2015/09/21(月) - 07:16
ロード世界選手権の開幕を告げる第1種目・チームタイムトライアルエリート女子を制したのはヴェロシオ・スラム。今シーズンでチームの歴史に幕を降ろすドイツチームが、スペシャライズド・ルルレモン時代から数えて大会4連覇を達成した。
全長38.6kmコースはスタートからフィニッシュまでエリート男子と共通。北風が吹いたため、前半が追い風で後半が向かい風というコンディション。序盤からハイペースを刻んだのはオランダのボエルス・ドルマンスだった。
5km地点でパンクしたルクセンブルクTTチャンピオンのクリスティン・マジュリュスが早々に隊列から脱落しながらもイヴリン・スティーヴンス(アメリカ)やエレン・ファンダイク(オランダ)がリードし、中間計測ポイントでトップタイムを更新し続けたボエルス・ドルマンス。好走するオランダチームに待ったをかけたのは、最終走者でディフェンディングチャンピオンのヴェロシオ・スラムだった。
ヴェロシオ・スラムは第1計測で早速11秒先行する。しかしタイム差は広がらず、むしろボエルス・ドルマンスがリードを奪うシーンも。ほぼ横並びのタイム差のまま終盤に差し掛かり、残り1kmから始まるガヴァナー通りの登りに差し掛かった。
「タイトなレースになることは予想できていた。息を整えたりリラックスする瞬間なんて全くなく、フィニッシュまで全力で走りきることに専念した」と、個人タイムトライアルの世界王者でヴェロシオ・スラムを積極的にリードしたリサ・ブレナウアー(ドイツ)は振り返る。
ハイペースで登りをこなし、バラけながらもフィニッシュラインまでスプリントしたヴェロシオ・スラムがフィニッシュ。最終的にボエルス・ドルマンスを6秒上回る47分35秒で勝利した。平均スピードは48.925km/hだった。
スペシャライズド・ルルレモン時代から数えて大会4連覇。8月21日にスウェーデンで開催されたUCIワールドカップのチームタイムトライアルでヴェロシオ・スラムは26秒差でラボバンクLivに敗れており、その敗北が世界選手権に向けての大きなモチベーションになったと、4年連続で優勝メンバーとなったトリキシ・ヴォラック(ドイツ)は語る。
「負け知らずの数年を経験する中で、時には間違えることも大事なのだと感じた。(1ヶ月前の)敗退から多くのことを学び、この勝利に繋げることが出来たと思う」。
ヴェロシオ・スラムを運営するヴェロシオスポーツは2015年をもってチームを解散することを発表済み。2003年から続いたTモバイル、ハイロード、コロンビア、HTC、スペシャライズド・ルルレモンの伝統は途絶えるが、チームのロニー・ラウケ監督はキャニオンをタイトルスポンサーに迎えて新チームを設立する予定だ。
UCIロード世界選手権2015チームタイムトライアル エリート女子結果
1位 ヴェロシオ・スラム 47'35"(Ave.48.925km/h)
2位 ボエルス・ドルマンス +06"
3位 ラボバンクLiv +56"
4位 ウィグル・ホンダ +1'10"
5位 トゥエンティ16Sho-Air +2'05"
6位 ユナイテッドヘルスケア +2'51"
7位 オリカAIS +2'54"
8位 BTCシティルビアナ +3'03"
9位 オプティム・ケリーベネフィット +3'21"
10位 ハイテックプロダクツ +3'32"
11位 ティブコSVB +3'59"
12位 ペッパーパレス・ハッピートゥース +5'23"
13位 BMWハッピートゥース +6'38"
text&photo:Kei Tsuji in Richmond, United States of America
全長38.6kmコースはスタートからフィニッシュまでエリート男子と共通。北風が吹いたため、前半が追い風で後半が向かい風というコンディション。序盤からハイペースを刻んだのはオランダのボエルス・ドルマンスだった。
5km地点でパンクしたルクセンブルクTTチャンピオンのクリスティン・マジュリュスが早々に隊列から脱落しながらもイヴリン・スティーヴンス(アメリカ)やエレン・ファンダイク(オランダ)がリードし、中間計測ポイントでトップタイムを更新し続けたボエルス・ドルマンス。好走するオランダチームに待ったをかけたのは、最終走者でディフェンディングチャンピオンのヴェロシオ・スラムだった。
ヴェロシオ・スラムは第1計測で早速11秒先行する。しかしタイム差は広がらず、むしろボエルス・ドルマンスがリードを奪うシーンも。ほぼ横並びのタイム差のまま終盤に差し掛かり、残り1kmから始まるガヴァナー通りの登りに差し掛かった。
「タイトなレースになることは予想できていた。息を整えたりリラックスする瞬間なんて全くなく、フィニッシュまで全力で走りきることに専念した」と、個人タイムトライアルの世界王者でヴェロシオ・スラムを積極的にリードしたリサ・ブレナウアー(ドイツ)は振り返る。
ハイペースで登りをこなし、バラけながらもフィニッシュラインまでスプリントしたヴェロシオ・スラムがフィニッシュ。最終的にボエルス・ドルマンスを6秒上回る47分35秒で勝利した。平均スピードは48.925km/hだった。
スペシャライズド・ルルレモン時代から数えて大会4連覇。8月21日にスウェーデンで開催されたUCIワールドカップのチームタイムトライアルでヴェロシオ・スラムは26秒差でラボバンクLivに敗れており、その敗北が世界選手権に向けての大きなモチベーションになったと、4年連続で優勝メンバーとなったトリキシ・ヴォラック(ドイツ)は語る。
「負け知らずの数年を経験する中で、時には間違えることも大事なのだと感じた。(1ヶ月前の)敗退から多くのことを学び、この勝利に繋げることが出来たと思う」。
ヴェロシオ・スラムを運営するヴェロシオスポーツは2015年をもってチームを解散することを発表済み。2003年から続いたTモバイル、ハイロード、コロンビア、HTC、スペシャライズド・ルルレモンの伝統は途絶えるが、チームのロニー・ラウケ監督はキャニオンをタイトルスポンサーに迎えて新チームを設立する予定だ。
UCIロード世界選手権2015チームタイムトライアル エリート女子結果
1位 ヴェロシオ・スラム 47'35"(Ave.48.925km/h)
2位 ボエルス・ドルマンス +06"
3位 ラボバンクLiv +56"
4位 ウィグル・ホンダ +1'10"
5位 トゥエンティ16Sho-Air +2'05"
6位 ユナイテッドヘルスケア +2'51"
7位 オリカAIS +2'54"
8位 BTCシティルビアナ +3'03"
9位 オプティム・ケリーベネフィット +3'21"
10位 ハイテックプロダクツ +3'32"
11位 ティブコSVB +3'59"
12位 ペッパーパレス・ハッピートゥース +5'23"
13位 BMWハッピートゥース +6'38"
text&photo:Kei Tsuji in Richmond, United States of America
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