2015/09/23(水) - 13:04
U23顔負けのタイムを叩き出したレオ・アッペルト(ドイツ)がジュニア男子タイムトライアルで勝利。石上優大(横浜高校)と沢田桂太郎(東北高校)はともに40位台でレースを終えた。
29.9kmコースを47.523km/hで駆け抜けたレオ・アッペルト(ドイツ) photo:Kei Tsuji
最終走者アドリアン・コスタ(アメリカ)は17秒差の2位 photo:Kei Tsuji
59秒差の3位に終わったブランドン・マクナルティー(アメリカ) photo:Kei Tsuji
トップタイムで優勝したレオ・アッペルト(ドイツ) photo:Kei Tsuji「自分のペースで走っただけ。だから正直言うとこの結果には驚いている」。トップタイムで優勝したレオ・アッペルト(ドイツ)は大人びた表情で淡々と勝利を振り返った。
4位・1分07秒差 キーガン・ガードルストーン(南アフリカ) photo:Kei Tsuji1997年5月26日生まれのアッペルトはジュニア2年目の18歳。そのたくましい体躯を武器に、ロードレース、トラックレース、シクロクロスで成績を残す。本人曰く脚質はスプリンターであり、2010年ロード世界選手権のU23タイムトライアルで銅メダルを獲得したマルセル・キッテル(ドイツ)に通じるものを感じさせる。
5位・1分11秒差 ジーノ・マデル(スイス) photo:Kei Tsuji1周目からトップタイムを連発したアッペルトは2周目に入ってもハイペースを維持。最終的に37分45秒というタイムをマークした。ジュニアのギア比制限(事実上52×14)があるにも関わらず、仮に前日のU23レースを走っていても4位に入る好タイムだった。
ジュニア男子TT表彰台 2位コスタ(アメリカ)、優勝アッペルト(ドイツ)、3位マクナルティー(アメリカ) photo:Kei Tsuji「もちろん表彰台の真ん中を狙っていたけど、2年連続の表彰台も悪くない。苦くて甘い結果になった」と語るアドリアン・コスタ(アメリカ)と、同じくアメリカのブランドン・マクナルティーを下したアッペルトは「土曜日のロードレースにも出場する。「すでに金メダルを獲得したのでプレッシャーからは解放されている。ロードレースでも良い結果を残したい」とダブルタイトルを狙う構えだ。
日本から出場した石上優大と沢田桂太郎は44位と45位。あくまでも土曜日のロードレースに主眼を置く2人は「世界との差を明確に知ること」を目標にタイムトライアルに出場したが、そこで世界のスピードを目の当たりにした。
「タイムトライアルは得意ではないんですが、ステージレースに組み込まれることもあるので、自分の力を知るために出場しました。平均スピードを44km/hに乗せたかったんですが実際は42.4km/h。ペース配分は悪くなかったし、持てる力を全て出しました。『しょうがない』で済ませてはいけないんですが、まだまだ力が足りないですね」と石上。
「タイムトライアルとスプリントが取り柄」という沢田は「トップ選手との差を果たして埋めることは可能なのか??と思うほど、世界のトップは果てしなく遠いですね。力を出し切っても4分半の差。スピードそのものが足らなかった」と焦りの表情を浮かべながら語った。
沢田と石上に小野康太郎(スミタ・エイダイ・パールイズミ・ラバネロ)と渡邉歩(学法石川高校)を加えた4名で土曜日のロードレースに挑む日本代表ジュニアチーム。前年度ロードレース17位の石上を中心にしてリッチモンドの市街地コースに挑む。
スタート台を駆け下りる石上優大(横浜高校) photo:Kei Tsuji
スタート台に立った沢田桂太郎(東北高校) photo:Kei Tsuji
コーナーをクリアする石上優大(横浜高校) photo:Kei Tsuji
29.9kmコースを駆け抜ける沢田桂太郎(東北高校) photo:Kei Tsuji
UCIロード世界選手権2015タイムトライアル ジュニア男子結果
1位 レオ・アッペルト(ドイツ) 37’45”(Ave.47.523km/h)
2位 アドリアン・コスタ(アメリカ) +17”
3位 ブランドン・マクナルティー(アメリカ) +59”
4位 キーガン・ガードルストーン(南アフリカ) +1’07”
5位 ジーノ・マデル(スイス) +1’11”
6位 ジャスパー・フィリップセン(ベルギー) +1’22”
7位 ニクラス・ラルセン(デンマーク) +1’34”
8位 トビアス・フォス(ノルウェー) +1’35”
9位 イリヤ・ゴルブシン(カザフスタン) +1’52”
10位 アレクシス・ブルネル(フランス)
44位 石上優大(横浜高校) +4’31”
45位 沢田桂太郎(東北高校) +4’36”
text&photo:Kei Tsuji in Richmond, United States of America







日本から出場した石上優大と沢田桂太郎は44位と45位。あくまでも土曜日のロードレースに主眼を置く2人は「世界との差を明確に知ること」を目標にタイムトライアルに出場したが、そこで世界のスピードを目の当たりにした。
「タイムトライアルは得意ではないんですが、ステージレースに組み込まれることもあるので、自分の力を知るために出場しました。平均スピードを44km/hに乗せたかったんですが実際は42.4km/h。ペース配分は悪くなかったし、持てる力を全て出しました。『しょうがない』で済ませてはいけないんですが、まだまだ力が足りないですね」と石上。
「タイムトライアルとスプリントが取り柄」という沢田は「トップ選手との差を果たして埋めることは可能なのか??と思うほど、世界のトップは果てしなく遠いですね。力を出し切っても4分半の差。スピードそのものが足らなかった」と焦りの表情を浮かべながら語った。
沢田と石上に小野康太郎(スミタ・エイダイ・パールイズミ・ラバネロ)と渡邉歩(学法石川高校)を加えた4名で土曜日のロードレースに挑む日本代表ジュニアチーム。前年度ロードレース17位の石上を中心にしてリッチモンドの市街地コースに挑む。




UCIロード世界選手権2015タイムトライアル ジュニア男子結果
1位 レオ・アッペルト(ドイツ) 37’45”(Ave.47.523km/h)
2位 アドリアン・コスタ(アメリカ) +17”
3位 ブランドン・マクナルティー(アメリカ) +59”
4位 キーガン・ガードルストーン(南アフリカ) +1’07”
5位 ジーノ・マデル(スイス) +1’11”
6位 ジャスパー・フィリップセン(ベルギー) +1’22”
7位 ニクラス・ラルセン(デンマーク) +1’34”
8位 トビアス・フォス(ノルウェー) +1’35”
9位 イリヤ・ゴルブシン(カザフスタン) +1’52”
10位 アレクシス・ブルネル(フランス)
44位 石上優大(横浜高校) +4’31”
45位 沢田桂太郎(東北高校) +4’36”
text&photo:Kei Tsuji in Richmond, United States of America
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