデザインはポン、清水、ガズボダの3名が好位置をキープしたが、ガズボダが悪いタイミングでパンク。清水都貴のステージ9位が最高位だった。
【浅田監督コメント】
今日のレース展開はほぼ予測どおりだったものの勝負に絡むことは出来なかった。快晴に恵まれた大自然でのレースはまさに壮観。見慣れぬ景色は世界の広さを感じる。明日は厳しい山岳ステージだが、ひと踏ん張りして後半のステージでの活躍に備えたい。
リーダージャージを守ったミカエル・ラスムッセン（デンマーク、テコス・トレック） photo:www.vueltaachihuahua.com【ギヨーム・ポンのコメント】
今日は最後の登りだけに焦点を絞り走った。勝負どころでラスムセンやマンセボのアタックに反応したが若干力の差を感じた。しかし今日の走りで自分のリミッターが外れたように感じたので明日はもっと良い走りが出来そう。脚の状態も良くなっているのでとにかく集中して望みたい。
レース展開ならびに選手コメントはレース公式サイト、チーム公式サイトより。
ブエルタ・チワワ2009第2ステージ結果
1位 ハビエル・ベニテス（スペイン、コンテントポリス・アンポ）2h57'36"
2位 ミシェル・クレダー（オランダ、ラボバンク・コンチネンタル）
3位 ホセルイス・カラスコ（スペイン、アンダルシア）
4位 オスカル・セビリャ（スペイン、ロックレーシング）
5位 ダナイル・ペトロフ（ブルガリア、マデイノクス）
6位 クリスティアーノ・ベネナーティ（イタリア、ISD）
7位 ダニエル・モレーノ（スペイン、ケースデパーニュ）
8位 ヘスス・デルネロ（スペイン、フジ・セルヴェット）
9位 清水都貴（日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン）
10位 ダビド・ガルシア（スペイン、シャコベオ・ガリシア）
22位 ギヨーム・ポン（フランス、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン）
59位 グレゴール・ガズヴォダ（スロベニア、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン）+15"
74位 中島康晴（日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン）+17"
84位 宮澤崇史（日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン）+50"
105位 ミカエル・ダミアン（フランス、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン）+5'20"
個人総合成績
1位 ミカエル・ラスムッセン（デンマーク、テコス・トレック）6h17'13"
2位 ダニエル・モレーノ（スペイン、ケースデパーニュ）+00"
3位 オスカル・セビリャ（スペイン、ロックレーシング）+01"
4位 フランシスコ・マンセーボ（スペイン、ロックレーシング）+03"
5位 グレゴリオ・ラディーノ（コロンビア、テコス・トレック）+04"
6位 ヘスス・デルネロ（スペイン、フジ・セルヴェット）+14"
7位 エセキエル・モスケラ（スペイン、シャコベオ・ガリシア）+16"
8位 アルベルト・ロサダ（スペイン、ケースデパーニュ）+19"
9位 マシュー・ブッシェ（アメリカ、ケリーベネフィット）+21"
10位 ベナト・インチャウスティ（スペイン、フジ・セルヴェット）+21"
26位 ギヨーム・ポン（フランス、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン）+52"
29位 グレゴール・ガズヴォダ（スロベニア、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン）+53"
62位 宮澤崇史（日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン）+2'59"
66位 清水都貴（日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン）+3'46"
94位 ミカエル・ダミアン（フランス、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン）+10'05"
99位 中島康晴（日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン）+15'16"
text:Kei Tsuji
photo:Cor Vos, www.vueltaachihuahua.com
レース前半は平坦なコースが続く photo:www.vueltaachihuahua.com117kmのコースは比較的平坦だが、標高はスタートからゴールまで常に2000m以上。ゴール13km手前に設定された3級山岳の頂上は、標高2593mに達する。レースは20km地点でアンヘル・マドラソルイス（スペイン、ケースデパーニュ）ら6名がアタックを成功させてエスケープ開始。しかしメイン集団はスピードを緩めることなく追走を続け、タイム差は2分以下に抑え込まれた。
レース序盤から逃げたアンヘル・マドラソルイス（スペイン、ケースデパーニュ）ら photo:www.vueltaachihuahua.comやがてゴールまで距離を残して、逃げグループはメイン集団に吸収される。するとゴール13km手前の3級山岳で総合2位のダニエル・モレーノ（スペイン、ケースデパーニュ）がアタック。これにはセビリャやマンセーボ、リーダージャージのミカエル・ラスムッセン（デンマーク、テコス・トレック）が反応した。結局モレーノのアタックは失敗。ダリオダヴィデ・チオーニ（イタリア、ISD）らがカウンターアタックを仕掛けたが成功せず、集団スプリントで再びベニテスが勝利を挙げた。
スプリントバトルを繰り広げるハビエル・ベニテス（スペイン、コンテントポリス・アンポ）ら、右端に清水都貴 photo:www.vueltaachihuahua.comステージ2連勝を飾ったベニテスは「今日は昨日よりも簡単に勝てたよ。ずっとテコスがレースをコントロールしていて、最後の山岳を越えてからはチームメイトが奮起してくれた」とコメント。昨年のステージ3勝の記録まであと1勝だ。総合成績は動かず、ラスムッセンがリーダージャージをキープ。「今日は落ち着いてレースを運べた。明日は総合成績をかけてマンセーボやセビリャ、モレーノ、コーボ、モスケラが攻撃を仕掛けてくるだろう。アタックしなければならないのは彼らだ」。翌第3ステージは1級山岳を含む4つのカテゴリー山岳が登場する最難関ステージだ。
ステージ2連勝を飾ったハビエル・ベニテス（スペイン、コンテントポリス・アンポ） photo:www.vueltaachihuahua.comEQA・梅丹本舗・グラファイトデザインはポン、清水、ガズボダの3名が好位置をキープしたが、ガズボダが悪いタイミングでパンク。清水都貴のステージ9位が最高位だった。【浅田監督コメント】
今日のレース展開はほぼ予測どおりだったものの勝負に絡むことは出来なかった。快晴に恵まれた大自然でのレースはまさに壮観。見慣れぬ景色は世界の広さを感じる。明日は厳しい山岳ステージだが、ひと踏ん張りして後半のステージでの活躍に備えたい。
リーダージャージを守ったミカエル・ラスムッセン（デンマーク、テコス・トレック） photo:www.vueltaachihuahua.com【ギヨーム・ポンのコメント】今日は最後の登りだけに焦点を絞り走った。勝負どころでラスムセンやマンセボのアタックに反応したが若干力の差を感じた。しかし今日の走りで自分のリミッターが外れたように感じたので明日はもっと良い走りが出来そう。脚の状態も良くなっているのでとにかく集中して望みたい。
レース展開ならびに選手コメントはレース公式サイト、チーム公式サイトより。
ブエルタ・チワワ2009第2ステージ結果
1位 ハビエル・ベニテス（スペイン、コンテントポリス・アンポ）2h57'36"
2位 ミシェル・クレダー（オランダ、ラボバンク・コンチネンタル）
3位 ホセルイス・カラスコ（スペイン、アンダルシア）
4位 オスカル・セビリャ（スペイン、ロックレーシング）
5位 ダナイル・ペトロフ（ブルガリア、マデイノクス）
6位 クリスティアーノ・ベネナーティ（イタリア、ISD）
7位 ダニエル・モレーノ（スペイン、ケースデパーニュ）
8位 ヘスス・デルネロ（スペイン、フジ・セルヴェット）
9位 清水都貴（日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン）
10位 ダビド・ガルシア（スペイン、シャコベオ・ガリシア）
22位 ギヨーム・ポン（フランス、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン）
59位 グレゴール・ガズヴォダ（スロベニア、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン）+15"
74位 中島康晴（日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン）+17"
84位 宮澤崇史（日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン）+50"
105位 ミカエル・ダミアン（フランス、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン）+5'20"
個人総合成績
1位 ミカエル・ラスムッセン（デンマーク、テコス・トレック）6h17'13"
2位 ダニエル・モレーノ（スペイン、ケースデパーニュ）+00"
3位 オスカル・セビリャ（スペイン、ロックレーシング）+01"
4位 フランシスコ・マンセーボ（スペイン、ロックレーシング）+03"
5位 グレゴリオ・ラディーノ（コロンビア、テコス・トレック）+04"
6位 ヘスス・デルネロ（スペイン、フジ・セルヴェット）+14"
7位 エセキエル・モスケラ（スペイン、シャコベオ・ガリシア）+16"
8位 アルベルト・ロサダ（スペイン、ケースデパーニュ）+19"
9位 マシュー・ブッシェ（アメリカ、ケリーベネフィット）+21"
10位 ベナト・インチャウスティ（スペイン、フジ・セルヴェット）+21"
26位 ギヨーム・ポン（フランス、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン）+52"
29位 グレゴール・ガズヴォダ（スロベニア、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン）+53"
62位 宮澤崇史（日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン）+2'59"
66位 清水都貴（日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン）+3'46"
94位 ミカエル・ダミアン（フランス、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン）+10'05"
99位 中島康晴（日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン）+15'16"
text:Kei Tsuji
photo:Cor Vos, www.vueltaachihuahua.com
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