ホビーレーサー夏の祭典、シマノ鈴鹿ロードレース。最高峰の舞台である国際ロードに招待された、3つの海外チームのバイクにフォーカスを当てました。
ジャイアント・アルペシン 【ジャイアント TCR】
ジャイアント・アルペシンのジャイアント TCR photo:So.Isobe
今回唯一のUCIワールドチームとして参戦したジャイアント・アルペシン。中国人として初めてツール・ド・フランスを出場し、今年のジロ・デ・イタリアで3大グランツールを全て完走したジ・チェンや、カーター・ジョーンズ(アメリカ)、カレブ・フェアリー(アメリカ)というメンバーが鈴鹿サーキットを駆け抜けた。
バイクは3人ともジャイアントのオールラウンドレーシングモデルであるTCR。ジョーンズは新型だが、チェンとフェアリーにはまだ手渡されておらず旧型を持ち込んでいた。ちなみにチェンは身長178cmながら、フレームサイズはXS。インテグラルシートポストはほとんど切られていないようにも見えた。
ジ・チェンは旧型のTCRを使った photo:So.Isobe
ステムはジャイアント独自のヘッド規格「OverDrive 2」に合わせた供給専用品 photo:So.Isobe
チェンのバイクにはTT用のエアロフューエルサドルが取り付けられていた photo:So.Isobe
ジョーンズのPROサドルは表皮が張り替えられていた photo:So.Isobe
コンポーネントやパーツはほとんどがシマノとPROで固められており、ステムはジャイアント独自のヘッド規格「OverDrive 2(上側1-1/4インチ径)」に合わせたプロ供給専用品だ。
パワーメーターはパイオニアで、タイヤはヴィットリアであるものの、CORSA CXやSCがバラバラに組み合わせられていた。写真のジョーンズのバイクはサドルがギリギリまで前出しされており、何故かサドル表皮が張り替えられているという仕様。チェンのバイクにはTT用のエアロフューエルサドルが取り付けられており、チーム全体に前乗りの風潮があるのかもしれない。ホイールは3人ともWH-9000-C50TUを使った。
BMCデヴェロップメントチーム 【BMC SLR01】
BMCデヴェロップメントチームのBMC SLR01 photo:So.Isobe
フィリップ・ジルベールやテイラー・フィニーらが所属するBMCレーシングの育成組織が、このデヴェロップメントチーム。2013年のイグナツィオ・モゼール(イタリア)、昨年のヤコブ・ノバック(チェコ)と2年連続で国際ロードの勝利をさらっており、今年は逃げに加わったヴァレンティン・バリファール(スイス)が6位に入った。
相当に年季の入ったパーツたち photo:So.Isobe
コンピューターはPC7 photo:So.Isobe
パワーメーターはSRMだが、選手個人の所有物だという photo:So.Isobe
ホイールは3Tのメルキュリオ。タイヤはコンチネンタル・コンペティション25c photo:So.Isobe
バイクは全員がBMCのオールラウンドモデルであるSLR01を駆った。基本的にパーツ構成はBMCレーシングに準じているが、ホイールに3Tのメルキュリオシリーズ(BMCレーシングはデュラエース)を使うことが差異。シマノ鈴鹿では全員が40mmハイトのホイールを使っていた。
機材はBMCレーシングのお下がり品とのことで、年式がバラバラだったりと全体的にかなり使い込まれた感を漂わせる。4人中2人がSRMを組み込んでいたが、パワーメーターは選手個人の所有物だそう。タイヤはコンチネンタルのコンペティションで、空気圧は8bar前後にセットしていた。
SEG team【KOGA Kimera Road Premium】
SEG teamのKOGA Kimera Road Premium photo:Masanao.Tomita
2015年に設立されたオランダの若手育成チーム、SEG。「Racing Academy」と掲げ、ヨーロッパはもちろんアジアの選手も所属しているチームだ。シマノ鈴鹿には現ロードジュニア世界王者のヨナス・ボケロー(ドイツ)や2014年のパリ〜ルーベジュニア王者マグナス・クラリス(デンマーク)など、スター性ある選手4名が来日した。
鮮やかなチームカラー(一般未発売モデル) photo:So.Isobe
ステムは供給品。これは120mmモデル photo:So.Isobe
シートポストはゼロオフセットが主流のようだった photo:So.Isobe
コンポーネントはアルテグラDi2 photo:So.Isobe
チームバイクスポンサーはオランダのKOGAが務め、駆るのはハイエンドに次ぐKOGA Kimera Road Premium。チームカラーの濃いブルーとピンクのグラデーションが非常に鮮やかだ。パーツ類はシマノ/PROで固められ、コンポーネントは全員がアルテグラDi2。リアディレイラーは歯数の大きいスプロケット装着を考慮してかロングケージのGSで統一されていた。
ホイールはデュラエースで、ファビオ・ヤコブセン(オランダ)のみC75を選択していた。ステムはミリ単位の用意があるPROの供給専用品を各選手の好みでセットアップ。パワーメーターはパイオニアを使用していたが、メーターのみを装着している選手も存在した。
text:So.Isobe
ジャイアント・アルペシン 【ジャイアント TCR】

今回唯一のUCIワールドチームとして参戦したジャイアント・アルペシン。中国人として初めてツール・ド・フランスを出場し、今年のジロ・デ・イタリアで3大グランツールを全て完走したジ・チェンや、カーター・ジョーンズ(アメリカ)、カレブ・フェアリー(アメリカ)というメンバーが鈴鹿サーキットを駆け抜けた。
バイクは3人ともジャイアントのオールラウンドレーシングモデルであるTCR。ジョーンズは新型だが、チェンとフェアリーにはまだ手渡されておらず旧型を持ち込んでいた。ちなみにチェンは身長178cmながら、フレームサイズはXS。インテグラルシートポストはほとんど切られていないようにも見えた。




コンポーネントやパーツはほとんどがシマノとPROで固められており、ステムはジャイアント独自のヘッド規格「OverDrive 2(上側1-1/4インチ径)」に合わせたプロ供給専用品だ。
パワーメーターはパイオニアで、タイヤはヴィットリアであるものの、CORSA CXやSCがバラバラに組み合わせられていた。写真のジョーンズのバイクはサドルがギリギリまで前出しされており、何故かサドル表皮が張り替えられているという仕様。チェンのバイクにはTT用のエアロフューエルサドルが取り付けられており、チーム全体に前乗りの風潮があるのかもしれない。ホイールは3人ともWH-9000-C50TUを使った。
BMCデヴェロップメントチーム 【BMC SLR01】

フィリップ・ジルベールやテイラー・フィニーらが所属するBMCレーシングの育成組織が、このデヴェロップメントチーム。2013年のイグナツィオ・モゼール(イタリア)、昨年のヤコブ・ノバック(チェコ)と2年連続で国際ロードの勝利をさらっており、今年は逃げに加わったヴァレンティン・バリファール(スイス)が6位に入った。




バイクは全員がBMCのオールラウンドモデルであるSLR01を駆った。基本的にパーツ構成はBMCレーシングに準じているが、ホイールに3Tのメルキュリオシリーズ(BMCレーシングはデュラエース)を使うことが差異。シマノ鈴鹿では全員が40mmハイトのホイールを使っていた。
機材はBMCレーシングのお下がり品とのことで、年式がバラバラだったりと全体的にかなり使い込まれた感を漂わせる。4人中2人がSRMを組み込んでいたが、パワーメーターは選手個人の所有物だそう。タイヤはコンチネンタルのコンペティションで、空気圧は8bar前後にセットしていた。
SEG team【KOGA Kimera Road Premium】

2015年に設立されたオランダの若手育成チーム、SEG。「Racing Academy」と掲げ、ヨーロッパはもちろんアジアの選手も所属しているチームだ。シマノ鈴鹿には現ロードジュニア世界王者のヨナス・ボケロー(ドイツ)や2014年のパリ〜ルーベジュニア王者マグナス・クラリス(デンマーク)など、スター性ある選手4名が来日した。




チームバイクスポンサーはオランダのKOGAが務め、駆るのはハイエンドに次ぐKOGA Kimera Road Premium。チームカラーの濃いブルーとピンクのグラデーションが非常に鮮やかだ。パーツ類はシマノ/PROで固められ、コンポーネントは全員がアルテグラDi2。リアディレイラーは歯数の大きいスプロケット装着を考慮してかロングケージのGSで統一されていた。
ホイールはデュラエースで、ファビオ・ヤコブセン(オランダ)のみC75を選択していた。ステムはミリ単位の用意があるPROの供給専用品を各選手の好みでセットアップ。パワーメーターはパイオニアを使用していたが、メーターのみを装着している選手も存在した。
text:So.Isobe
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