2015/09/12(土) - 23:48
変わりやすい天候となった十勝岳を巡る第2ステージ。10人以上が先行したがNIPPO-ヴィーニファンティーニのコントロールにより集団でのスプリントをダニエレ・コッリが制しチームは連勝。リーダーはリカルド・スタキオティで変わらず。
今年のツール・ド・北海道の勝負どころの第2ステージが9月11日(土)、美瑛町から富良野、十勝岳を経て美瑛町に戻る158.8kmで行なわれた。早朝までは雨、スタート前は日差しと蒸し暑さ、レース中は時折強い雨が降ったりやんだりとめまぐるしく天候が変わった一日。標高差800mを一気に上る十勝岳KOMのほか、中小の上りが3箇所と全くの平坦が組み合わさったプロフィールだ。
山岳に強い選手がいないNIPPO
前日の第1ステージでNIPPOは勝利したが、「今年は山岳に強いメンバーがいない。唯一上れるジャコモ・ベルラートは昨日に手首を負傷してしまい7分遅れ」と大門宏監督が語るように、山岳に対しては磐石でない。いっぽうでブリヂストンアンカー、キナンサイクリングチーム、マトリックスパワータグ、チーム右京、宇都宮ブリッツェンなどは山岳のエース格をそろえる。これらチームの攻防が予想される中、スタートを切った。
3人が逃げる
正式スタートは美瑛丘陵内で行なわれすぐに各チームのアタックがかかる。おもにNIPPOのコントロールで大きな逃げはできず、15km地点で山本大喜(鹿屋体育大)がアタック、一旦は吸収されるが再度アタックしこれに内間康平(ブリヂストンアンカー)が合流するが、メイン集団が迫り内間は戻り山本は逃げ続ける。さらにメイン集団からロイック・デリアック(キナンサイクリングチーム)と木村圭佑(シマノレーシング)が追走しその後に山本と合流し先頭は3人に。前日のタイム差は木村は+1分49秒、デリアックは+7分13秒、山本は+14分11秒。
富良野に入ってメイン集団は急激にペースを落とし時速25kmほどで走行したため、この時点で逃げが決まる。ブリヂストンアンカー、さらにCCT p/b チャンピオンシステム、バジェットフォークリフトらが先頭に立つがペースは上げないまま。富良野の中腹までの上り下りを経て、先頭3人とのタイム差は最大13分にまで広がる。メイン集団からは普久原奨(群馬グリフィン)、大久保陣(宇都宮ブリッツェン)が追走に出る。
エース格11人が追走、しかし
タイム差が12、13分のまま勝負どころの十勝岳KOMへ向かうとメイン集団は活発に動き、いくつかのアタックののちにエース格が揃う11人の追走ができる。ブリヂストンアンカーはトマ・ルバと西薗良太、マトリックスパワータグはホセビセンテ・トリビオとベンジャミン・プラデス、キナンはジャイ・クロフォードとガルシア・リカルド、チーム右京はサルバドール・グアルディオラとパブロ・ウルタスン、さらに増田成幸(宇都宮ブリッツェン)、中根英登(愛三工業レーシングチーム)そして山本元喜(NIPPO-ヴィーニファンティーニ)。
3人だった先頭はデリアック単独となり、強力な11人の追走は前方の選手を吸収しながら上っていく。メイン集団は11人と1分強の差を保ってNIPPOがペースを作り上っていく。KOMを過ぎて上り返しで山本元喜がメイン集団を引き上げるために11人の追走から下がる。そして下り区間でNIPPOと「窪木で勝負するため10人を吸収しようと」土井雪広(チーム右京)も加わりメイン集団はペースを上げ追走の10人を吸収する。これが110km過ぎ。ここでレース展開は先頭デリアックと8分差のメイン集団の構図になった。
ロイック・デリアックが逃げ続ける終盤
116km地点の標高差100mほどの上りでルバが攻撃しメイン集団は活性化、数人が逃げるも再びひとつに。130kmほどの平坦区間でアタックがかかり6人が先行するが吸収、次に違うメンバーでの6人が先行。このまま137km地点の最後のKOMへ上り10人ほどが先行するがみたびメイン集団はひとつに。ラスト20kmになっても先頭はロイックが単独で逃げ続けるがその差は3分半。向かい風で緩い下りから平坦をNIPPO主導でペースを上げフィニッシュ地点を目指す。
110km以上を逃げ続けたロイックもラスト3kmで集団に吸収されいよいよゴールスプリントへ。ラスト1kmを切ってからの交差点で先頭付近の選手がミスコースするが多くは復帰して直線のゴール勝負へ。ここでリーダージャージを着るリカルド・スタキオティ(NIPPO-ヴィーニファンティーニ)が先頭に立ちラスト250mでダニエレ・コッリ(NIPPO-ヴィーニファンティーニ)がスパートし優勝。チームは日替わりで優勝者を出すことに。スタキオッティは今ステージのHSでボーナスタイムを2秒獲得し、2位コッリとの差は3秒。
NIPPO有利な態勢で最終ステージへ
7分13秒遅れのデリアックを吸収せずともNIPPOはリーダーを守れたが、ステージ優勝と1位のボーナスタイム10秒を得られることから選手の判断で吸収する動きに。「何が起こるかわからない集団スプリントはできれば避けたいところだったが、この結果は上出来」と大門監督は評する。NIPPOは翌日の最終第3ステージは第2ステージと違ってリーダージャージを守る走りに出る。
一時は13分以上の差をつけ110km以上を強力に逃げ続けたデリアックは、前日の集団落車の影響で大きく遅れたからこそのアタックだった。天候が刻々と変わる中、1人対メイン集団の構図でひたすら逃げ続けたデリアック。惜しくもゴールまでは届かなかったが山岳リーダージャージを獲得。前日に破損したバイクの整備を明け方まで行なったスタッフの気持ちに走りで応えた。
各選手、監督のコメント
中盤まで逃げた木村圭祐(シマノレーシング)
ホットスポットの後で逃げが決まるだろうと予想していた。鹿屋の山本選手が飛び出したので、キナンのロイック選手と一緒に追いかけて合流した。平坦区間もロイック選手の引きが強力で、十勝岳の登りで遅れてしまい、KOMは3人バラバラで通過した。
最大で10分の差がついていたけど、前日も10分以上の差があった逃げを吸収していたので、コントロールされているなと感じていた。一緒に逃げていたロイック選手が残り5kmまで逃げ続けていたので力の差を感じた。
序盤から中盤までアタックを続けた山本大喜(鹿屋体育大学)
集団のペースが緩んだところで飛び出してみた。最初は単独で行ったけど集団に捕まってしまって、2回目は内間さんと一緒に飛び出した。集団が迫ってきて内間さんはあきらめたけど、自分は行けるところまで行こうと思って逃げ続けた。
逃げた3人の中ではロイック選手の引きがずば抜けていたので、十勝岳の登りで遅れてしまった。
山岳賞のロイック・デリアック(キナンサイクリングチーム)
昨日は落車して遅れてしまったけど、今日は逃げが決まったので勝つ事ができたのではないかと思っている。今日は力を使い切ったので、明日は可能な限りジャージを守れるようにしたい。
第2ステージ優勝・ポイント賞のダニエレ・コッリ(NIPPO-ヴィーニファンティーニ)
今日のチームプレーはパーフェクトだった。登りの強い選手に攻撃されたけど、先行していた山本(元喜)が集団に戻って5人でコントロールした。最後は残り500mからリカルドがリードアウトしてくれて、残り250mからスプリントに入った。今日の勝利は応援してくれたスポンサーの皆様に捧げたい。
7歳から自転車を始めてプロ11年目。右ひざのがんで1年間入院していて一昨年復活した。今年のジロで落車して骨折し、8月に復帰してまだリハビリも終わっていない。左腕にはまだ35㎝のプレートが入ってるので、スプリントも7割くらいの力しか出ない。今日のステージ優勝がプロ3勝目。
個人総合首位のリカルド・スタキオティ(NIPPO-ヴィーニファンティーニ)
今日は個人総合に影響無い逃げを容認して、後ろで集団をコントロールする作戦だった。登りは得意ではないのだけど、チームメートが守ってくれた上、先行していた山本(元喜)が戻ってくれた事で登りの強い選手の攻撃にも耐えられた。
自分を守ってくれたチームのために、最後のスプリントでダニエレをリードアウトした。明日も厳しいレースになるだろうけど、最後の表彰式でリーダージャージを着られるようにしたい。
NIPPO-ヴィーニファンティーニ 大門宏監督
今日は上出来だった。ベルラートが登りでペースを作ってスタキオティをうまく守ってくれた。その後山本が戻って引いてくれたおかげで7分差の逃げを捕まえられた。いつもなら登りで遅れてしまうところだけど、リーダージャージがあるからみんな気分的にのっていて調子が良い。今回は山本元喜がとても調子が良い。他のチームがマークしてくれるから、足を使わせる事が出来る。自分の動きがチーム内で機能している事を山本自身も感じていると思う。
結果
第2ステージ 158.3km
1位 ダニエレ・コッリ(NIPPO-ヴィーニファンティーニ)4時間17分22秒
2位 サルバドール・グアルディオラ(チーム右京)+00秒
3位 ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)
4位 内間康平(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)
5位 ベンジャミン・プラデス(マトリックスパワータグ)
6位 中根英人(愛三工業レーシングチーム)
7位 吉岡直哉(那須ブラーゼン)
8位 ミッチェル・ムルハーン(チームバジェット・フォークリフト)
9位 土井雪広(チーム右京)
10位 リカルド・ガルシア(キナンサイクリングチーム)
個人総合成績 第2ステージ終了時点
1位 リカルド・スタキオティ(NIPPO-ヴィーニファンティーニ) 8時間43分35秒
2位 ダニエレ・コッリ(NIPPO-ヴィーニファンティーニ)+03秒
3位 サルバドール・グアルディオラ(チーム右京) +07秒
4位 ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ) +09秒
5位 内間康平(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム) +12秒
6位 ベンジャミン・プラデス(マトリックスパワータグ) +13秒
7位 伊藤雅和(愛三工業レーシングチーム)
8位 中根英登(愛三工業レーシングチーム)
9位 窪木一茂(チーム右京)
10位 リカルド・ガルシア(キナンサイクリングチーム)
個人総合ポイント賞 第2ステージ終了時点
1位 ダニエレ・コッリ(NIPPO-ヴィーニファンティーニ) 35点
2位 リカルド・スタキオティ(NIPPO-ヴィーニファンティーニ) 28点
3位 サルバドール・グアルディオラ(チーム右京) 24点
個人総合山岳賞 第2ステージ終了時点
1位 ロイック・デリアック(キナンサイクリングチーム) 18点
2位 ジャコモ・ベルラート(NIPPO-ヴィーニファンティーニ) 12点
3位 佐野淳哉(那須ブラーゼン) 8点
チーム総合順位 第2ステージ終了時点
1位 NIPPO-ヴィーニファンティーニ 26時間11分23秒
2位 ブリヂストンアンカーサイクリングチーム +1秒
3位 マトリックスパワータグ
photo&text:Hideaki TAKAGI、Satoru KATO
今年のツール・ド・北海道の勝負どころの第2ステージが9月11日(土)、美瑛町から富良野、十勝岳を経て美瑛町に戻る158.8kmで行なわれた。早朝までは雨、スタート前は日差しと蒸し暑さ、レース中は時折強い雨が降ったりやんだりとめまぐるしく天候が変わった一日。標高差800mを一気に上る十勝岳KOMのほか、中小の上りが3箇所と全くの平坦が組み合わさったプロフィールだ。
山岳に強い選手がいないNIPPO
前日の第1ステージでNIPPOは勝利したが、「今年は山岳に強いメンバーがいない。唯一上れるジャコモ・ベルラートは昨日に手首を負傷してしまい7分遅れ」と大門宏監督が語るように、山岳に対しては磐石でない。いっぽうでブリヂストンアンカー、キナンサイクリングチーム、マトリックスパワータグ、チーム右京、宇都宮ブリッツェンなどは山岳のエース格をそろえる。これらチームの攻防が予想される中、スタートを切った。
3人が逃げる
正式スタートは美瑛丘陵内で行なわれすぐに各チームのアタックがかかる。おもにNIPPOのコントロールで大きな逃げはできず、15km地点で山本大喜(鹿屋体育大)がアタック、一旦は吸収されるが再度アタックしこれに内間康平(ブリヂストンアンカー)が合流するが、メイン集団が迫り内間は戻り山本は逃げ続ける。さらにメイン集団からロイック・デリアック(キナンサイクリングチーム)と木村圭佑(シマノレーシング)が追走しその後に山本と合流し先頭は3人に。前日のタイム差は木村は+1分49秒、デリアックは+7分13秒、山本は+14分11秒。
富良野に入ってメイン集団は急激にペースを落とし時速25kmほどで走行したため、この時点で逃げが決まる。ブリヂストンアンカー、さらにCCT p/b チャンピオンシステム、バジェットフォークリフトらが先頭に立つがペースは上げないまま。富良野の中腹までの上り下りを経て、先頭3人とのタイム差は最大13分にまで広がる。メイン集団からは普久原奨(群馬グリフィン)、大久保陣(宇都宮ブリッツェン)が追走に出る。
エース格11人が追走、しかし
タイム差が12、13分のまま勝負どころの十勝岳KOMへ向かうとメイン集団は活発に動き、いくつかのアタックののちにエース格が揃う11人の追走ができる。ブリヂストンアンカーはトマ・ルバと西薗良太、マトリックスパワータグはホセビセンテ・トリビオとベンジャミン・プラデス、キナンはジャイ・クロフォードとガルシア・リカルド、チーム右京はサルバドール・グアルディオラとパブロ・ウルタスン、さらに増田成幸(宇都宮ブリッツェン)、中根英登(愛三工業レーシングチーム)そして山本元喜(NIPPO-ヴィーニファンティーニ)。
3人だった先頭はデリアック単独となり、強力な11人の追走は前方の選手を吸収しながら上っていく。メイン集団は11人と1分強の差を保ってNIPPOがペースを作り上っていく。KOMを過ぎて上り返しで山本元喜がメイン集団を引き上げるために11人の追走から下がる。そして下り区間でNIPPOと「窪木で勝負するため10人を吸収しようと」土井雪広(チーム右京)も加わりメイン集団はペースを上げ追走の10人を吸収する。これが110km過ぎ。ここでレース展開は先頭デリアックと8分差のメイン集団の構図になった。
ロイック・デリアックが逃げ続ける終盤
116km地点の標高差100mほどの上りでルバが攻撃しメイン集団は活性化、数人が逃げるも再びひとつに。130kmほどの平坦区間でアタックがかかり6人が先行するが吸収、次に違うメンバーでの6人が先行。このまま137km地点の最後のKOMへ上り10人ほどが先行するがみたびメイン集団はひとつに。ラスト20kmになっても先頭はロイックが単独で逃げ続けるがその差は3分半。向かい風で緩い下りから平坦をNIPPO主導でペースを上げフィニッシュ地点を目指す。
110km以上を逃げ続けたロイックもラスト3kmで集団に吸収されいよいよゴールスプリントへ。ラスト1kmを切ってからの交差点で先頭付近の選手がミスコースするが多くは復帰して直線のゴール勝負へ。ここでリーダージャージを着るリカルド・スタキオティ(NIPPO-ヴィーニファンティーニ)が先頭に立ちラスト250mでダニエレ・コッリ(NIPPO-ヴィーニファンティーニ)がスパートし優勝。チームは日替わりで優勝者を出すことに。スタキオッティは今ステージのHSでボーナスタイムを2秒獲得し、2位コッリとの差は3秒。
NIPPO有利な態勢で最終ステージへ
7分13秒遅れのデリアックを吸収せずともNIPPOはリーダーを守れたが、ステージ優勝と1位のボーナスタイム10秒を得られることから選手の判断で吸収する動きに。「何が起こるかわからない集団スプリントはできれば避けたいところだったが、この結果は上出来」と大門監督は評する。NIPPOは翌日の最終第3ステージは第2ステージと違ってリーダージャージを守る走りに出る。
一時は13分以上の差をつけ110km以上を強力に逃げ続けたデリアックは、前日の集団落車の影響で大きく遅れたからこそのアタックだった。天候が刻々と変わる中、1人対メイン集団の構図でひたすら逃げ続けたデリアック。惜しくもゴールまでは届かなかったが山岳リーダージャージを獲得。前日に破損したバイクの整備を明け方まで行なったスタッフの気持ちに走りで応えた。
各選手、監督のコメント
中盤まで逃げた木村圭祐(シマノレーシング)
ホットスポットの後で逃げが決まるだろうと予想していた。鹿屋の山本選手が飛び出したので、キナンのロイック選手と一緒に追いかけて合流した。平坦区間もロイック選手の引きが強力で、十勝岳の登りで遅れてしまい、KOMは3人バラバラで通過した。
最大で10分の差がついていたけど、前日も10分以上の差があった逃げを吸収していたので、コントロールされているなと感じていた。一緒に逃げていたロイック選手が残り5kmまで逃げ続けていたので力の差を感じた。
序盤から中盤までアタックを続けた山本大喜(鹿屋体育大学)
集団のペースが緩んだところで飛び出してみた。最初は単独で行ったけど集団に捕まってしまって、2回目は内間さんと一緒に飛び出した。集団が迫ってきて内間さんはあきらめたけど、自分は行けるところまで行こうと思って逃げ続けた。
逃げた3人の中ではロイック選手の引きがずば抜けていたので、十勝岳の登りで遅れてしまった。
山岳賞のロイック・デリアック(キナンサイクリングチーム)
昨日は落車して遅れてしまったけど、今日は逃げが決まったので勝つ事ができたのではないかと思っている。今日は力を使い切ったので、明日は可能な限りジャージを守れるようにしたい。
第2ステージ優勝・ポイント賞のダニエレ・コッリ(NIPPO-ヴィーニファンティーニ)
今日のチームプレーはパーフェクトだった。登りの強い選手に攻撃されたけど、先行していた山本(元喜)が集団に戻って5人でコントロールした。最後は残り500mからリカルドがリードアウトしてくれて、残り250mからスプリントに入った。今日の勝利は応援してくれたスポンサーの皆様に捧げたい。
7歳から自転車を始めてプロ11年目。右ひざのがんで1年間入院していて一昨年復活した。今年のジロで落車して骨折し、8月に復帰してまだリハビリも終わっていない。左腕にはまだ35㎝のプレートが入ってるので、スプリントも7割くらいの力しか出ない。今日のステージ優勝がプロ3勝目。
個人総合首位のリカルド・スタキオティ(NIPPO-ヴィーニファンティーニ)
今日は個人総合に影響無い逃げを容認して、後ろで集団をコントロールする作戦だった。登りは得意ではないのだけど、チームメートが守ってくれた上、先行していた山本(元喜)が戻ってくれた事で登りの強い選手の攻撃にも耐えられた。
自分を守ってくれたチームのために、最後のスプリントでダニエレをリードアウトした。明日も厳しいレースになるだろうけど、最後の表彰式でリーダージャージを着られるようにしたい。
NIPPO-ヴィーニファンティーニ 大門宏監督
今日は上出来だった。ベルラートが登りでペースを作ってスタキオティをうまく守ってくれた。その後山本が戻って引いてくれたおかげで7分差の逃げを捕まえられた。いつもなら登りで遅れてしまうところだけど、リーダージャージがあるからみんな気分的にのっていて調子が良い。今回は山本元喜がとても調子が良い。他のチームがマークしてくれるから、足を使わせる事が出来る。自分の動きがチーム内で機能している事を山本自身も感じていると思う。
結果
第2ステージ 158.3km
1位 ダニエレ・コッリ(NIPPO-ヴィーニファンティーニ)4時間17分22秒
2位 サルバドール・グアルディオラ(チーム右京)+00秒
3位 ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)
4位 内間康平(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)
5位 ベンジャミン・プラデス(マトリックスパワータグ)
6位 中根英人(愛三工業レーシングチーム)
7位 吉岡直哉(那須ブラーゼン)
8位 ミッチェル・ムルハーン(チームバジェット・フォークリフト)
9位 土井雪広(チーム右京)
10位 リカルド・ガルシア(キナンサイクリングチーム)
個人総合成績 第2ステージ終了時点
1位 リカルド・スタキオティ(NIPPO-ヴィーニファンティーニ) 8時間43分35秒
2位 ダニエレ・コッリ(NIPPO-ヴィーニファンティーニ)+03秒
3位 サルバドール・グアルディオラ(チーム右京) +07秒
4位 ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ) +09秒
5位 内間康平(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム) +12秒
6位 ベンジャミン・プラデス(マトリックスパワータグ) +13秒
7位 伊藤雅和(愛三工業レーシングチーム)
8位 中根英登(愛三工業レーシングチーム)
9位 窪木一茂(チーム右京)
10位 リカルド・ガルシア(キナンサイクリングチーム)
個人総合ポイント賞 第2ステージ終了時点
1位 ダニエレ・コッリ(NIPPO-ヴィーニファンティーニ) 35点
2位 リカルド・スタキオティ(NIPPO-ヴィーニファンティーニ) 28点
3位 サルバドール・グアルディオラ(チーム右京) 24点
個人総合山岳賞 第2ステージ終了時点
1位 ロイック・デリアック(キナンサイクリングチーム) 18点
2位 ジャコモ・ベルラート(NIPPO-ヴィーニファンティーニ) 12点
3位 佐野淳哉(那須ブラーゼン) 8点
チーム総合順位 第2ステージ終了時点
1位 NIPPO-ヴィーニファンティーニ 26時間11分23秒
2位 ブリヂストンアンカーサイクリングチーム +1秒
3位 マトリックスパワータグ
photo&text:Hideaki TAKAGI、Satoru KATO
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