ポイントレースジュニア世界チャンピオンの今村駿介がアジアでもチャンピオンに。1kmTTは高校3年の沢田桂太郎が1分03秒をたたき出した。オムニアム1日目は橋本英也が暫定首位に。



アジア選手権トラック3日目が伊豆ベロドロームで1月28日(木)に行われた。決勝種目は男子のジュニア・エリートポイントレース、同1kmタイムトライアル、女子ジュニア・エリート個人パーシュートのそれぞれで行われ、日本は優勝1種目、2位3種目の結果を出した。

男子ジュニアポイントレース 優勝の今村駿介(福岡・祐誠高校)男子ジュニアポイントレース 優勝の今村駿介(福岡・祐誠高校) photo:Hideaki TAKAGI
女子でハロン10秒841!

スプリントは女子のジュニア・エリートの5-8位まで確定。エリート予選の200mFTTではGUO Shuang(中国)が10秒841の好タイムをマークし圧倒。ジュニアで松井優佳(鹿児島・南大隅高校)が5-8位決定戦を制し5位を確定させている。エリートは6位石井貴子(JPCA・千葉)、8位前田佳代乃(京都)が確定している。

女子エリートスプリント予選 GUO Shuang(中国)が10秒841女子エリートスプリント予選 GUO Shuang(中国)が10秒841 photo:Hideaki TAKAGI女子ジュニアスプリント 松井優佳(鹿児島・南大隅高校)が5-8位決定戦を制し5位女子ジュニアスプリント 松井優佳(鹿児島・南大隅高校)が5-8位決定戦を制し5位 photo:Hideaki TAKAGI

1kmは沢田桂太郎がアジア・日本記録を出すも2位に

男子ジュニア ポイントレース優勝の今村駿介(福岡・祐誠高校)と、1kmTTでアジア・日本ジュニア新を出した沢田桂太郎(宮城・東北高校)男子ジュニア ポイントレース優勝の今村駿介(福岡・祐誠高校)と、1kmTTでアジア・日本ジュニア新を出した沢田桂太郎(宮城・東北高校) photo:Hideaki TAKAGI1kmタイムトライアルはジュニアで沢田桂太郎(宮城・東北高校)が1分03秒561のアジア・日本ジュニア記録を樹立。しかしその1組後のNA Junggyu(韓国)も1分03秒535の記録を出し沢田は2位に。沢田は早生まれの高校3年生で、ロードレースではU17とジュニアで2年連続全日本選手権優勝、そして2015年アジアジュニアロードチャンピオンだ。

これまでの記録は野上竜太(岡山・鹿屋体育大学)が2014年に出した1分03秒799だ。エリートは屋外で1分02秒968の記録を持つ早坂秀悟(JPCA・宮城)が2位に。

ジュニア
1位 NA Junggyu(韓国) 1:03.535 アジア記録
2位 沢田桂太郎(宮城・東北高校)1:03.561 日本記録
3位 HSIEH Nien Hsing(台湾) 1:04.370

エリート
1位 DANESHVAR Khorram Mohammad(イラン)1:03.770
2位 早坂秀悟(JPCA・宮城)1:04.017
3位 KIM Woogyeom(韓国)1:04.096

男子ジュニア1kmタイムトライアル NA Junggyu(韓国)1分03秒535男子ジュニア1kmタイムトライアル NA Junggyu(韓国)1分03秒535 photo:Hideaki TAKAGI男子ジュニア1kmタイムトライアル 沢田桂太郎(宮城・東北高校)1分03秒561男子ジュニア1kmタイムトライアル 沢田桂太郎(宮城・東北高校)1分03秒561 photo:Hideaki TAKAGI

男子エリート1kmタイムトライアル DANESHVAR Khorram Mohammad(イラン)1分03秒770男子エリート1kmタイムトライアル DANESHVAR Khorram Mohammad(イラン)1分03秒770 photo:Hideaki TAKAGI男子エリート1kmタイムトライアル 早坂秀悟(JPCA・宮城)男子エリート1kmタイムトライアル 早坂秀悟(JPCA・宮城) photo:Hideaki TAKAGI

ポイントレース ジュニアは今村駿介が圧倒

男子ジュニアは昨夏のジュニア世界選手権同種目でチャンピオンとなった今村駿介(福岡・祐誠高校)が圧倒。序盤から主導権を握り集団を動かす。3回目のポイントを終えた後に集団後方から一気に仕掛けてそのまま集団ラップに成功。その後も動いて他を圧倒した。
1位 今村駿介(福岡・祐誠高校)43点
2位 EDY SUHAIDEE Muhd Daniel Haikkal(マレーシア)23点
3位 WE Seokhyeon(韓国)22点

男子エリートポイントレース 2位のチェン・キンロ(香港)男子エリートポイントレース 2位のチェン・キンロ(香港) photo:Hideaki TAKAGI男子エリートポイントレース 優勝のMIN Kyeongho(韓国)男子エリートポイントレース 優勝のMIN Kyeongho(韓国) photo:Hideaki TAKAGI

男子エリートはラップを奪い合う激しい消耗戦となり序盤に1ラップを決めていたMIN Kyeongho(韓国)が優勝。ロードレースとTTとのダブルチャンピオンのチェン・キンロ(香港)は動いたものの序盤の出遅れが響き2位に。全日本オムニアムチャンピオンの小林泰正(日本体育大学)はラップ攻勢の戦いを耐えたが終盤にDNFとなった。
1位 MIN Kyeongho(韓国)67点
2位 チェン・キンロ(香港)65点
3位 CHEN Chien Liang(台湾)64点

女子個人パーシュートは2位4位に

ジュニアは細谷夢菜(埼玉・浦和工業高校)が1-2位決定戦に進んだがSONG Minji(韓国)に敗れ2位に。エリートは梶原悠未(埼玉・筑波大学付属坂戸高校)が挑んだが3-4位決定戦に周り4位に。高校3年生の梶原はエリートクラスでは初のトラック国際大会となったが、表彰台を逃す結果に。
ジュニア2km
1位 SONG Minji(韓国)2:28.725
2位 細谷夢菜(埼玉・浦和工業高校)2:37.915
3位 ROSDI Anis Amira(マレーシア)2:34.701

女子ジュニア2km個人パーシュート 細谷夢菜(埼玉・浦和工業高校)女子ジュニア2km個人パーシュート 細谷夢菜(埼玉・浦和工業高校) photo:Hideaki TAKAGI女子エリート3km個人パーシュート 梶原悠未(埼玉・筑波大学付属坂戸高校)女子エリート3km個人パーシュート 梶原悠未(埼玉・筑波大学付属坂戸高校) photo:Hideaki TAKAGI

エリート3km
1位 ファン・ティンイン(台湾)3:43.726
2位 YANG Qian Yu(香港)3:52.124
3位 SON Eunju(韓国)3:46.422
4位 梶原悠未(埼玉・筑波大学付属坂戸高校)3:48.843

男子エリートオムニアムは橋本英也がリーダーに

1日目の3種目が行われ、橋本英也(鹿屋体育大学・NIPPO)が暫定1位で1日目を終えた。スクラッチはRAJABLOU Mohammad(イラン)が終盤に逃げたため2位争いとなり橋本は3位でフィニッシュ。続く個人パーシュートを橋本は4分28秒179で3位に。トップタイムはZAKHAROV Artyom(カザフスタン)の4分25秒354。ザカロフは4分19秒のアジア記録保持者。

男子エリートオムニアム・スクラッチ2位争いフィニッシュ男子エリートオムニアム・スクラッチ2位争いフィニッシュ photo:Hideaki TAKAGI男子エリートオムニアム・個人パーシュート 橋本英也(鹿屋体育大学・NIPPO)4分28秒179男子エリートオムニアム・個人パーシュート 橋本英也(鹿屋体育大学・NIPPO)4分28秒179 photo:Hideaki TAKAGI

男子エリートオムニアム エリミネイション 2周毎に最後尾から抜けていく男子エリートオムニアム エリミネイション 2周毎に最後尾から抜けていく photo:Hideaki TAKAGI男子エリートオムニアム エリミネイション 橋本英也(鹿屋体育大学・NIPPO)が1位男子エリートオムニアム エリミネイション 橋本英也(鹿屋体育大学・NIPPO)が1位 photo:Hideaki TAKAGI

4km4分26秒の記録を持つ橋本は、コンスタントに30秒を切れることを証明した。2周毎に最後尾から一人ずつ除外されるエリミネイションは、最後に橋本とザカロフとの一騎打ちとなったが橋本が手堅く制し、これで2点差で暫定首位に立った。2日目は1kmTT、フライングラップそしてポイントレースの3種目がある。

途中順位 1日目3種目終了時点
1位 橋本英也(鹿屋体育大学・NIPPO)112点
2位 ZAKHAROV Artyom(カザフスタン)110点
3位 IM Jaeyeon(韓国)108点

満員の観客から声援を受ける パラサイクリング男子C1-5 1kmTT 藤田征樹(茨城・日立建機株式会社)満員の観客から声援を受ける パラサイクリング男子C1-5 1kmTT 藤田征樹(茨城・日立建機株式会社) photo:Hideaki TAKAGI
photo&text:Hideaki TAKAGI

最新ニュース(全ジャンル)