2016/01/15(金) - 13:00
1月18日から24日までの7日間、南米アルゼンチンで開催されるツール・ド・サンルイス(UCI2.1)。7つのUCIワールドチームと5つのプロコンチネンタルチームが出場する、ツアー・ダウンアンダーと並ぶシーズン開幕戦をプレビューします。
南米アルゼンチンで開催されるツール・ド・サンルイス。今年も1級山岳フィロ・シエラ・コメチンゴネスがコースに組み込まれた photo:CorVos
ツール・ド・サンルイス2016 コース一覧
ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター) photo:Makoto.AYANO
アルカンシェルを着るペーター・サガン(スロバキア、ティンコフ) photo:Cor Vos
昨年2勝したフェルナンド・ガヴィリア(コロンビア)はエティックス・クイックステップを率いる photo:CorVos寒さに凍えるヨーロッパを飛び出して、温暖な南半球でシーズンインを迎えるのが通例になりつつあるロードシーズン。盛夏ののオーストラリアを舞台にしたツアー・ダウンアンダー(UCIワールドツアー)と並び、もうすっかりとシーズンインの定番と化したのが、南米アルゼンチンで開催されているツール・ド・サンルイスだ。
UCIのレースカテゴリーこそ2.1クラスだが、主催者の尽力によってビッグネームが集結する大イベントとなったサンルイス。アルゼンチンはヨーロッパからフライト13時間&時差4時間。フライト24時間&時差9時間のオーストラリアよりも地理的に近い。
ステージ数は7と変化無く、初日のチームタイムトライアルを皮切りに、4つのスプリントステージと2つの難関山岳頂上ゴールを組み合わせた本格的なコース設定で、グランツールを見据えるオールラウンダーが集っている。
出場29チームのうち、UCIワールドチームはモビスター、エティックス・クイックステップ、キャノンデールプロサイクリング、AG2Rラモンディアール、ランプレ・メリダ、アスタナ、ティンコフという7チーム。UCIプロコンチネンタルチームは山本元喜が出場するNIPPOヴィーニファンティーニや、アンドローニなど5チームだ。
注目はグランツアーを見据えるナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)やヴィンツェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ)、ラファル・マイカ(ポーランド、ティンコフ)、今回最年長のジャンクリストフ・ペロー(フランス、AG2Rラモンディアール)、アンドリュー・タランスキー(アメリカ、キャノンデール・プロサイクリング)といった世界最高峰クラスのオールラウンダー達。特にアスタナとティンコフ、モビスターは強力なアシスト勢を揃えており、チーム力として図抜けた存在だ。
スプリンター勢も世界王者のペーター・サガン(スロバキア、ティンコフ)を筆頭に、伊ナショナルチームとして出場するエリア・ヴィヴィアーニ、ダヴィデ・チモライとロベルト・フェラーリのランプレ・メリダコンビなど粒が揃っている。
また昨年マーク・カヴェンディシュを相手に2勝し、急遽エティックス・クイックステップ入りを決めたフェルナンド・ガビリア(コロンビア)は最注目株の一人。リケーゼ、サバティーニ、ヴァンデンベルフという経験豊富なメンバーがそのスプリントを支えることになるだろう。
しかしヨーロッパ勢の前には、大陸最大のレースで活躍を期する南米勢が強力な壁として立ちはだかる。昨年は地元の英雄ダニエル・ディアス(コロンビア)が2回目の総合優勝を果たし、今年はマルセイユ・プロヴァンスKTMからゼッケンNo.1を付け出場する。昨年総合5位に入り、エティックス入りを決めたロドリゴ・コントレラス(コロンビア)や、2014年総合3位のダニエル・ゴドイ(アルゼンチン、サンルイス・ソモストドス)も展開に絡んでくるはずだ。
ペーター・サガンはチーム公式サイトの中で、「アルカンシエルと共にサンルイスでシーズンインできることが嬉しい。レースペースに慣らしながら、脚の調子次第で今季1勝目を狙っていきたい」とコメントしている。
ツール・ド・サンルイス2016ステージリスト
1月18日 第1ステージ エルデュランゾ〜エルデュランゾ(チームTT)21km
1月19日 第2ステージ サンルイス〜ヴィラメルセデス 181.9km
1月20日 第3ステージ ポトレロ・デロス・フネス〜ラ・プンタ 131km
1月21日 第4ステージ サンルイス〜チェロ・デル・フェイント 140km
1月22日 第5ステージ レンカ〜ファナ・コスライ 168.7km
1月23日 第6ステージ ラ・トーマ〜フィロ・シエラ・コメチンゴネス 159.5km
1月24日 第7ステージ サンルイス〜サンルイス 119.6km
text:So.Isobe
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UCIのレースカテゴリーこそ2.1クラスだが、主催者の尽力によってビッグネームが集結する大イベントとなったサンルイス。アルゼンチンはヨーロッパからフライト13時間&時差4時間。フライト24時間&時差9時間のオーストラリアよりも地理的に近い。
ステージ数は7と変化無く、初日のチームタイムトライアルを皮切りに、4つのスプリントステージと2つの難関山岳頂上ゴールを組み合わせた本格的なコース設定で、グランツールを見据えるオールラウンダーが集っている。
出場29チームのうち、UCIワールドチームはモビスター、エティックス・クイックステップ、キャノンデールプロサイクリング、AG2Rラモンディアール、ランプレ・メリダ、アスタナ、ティンコフという7チーム。UCIプロコンチネンタルチームは山本元喜が出場するNIPPOヴィーニファンティーニや、アンドローニなど5チームだ。
注目はグランツアーを見据えるナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)やヴィンツェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ)、ラファル・マイカ(ポーランド、ティンコフ)、今回最年長のジャンクリストフ・ペロー(フランス、AG2Rラモンディアール)、アンドリュー・タランスキー(アメリカ、キャノンデール・プロサイクリング)といった世界最高峰クラスのオールラウンダー達。特にアスタナとティンコフ、モビスターは強力なアシスト勢を揃えており、チーム力として図抜けた存在だ。
スプリンター勢も世界王者のペーター・サガン(スロバキア、ティンコフ)を筆頭に、伊ナショナルチームとして出場するエリア・ヴィヴィアーニ、ダヴィデ・チモライとロベルト・フェラーリのランプレ・メリダコンビなど粒が揃っている。
また昨年マーク・カヴェンディシュを相手に2勝し、急遽エティックス・クイックステップ入りを決めたフェルナンド・ガビリア(コロンビア)は最注目株の一人。リケーゼ、サバティーニ、ヴァンデンベルフという経験豊富なメンバーがそのスプリントを支えることになるだろう。
しかしヨーロッパ勢の前には、大陸最大のレースで活躍を期する南米勢が強力な壁として立ちはだかる。昨年は地元の英雄ダニエル・ディアス(コロンビア)が2回目の総合優勝を果たし、今年はマルセイユ・プロヴァンスKTMからゼッケンNo.1を付け出場する。昨年総合5位に入り、エティックス入りを決めたロドリゴ・コントレラス(コロンビア)や、2014年総合3位のダニエル・ゴドイ(アルゼンチン、サンルイス・ソモストドス)も展開に絡んでくるはずだ。
ペーター・サガンはチーム公式サイトの中で、「アルカンシエルと共にサンルイスでシーズンインできることが嬉しい。レースペースに慣らしながら、脚の調子次第で今季1勝目を狙っていきたい」とコメントしている。
ツール・ド・サンルイス2016ステージリスト
1月18日 第1ステージ エルデュランゾ〜エルデュランゾ(チームTT)21km
1月19日 第2ステージ サンルイス〜ヴィラメルセデス 181.9km
1月20日 第3ステージ ポトレロ・デロス・フネス〜ラ・プンタ 131km
1月21日 第4ステージ サンルイス〜チェロ・デル・フェイント 140km
1月22日 第5ステージ レンカ〜ファナ・コスライ 168.7km
1月23日 第6ステージ ラ・トーマ〜フィロ・シエラ・コメチンゴネス 159.5km
1月24日 第7ステージ サンルイス〜サンルイス 119.6km
text:So.Isobe
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