2016/03/09(水) - 15:14
ツール・ド・台湾の折り返しとなる第3ステージは、2つの2級山岳と1級山岳を越える118.4km。レース中盤に形成された3名の逃げ集団からアタックしたペーター・シュルティング(パークホテル・ファルケンベルグ)がステージ優勝。日本勢では小石祐馬が総合4位にジャンプアップしている。
5日間の日程で争われる今年のツール・ド・台湾は、折り返しとなる第3ステージを迎えた。日本からの便も多く発着する桃園国際空港がある桃園市近郊を舞台とする今ステージは、2つの2級山岳を越え、1級山岳の角板山公園にゴールする118.4kmで争われた。
突き出し看板が立ち並ぶ台湾らしい情景の市街地を通り抜け、アクチュアルスタートが切られると、早速アタックの応酬となり、ハイペースのままレースは推移。しかし、決定的な逃げは中々決まらない中で、ステージのほぼ半分を消化する。
大人数で前半の下り/平坦区間を終え、後半の山岳区間へと向かうメイン集団だったが、残り約60kmでコナー・ダン(アイルランド、JLTコンドール)とペーター・シュルティング(オランダ、パークホテル・ファルケンベルグ)がアタック。その後ニール・ヴァンデルプローグ(オーストラリア、アヴァンティ)が追いつき、3名での逃げが始まる。順調にローテーションを回す先頭3名は、最初の2級山岳への登り口で、4分40秒のタイム差を稼ぐことに成功する。
対するメイン集団は、リーダージャージのステパン・アスタフイェフ(カザフスタン)を擁するヴィノフォーエバー・SKOや、スカイダイブ・ドバイ、そして宇都宮ブリッツェンがコントロール。一旦開いたタイム差を順調に縮め、人数を40名ほどに減らしながらも、1級山岳の登り口で先頭3名とギャップを1分30秒とする。しかし、ここからメイン集団のペースが上がらず、ステージ優勝の行方は先頭3名の逃げ切りが濃厚となった。
角板山公園への登りに入った先頭3名からは、シュルティングがペースアップし、他の2名を引き離す。そして、そのまま独走体制を崩すことなくフィニッシュへと辿りつき、プロ初勝利を飾った。2位にはメイン集団から飛び出したアンソニー・ジャコッポが、3位にはシュルティンと共に逃げていたニール・ヴァンデルプローグ(共にオーストラリア、アヴァンティ)が入っている。
第3ステージの結果を受け、総合順位は大きく入れ替わった。第2ステージで圧巻の逃げ切り優勝と共にリーダージャージを獲得したアスタフイェフはトップから3分52秒遅れでフィニッシュし首位陥落。替わってベン・オコナー(オーストラリア、アヴァンティ)がリーダージャージを獲得した。
日本勢では小石祐馬(NIPPOヴィーニファンティーニ)がトップから2秒差の4位にジャンプアップし、再びアジアンライダー賞首位に返り咲いた。チーム公式サイトにて小石は「(最後の登りは)ペースが上がり切らず、下りや平坦でペースが緩むことがあったので、余裕をもって登ることができた」とコメントしている。
今大会最長となる翌日の第4ステージは、景勝地として有名な日月譚(サンムーンレイク)を1周してフィニッシュする166.5km。ほとんどが登りと下りであり、平坦路がほとんどないコースプロファイルのため、ライダー達にとっては気の休まらない1日となりそうだ。
ツール・ド・台湾2016第3ステージ結果
個人総合成績
ポイント賞
カルロス・アルザテ(コロンビア、ユナイテッドヘルスケア)
山岳賞
ペーター・シュルティング(オランダ、パークホテル・ファルケンベルグ)
アジアンライダー賞
小石祐馬(日本、NIPPOヴィー二ファンティーニ)
チーム総合成績
チーム・イルミネイト
text:Yuya.Yamamoto
photo:tourdetw
5日間の日程で争われる今年のツール・ド・台湾は、折り返しとなる第3ステージを迎えた。日本からの便も多く発着する桃園国際空港がある桃園市近郊を舞台とする今ステージは、2つの2級山岳を越え、1級山岳の角板山公園にゴールする118.4kmで争われた。
突き出し看板が立ち並ぶ台湾らしい情景の市街地を通り抜け、アクチュアルスタートが切られると、早速アタックの応酬となり、ハイペースのままレースは推移。しかし、決定的な逃げは中々決まらない中で、ステージのほぼ半分を消化する。
大人数で前半の下り/平坦区間を終え、後半の山岳区間へと向かうメイン集団だったが、残り約60kmでコナー・ダン(アイルランド、JLTコンドール)とペーター・シュルティング(オランダ、パークホテル・ファルケンベルグ)がアタック。その後ニール・ヴァンデルプローグ(オーストラリア、アヴァンティ)が追いつき、3名での逃げが始まる。順調にローテーションを回す先頭3名は、最初の2級山岳への登り口で、4分40秒のタイム差を稼ぐことに成功する。
対するメイン集団は、リーダージャージのステパン・アスタフイェフ(カザフスタン)を擁するヴィノフォーエバー・SKOや、スカイダイブ・ドバイ、そして宇都宮ブリッツェンがコントロール。一旦開いたタイム差を順調に縮め、人数を40名ほどに減らしながらも、1級山岳の登り口で先頭3名とギャップを1分30秒とする。しかし、ここからメイン集団のペースが上がらず、ステージ優勝の行方は先頭3名の逃げ切りが濃厚となった。
角板山公園への登りに入った先頭3名からは、シュルティングがペースアップし、他の2名を引き離す。そして、そのまま独走体制を崩すことなくフィニッシュへと辿りつき、プロ初勝利を飾った。2位にはメイン集団から飛び出したアンソニー・ジャコッポが、3位にはシュルティンと共に逃げていたニール・ヴァンデルプローグ(共にオーストラリア、アヴァンティ)が入っている。
第3ステージの結果を受け、総合順位は大きく入れ替わった。第2ステージで圧巻の逃げ切り優勝と共にリーダージャージを獲得したアスタフイェフはトップから3分52秒遅れでフィニッシュし首位陥落。替わってベン・オコナー(オーストラリア、アヴァンティ)がリーダージャージを獲得した。
日本勢では小石祐馬(NIPPOヴィーニファンティーニ)がトップから2秒差の4位にジャンプアップし、再びアジアンライダー賞首位に返り咲いた。チーム公式サイトにて小石は「(最後の登りは)ペースが上がり切らず、下りや平坦でペースが緩むことがあったので、余裕をもって登ることができた」とコメントしている。
今大会最長となる翌日の第4ステージは、景勝地として有名な日月譚(サンムーンレイク)を1周してフィニッシュする166.5km。ほとんどが登りと下りであり、平坦路がほとんどないコースプロファイルのため、ライダー達にとっては気の休まらない1日となりそうだ。
ツール・ド・台湾2016第3ステージ結果
1位 ペーター・シュルティング(オランダ、パークホテル・ファルケンベルグ)
2位 アンソニー・ジャコッポ(オーストラリア、アヴァンティ)
3位 ニール・ヴァンデルプローグ(オーストラリア、アヴァンティ)
4位 マルコ・カーノラ(イタリア、ユナイテッドヘルスケア)
5位 エドウィン・アヴィラ(コロンビア、チーム・イルミネイト)
6位 マルコ・ザノッティ(イタリア、パークホテル・ファルケンベルグ)
7位 ケヴィン・デヨンヘ(ベルギー、シベル・セボン)
8位 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、チーム右京)
9位 フランシスコ・マンセボ(スペイン、スカイダイブ・ドバイ)
10位 ザンドス・ビジギトフ(カザフスタン、ヴィノフォーエバー・SKO)
2位 アンソニー・ジャコッポ(オーストラリア、アヴァンティ)
3位 ニール・ヴァンデルプローグ(オーストラリア、アヴァンティ)
4位 マルコ・カーノラ(イタリア、ユナイテッドヘルスケア)
5位 エドウィン・アヴィラ(コロンビア、チーム・イルミネイト)
6位 マルコ・ザノッティ(イタリア、パークホテル・ファルケンベルグ)
7位 ケヴィン・デヨンヘ(ベルギー、シベル・セボン)
8位 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、チーム右京)
9位 フランシスコ・マンセボ(スペイン、スカイダイブ・ドバイ)
10位 ザンドス・ビジギトフ(カザフスタン、ヴィノフォーエバー・SKO)
2h44'43"
+25"
+33"
+25"
+33"
個人総合成績
1位 ベン・オコナー(オーストラリア、アヴァンティ)
2位 ケヴィン・デヨンヘ(ベルギー、シベル・セボン)
3位 フラビオ・デルナ(メキシコ、チーム・イルミネイト)
4位 小石祐馬(日本、NIPPOヴィー二ファンティーニ)
5位 コナー・ダン(アイルランド、JLTコンドール)
6位 ペーター・シュルティング(オランダ、パークホテル・ファルケンベルグ)
7位 アレクサンダー・レイ(オーストラリア、チーム・イルミネイト)
8位 アンソニー・ジャコッポ(オーストラリア、アヴァンティ)
9位 マルコ・カーノラ(イタリア、ユナイテッドヘルスケア)
10位 ウィリアム・クラーク(オーストラリア、ドラパック)
2位 ケヴィン・デヨンヘ(ベルギー、シベル・セボン)
3位 フラビオ・デルナ(メキシコ、チーム・イルミネイト)
4位 小石祐馬(日本、NIPPOヴィー二ファンティーニ)
5位 コナー・ダン(アイルランド、JLTコンドール)
6位 ペーター・シュルティング(オランダ、パークホテル・ファルケンベルグ)
7位 アレクサンダー・レイ(オーストラリア、チーム・イルミネイト)
8位 アンソニー・ジャコッポ(オーストラリア、アヴァンティ)
9位 マルコ・カーノラ(イタリア、ユナイテッドヘルスケア)
10位 ウィリアム・クラーク(オーストラリア、ドラパック)
7h16'16"
+02"
+14"
+35"
+43"
+46"
+02"
+14"
+35"
+43"
+46"
ポイント賞
カルロス・アルザテ(コロンビア、ユナイテッドヘルスケア)
山岳賞
ペーター・シュルティング(オランダ、パークホテル・ファルケンベルグ)
アジアンライダー賞
小石祐馬(日本、NIPPOヴィー二ファンティーニ)
チーム総合成績
チーム・イルミネイト
text:Yuya.Yamamoto
photo:tourdetw
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