2015/01/18(日) - 21:46
他を寄せ付けないスプリント。最速トレインに発射されたマルセル・キッテル(ドイツ、ジャイアント・アルペシン)が歓喜の表情でフィニッシュラインを切った。シーズン初戦、ツアー・ダウンアンダーのピープルズチョイスクラシックの模様をお伝えします。
レース開始とともにレースは高速化する photo:Kei Tsuji
観客が詰めかけた周回コースを行く photo:Kei Tsuji
2周目に飛び出すルーク・ダーブリッジ(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ) photo:Kei Tsuji
平均50km/h近いスピードでプロトンが駆ける photo:Kei Tsuji2015年1月18日、アデレードでツアー・ダウンアンダーが開幕。真夏の南オーストラリア州を舞台にした1週間の闘いが始まった。
逃げグループに入ったダリオ・カタルド(イタリア、アスタナ) photo:Kei Tsuji大会初日は、アデレード市内のライミルパークを囲むように設置された1.7kmコースで行なわれるクリテリウムレース。1985年から1995年までF1オーストラリアGPの舞台となったコースの一部を使用する。
観客が詰めかけた周回コースを行く photo:Kei Tsuji2日後に控えたUCIワールドツアーレースに出場する選手が全員顔を揃えるが、UCI非公認であり、顔見せ的な意味合いが強い。また、この日の成績はUCIワールドツアーレースの総合成績には反映されない。
ジャイアント・アルペシンが徹底的に集団をコントロール photo:Kei Tsuji合計30周するレースは1周目から高速化。ルーク・ダーブリッジ(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)らのアタックを皮切りにアタックの応酬が始まり、アタックと吸収を繰り返しながらプロトンは50km/h前後で巡航する。
オリカ・グリーンエッジはアタックの手を緩めず、7周目に差し掛かったところでマシュー・ヘイマン(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)が単独アタック。ここにピーター・ケノー(イギリス、チームスカイ)、カルヴィン・ワトソン(オーストラリア、トレックファクトリーレーシング)、ダリオ・カタルド(イタリア、アスタナ)が加わる形で4名の逃げグループが出来上がった。
30秒前後のリードを得て逃げる4名をジャイアント・アルペシン率いるプロトンが追いかける。逃げの切っ掛けを作ったヘイマンが10周目と15周目のスプリントポイントで先着し、20周目は写真判定の結果ケノーの手に。スプリントポイントを懸けた争いがひと段落すると逃げグループの勢いは衰えた。
フィニッシュまで4周を残して逃げが吸収されるとランプレ・メリダ、チームスカイ、ティンコフ・サクソ、IAMサイクリングが主導権を争いながら集団先頭へ。レースを完全に支配するチームは現れず、フィニッシュまで600mを切ったところでクーン・デコルト(オランダ、ジャイアント・アルペシン)のリードアウトが始まった。
デコルトに発射される形で下り基調の最終ストレートを先頭で駆け抜けたのはキッテルだった。まだまだシーズン序盤のため「爆発的なスプリント」とは呼べないものの、先頭を守るには十分なスピードを維持してスプリント。フアンホセ・ロバト(スペイン、モビスター)やワウテル・ウィッパート(オランダ、ドラパック)を1車身以上引き離して、キッテルが2年連続ピープルズチョイスクラシック勝利を果たした。
逃げグループを率いるピーター・ケノー(イギリス、チームスカイ) photo:Kei Tsuji
チームメイトにサポートされて走るマルセル・キッテル(ドイツ、ジャイアント・アルペシン) photo:Kei Tsuji
チームスカイ率いるプロトン photo:Kei Tsuji
メイン集団を牽引するマイケル・ロジャース(オーストラリア、ティンコフ・サクソ) photo:Kei Tsuji
IAMサイクリングが集団先頭を陣取って最終周回へ photo:Kei Tsuji
開幕スプリントを制したマルセル・キッテル(ドイツ、ジャイアント・アルペシン) photo:Kei Tsuji「今日のような1時間という短いレースでは誰もがフレッシュなので完全にコントロールするのは難しい。でもチームメイトたちは臨機応変に状況をコントロールしてくれた。カオスの中でも自分を先頭までリードアウトしてくれたんだ」と勝者は語る。
「シーズンを勝利でスタートさせたいという思いからレース前はナーバスになっていた。だからこそこの勝利は嬉しい。チームの仕事を誇りに思う。ツアー・ダウンアンダー本戦も楽しみだ」とキッテルはコメント。アンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ソウダル)を欠く大会の中で、キッテルの覇権が続くことは想像に容易い。
2年連続クリテリウムを制したマルセル・キッテル(ドイツ、ジャイアント・アルペシン) photo:Kei Tsuji
チームスカイのプレス担当がピーター・ケノー(イギリス、チームスカイ)にインタビュー photo:Kei Tsuji
下馬評通りの走りで勝利を収めたマルセル・キッテル(ドイツ、ジャイアント・アルペシン) photo:Kei Tsuji
ツアー・ダウンアンダー2015ピープルズチョイスクラシック結果
1位 マルセル・キッテル(ドイツ、ジャイアント・アルペシン) 1h02’41”
2位 フアンホセ・ロバト(スペイン、モビスター)
3位 ワウテル・ウィッパート(オランダ、ドラパック)
4位 クリストファー・サットン(オーストラリア、チームスカイ)
5位 ハインリッヒ・ハウッスラー(オーストラリア、IAMサイクリング)
6位 ジャンニ・メールスマン(ベルギー、エティックス・クイックステップ)
7位 リュトガー・ゼーリッヒ(ドイツ、カチューシャ)
8位 サミュエル・ドゥムラン(フランス、AG2Rラモンディアール)
9位 マーク・レンショー(オーストラリア、エティックス・クイックステップ)
10位 グレゴリー・ヘンダーソン(ニュージーランド、ロット・ソウダル)
text&photo:Kei Tsuji in Adelaide, Australia







オリカ・グリーンエッジはアタックの手を緩めず、7周目に差し掛かったところでマシュー・ヘイマン(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)が単独アタック。ここにピーター・ケノー(イギリス、チームスカイ)、カルヴィン・ワトソン(オーストラリア、トレックファクトリーレーシング)、ダリオ・カタルド(イタリア、アスタナ)が加わる形で4名の逃げグループが出来上がった。
30秒前後のリードを得て逃げる4名をジャイアント・アルペシン率いるプロトンが追いかける。逃げの切っ掛けを作ったヘイマンが10周目と15周目のスプリントポイントで先着し、20周目は写真判定の結果ケノーの手に。スプリントポイントを懸けた争いがひと段落すると逃げグループの勢いは衰えた。
フィニッシュまで4周を残して逃げが吸収されるとランプレ・メリダ、チームスカイ、ティンコフ・サクソ、IAMサイクリングが主導権を争いながら集団先頭へ。レースを完全に支配するチームは現れず、フィニッシュまで600mを切ったところでクーン・デコルト(オランダ、ジャイアント・アルペシン)のリードアウトが始まった。
デコルトに発射される形で下り基調の最終ストレートを先頭で駆け抜けたのはキッテルだった。まだまだシーズン序盤のため「爆発的なスプリント」とは呼べないものの、先頭を守るには十分なスピードを維持してスプリント。フアンホセ・ロバト(スペイン、モビスター)やワウテル・ウィッパート(オランダ、ドラパック)を1車身以上引き離して、キッテルが2年連続ピープルズチョイスクラシック勝利を果たした。






「シーズンを勝利でスタートさせたいという思いからレース前はナーバスになっていた。だからこそこの勝利は嬉しい。チームの仕事を誇りに思う。ツアー・ダウンアンダー本戦も楽しみだ」とキッテルはコメント。アンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ソウダル)を欠く大会の中で、キッテルの覇権が続くことは想像に容易い。



ツアー・ダウンアンダー2015ピープルズチョイスクラシック結果
1位 マルセル・キッテル(ドイツ、ジャイアント・アルペシン) 1h02’41”
2位 フアンホセ・ロバト(スペイン、モビスター)
3位 ワウテル・ウィッパート(オランダ、ドラパック)
4位 クリストファー・サットン(オーストラリア、チームスカイ)
5位 ハインリッヒ・ハウッスラー(オーストラリア、IAMサイクリング)
6位 ジャンニ・メールスマン(ベルギー、エティックス・クイックステップ)
7位 リュトガー・ゼーリッヒ(ドイツ、カチューシャ)
8位 サミュエル・ドゥムラン(フランス、AG2Rラモンディアール)
9位 マーク・レンショー(オーストラリア、エティックス・クイックステップ)
10位 グレゴリー・ヘンダーソン(ニュージーランド、ロット・ソウダル)
text&photo:Kei Tsuji in Adelaide, Australia
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