2015/04/07(火) - 19:12
4月6日から11日までの6日間、スペイン北部のバスク地方を舞台に第55回ブエルタ・アル・パイスバスコ（UCIワールドツアー）が開催される。第1ステージのスプリント勝負を制したのはマイケル・マシューズ（オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ）だった。
ビルバオ・グッゲンハイム美術館の前をスタート photo:Tim de Waele
ブエルタ・アル・パイスバスコ2015第1ステージ image:vueltapaisvasco.diariovasco.comナイロ・キンタナ（コロンビア、モビスター）やホアキン・ロドリゲス（スペイン、カチューシャ）、ルイ・コスタ（ポルトガル、ランプレ・メリダ）、ティージェイ・ヴァンガーデレン（アメリカ、BMCレーシング）らが顔を揃えるブエルタ・アル・パイスバスコ（バスク一周）が開幕した。
モビスターやエティックス・クイックステップがメイン集団を牽引 photo:Tim de Waele1924年に第1回大会が開催された歴史あるステージレースであり、1936年から1968年までの中断区間を挟んで今年で開催55回目を迎える。舞台となるバスク州は17あるスペインの自治州の中でも伝統的に多くのロードレーサー、特にクライマーを輩出する地域。大会にはその山がちな地形を利用した山岳コースが多く設定されている。
メイン集団を牽引するトニ・マルティン（ドイツ、エティックス・クイックステップ）ら photo:Tim de Waele第1ステージはバスク州最大の都市ビルバオを発着する162.7kmの中級山岳コース。逃げグループから飛び出してスプリントポイントと山岳ポイントを量産したオマール・フライレ（スペイン、カハルーラル）がフィニッシュ13km手前の2級山岳ビベロ峠で吸収されると、セルジオルイス・エナオモントーヤ（コロンビア、チームスカイ）やトニ・マルティン（ドイツ、エティックス・クイックステップ）らがアタックを連発する展開に。
スプリントを制したマイケル・マシューズ（オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ） photo:Tim de Waele登りペースアップによって絞られた集団がビルバオに向かうハイスピードダウンヒルをこなし、およそ60名による集団スプリントが始まった。
人数を揃えるBMCレーシングやロット・ソウダルがトレインを組む中、マルティンが世界チャンピオンのために最後のリードアウト。その後ろからトニー・ギャロパン（フランス、ロット・ソウダル）とマイケル・マシューズ（オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ）が同時にスプリントを開始した。
アルカンシェルを着るミカル・クヴィアトコウスキー（ポーランド、エティックス・クイックステップ）らが追撃したものの、持ち前の加速力でライバルを引き離したマシューズが先着。圧倒的なスプリントでリーダージャージを手にした。
リーダージャージに袖を通したマシューズは「昨日最後の2級山岳を試走して、十分に集団内でこなせると確信していた。実際に問題なく登りをこなせたし、イェーツ兄弟が危険なアタックを全て潰してくれた。縮小した集団でのスプリントでは大きなチャンスがあると思っていたよ。スプリントで行く手を遮られたミラノ〜サンレモの二の舞はごめんなので、早めにスプリントを開始したんだ」と語る。マシューズは同じくUCIワールドツアーレースのパリ〜ニースのステージ優勝に続くシーズン2勝目。
翌日も翌々日もカテゴリー山岳が詰め込まれた山岳コースが設定されている。バスク州の州都ビトリア=ガステイスにフィニッシュする第2ステージには合計6つの山岳が登場。最後の3級山岳ザルディアランはフィニッシュの9km手前に位置している。
選手コメントはチーム公式サイトより。
リーダージャージを獲得したマイケル・マシューズ（オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ） photo:Tim de Waele
ブエルタ・アル・パイスバスコ2015第1ステージ結果
1位 マイケル・マシューズ（オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ） 3h57’07”
2位 ミカル・クヴィアトコウスキー（ポーランド、エティックス・クイックステップ）
3位 イルヌール・ザッカリン（ロシア、カチューシャ）
4位 ケヴィン・レザ（フランス、FDJ）
5位 トニー・ギャロパン（フランス、ロット・ソウダル）
6位 ジュリアン・シモン（フランス、コフィディス）
7位 ファビオ・フェリーネ（イタリア、トレックファクトリーレーシング）
8位 ヴァレリオ・アニョーリ（イタリア、アスタナ）
9位 ペトル・ヴァコツ（チェコ、エティックス・クイックステップ）
10位 ダニエル・モレーノ（スペイン、カチューシャ）
個人総合成績
1位 マイケル・マシューズ（オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ） 3h57’07”
2位 ミカル・クヴィアトコウスキー（ポーランド、エティックス・クイックステップ）
3位 イルヌール・ザッカリン（ロシア、カチューシャ）
4位 ケヴィン・レザ（フランス、FDJ）
5位 トニー・ギャロパン（フランス、ロット・ソウダル）
6位 ジュリアン・シモン（フランス、コフィディス）
7位 ファビオ・フェリーネ（イタリア、トレックファクトリーレーシング）
8位 ヴァレリオ・アニョーリ（イタリア、アスタナ）
9位 ペトル・ヴァコツ（チェコ、エティックス・クイックステップ）
10位 ダニエル・モレーノ（スペイン、カチューシャ）
ポイント賞
マイケル・マシューズ（オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ）
山岳賞
オマール・フライレ（スペイン、カハルーラル）
スプリント賞
オマール・フライレ（スペイン、カハルーラル）
チーム総合成績
エティックス・クイックステップ
text:Kei Tsuji
photo:Tim de Waele
ビルバオ・グッゲンハイム美術館の前をスタート photo:Tim de Waeleブエルタ・アル・パイスバスコ2015第1ステージ image:vueltapaisvasco.diariovasco.comナイロ・キンタナ（コロンビア、モビスター）やホアキン・ロドリゲス（スペイン、カチューシャ）、ルイ・コスタ（ポルトガル、ランプレ・メリダ）、ティージェイ・ヴァンガーデレン（アメリカ、BMCレーシング）らが顔を揃えるブエルタ・アル・パイスバスコ（バスク一周）が開幕した。モビスターやエティックス・クイックステップがメイン集団を牽引 photo:Tim de Waele1924年に第1回大会が開催された歴史あるステージレースであり、1936年から1968年までの中断区間を挟んで今年で開催55回目を迎える。舞台となるバスク州は17あるスペインの自治州の中でも伝統的に多くのロードレーサー、特にクライマーを輩出する地域。大会にはその山がちな地形を利用した山岳コースが多く設定されている。メイン集団を牽引するトニ・マルティン（ドイツ、エティックス・クイックステップ）ら photo:Tim de Waele第1ステージはバスク州最大の都市ビルバオを発着する162.7kmの中級山岳コース。逃げグループから飛び出してスプリントポイントと山岳ポイントを量産したオマール・フライレ（スペイン、カハルーラル）がフィニッシュ13km手前の2級山岳ビベロ峠で吸収されると、セルジオルイス・エナオモントーヤ（コロンビア、チームスカイ）やトニ・マルティン（ドイツ、エティックス・クイックステップ）らがアタックを連発する展開に。スプリントを制したマイケル・マシューズ（オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ） photo:Tim de Waele登りペースアップによって絞られた集団がビルバオに向かうハイスピードダウンヒルをこなし、およそ60名による集団スプリントが始まった。人数を揃えるBMCレーシングやロット・ソウダルがトレインを組む中、マルティンが世界チャンピオンのために最後のリードアウト。その後ろからトニー・ギャロパン（フランス、ロット・ソウダル）とマイケル・マシューズ（オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ）が同時にスプリントを開始した。
アルカンシェルを着るミカル・クヴィアトコウスキー（ポーランド、エティックス・クイックステップ）らが追撃したものの、持ち前の加速力でライバルを引き離したマシューズが先着。圧倒的なスプリントでリーダージャージを手にした。
リーダージャージに袖を通したマシューズは「昨日最後の2級山岳を試走して、十分に集団内でこなせると確信していた。実際に問題なく登りをこなせたし、イェーツ兄弟が危険なアタックを全て潰してくれた。縮小した集団でのスプリントでは大きなチャンスがあると思っていたよ。スプリントで行く手を遮られたミラノ〜サンレモの二の舞はごめんなので、早めにスプリントを開始したんだ」と語る。マシューズは同じくUCIワールドツアーレースのパリ〜ニースのステージ優勝に続くシーズン2勝目。
翌日も翌々日もカテゴリー山岳が詰め込まれた山岳コースが設定されている。バスク州の州都ビトリア=ガステイスにフィニッシュする第2ステージには合計6つの山岳が登場。最後の3級山岳ザルディアランはフィニッシュの9km手前に位置している。
選手コメントはチーム公式サイトより。
リーダージャージを獲得したマイケル・マシューズ（オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ） photo:Tim de Waeleブエルタ・アル・パイスバスコ2015第1ステージ結果
1位 マイケル・マシューズ（オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ） 3h57’07”
2位 ミカル・クヴィアトコウスキー（ポーランド、エティックス・クイックステップ）
3位 イルヌール・ザッカリン（ロシア、カチューシャ）
4位 ケヴィン・レザ（フランス、FDJ）
5位 トニー・ギャロパン（フランス、ロット・ソウダル）
6位 ジュリアン・シモン（フランス、コフィディス）
7位 ファビオ・フェリーネ（イタリア、トレックファクトリーレーシング）
8位 ヴァレリオ・アニョーリ（イタリア、アスタナ）
9位 ペトル・ヴァコツ（チェコ、エティックス・クイックステップ）
10位 ダニエル・モレーノ（スペイン、カチューシャ）
個人総合成績
1位 マイケル・マシューズ（オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ） 3h57’07”
2位 ミカル・クヴィアトコウスキー（ポーランド、エティックス・クイックステップ）
3位 イルヌール・ザッカリン（ロシア、カチューシャ）
4位 ケヴィン・レザ（フランス、FDJ）
5位 トニー・ギャロパン（フランス、ロット・ソウダル）
6位 ジュリアン・シモン（フランス、コフィディス）
7位 ファビオ・フェリーネ（イタリア、トレックファクトリーレーシング）
8位 ヴァレリオ・アニョーリ（イタリア、アスタナ）
9位 ペトル・ヴァコツ（チェコ、エティックス・クイックステップ）
10位 ダニエル・モレーノ（スペイン、カチューシャ）
ポイント賞
マイケル・マシューズ（オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ）
山岳賞
オマール・フライレ（スペイン、カハルーラル）
スプリント賞
オマール・フライレ（スペイン、カハルーラル）
チーム総合成績
エティックス・クイックステップ
text:Kei Tsuji
photo:Tim de Waele
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