2015/11/10(火) - 14:50
サイクルモードに集まった各種ブースから、注目のアイテムをピックアップして紹介する第7弾。エディ・メルクスとミノウラのトレーナーに注目の深谷産業、カスクやシディなどを取り扱う日直商会、サイクリスト向けスマートグラスのリコン、パールイズミをピックアップします。
深谷産業
ブース正面に飾られたエディ・メルクス生誕70周年モデルEDDY70と、ブースを案内してくれた深谷産業の赤田匠さん
ヘッドバッジがあしらわれたヘッドチューブ。インテグラルヘッドだが、塗装でヘッドパーツを表現している
コロンバスのステンレスパイプXCrを採用
深谷産業のトピックスは、ベルギーブランドのエディ・メルクス。ブース正面に展示されていたのは、生涯通算525勝という最強の自転車選手である創業者のメルクス氏の生誕70周年を記念して世界限定70台で制作された「EDDY70」だ。トップチューブには本人の直筆サインが添えられた超プレミアムな限定モデルである。
ちなみに、シリアルNo.1はメルクス氏本人が所有し、日本には5台が輸入されるとのこと。ブース担当の赤田匠さんによれば、付属する豪華な”付録”も好評な様で「バイクは高くて買えないから、サイン入りの写真集だけでも売ってほしい!」というベテランサイクリストもいたとか。
写真のSAN REMO 76など、通常ラインアップも勢揃い
ディスクブレーキ仕様のシクロクロスバイクEEKLO 70
深谷産業がプロデュースするオリジナルブランドのGHISALLO(ギザッロ)
フレーム素材にはコロンバスのステンレス「XCr」を採用。実際にはインテグラルヘッドであるもののノーマルヘッド見えるようにヘッドチューブが塗り分けされていたり、かつてはバイクの顔とされていたヘッドバッジはあしらわれるなど、メルクス氏が活躍したころのバイクをオマージュした造りが各所に。カンパニョーロのクランク、チネリのハンドル、ステム、シートポスト、サンマルコのサドルは、ブランドロゴがあしらわれた特別仕様となっている。
もちろん、トップスポーツ・フラーンデレンが使用するハイエンドモデル「EMX525」や、ミドルグレードのロードパフォーマンスモデル「SAN REMO 76」など、国内展開される通常モデルも勢揃い。同社のオリジナルブランドである「GHISALLO(ギザッロ)」も展示されていた。
ミノウラの前輪固定式トレーナーFG540 ハイブリッドローラー
サイクルモードではお馴染みの3本ローラー体験会も好評を博した
そして、同社のみが取り扱うミノウラのローラー台の試乗も大好評。サイクルモードではお馴染みの3本ローラー体験会には、常に順番待ちの列が。この夏に登場した前輪固定式の「FG540 ハイブリッドローラー」を試そうと深谷産業ブースを訪れる来場者も多くいた。
日直商会
カスク本国から来場したマーケティングのジョバンニ・サントロ氏
デローザ以外にも人気プロダクトが目白押しな日直商会。その中でも注目を集めていたのが、ヨーロピアンデザインながら日本人にもかぶりやすい帽体形状で人気を集めるヘルメット「カスク」。本国からは、日本語が流暢なマーケティングのジョバンニ・サントロ氏が来日し、プロモーションに務めた。
新モデルとしては、欧米で大流行中のMTBエンデューロ向けの「REX」が登場。バイザーとの一体感も高い丸みをおびたシェルの形状は、後頭部全体を覆うデザインとすることで高いプロテクション性能を実現。加えて、ゴーグルのストラップ固定するための小物や、アクションカメラ用マウントなど、MTB用ならではの機能も搭載される。
MTBエンデューロ向けの新モデルREX
後頭部まで覆うシェル形状により、高い安全性を実現
チームスカイがツール・ド・フランス最終ステージで使用したマイヨジョーヌカラーのPROTONE
PROTONEとMOJITOには目を引く蛍光ピンクの新色が登場
シディは国内展開のフルラインアップを展示
シディのロード用新型セカンドグレードERGO 4
空力、通気性、軽さを兼ね備えるチームスカイ使用モデル「PROTONE」や、軽量かつコンパクトなシルエットで人気を集める「MOJITO」など現行モデルには、目を引く蛍光ピンクなどの新色が登場。ブース正面にはチームスカイがツール・ド・フランス最終ステージで使用したマイヨジョーヌカラーのPROTONEが展示されており、市販化して欲しいとの声も聞かれたが、サントロ氏からは「市販化は…しないかも?」と含みを持たせた回答が。
同じくイタリアに居を構える定番シューズブランドの「シディ」からは、新型のロード用セカンドグレードモデル「ERGO 4」が登場。カーボンとグラスファイバーコンポジットを組み合わせたソールに、ハイエンドのWIREを踏襲するアッパーを採用しており、レースからロングライドまで幅広く楽しむサイクリストにピッタリだろう。
デローザのアーバンラインであるミラニーノの新モデルは、クラシカルなランドナー風だ
ティンコフ・サクソと共同開発を行うスポーツフルのウェア
ミシュランのレーシングタイヤPRO4にはマイナーチェンジが施された
日直商会ブースにはミシュランマンが来場。多くの来場者が一緒に写真をとっていた
ポラールのGPSサイクルコンピューター
自動車系ケミカルメーカーと共同開発したマット塗装用クリーナー
この他にも、ティンコフ・サクソと共同開発を行うスポーツフルのウェアや、ポラールのGPSサイクルコンピューター、タックス初のダイレクトドライブ式トレーナー「NeoSmart」、デローザのアーバンラインであるミラニーノ、日直商会が自動車系ケミカルメーカーと共同開発したマット塗装用のクリーナー、マイナーチェンジとなったミシュランPRO4シリーズなども話題となった。
リコン
サングラス型ウェアラブルデバイスのリコン
ブラックモデルも用意されます
日本ではまだまだ馴染みのないリコンだが、興味を惹かれる人はたくさんいたようだ
サングラス型のウエアラブルデバイス、リコンもブースを展開。まだまだ馴染みのない分野の製品ではあるものの、その分注目度は十分だ。実際にローラー台に乗って、リコンを着用することで速度やケイデンスといったデータが表示されるのを体験することができる。
普通のアイウエアに比べると重くなっちゃうんじゃないの?という疑問もあるかもしれないが、かけてみると重量バランスが良いのか、重さを感じづらい。いちいちサイクルコンピューターを見なくて済むので安全にも寄与するだろうし、なにより未来的でカッコイイ!
パールイズミ
多くの来場者でにぎわっているパールイズミブース
ブースを訪れるとリーフレットなどがもらえる
-20℃の冷凍庫に手を入れても寒くない!
宇都宮ブリッツェンの選手をはじめ那須ブラーゼンらプロチームのジャージを手掛けるパールイズミ。手ごろな価格と優れた機能性が人気を得ており、パールイズミはチェックする来場者も多かったようだ。試着のみならず、用意されたバイクでライディングポジション時のフィッティングなども細かくチェックできるようになっていた。
ブース担当者イチオシのウェアは「ウィンドブレークジャケット」。対応気温が5℃までと、今時期から都市圏であれば冬場通して着ることができる1着だ。昨年のモデルより、素材のアップグレードが図られており、約1.5倍もの性能アップが実現しているという。ハイテンポなライドでもウェア内がムレる心配が少ないはずだ。メンズとレディースともに用意されている。
ナリーニのウェアは女性の方からの人気が高かったようだ
オーダーウェアコーナーはベースウェアと製作例としてん那須ブラーゼンや宇都宮ブリッツェンのウェアが飾られていた
イチオシのウィンドブレークジャケット。素材変更によって快適性が増している
冬用ウェアのラインアップ最高峰プレミアシリーズ
フラッグシップモデルの「プレミアム ウインドブレークジャケット」は、ブラックをメインカラーとしたデザインが変更された。タイトめのフィッティングと合わせてスタイリッシュなフォルムとなっている。肝心の保温機能にも優れており、チタンフィルムによる遠赤外線効果で高い保温力を誇る「ウィンドブレーク チタニウム」を生地に採用することで、気温0℃まで対応可能だ。
アクセサリー類も充実しているのもパールイズミの特徴。特にグローブラインアップは多彩で、多くの来場者が試着して握り心地をチェックしていた。グローブの中でもヒーター内蔵のグローブが注目の的であり、-20℃の冷凍庫に手を入れても寒さを感じないと来場者が驚いていた。
そして、オーダーウェアのコーナーに来季のウェア作成相談のに訪れていた方もいたようだ。空気抵抗削減を実現した生地「エアレース」製の半袖ジャージやワンピースを中心に様々なウェアサンプルが展示されていた。
text&photo:Yuya.Yamamoto
深谷産業
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深谷産業のトピックスは、ベルギーブランドのエディ・メルクス。ブース正面に展示されていたのは、生涯通算525勝という最強の自転車選手である創業者のメルクス氏の生誕70周年を記念して世界限定70台で制作された「EDDY70」だ。トップチューブには本人の直筆サインが添えられた超プレミアムな限定モデルである。
ちなみに、シリアルNo.1はメルクス氏本人が所有し、日本には5台が輸入されるとのこと。ブース担当の赤田匠さんによれば、付属する豪華な”付録”も好評な様で「バイクは高くて買えないから、サイン入りの写真集だけでも売ってほしい!」というベテランサイクリストもいたとか。
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フレーム素材にはコロンバスのステンレス「XCr」を採用。実際にはインテグラルヘッドであるもののノーマルヘッド見えるようにヘッドチューブが塗り分けされていたり、かつてはバイクの顔とされていたヘッドバッジはあしらわれるなど、メルクス氏が活躍したころのバイクをオマージュした造りが各所に。カンパニョーロのクランク、チネリのハンドル、ステム、シートポスト、サンマルコのサドルは、ブランドロゴがあしらわれた特別仕様となっている。
もちろん、トップスポーツ・フラーンデレンが使用するハイエンドモデル「EMX525」や、ミドルグレードのロードパフォーマンスモデル「SAN REMO 76」など、国内展開される通常モデルも勢揃い。同社のオリジナルブランドである「GHISALLO(ギザッロ)」も展示されていた。
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そして、同社のみが取り扱うミノウラのローラー台の試乗も大好評。サイクルモードではお馴染みの3本ローラー体験会には、常に順番待ちの列が。この夏に登場した前輪固定式の「FG540 ハイブリッドローラー」を試そうと深谷産業ブースを訪れる来場者も多くいた。
日直商会
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新モデルとしては、欧米で大流行中のMTBエンデューロ向けの「REX」が登場。バイザーとの一体感も高い丸みをおびたシェルの形状は、後頭部全体を覆うデザインとすることで高いプロテクション性能を実現。加えて、ゴーグルのストラップ固定するための小物や、アクションカメラ用マウントなど、MTB用ならではの機能も搭載される。
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同じくイタリアに居を構える定番シューズブランドの「シディ」からは、新型のロード用セカンドグレードモデル「ERGO 4」が登場。カーボンとグラスファイバーコンポジットを組み合わせたソールに、ハイエンドのWIREを踏襲するアッパーを採用しており、レースからロングライドまで幅広く楽しむサイクリストにピッタリだろう。
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この他にも、ティンコフ・サクソと共同開発を行うスポーツフルのウェアや、ポラールのGPSサイクルコンピューター、タックス初のダイレクトドライブ式トレーナー「NeoSmart」、デローザのアーバンラインであるミラニーノ、日直商会が自動車系ケミカルメーカーと共同開発したマット塗装用のクリーナー、マイナーチェンジとなったミシュランPRO4シリーズなども話題となった。
リコン
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サングラス型のウエアラブルデバイス、リコンもブースを展開。まだまだ馴染みのない分野の製品ではあるものの、その分注目度は十分だ。実際にローラー台に乗って、リコンを着用することで速度やケイデンスといったデータが表示されるのを体験することができる。
普通のアイウエアに比べると重くなっちゃうんじゃないの?という疑問もあるかもしれないが、かけてみると重量バランスが良いのか、重さを感じづらい。いちいちサイクルコンピューターを見なくて済むので安全にも寄与するだろうし、なにより未来的でカッコイイ!
パールイズミ
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宇都宮ブリッツェンの選手をはじめ那須ブラーゼンらプロチームのジャージを手掛けるパールイズミ。手ごろな価格と優れた機能性が人気を得ており、パールイズミはチェックする来場者も多かったようだ。試着のみならず、用意されたバイクでライディングポジション時のフィッティングなども細かくチェックできるようになっていた。
ブース担当者イチオシのウェアは「ウィンドブレークジャケット」。対応気温が5℃までと、今時期から都市圏であれば冬場通して着ることができる1着だ。昨年のモデルより、素材のアップグレードが図られており、約1.5倍もの性能アップが実現しているという。ハイテンポなライドでもウェア内がムレる心配が少ないはずだ。メンズとレディースともに用意されている。
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フラッグシップモデルの「プレミアム ウインドブレークジャケット」は、ブラックをメインカラーとしたデザインが変更された。タイトめのフィッティングと合わせてスタイリッシュなフォルムとなっている。肝心の保温機能にも優れており、チタンフィルムによる遠赤外線効果で高い保温力を誇る「ウィンドブレーク チタニウム」を生地に採用することで、気温0℃まで対応可能だ。
アクセサリー類も充実しているのもパールイズミの特徴。特にグローブラインアップは多彩で、多くの来場者が試着して握り心地をチェックしていた。グローブの中でもヒーター内蔵のグローブが注目の的であり、-20℃の冷凍庫に手を入れても寒さを感じないと来場者が驚いていた。
そして、オーダーウェアのコーナーに来季のウェア作成相談のに訪れていた方もいたようだ。空気抵抗削減を実現した生地「エアレース」製の半袖ジャージやワンピースを中心に様々なウェアサンプルが展示されていた。
text&photo:Yuya.Yamamoto
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