2015/08/21(金) - 09:20
ツール・ド・フランスを走った全22チームのバイクを、2チームごとに10回にわけて紹介。第4弾は、スペシャライズを駆るアスタナと、オルベアを駆るコフィディスのチームバイクをピックアップします。
アスタナ【スペシャライズド S-WORKS TARMAC、ROUBAIX、SHIV TT(TTバイク)】
ヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ)のスペシャライズド S-WORKS TARMAC photo:Makoto.AYANO
ニックネームであるメッシーナのサメをモチーフにしたペイント photo:Makoto.AYANO
イエロー、ピンク、レッドはニーバリがこれまでに獲得した3大グランツールのリーダージャージを表現している photo:Makoto.AYANO
ヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア)をエースに、ツール・ド・フランス2連覇を狙ったアスタナ。バイクサプライヤーはスペシャライズドで、全ライダーが3週間を通してオールラウンドモデルの「S-WORKS TARMAC」をメインバイクとして選択。ニーバリは自身のニックネームをモチーフとしたスペシャルペイントのバイクを駆った。
なお、石畳が登場した第4ステージのみエンデュランスモデルの「S-WORKS ROUBAIX」を使用。今ツールではエース格の1人である ヤコブ・フグルサング(デンマーク)のみに、新型エアロロード「S-WORKS VENGE ViAS」が供給されたが、レースではほとんど使用しなかった様子。
メインコンポーネントは機械式のカンパニョーロ SUPERRECORD photo:Makoto.AYANO
昨年のツール優勝を記念してリリースされたスペシャルペイントのFSA製ハンドル、ステム、シートポスト photo:Makoto.AYANO
クランクはS-Works FACT carbonのカーボンアームに、カンパニョーロ純正のチェーンリングという組み合わせ photo:Makoto.AYANO
イヤはスペシャライズドTURBO ALLROUND。幅は24mmだ photo:Makoto.AYANO
リエーベ・ヴェストラ(オランダ、アスタナ)のスペシャライズド S-WORKS TARMAC photo:Makoto.AYANO
ホイールはコリマ。ワールドツアーチームの中で、唯一アスタナだけが使用する photo:Makoto.AYANO
メインコンポーネントはカンパニョーロ SUPERRECORDで、他チームとは異なり全ライダーが機械式としている。クランクはSRMのパワーメーターを搭載したS-Works FACT carbonのアームに、カンパニョーロ純正のチェーンリングという組み合わせだ。
ホイールサプライヤーは、プロツアーチームで唯一となるフレンチブランドのコリマ。32mmハイトの「VIVA S」や47mmハイトの「AERO S」をメインにコースや好みによって使い分けており、カーボンスポークを採用した「MCC」は使用していないよう。堅実性を重視した機材チョイスだと考えられる。組み合わせるタイヤはスペシャライズド「TURBO ALLROUND」の24Cで、パヴェではFMBのコットンケーシングにスペシャライズドのGriptonコンパウンドを組み合わせた28Cの特別モデルとした。
ヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ)のスペシャライズド S-WORKS ROUBAIX photo:Makoto.AYANO
第4ステージで投入されたパヴェ用のスペシャルタイヤ photo:Makoto.AYANO
ニーバリのサドルは、表皮を張り替えたフィジークAntares photo:Makoto.AYANO
ハンドル、ステム、シートポストはFSAのK-FORCE LIGHTシリーズがメインで、サドルはスペシャライズドが通常仕様だ。一方で、ニーバリのバイクは昨年のツール総合優勝を記念したスペシャルグラフィックの「K-FORCE LIGHT TDF Limited」でハンドル周りを統一し、サドルは表皮を張り替えたフィジーク「Antares」とするなど、他のライダーとはアッセンブルが異なる。
TTバイクはロングセラーモデルの「S-WORKS SHIV TT」。コンポーネントはロードと同様に、機械式のカンパニョーロ SUPERRECORDを選択。ハンドルはスペシャライズのFactカーボン製べースバーに、ヴィジョンのエクステンションバーを組み合わせた。
ラース・ボーム(オランダ、アスタナ)のスペシャライズド S-WORKS SHIV TT photo:Makoto.AYANO
TTでは、多くのライダーがショートデザインのスペシャライズドSITEROを選択 photo:Makoto.AYANO
スペシャライズのFactカーボン製べースバーに、ヴィジョンのエクステンションバーを組み合わせている photo:Makoto.AYANO
ホイールは前後ともコリマで、フロントが「3スポークバトン」もしくは73mmハイトのディープリムを採用した「73mm"S"」、リアがDISCとしている。サドルは、ショートデザインのスペシャライズド「SITERO」の使用率が高く、ロードはフィジークとしていたニーバリもTTではSITEROを選択している。
コフィディス【オルベア ORCA OMR、ORDU(TTバイク)】
ケニース・ファンビルセン(ベルギー、コフィディス)のオルベア ORCA OMR photo:Makoto.AYANO
終盤にはオルベアの創業175周年を記念した特別モデルも投入された photo:Makoto.AYANO
ナセル・ブアニ(フランス、コフィディス)のオルベア ORCA OMR photo:Makoto.AYANO
19回目のツール出場となった、地元フランス籍の老舗プロコンチネンタルチーム、コフィディス。バイクサプライヤーは今季よりスペイン・バスク地方を拠点とするオルベアにスイッチし、ヒルクライム性能にフォーカスしたオールラウンドモデル「ORCA OMR」をメインバイクとする。
なお、多くのチームがエンデュランスモデルを別に用意する中にあって、石畳が登場した第4ステージでも、ORCA OMRを使用。エーススプリンターのナセル・ブアニ(フランス)のみ塗装がオールブラックの特別仕様を駆り、終盤にはオルベアの創業175周年を記念したスペシャルペイントが投入された。
赤いラインがあしらわれたサドルはセライタリア TEAM EDITION photo:Makoto.AYANO
バーテープでハンドルを覆いきっていた、ブアニの独特のセッティング photo:Makoto.AYANO
ブレーキはFSA SL-K photo:Makoto.AYANO
地元フランスに居を構えるパーツブランド・ゼファールのボトルケージを使用する photo:Makoto.AYANO
コフィディスにもFSAの電動プロトタイプコンポーネントが投入された photo:Makoto.AYANO
ホイールとタイヤはヴィジョンMETRONシリーズにケンダという組み合わせ photo:Makoto.AYANO
コンポーネントはシマノDURA-ACE Di2をメインとし、FSAのサポートを受け、クランクを4アーム仕様のK-FORCE LIGHT、ブレーキキャリパーをSL-Kとしている。なお、コフィディスにも、FSAが開発中の話題のプロトタイプコンポーネントが供給され、実際に使用したライダーがいたという。
ホイールはFSAがプロデュースするヴィジョンで、「Metron」シリーズより55mmと40mmという2種類のリムハイトをコースプロファイルに応じて使い分けた。タイヤはケンダながら、モデル名の表記がなく、市販ラインアップにはないトラディショナルな作りのモデルとしている。トレッドパターンや外観から、ヴィットリアやヴェロフレックスが製造したものだと推察される。
コフィディスのオルベア ORDU photo:Makoto.AYANO
ハンドル、ステム、シートポストはFSA K-FORCE LIGHTがメインで、サドルとバーテープにはセライタリアを採用。ブアニは、ハンドル周りの剛性を高めるために、ヴィジョンがテストするエアロ形状のプロトタイプステムをチョイス。そして、ステム付近をよく握るのか、フラット部をバーテープで覆いきっていた。
TTバイクは、恐らく新型だと思われる「ORDU」。UCIのレギュレーションに抵触しそうなほどにボリュムのあるヘッドチューブなど、現行のセカンドグレード「ORDU OME」と共通する箇所が多いものの、スローピングである点や、トップチューブとステムが面一となる設計などが異なる。
前乗りポジションでの快適性を追求したセライタリア IRON Flow photo:Makoto.AYANO
ヴィジョン製品で固められたハンドル周り。エクステンションバーの先端付近には滑り止めが配されている photo:Makoto.AYANO
フロントホイールはバトンタイプの「METRON 3スポーク」と、廃盤となったスーパーディープモデル「METRON 91」をライダーによって使い分けた photo:Makoto.AYANO
空気抵抗を抑えたヴィジョンのブレーキキャリパーを使用する photo:Makoto.AYANO
そして、ブレーキやクランクなど、ヴィジョンのエアロパーツを多く取り入れたアッセンブリーもポイント。ホイールは前後ともヴィジョンで、フロントがバトンタイプの「METRON 3スポーク」もしくは廃盤となったスーパーディープモデル「METRON 91」、リアがディープリムにカウルを貼り付けた「METRON Disc」という組み合わせだ。
photo:Makoto.AYANO
text:Yuya.Yamamoto
アスタナ【スペシャライズド S-WORKS TARMAC、ROUBAIX、SHIV TT(TTバイク)】



ヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア)をエースに、ツール・ド・フランス2連覇を狙ったアスタナ。バイクサプライヤーはスペシャライズドで、全ライダーが3週間を通してオールラウンドモデルの「S-WORKS TARMAC」をメインバイクとして選択。ニーバリは自身のニックネームをモチーフとしたスペシャルペイントのバイクを駆った。
なお、石畳が登場した第4ステージのみエンデュランスモデルの「S-WORKS ROUBAIX」を使用。今ツールではエース格の1人である ヤコブ・フグルサング(デンマーク)のみに、新型エアロロード「S-WORKS VENGE ViAS」が供給されたが、レースではほとんど使用しなかった様子。






メインコンポーネントはカンパニョーロ SUPERRECORDで、他チームとは異なり全ライダーが機械式としている。クランクはSRMのパワーメーターを搭載したS-Works FACT carbonのアームに、カンパニョーロ純正のチェーンリングという組み合わせだ。
ホイールサプライヤーは、プロツアーチームで唯一となるフレンチブランドのコリマ。32mmハイトの「VIVA S」や47mmハイトの「AERO S」をメインにコースや好みによって使い分けており、カーボンスポークを採用した「MCC」は使用していないよう。堅実性を重視した機材チョイスだと考えられる。組み合わせるタイヤはスペシャライズド「TURBO ALLROUND」の24Cで、パヴェではFMBのコットンケーシングにスペシャライズドのGriptonコンパウンドを組み合わせた28Cの特別モデルとした。



ハンドル、ステム、シートポストはFSAのK-FORCE LIGHTシリーズがメインで、サドルはスペシャライズドが通常仕様だ。一方で、ニーバリのバイクは昨年のツール総合優勝を記念したスペシャルグラフィックの「K-FORCE LIGHT TDF Limited」でハンドル周りを統一し、サドルは表皮を張り替えたフィジーク「Antares」とするなど、他のライダーとはアッセンブルが異なる。
TTバイクはロングセラーモデルの「S-WORKS SHIV TT」。コンポーネントはロードと同様に、機械式のカンパニョーロ SUPERRECORDを選択。ハンドルはスペシャライズのFactカーボン製べースバーに、ヴィジョンのエクステンションバーを組み合わせた。



ホイールは前後ともコリマで、フロントが「3スポークバトン」もしくは73mmハイトのディープリムを採用した「73mm"S"」、リアがDISCとしている。サドルは、ショートデザインのスペシャライズド「SITERO」の使用率が高く、ロードはフィジークとしていたニーバリもTTではSITEROを選択している。
コフィディス【オルベア ORCA OMR、ORDU(TTバイク)】



19回目のツール出場となった、地元フランス籍の老舗プロコンチネンタルチーム、コフィディス。バイクサプライヤーは今季よりスペイン・バスク地方を拠点とするオルベアにスイッチし、ヒルクライム性能にフォーカスしたオールラウンドモデル「ORCA OMR」をメインバイクとする。
なお、多くのチームがエンデュランスモデルを別に用意する中にあって、石畳が登場した第4ステージでも、ORCA OMRを使用。エーススプリンターのナセル・ブアニ(フランス)のみ塗装がオールブラックの特別仕様を駆り、終盤にはオルベアの創業175周年を記念したスペシャルペイントが投入された。






コンポーネントはシマノDURA-ACE Di2をメインとし、FSAのサポートを受け、クランクを4アーム仕様のK-FORCE LIGHT、ブレーキキャリパーをSL-Kとしている。なお、コフィディスにも、FSAが開発中の話題のプロトタイプコンポーネントが供給され、実際に使用したライダーがいたという。
ホイールはFSAがプロデュースするヴィジョンで、「Metron」シリーズより55mmと40mmという2種類のリムハイトをコースプロファイルに応じて使い分けた。タイヤはケンダながら、モデル名の表記がなく、市販ラインアップにはないトラディショナルな作りのモデルとしている。トレッドパターンや外観から、ヴィットリアやヴェロフレックスが製造したものだと推察される。

ハンドル、ステム、シートポストはFSA K-FORCE LIGHTがメインで、サドルとバーテープにはセライタリアを採用。ブアニは、ハンドル周りの剛性を高めるために、ヴィジョンがテストするエアロ形状のプロトタイプステムをチョイス。そして、ステム付近をよく握るのか、フラット部をバーテープで覆いきっていた。
TTバイクは、恐らく新型だと思われる「ORDU」。UCIのレギュレーションに抵触しそうなほどにボリュムのあるヘッドチューブなど、現行のセカンドグレード「ORDU OME」と共通する箇所が多いものの、スローピングである点や、トップチューブとステムが面一となる設計などが異なる。




そして、ブレーキやクランクなど、ヴィジョンのエアロパーツを多く取り入れたアッセンブリーもポイント。ホイールは前後ともヴィジョンで、フロントがバトンタイプの「METRON 3スポーク」もしくは廃盤となったスーパーディープモデル「METRON 91」、リアがディープリムにカウルを貼り付けた「METRON Disc」という組み合わせだ。
photo:Makoto.AYANO
text:Yuya.Yamamoto
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