2015/11/06(金) - 21:46
サイクルモードに集まった各種ブースから、注目のアイテムをピックアップして紹介する第2弾。今回はリドレーやFFWDを扱うジェイピースポーツグループ、サーヴェロやMASIを出展した東商会、カブト、キャットアイを紹介します。
ジェイピースポーツグループ
ベルギーブランドのリドレーやファストフォワード(FFWD)、イタリアのSH+(エスエイチプラス)を展開するジェイピースポーツグループ。今年もリドレー製品を中心に据えた、全体を見渡しやすいブースを出展した。
一番に注目を浴びていたのは、先のツール・ド・フランスでアンドレ・グライペルがマイヨヴェールを着用した際に使用した車両と同じカラーリングのNOAH SL。鮮やかなグリーンカラーはジェイピースポーツグループが展示用として本社に特注したもので、美しい仕上がりは流石ペイント業を出自に持つリドレーならでは。ロット・ソウダルのチーム仕様を意識したパーツアッセンブルも見物だ。
そしてミドルグレードTTバイク、DEANがここサイクルモードで世界初公開されている。トップモデルであるDEAN FASTよりもカーボン材質を下げ、通常タイプのフロントブレーキなどを装備するリーズナブルなモデルとして一般発売される予定だ。価格や仕様はまだ未定とのことだが、UCIルールに則ったTTバイクとして人気が出そうだ。
その他ジェイピースポーツグループの10周年記念モデルとしてデビューしたFENIX SLの特別塗装完成車(日の丸を描いたモデルも)が展示されていたことに加え、30mmハイトを持つFFWDの新型フルカーボンホイール「F3R」もバイクに取り付けられた状態で展示されていた。どちらも注目を集めるモデルなので、ジェイピースポーツグループのブースで実物を見て欲しい。
そしてヘルメットブランドのSH+には、イタリアからジャンルーカ・ポリCEOが来日。初公開となったエアロヘルメット「SHALIMAR(シャリマ)」を強烈にアピールしていた。なお超軽量で日本人にもフィットしやすいシャリマの仕様や価格はまだ未定。「空力性能と通気性、軽量製を極限までバランスした自信作」とのことで、発売に期待したい。カラーバリエーションも豊富に展開する予定だという。
東商会
サーヴェロやラピエール、MASI(マジィ)を筆頭に、欧米の人気ブランドを数多く扱う東商会。今回のサイクルモードでもかなり大きなブースを構え、各ブランド毎に分けた展示で多くの来場客を集めていた。
常に羨望の眼差しを受けるカナディアンブランド、サーヴェロ。今回の注目の新製品はブランド初となるディスクブレーキ搭載モデル「R3 Disc」だろう。石畳のクラシックレースで輝かしい戦歴を挙げたR3にシマノが提唱するフラットマウント規格を搭載した新モデルで、アルテグラ完成車で720,000円というプライス。ブレーキブリッジを廃したシートステーはより細さが際立ち、見た目にも衝撃吸収性が高そうだ。その他R5とS3に登場したヴェロシオ・スラムとチーム・ビグラのプロチームエディションも一般初公開となり、限定モデルとあってファンを集めていた。
そしていつもサーヴェロとラピエールに隠れがち?なMASIが今年はアツい。「ADVENTUREシリーズ」を筆頭にツーリングモデルやグラベルロードが充実し、しかもそれぞれが相当に作り込まれているのだ。
例えばブース中央に据えられた「GIRAMONDO(ジラモンド)」は、ロードバイク然としたフレームにMTBのコンポーネント、700X40cのタイヤとディスクブレーキが目立つアドベンチャーバイク。泥よけやラック用のダボ穴はもちろん、肉抜きされたブレーキレバーや、チェーンステーに装備された予備スポークホルダーなど、懐かしさと実用性が高められている。
そして昔ながらのランドナーにディスクブレーキを組み合わせた「SPECIALE RANDONNEUR(スペシャーレ ランドナー)」も面白い存在。完成車はダークガンメタリックのフレームにキャンディレッドの泥よけを組み合わせるという、アメリカンビンテージな色合いも楽しい。
また、アルミロードモデルの「INIZIO BELLISSIMA(イニジオ ベリッシマ)」、そしてブランドで初めてカンパニョーロのコンポーネントを搭載したクラシックで美しい完成車「GRAN CRITERIUM(グランクリテリウム)」、MASIが得意とするピストバイク各種など、存在感を主張するバイクが多い。同シリーズでもフレームを作り分けたり、タイヤにクレメンを採用したりと、細かい部分でも通をうならせる仕様となっていた。ロードレーサー派でも、肩の力の抜けたセカンドバイク候補に一度ブースをのぞいてみてはいかがだろう?
カブト
カブトの今季最注目モデルとなるのは、アイウェアの新たなフラッグシップモデル「PRIMATO-α」シリーズ。この新モデルは、一言でいうならパーソナルフィッティングができるカスタムサングラス。ノーズパットはもちろんのこと、テンプルの開度や剛性を調整できるというもので、フィッティングにこだわり続けてきたカブトの思想がそのままカタチとなったような一品。
各部のパーツが交換可能ということは、それだけ精度を要求されるということ。その点をクリアすべく、PRIMATO-αの製造はメガネの聖地、鯖江で行われているという。設計から製造までジャパンメイドのフラッグシップは今期の要注目モデルだろう。
ヘルメットのラインアップには大きな変化はなかったものの、昨年発表され、大きな人気を獲得したBCシリーズにカラーラインアップを追加。絹代さんや宮澤さんとコラボレートしたカラーリングの新モデルに加え、マットネイビーやドンナマットノーブルレッドなど落ち着いた色合いでジーンズなどにも合わせやすそうなカラーのモデルが登場した。
また新しいミドルグレードとして「TRANFI」が、その帽体を受け継いだジュニアモデル「CERBI」とともに登場。特に、CERBIは子供たちにもぴったりサイズの本格的スポーツヘルメットとしてこれまでに無かった位置づけのモデル。サイズの合わない親御さんのお古のメットをかぶって居たり、重量のかさむ子供用メットを使わざるを得なかった子供たちにとって福音となりそうなモデルだ。
キャットアイ
ライトやサイクルコンピューターのリーディングカンパニーとして日本が世界に誇るキャットアイ。様々なシチュエーションやニーズに応える製品群のフルラインアップが揃えられており、初日から多くの来場者の注目を集めていた。さらに、ブースにはパリ~ブレスト~パリに参戦、完走を果たした三船雅彦さんの実車も展示されている。夜通し走り続けるために必要なライト装備は、ブルべなどに参加するロングライダーたちの参考になるはずだ。
今年の注目ポイントは人気のライトシリーズ「VOLT」ラインアップすべてがアップグレードしていることだ。すでに販売されているVOLT200や400のように、VOLT700のルーメン数は800に、VOLT1200は1600に光量が増している。VOLT800や1600は販売間近とのことなので、発売前の製品は要注目である。
そして、ライトラインアップのなかでも異彩を放っていたのは参考出品のVOLT6000だ。ナイトトレイルライドが盛んな北米向けに開発された一品が日本に上陸した。空冷用のモーターファンが装備されていたり、外付けバッテリーが20㎝ほどあったりと日本ではあまり見ない仕様の自転車用ライトで、見ているだけでも面白い。6000ルーメンという超強力ライトは、テスト用のレンジで試射が可能だ。来場された方にはぜひ試してもらいたい。ちなみに国内でも販売予定とのこと。
サイクルコンピューターで注目を集めているのは、スマートフォンをセンサーとすることでGPSログを記録することができるSmartシリーズ。最新のPADRONE Smart+や通常のPADRONE Smart、STRADA Smartなどフルラインアップで展示されている。新型サイコンStealth EVOは左右それぞれのペダリングパワーの計測が可能に。レース派ライダー向けにおススメの製品だ。
また、キャットアイブースでは三船雅彦さんとちゃりん娘の和泉まいさんによるトークショー「明るさは正義である!」が開催される。土曜日は15時30分から、日曜日は14時からの予定だ。是非足を運んでみよう。
text&photo:CW編集部
ジェイピースポーツグループ
ベルギーブランドのリドレーやファストフォワード(FFWD)、イタリアのSH+(エスエイチプラス)を展開するジェイピースポーツグループ。今年もリドレー製品を中心に据えた、全体を見渡しやすいブースを出展した。
一番に注目を浴びていたのは、先のツール・ド・フランスでアンドレ・グライペルがマイヨヴェールを着用した際に使用した車両と同じカラーリングのNOAH SL。鮮やかなグリーンカラーはジェイピースポーツグループが展示用として本社に特注したもので、美しい仕上がりは流石ペイント業を出自に持つリドレーならでは。ロット・ソウダルのチーム仕様を意識したパーツアッセンブルも見物だ。
そしてミドルグレードTTバイク、DEANがここサイクルモードで世界初公開されている。トップモデルであるDEAN FASTよりもカーボン材質を下げ、通常タイプのフロントブレーキなどを装備するリーズナブルなモデルとして一般発売される予定だ。価格や仕様はまだ未定とのことだが、UCIルールに則ったTTバイクとして人気が出そうだ。
その他ジェイピースポーツグループの10周年記念モデルとしてデビューしたFENIX SLの特別塗装完成車(日の丸を描いたモデルも)が展示されていたことに加え、30mmハイトを持つFFWDの新型フルカーボンホイール「F3R」もバイクに取り付けられた状態で展示されていた。どちらも注目を集めるモデルなので、ジェイピースポーツグループのブースで実物を見て欲しい。
そしてヘルメットブランドのSH+には、イタリアからジャンルーカ・ポリCEOが来日。初公開となったエアロヘルメット「SHALIMAR(シャリマ)」を強烈にアピールしていた。なお超軽量で日本人にもフィットしやすいシャリマの仕様や価格はまだ未定。「空力性能と通気性、軽量製を極限までバランスした自信作」とのことで、発売に期待したい。カラーバリエーションも豊富に展開する予定だという。
東商会
サーヴェロやラピエール、MASI(マジィ)を筆頭に、欧米の人気ブランドを数多く扱う東商会。今回のサイクルモードでもかなり大きなブースを構え、各ブランド毎に分けた展示で多くの来場客を集めていた。
常に羨望の眼差しを受けるカナディアンブランド、サーヴェロ。今回の注目の新製品はブランド初となるディスクブレーキ搭載モデル「R3 Disc」だろう。石畳のクラシックレースで輝かしい戦歴を挙げたR3にシマノが提唱するフラットマウント規格を搭載した新モデルで、アルテグラ完成車で720,000円というプライス。ブレーキブリッジを廃したシートステーはより細さが際立ち、見た目にも衝撃吸収性が高そうだ。その他R5とS3に登場したヴェロシオ・スラムとチーム・ビグラのプロチームエディションも一般初公開となり、限定モデルとあってファンを集めていた。
そしていつもサーヴェロとラピエールに隠れがち?なMASIが今年はアツい。「ADVENTUREシリーズ」を筆頭にツーリングモデルやグラベルロードが充実し、しかもそれぞれが相当に作り込まれているのだ。
例えばブース中央に据えられた「GIRAMONDO(ジラモンド)」は、ロードバイク然としたフレームにMTBのコンポーネント、700X40cのタイヤとディスクブレーキが目立つアドベンチャーバイク。泥よけやラック用のダボ穴はもちろん、肉抜きされたブレーキレバーや、チェーンステーに装備された予備スポークホルダーなど、懐かしさと実用性が高められている。
そして昔ながらのランドナーにディスクブレーキを組み合わせた「SPECIALE RANDONNEUR(スペシャーレ ランドナー)」も面白い存在。完成車はダークガンメタリックのフレームにキャンディレッドの泥よけを組み合わせるという、アメリカンビンテージな色合いも楽しい。
また、アルミロードモデルの「INIZIO BELLISSIMA(イニジオ ベリッシマ)」、そしてブランドで初めてカンパニョーロのコンポーネントを搭載したクラシックで美しい完成車「GRAN CRITERIUM(グランクリテリウム)」、MASIが得意とするピストバイク各種など、存在感を主張するバイクが多い。同シリーズでもフレームを作り分けたり、タイヤにクレメンを採用したりと、細かい部分でも通をうならせる仕様となっていた。ロードレーサー派でも、肩の力の抜けたセカンドバイク候補に一度ブースをのぞいてみてはいかがだろう?
カブト
カブトの今季最注目モデルとなるのは、アイウェアの新たなフラッグシップモデル「PRIMATO-α」シリーズ。この新モデルは、一言でいうならパーソナルフィッティングができるカスタムサングラス。ノーズパットはもちろんのこと、テンプルの開度や剛性を調整できるというもので、フィッティングにこだわり続けてきたカブトの思想がそのままカタチとなったような一品。
各部のパーツが交換可能ということは、それだけ精度を要求されるということ。その点をクリアすべく、PRIMATO-αの製造はメガネの聖地、鯖江で行われているという。設計から製造までジャパンメイドのフラッグシップは今期の要注目モデルだろう。
ヘルメットのラインアップには大きな変化はなかったものの、昨年発表され、大きな人気を獲得したBCシリーズにカラーラインアップを追加。絹代さんや宮澤さんとコラボレートしたカラーリングの新モデルに加え、マットネイビーやドンナマットノーブルレッドなど落ち着いた色合いでジーンズなどにも合わせやすそうなカラーのモデルが登場した。
また新しいミドルグレードとして「TRANFI」が、その帽体を受け継いだジュニアモデル「CERBI」とともに登場。特に、CERBIは子供たちにもぴったりサイズの本格的スポーツヘルメットとしてこれまでに無かった位置づけのモデル。サイズの合わない親御さんのお古のメットをかぶって居たり、重量のかさむ子供用メットを使わざるを得なかった子供たちにとって福音となりそうなモデルだ。
キャットアイ
ライトやサイクルコンピューターのリーディングカンパニーとして日本が世界に誇るキャットアイ。様々なシチュエーションやニーズに応える製品群のフルラインアップが揃えられており、初日から多くの来場者の注目を集めていた。さらに、ブースにはパリ~ブレスト~パリに参戦、完走を果たした三船雅彦さんの実車も展示されている。夜通し走り続けるために必要なライト装備は、ブルべなどに参加するロングライダーたちの参考になるはずだ。
今年の注目ポイントは人気のライトシリーズ「VOLT」ラインアップすべてがアップグレードしていることだ。すでに販売されているVOLT200や400のように、VOLT700のルーメン数は800に、VOLT1200は1600に光量が増している。VOLT800や1600は販売間近とのことなので、発売前の製品は要注目である。
そして、ライトラインアップのなかでも異彩を放っていたのは参考出品のVOLT6000だ。ナイトトレイルライドが盛んな北米向けに開発された一品が日本に上陸した。空冷用のモーターファンが装備されていたり、外付けバッテリーが20㎝ほどあったりと日本ではあまり見ない仕様の自転車用ライトで、見ているだけでも面白い。6000ルーメンという超強力ライトは、テスト用のレンジで試射が可能だ。来場された方にはぜひ試してもらいたい。ちなみに国内でも販売予定とのこと。
サイクルコンピューターで注目を集めているのは、スマートフォンをセンサーとすることでGPSログを記録することができるSmartシリーズ。最新のPADRONE Smart+や通常のPADRONE Smart、STRADA Smartなどフルラインアップで展示されている。新型サイコンStealth EVOは左右それぞれのペダリングパワーの計測が可能に。レース派ライダー向けにおススメの製品だ。
また、キャットアイブースでは三船雅彦さんとちゃりん娘の和泉まいさんによるトークショー「明るさは正義である!」が開催される。土曜日は15時30分から、日曜日は14時からの予定だ。是非足を運んでみよう。
text&photo:CW編集部
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