2015/06/22(月) - 13:16
12.4kmの短距離決戦となった全日本選手権個人TT男子のU23、ジュニア、U17+U15。U23は2月のアジア選TTで銅メダルを獲得した小石祐馬(CCT p/b CHAMPION SYSTEM)がその実力を遺憾なく発揮し優勝。ジュニアは大町健斗(安芸府中高校)が、男子U17+U15は小野寺慶(ブラウブリッツェン)が制している。
他カテゴリーと同じく6月21日(日)に開催された全日本選手権個人タイムトライアルの男子U23、男子ジュニア、男子U17+U15。いずれのカテゴリーも12.4kmのコース1周という短距離決戦で、男子エリート同様にU23とジュニアは秒差で勝敗が分かれることとなった。
1993年から1996年の男子選手で争われるU23カテゴリーには、大学勢を中心とした36名がエントリー。まず好タイムを出したのはスペイン人の父と日本人の母を持つハーフの小林海(まりの)。スペインのアマチュアチームRIMO-Construcciones PAUで武者修行中の20歳が、16分37秒56でしばらくの間首位をキープ。その後もの小山貴大(シマノレーシング)、岡本隼(和歌山県)、橋本英也(鹿屋体育大学)らが好タイムをマークするも16分40秒を越えることは出来ず。
このまま小林が優勝かと思われた矢先、タイムを塗り替えたのは2月のアジア選手権TTでは銅メダル、同ロードでは金メダル獲得した小石祐馬(CCT p/b CHAMPION SYSTEM)。中間計測地点までの往路で約5秒半、復路で約4秒弱ずつリードし、16分28秒49でトップに踊り出る。
そして、昨年のジュニア王者で最終走者の山本大喜はゴールまでもがき倒す気合の走りをみせるものの、一歩及ばず。タイムは16分33秒66。結果小石が全日本チャンピオンジャージを獲得し、2位には山本、3位には小林が入った。
優勝の小石は「距離が短いのでセーブすることは考えず、最初から全開で。それでも、最後の登りでタイムをロスしない様にオーバーペースには気をつけました。平坦区間をもう少しいいペースで行ければ良かったのですが、調子自体も良く、結果的には優勝することができて良かったです。」とコメント。5日前から現地入りして入念にコースを下見していたといい、「今日勝てなかったらヨーロッパに返さないぞ」とチームの橋川健監督から発破を掛けられたことも良い方向に影響したようだ。
一方で2位の山本は「大学に入ってからTTでは負けなしで、今日も優勝を狙っていただけに残念」とU23では1年目ながら悔しさをにじませた。そして自らの走りについては「パワーで劣っているのが予測できていたが、それ以上に今日はコーナーを安全第一でいってしまったことが最終的な結果に影響してしまった」と分析する。
1997年から1998年生まれの男子選手で争われたジュニアカテゴリー。昨年の世界選手権ロードで17位など海外でコンスタントにリザルトを残す石上優大(横浜高校)が大本命と見られており、2人を残して首位に立っていたものの、これを上回ったのは大町健斗(安芸府中高校)。
「これまでTTは得意ではなかったのですが、練習方法を変えて平地力を強化しました。元々登りが得意だったことも今日のコースでは有利に働きましたね」というジュニア1年目の大町が石上を約3秒差で下し、大金星を飾った。3位には、こちらも好走をみせた小野康太郎(スミタ・エイダイ・パールイズ)が入っている。
1999年から2002年生まれの男子U17+U15には12人が出走した。トップタイムを叩きだしたのは小野寺慶(ブラウブリッツェン)。往路だけで後続に10秒もの差を付け首位にたち、そのままの勢いで加速し続けた栃木出身の14歳が地元で歓喜の勝利を飾った。
全日本選手権個人タイムトライアル2015 男子U23、男子ジュニア、男子U17+U15結果
男子U23 12.4km
男子ジュニア 12.4km
男子U17+U15 12.4km
text&photo:Yuya.Yamamoto
photo:Makoto.AYANO
他カテゴリーと同じく6月21日(日)に開催された全日本選手権個人タイムトライアルの男子U23、男子ジュニア、男子U17+U15。いずれのカテゴリーも12.4kmのコース1周という短距離決戦で、男子エリート同様にU23とジュニアは秒差で勝敗が分かれることとなった。
1993年から1996年の男子選手で争われるU23カテゴリーには、大学勢を中心とした36名がエントリー。まず好タイムを出したのはスペイン人の父と日本人の母を持つハーフの小林海(まりの)。スペインのアマチュアチームRIMO-Construcciones PAUで武者修行中の20歳が、16分37秒56でしばらくの間首位をキープ。その後もの小山貴大(シマノレーシング)、岡本隼(和歌山県)、橋本英也(鹿屋体育大学)らが好タイムをマークするも16分40秒を越えることは出来ず。
このまま小林が優勝かと思われた矢先、タイムを塗り替えたのは2月のアジア選手権TTでは銅メダル、同ロードでは金メダル獲得した小石祐馬(CCT p/b CHAMPION SYSTEM)。中間計測地点までの往路で約5秒半、復路で約4秒弱ずつリードし、16分28秒49でトップに踊り出る。
そして、昨年のジュニア王者で最終走者の山本大喜はゴールまでもがき倒す気合の走りをみせるものの、一歩及ばず。タイムは16分33秒66。結果小石が全日本チャンピオンジャージを獲得し、2位には山本、3位には小林が入った。
優勝の小石は「距離が短いのでセーブすることは考えず、最初から全開で。それでも、最後の登りでタイムをロスしない様にオーバーペースには気をつけました。平坦区間をもう少しいいペースで行ければ良かったのですが、調子自体も良く、結果的には優勝することができて良かったです。」とコメント。5日前から現地入りして入念にコースを下見していたといい、「今日勝てなかったらヨーロッパに返さないぞ」とチームの橋川健監督から発破を掛けられたことも良い方向に影響したようだ。
一方で2位の山本は「大学に入ってからTTでは負けなしで、今日も優勝を狙っていただけに残念」とU23では1年目ながら悔しさをにじませた。そして自らの走りについては「パワーで劣っているのが予測できていたが、それ以上に今日はコーナーを安全第一でいってしまったことが最終的な結果に影響してしまった」と分析する。
1997年から1998年生まれの男子選手で争われたジュニアカテゴリー。昨年の世界選手権ロードで17位など海外でコンスタントにリザルトを残す石上優大(横浜高校)が大本命と見られており、2人を残して首位に立っていたものの、これを上回ったのは大町健斗(安芸府中高校)。
「これまでTTは得意ではなかったのですが、練習方法を変えて平地力を強化しました。元々登りが得意だったことも今日のコースでは有利に働きましたね」というジュニア1年目の大町が石上を約3秒差で下し、大金星を飾った。3位には、こちらも好走をみせた小野康太郎(スミタ・エイダイ・パールイズ)が入っている。
1999年から2002年生まれの男子U17+U15には12人が出走した。トップタイムを叩きだしたのは小野寺慶(ブラウブリッツェン)。往路だけで後続に10秒もの差を付け首位にたち、そのままの勢いで加速し続けた栃木出身の14歳が地元で歓喜の勝利を飾った。
全日本選手権個人タイムトライアル2015 男子U23、男子ジュニア、男子U17+U15結果
男子U23 12.4km
1位 小石祐馬(CCT p/b CHAMPION SYSTEM)
2位 山本大喜(鹿屋体育大学)
3位 小林海(RIMO-Construcciones PAU)
4位 橋本英也(鹿屋体育大学)
5位 岡本隼(和歌山県)
2位 山本大喜(鹿屋体育大学)
3位 小林海(RIMO-Construcciones PAU)
4位 橋本英也(鹿屋体育大学)
5位 岡本隼(和歌山県)
16分28秒49
16分33秒66
16分37秒56
16分42秒34
16分43秒32
16分33秒66
16分37秒56
16分42秒34
16分43秒32
男子ジュニア 12.4km
1位 大町健斗(安芸府中高校)
2位 石上優大(横浜高校)
3位 小野康太郎(スミタ・エイダイ・パールイズ)
4位 冨尾大地(鹿屋体育大学)
5位 安田開(日本体育大学)
2位 石上優大(横浜高校)
3位 小野康太郎(スミタ・エイダイ・パールイズ)
4位 冨尾大地(鹿屋体育大学)
5位 安田開(日本体育大学)
16分56秒63
16分59分58
17分03分55
17分12分99
17分17分54
16分59分58
17分03分55
17分12分99
17分17分54
男子U17+U15 12.4km
1位 小野寺慶(ブラウブリッツェン)
2位 山内渓太(Team-DADDY)
3位 日野泰静(チームグロシャ)
4位 三宅大春(北桑田高校 )
5位 塩崎隼秀 (チームグロシャ )
2位 山内渓太(Team-DADDY)
3位 日野泰静(チームグロシャ)
4位 三宅大春(北桑田高校 )
5位 塩崎隼秀 (チームグロシャ )
17分38秒10
18分19秒82
18分20秒66
18分25秒04
18分56秒95
18分19秒82
18分20秒66
18分25秒04
18分56秒95
text&photo:Yuya.Yamamoto
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