開催まで1ヶ月を切った全日本選手権ロードレースと、個人タイムトライアル。レースの実行委員会の発表をもとに、コースの特徴や観戦のポイント、会場へのアクセス情報を紹介します。



第84回全日本自転車選手権大会ロードレース

遠くに那須連山を見通すロードレースコース遠くに那須連山を見通すロードレースコース (c)YUKIO MAEDA/M-WAVE
全日本選手権ロードレース コースマップ全日本選手権ロードレース コースマップ (c)全日本自転車競技選手権那須大会企画運営委員会開催84回を数える国内最高クラスのタイトルレース「全日本選手権」が関東初開催となり、観光地としても名高い那須地域内の特設コースを駆け抜ける。

コース途中には500m〜900mの登りが6つ登場するコース途中には500m〜900mの登りが6つ登場する (c)YUKIO MAEDA/M-WAVE那須町と、隣接する那須塩原市に跨る同コースは、那須町政の中枢を司るエリアを含む市街地エリア と那須地域特有のアップダウンに富んだ区間とが融合して構成されている。1周=15.9kmのコース中 には選手の脚を削る、それぞれ登坂距離500m~900mの主要な上りセクションが6つ存在し、耐久力の要求されるタフなコース。特にセクション7とセクション8に連続して訪れる上り区間は、勝敗を分けるアタックポイントとなりそうだ。

フィジカルを極限にまで追い込むタフな登り区間の連続に加えて、高速を維持しなければならない下り区間を多く含むため、時に率先して先頭を牽引し、序盤の先行集団に加わるなどの負担を担うチーム 力を保有することが同コースでは非常に優位に働くことが予想される。

近年稀に見るチーム間の主導権争いと、全日本選手権独特の個人間の争いが相まって生じるレース 展開は予想が極めて困難だが、最高のフィジカルとテクニック、最強のチーム力、極限の判断力と研 ぎ澄まされた知性、そして勇気によって運をも引き寄せる“真のエース”のみが、栄光の全日本チャンピオンジャージを勝ち取り、第84代全日本選手権王者として歴史に名を刻むこととなる。

全日本選手権ロードレース コースプロフィール全日本選手権ロードレース コースプロフィール (c)全日本自転車競技選手権那須大会企画運営委員会
主要な登りセクション(登坂距離、標高差、平均斜度、難易度)
セクション4 大平坂 500m(33m) 6.6% ☆☆
セクション7 西坂の登り 600m(44m) 7.3% ☆☆☆
セクション8 黒川橋の登り 800m(45m) 5.6% ☆☆
セクション10 豊岡の登り 500m(29m) 5.8% ☆
セクション11 法師畑の登り 900m(39m) 4% ☆☆
セクション12 下川の登り 700m(32m) 4.6% ☆

1周=15.9km 獲得標高差241m
総距離:ME-238.5km(15周) MU23-159km(10周) MJ- 111.3km(7周) MU17+MU15- 63.6km(4周) WE-111.3km(7周) WJ+WU17-47.7km(3周)



第19回全日本選手権大会タイムトライアル・ロードレース
日本パラサイクリング選手権・ロード


コース途中に設定されている登坂距離260m、平均勾配11.5%の登りコース途中に設定されている登坂距離260m、平均勾配11.5%の登り (c)YUKIO MAEDA/M-WAVE
全日本選手権タイムトライアル コースマップ全日本選手権タイムトライアル コースマップ (c)全日本自転車競技選手権那須大会企画運営委員会2015年の全日本選手権個人タイムトライアルチャンピオンを選ぶ地は、翌週に全日本選手権ロードレースを開催する那須町、那須塩原市に隣接する大田原市だ。市内に設定された特設コースはふれあいの丘の名の通り、丘の上に設定されたスタート/フィニッシュを基点として、市内を走る直線平坦基調の広域農道・ライスラインをメインとした構成だ。

コースはスタートから高速のダウンヒルを経て、箒川にかかる小種島大橋を越えてライスラインを進み、5.2km過ぎを折り返して再び小種島大橋を渡った後、登坂距離260m・平均勾配11.5%のふれあいの丘線を越えてスタートフィニッシュへと戻る。

平坦で直線基調のライスラインでどれほどタイムを伸ばせるか、ふれあいの丘の登りでどれほどタイムを失わないかがポイントとなるだろう。平坦区間が長く、パワー型のライダーに得意な構成にも見受けられるが、急勾配をクリアできる軽快さも持ち合わせることが求められる。

過去の全日本選手権タイムトライアルの歴史を見渡してみても、非常に変化に富んだコースであるため、決して簡単にペースを握らせてくれない。変則的なコースに翻弄されない集中力と、勾配に左右されない独走力を持った、真のタイムトライアルスペシャリストのみが栄光を手にする。

1周=12.4km
総距離:
U23,MJ,MU17,FU17,FJ,MT,FT,MB,FB,MC1-5,FC1-5,MH1-5,FH1-5-12.4km(1周)
FE-24.8km (2周)
ME-37.2km(3周)



交通アクセス

2015年6月21日(日)の大田原会場、同6月27日(土)~28日(日)の那須会場ともに、大会当日はレース・イベント会場周辺道路が車両通行止めになる。レース・イベント会場へは、シャトルバス、自転車または徒歩にて向かうのが良いだろう。 6月27日(土)~28日(日)の那須会場では、JR黒磯駅および別紙P1~P3の各駐車場よりシャトルバス(有料)が発着し、また、自転車でレース・イベント会場までお越しになる方のために便利な駐車場も用意される。

車両通行止の区間も、競技コース上を除き自転車の走行は可能。レース・イベント会場にはサイクルラックも用意され、スタート/フィニッシュ地点から離れた場所での観戦にも自転車が便利だ。


プロモーションムービー

全日本選手権ロードレース&那須サイクルフェスタ2015 Promotion Video from Nasu Cycle on Vimeo.



なお那須サイクルフェスタ では公式サイトとフェイスブックを立ち上げ、随時情報を発信していく。
公式サイトは更新が遅れているが、フェイスブックは細かな情報を更新している。
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