2016/01/31(日) - 05:31
ベルギー、ゾルダーで開幕したシクロクロス世界選手権。初日の第1レースの男子ジュニアはイェンス・デッケル(オランダ)が制した。日本からは織田聖(日本)が出場し、59位だった。
第1レース、ジュニア男子が飛沫を上げてスタートする photo:Makoto.AYANO
1周目が終わる頃にはすでにトップに踊りでたイェンス・デッケル(オランダ) photo:Makoto.AYANO雨がしとどに降るなか始まった第1レースの男子ジュニア。64人が出走のなか、スタートからホールショットを奪ったのはフランスのタンギー・タルギス(フランス)。それに続くように2人のフランス人選手、ミカエル・クリスパンとトマ・ボネが先頭に立ち、フレンチトリオが1周目を支配した。
雨が降り続く悪コンディションのレースになった photo:Makoto.AYANOそれに続くのはオランダ、ベルギー、イタリア、スイスの選手たち。11人がリードする展開に。イェンス・デッケル(オランダ)もそのなかにいた。デッケルは一周目中盤、キャンバーセクションで前に上がると、その先のドロップオフのテクニカルセクションで前に出る。
雨によりしゃぶしゃぶの砂と水たまり、そしてスリッピーなダウンヒルで先頭グループのなかでも転倒が発生。クリスパンがリードするが、デッケルが追いつき、一気に差を開く。
デッケルは最終周、フランス人のふたり、クリスパンに25秒、ボネに46秒の大差をつける余裕の走りでホームストレートに帰ってきた。
「とてもハードなレースだった。調子はベストではなかった。絶好調は先週(のW杯ホーヘルヘイデ大会)だったんだ」。デッケルは先週、ワールドカップのシリーズチャンピオンを決めている。その好調を残しての勝利だ。
フィニッシュラインを一番先に越えたイェンス・デッケル(オランダ) photo:Makoto.AYANO
2位 ミカエル・クリスパン(フランス) photo:Makoto.AYANO
男子ジュニア表彰 アルカンシェルはイェンス・デッケル(オランダ)に photo:Makoto.AYANO
デッケルは、その名前から分かる通りツール・ド・フランスのステージ優勝でお馴染みの、かつての有名選手エリック・デッケルのいとこだという。ゾルダーでの1枚目のアルカンシェルはオランダの元に。
6:39秒差で帰ってきた織田聖。59位でフィニッシュした。以下は織田のコメントだ。
織田「スタートで後ろに下がってしまったけれど、そのあとすぐに盛り返して1周目は前の方で走れました。2周めもそこそこ前に居たんですが、だんだんブレーキが削れてきて効かなくなってきたことに、ピットを通りすぎてから気づいたんです。その後コントロール不能でコースアウトしてクッションに突っ込んでしまいました。
ドロップオフを下る 織田聖 photo:Makoto.AYANO
交換したバイクで走り、また元のバイクで走ったら最終周も下りでブレーキが効かなくなり、下りでフェンスに乗り上げてそのままフェンスの上を走ろうとしたんですが、パンクしてしまい、クラッシュ。シューズも壊れてしまったんです。そのままなんとか騙しながら走りました。ゴールに辿り着きました。
男子ジュニアで織田聖(日本)は59位 photo:Makoto.AYANO最低限の目標の完走はできたんですが、バイク交換のタイミングを失敗しました。自分のミスで遅れて、クラッシュして、反省点の多いレースでしたね。
クラッシュしまくってしまい、悔しい。難しいです。いろいろと勉強になりました。コンディションが変わって自分が得意なコースになったんですが、ミスが多かったです。
ベルギーの人たちも応援してくれたり、日本の人に声援をかけてもらえたりと、嬉しかった体験です」。
男子ジュニア
1位 イェンス・デッケル(オランダ) 0:43:05
2位 ミカエル・クリスパン(フランス)+0:00:35
3位 トマ・ボネ(フランス) 0:01:00
4位 ケヴィン・クーン (スイス) 0:01:17
5位 トーマス・ピドコック(イギリス) 0:01:22
6位 ヤコブ・ドリゴーニ(イタリア) 0:01:27
7位 イェッペ・ヤスペールス (ベルギー) 0:01:32
8位 イバン・フェイヨ・アルベルテ(スペイン)0:01:34
9位 マチュー・ルグラン (フランス) 0:01:38
10位 ニキアス・マルクル(ドイツ) 0:01:39
−
59位 織田聖(日本) 0:06:39
phto&text:Makoto.AYANO in Huesden-Zolder, BELGIUM
photo:CorVos
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デッケルは最終周、フランス人のふたり、クリスパンに25秒、ボネに46秒の大差をつける余裕の走りでホームストレートに帰ってきた。
「とてもハードなレースだった。調子はベストではなかった。絶好調は先週(のW杯ホーヘルヘイデ大会)だったんだ」。デッケルは先週、ワールドカップのシリーズチャンピオンを決めている。その好調を残しての勝利だ。
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デッケルは、その名前から分かる通りツール・ド・フランスのステージ優勝でお馴染みの、かつての有名選手エリック・デッケルのいとこだという。ゾルダーでの1枚目のアルカンシェルはオランダの元に。
6:39秒差で帰ってきた織田聖。59位でフィニッシュした。以下は織田のコメントだ。
織田「スタートで後ろに下がってしまったけれど、そのあとすぐに盛り返して1周目は前の方で走れました。2周めもそこそこ前に居たんですが、だんだんブレーキが削れてきて効かなくなってきたことに、ピットを通りすぎてから気づいたんです。その後コントロール不能でコースアウトしてクッションに突っ込んでしまいました。
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クラッシュしまくってしまい、悔しい。難しいです。いろいろと勉強になりました。コンディションが変わって自分が得意なコースになったんですが、ミスが多かったです。
ベルギーの人たちも応援してくれたり、日本の人に声援をかけてもらえたりと、嬉しかった体験です」。
男子ジュニア
1位 イェンス・デッケル(オランダ) 0:43:05
2位 ミカエル・クリスパン(フランス)+0:00:35
3位 トマ・ボネ(フランス) 0:01:00
4位 ケヴィン・クーン (スイス) 0:01:17
5位 トーマス・ピドコック(イギリス) 0:01:22
6位 ヤコブ・ドリゴーニ(イタリア) 0:01:27
7位 イェッペ・ヤスペールス (ベルギー) 0:01:32
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10位 ニキアス・マルクル(ドイツ) 0:01:39
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59位 織田聖(日本) 0:06:39
phto&text:Makoto.AYANO in Huesden-Zolder, BELGIUM
photo:CorVos
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